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弓の良い素材について | ヴァイオリン掲示板

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楽器・付属品 91 Comments
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弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月10日 19:56
投稿者:catgut(ID:EnASmVI)
一般に弓の材料としてフェルナンブコ(ブラジルボク)が優れているとされて
いますが、フェルナンブコの実態はあまり知られていません。また、トゥルテの時代のフェルナンブコのほうが20世紀のフェルナンブコより良質だったのではないかという説があるようです。このあたりについて検証してみたいと思います。
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Re: 弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月17日 21:57
投稿者:catgut(ID:EnASmVI)
通りすがりさま、

独立した弓製作者であるLynn Armour Hannings(Bill Salchow、
Bernard Millantに師事)が、Horst Johnが植えたフェルナンブコで弓を
製作し、良いものが出来たと言っているのです。もしその弓が良くない
ならHanningsの評価はガタ落ちでしょうが、そんなことをする意味がある
のでしょうか?

Hanningsの弓 $2,800 - $5,000
ttp://www.lahbows.com/bows_lah.asp
[42468]

Re: 弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月17日 23:27
投稿者:catgut(ID:EnASmVI)
『THE STRINGS』 =伝説の響き= でも毎日聞いていると少しは考えが変わるかもしれませんね。私も欲しいのですがちょっと高いですね。
ttp://www.ongen-music.com/

彼らのように今のヴァイオリニストが本当に弾けるのでしょうか。上記のサイトでサラサーテやカザルスのサンプルが聞けますが、彼らの素晴らしさが十分わかります。


前にも書きましたが、弓の色と木の性能にはまったく関係がないそうです。それにもかかわらず、

・フェルナンブコは経年変化により色がオレンジから段々暗い色になること(オールド弓は色が濃い)
・フェルナンブコは中央部より心材の周辺部のほうがやや色が薄い場合があること

から、「色の濃い弓」が好まれるようです。このため、多くの弓の製作者は硝酸やアンモニアガスを使って木の色を人為的に濃くしているそうです。

ttp://www.tunnicliffebows.co.uk/testimonial3.html
It is then treated to six days of ammonia fumes: 'It's a purely cosmetic procedure that is used to darken the colour of any pale wood,'
explains Tunnicliffe. 'There is a strong preference for darker bows.
弓を6日間アンモニアガスで処理する。これは純粋に外見の色を暗くするための作業だ。暗い色の弓が強く好まれているからだ。
[42469]

Re: 弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月18日 01:15
投稿者:カルボナーレ(ID:lXYJR3A)
catgutさん、
>Hanningsの評価
について、どれほど高い評価がなされているのか、第三者が行っているものを複数、出典とともにあげてください。
申し訳ありませんが、私は弓製作者としてのその名前を存じ上げません。それを無知であるとして恥じなければならないだけの製作者なのでしょうか。
また、その会心の出来の弓は、なんという名前の著名演奏家が、どのような演奏会で使っているのでしょうか。道具は、使われ十分な働きをしたときに初めて評価されるのです。

>サラサーテやカザルスのサンプルが聞けますが、彼らの素晴らしさが十分わかります。

二人を同一にカテゴライズする神経がわかりません。
サラサーテの次の世代がカザルス、カザルスと同じ世代がクライスラー、その次の世代がハイフェッツです。
1844-1908 サラサーテ 1860年代から演奏活動開始
1876-1973 カザルス 1899年デビュー
1875- 1962 クライスラー 1890年代に本格デビュー
1901-1987 ハイフェッツ 1910年代にデビュー

私の中の分類では、カザルス、クライスラーは現代の奏法の先駆け、前の世代のやり方を大きく変えた革命児という位置づけです。
サラサーテは、基本的には19世紀の演奏家であり、奏法も前時代的です。
[42471]

Re: 弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月18日 01:47
投稿者:お控えなさい!(ID:QmKTJmU)
>Hanningsの評価

大先生がよい弓メーカーと仰せなのですから

一流どころに決まっております!!

慇懃無礼に先生をおちょくるのはいい加減になさいませ。
[42472]

Re: 弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月18日 06:20
投稿者:コゲ(ID:N5eRRzY)
メーカーが作った物の優劣を同じ土俵でガチで競うものといえばモータースポーツが思い浮かびますが、
開発に莫大なコストをかけ数台しか製作されないレーシングカーは一般に市販されるわけでもなく、
必ずしも市販車のイメージと直結しているとは言い難い。
(銘器を取り巻く状況と似ていなくもありませんが)

しかし、一般に市販されるものを使って世界一を競われる物も存在します。
それは、自転車。

プロの自転車レースチームは有力選手を集め、
自転車や変速機、ホイールなどのメーカーから最新モデルの供給を受けて数多くのレースを転戦します。
中でも6月の「ツール・ド・フランス」は世界中の注目を集めメーカーの売上に直結する為、各チーム全力を挙げて勝ちに来ます。
最新モデルもそのタイミングに投入される事がほとんどです。
そしてメーカーは年内或いは翌年早々に最新モデルを市販に移す一方で来シーズンに向けて新型の開発を進め、チームはより優秀な選手を獲得する為に奔走する。
この繰り返しです。
価格はプロの使う物と同じ仕様で最高100万円ほど。
一般の自転車と較べるとびっくりするほど高いですが、その道にのめり込んでいる人なら決して高くはありません。
(弦楽器も同じですね)
勿論ハイエンドモデルのみで売上が見込めるわけではありませんので、
それを看板商品とする一方、性能を落とした廉価モデルや、
ブランドのみを冠した町乗りモデルを大量に売っているわけです。

このやり方を弦楽器の世界に持ち込んでみるとどうなるか?

メーカー毎に奏者と契約し、コンクールや演奏会に使用してもらう。
コンクールを受ける世代より上となると各奏者が一同に会して競うなどという機会はなかなかないでしょうが、
そこは銘器という超えるべき大きな壁が立ちはだかる弦楽器の世界。
外観上明確に区別が付く物でもないので各奏者ともメーカーの売り上げの為、アピールに躍起になるでしょう。
インタビューでメーカー名を連呼し、
演奏会パンフやCDブックレットにはメーカーのロゴが頻出し、
ドレスや燕尾服にメーカーロゴのワッペンを貼る様になる。

メーカーはより良い奏者の獲得を、奏者もよりよい契約を目指す様になり、シーズンオフには奏者の移籍市場が専門紙上を賑わし…

競争は高まるかも知れないけど、そんな光景見たくないなぁ…
[42474]

Re: 弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月18日 07:48
投稿者:catgut(ID:EnASmVI)
すでに述べた通り、1992年までは自然のフェルナンブコも合法的に入手できたので「栽培フェルナンブコ」の歴史は30年弱です。またARCOSは最上の部分を海外の弓製作者に販売していますが、いまのところあえて「栽培フェルナンブコを使った」と明記して弓を販売する弓製作者が多いとは思えません。実は養殖マグロは養殖技術の向上によって通が食べても天然物より美味しいそうですが、私は養殖マグロを看板に掲げた寿司屋を見たことがありません。

Lynn Hanningsの話はStrings Magazine内の広告記事ではありませんし、検索してみるとアメリカではある程度知られている人ですね。

カルボナーレさま、
「総じて、テクニック面では現在の小学生のトップレベルの方が勝っているように思います。うまいか、下手かという点では、現在の尺度でみるとほとんど下手に属します。」だとすると、サラサーテやカザルスよりもその次の世代は下手になってしまったのですか?
[42475]

Re: 弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月18日 12:57
投稿者:セロ轢きのGosh(ID:JCMjUSk)
> 競争は高まるかも知れないけど、そんな光景

ピアノの世界では現実になっているのではありませんか?
(有力なコンクール出場者にはメーカーのサポートチームが付き、もちろん楽器も提供し、云々・・・どっかで聞いたような気がします)
[42477]

Re: 弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月18日 17:50
投稿者:コゲ(ID:N5eRRzY)
そうですね。
ピアノのコンクールがその様な状況ですし、
何年か前に中央アジアの国で行われた国際ヴァイオリンコンクールでは、
ブロン門下生がヤマハの特別仕様の楽器とブロンモデルのカーボン弓を使った旨、
「サラサーテ」誌に載っていましたっけ。
(名前を貸した縁でヤマハから提供されたのでしょう)

ただコンクールレベルではいいとしても、
もっと上の世代・レベルでされるとなるとどうでしょう。
ただでさえ楽器の世代交代の進まない弦楽器界です。
もっと五月蝿く、あからさまなアピールに出る所も現れかねません。

日頃「昔に帰れ」などと無責任におっしゃる誰かさんも、
この様な事は危惧されないのかなと疑問に思った次第でして。
[42479]

Re: 弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月18日 20:20
投稿者:catgut(ID:EnASmVI)
Lynn Armour Hanningsが「アメリカではある程度知られている人」と書いてしまいましたが認識不足でした。アメリカでは弓製作に関して非常に有名な方ですね。2004年のVSAコンペティションの弓の審査員にBernard Millantらと共になっています。彼女が製作した弓の評価も高いです。

ttp://www.vsa.to/pastjudges.htm

”Lynn Hannings”でwww.maestronet.com内を検索すると、山のように
ヒットします。その彼女がHorst Johnが栽培した25年物のフェルナンブコ
は弓の素材として完璧だとアメリカ最大の弦楽雑誌で述べているわけです。

コゲさま、
20世紀前半に活動したヴァイオリニストの演奏などどれもつまらない、自分はズーカーマンのように弾きたいのだというなら、過去のヴァイオリニストが使った楽器や弦や弓に関心を持つ必要はないでしょうね。
[42480]

Re: 弓の良い素材について

投稿日時:2010年02月18日 22:33
投稿者:コゲ(ID:N5eRRzY)
>catgut氏

ほう?
メーカー製の弓や楽器の肩を持っていたのは貴方の方だと思っておりましたが。

その口振りからすると、貴方のメーカー製楽器への共感はその程度のものであり、
それを売り込む為にどんな手が使われようと知った事ではないと。
いやそもそも現代の演奏家に興味が無いからその現場で何が起ころうとどうでもいいという事ですかな。

あと確かズーカーマンの楽器はデルジェズだったはずですが、
これは過去の名演奏家に使われた事がないとでも?
またズーカーマンの奏法は伝統に立脚したものではないとでも?
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