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奏法の違いについて | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 2 Comments
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奏法の違いについて

投稿日時:2002年11月02日 20:53
投稿者:You-know-who(ID:Qjk4UTc)
ヴァイオリンに関する本やホームページを読んでいると、
フランコ・ベルギー式とか、ロシア式などといった名称が出てきますが、
これらは、具体的にどこがどう違うのでしょうか。
(たとえば、ボウイングとか)
あと、有名なヴァイオリニスト達は、どんな流派に属しているので
しょうか。
くわしい方、どうぞ教えてください。
[2121]

Re: 奏法の違いについて

投稿日時:2002年11月03日 11:12
投稿者:對馬佳祐(ID:KRYCOSA)
双方の違いについて言えば、
●フランコ・ベルギー派
ボウイング・・・・・・・・肘をやや上げる。
弓の張り具合・・・・・・とても強く張る。
発祥・・・・・・・・・・・・・フランス、ベルギー
発展に貢献した人々・・・ヴュータン、イザイ、マルシック等
今日の名ヴァイオリニスト・・・グリュミオー、デュメイ等

●ロシア派
ボウイング・・・・・・・・肘を高く上げる。
弓の張り具合・・・・・・やや強く張る。
発祥・・・・・・・・・・・・・ロシア
発展に貢献した人々・・・フレッシュ、ヴィエニャフスキ、アウアー等
今日の名ヴァイオリニスト・・・ハイフェッツ、オイストラフ等
 
という具合でどうでしょう。ちなみに、誰がどこに属するかには色々な意見があります。あくまで一般的なのを書いてみました。
[2154]

Re: 奏法の違いについて

投稿日時:2002年11月07日 15:43
投稿者:きじとら(ID:EoJydmk)
 私も、奏法の違いについてどういうふうにちがうのかずっと疑問におもってきました。たまたま英語の弦楽器の雑誌「STRAD」に奏法に関して記事がでていたことがあります。語学に弱い頭にむちうってなんとか読んでみましたが、弓の持ち方がちがうのだそうです。すなわちVnの弾き方の本質であるボーイングがちがうということなのでしょう。フランコ・ベルギー派は普通にもち、ロシア派はふかく、人指指を弓に絡ませように持ちます。それと、ドイツ・オーストリア派というのがあって、これは弓を浅くもつ、と書いてありました。そして実際弓をそれぞれに持った写真がでていました。ドイツ・オーストラリア派の写真は弓を指先でつまむような感じでとてもそんなんでは弾けないような感じでしたが。弓の張り方もロシア派はゆるく、フランコ・ベルギー派は強く張るとありました。Vnの演奏法に関して大著をだしたカール・フレッシュ(對馬さんの意見のところにでているフレッシュと同人物だと思います)はいろいろ自分でもためして弓のもちかたはロシア派がすぐれているというような意味のことを言っていたとおもいます。なぜそういう風にちがうのかいろいろ書いてあったように記憶していますが忘れてしまいました。
 しかし、今日それらは明確に区別できないように思います。交通機関の発達していない昔は狭い範囲で弟子を育てていたのに対し、今日では、世界中のだれもが、世界中の先生に習いにいける時代になっているからです。数年前、日本にやってきたドロシー・ディレイ女史の公開レッスンを見る機会がありましたが、そのとき女史が、現在では奏法はインターナショナルになっている、ヨーロッパの一部では例外だが、というようなことを言っていました。そこで、ヨーロッパの一部というのはどこかというと、私の考えではウィーンフィルのことを言っていたのではないかと推察しました。ウィーンフィルのあの柔らかな音はそれなりの弾き方をしないとでてこないとおもうからです。ウィーンフィルの元団員、楽器はVnのひとです、の方がウィーンフィルの活動歴の本を書いていますが、そのなかで何回となくわれわれは他とは違うボーイングをしていると言っています。
 現在、弓の持ち方はどの教則本をみても同じです。しかしながら弓をどの程度張るかについては、どこにもきちんと書いてないのが現状のように思います。私の意見は、多くのひとは弓を強く張りすぎているのではないかと考えているところです。
 いろいろな方の意見をお聞きしたいと思います。