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ビソロッティとモラッシ【雑談です】 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 126 Comments
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ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2014年11月30日 10:31
投稿者:晋作(ID:ElA0IjU)
ビソロッティ(FB)って箱を閉じてからパフリング入れる(削る)という17~18世紀のクレモナの製作マナーを守ってる数少ない製作家だそうです。
モラッシ(GBM)は外枠式で作ったり、一時期から中国製ホワイトバイオリンを仕入れて塗装だけクレモナで行うという話もあり、これが本当だったら酷い話。
某バイオリン販売の老舗では1985年以前のモラッシの価格はプレミアついて高いのですが最近のものはそれより安い価格ですね。
それでも他の製作家よりは高いのですが、外枠式手抜きバイオリン(本人は外枠式も伝統的な製作方法と主張してる様ですが)や中国で製作されたものに対して払う金額じゃないですね。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月18日 16:18
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)
 所有する方にとって一番よい楽器を所有されますよね。
ラザーリも私は所有します。それで、他のラザーリ2丁、菊田さん3丁を試奏したことがあります。ラザーリ氏と菊田さんと音のイメージはやっぱり違いますね。個体でもばらつきがあり、そもそもモデルのVnは、計6丁それぞれ違うかもしれませんしね。

 所有の楽器は、音はよく響いています。でも、まだ音は眠っています。もう半世紀後位に本当に良い楽器なるのでは?と感じています。弓をミスマッチさせておりボアランで弾いています。良く鳴る新作のVnに、繊細だけど綺麗な音の弓にしています。新作にオールドボウ???よく疑問視されますが。。。

 ラザーリを試奏した時に、店員さんは、ラザーリには少し難しさがあると言っていましたね。たしかに’90年ごろのモラッシー、ピストーニに比べ、スゥッて、音が出て来ない、僅かにラグが長く板が瑞々しいのかなぁと感じます。弾き易さは、レスポンスの良いギヨーム等の強い弓の方が、オールドボウより良いですね。

 付けられていた新作の弓で弾いた、菊田さんの3丁では、ラグは感じなかったと思います。ただ新作の弓は、やっぱり音は若いかなぁと思うので、私なら少なくともN.バザンかサルトリー以降のモダン弓あたりを考えると思います。
 色々お試し下さいませ。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月18日 20:31
投稿者:QB(ID:FkNQdpc)
日本ではGBMとFBを双璧のような扱いで論じる事が多いのですが、オークションハウスでのestimateと実際のhammer priceでは、GBMは生前からFBよりはるかに高い評価です。

GBM:
Highest Sales
Violin (34 sold) : $39,000, Tarisio Oct 16 2013
Cello (7 sold) : $60,438, Brompton's Mar 27 2017
Viola (13 sold) : $48,234, Sotheby's Oct 30 2012

FB:
Highest Sales
Viola (4 sold) : $15,666, Tarisio Jun 25 2018
Violin (13 sold) : $16,100, Tarisio Nov 4 2005

これについては識者の諸兄はどの様に解釈しますか?
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月19日 12:30
投稿者:pochi(ID:ElmQkSk)
http://fstrings.com/board/index.asp?id=49223#53726
QB氏、

私は19歳のジョシダイセイなので、生まれる前の記憶になります。

90年代初頭迄はBissolottiの方がMorassiよりも値段が少し高めでした。しかし、息子達の手が入っているのではないか?という作品が増えて、取引価格が頭打ちになりました。息子達の楽器で実用的な楽器は弾いた事がありません。

Gio Batta Morassiは、晩年製作数は少なかったけど、自分で作っていたみたいで、そろそろ引退、という事で、価格がバブルを起こしたのだと思います。

80年代頃迄、Gio Batta Morassiは、鳴らないので評価が低く、弟子のG. Scolariの方が高値で取引されていました。それが、今世紀に入って、「儂の楽器は30年後に鳴る様に作ってある」と豪語した通り、当時の楽器も鳴る様になって来て、価格が上がって行った、という経緯が有った様に思います。

Simeone Morassiを始めとする同じ工房の人達、及び独立した人達の楽器の方が鳴り易い傾向があると思います。

http://hiro-vn.com/instrument.php
>単に価格の高い楽器や一見音色が魅力的に思える楽器が必ずしもよい楽器とは言えません。実際、市場に流通しているもので、間違いのない、いわゆる「購入して問題ない楽器」は全体の1割程度しかないと言われており、楽器選びの知識が乏しい状態での楽器選定は極めて大きな危険を伴います。

Gio Batta Morassiは、使いモノに成らない楽器の代表格だったのです。

皆さん、どの位、弾けるのか知りませんが、新作楽器の多くは、サラ・チャンの様な弾き方でないと、鳴りませんよ。
https://youtu.be/iZy5nIKDwP8

youtubeでは解りませんが、この人の音は伸びるでしょう。
https://youtu.be/DP7jhHJZ8SI
新作楽器ではこんな弾き方が出来ません。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月19日 23:22
投稿者:ari(ID:JoJjeWc)
300万を越える新作楽器って買う価値が無いように思えるのだが・・・
モラッシもビソロッティも同価格帯の別の楽器(フレンチ等)と比べると劣っているとしか感じない。
ある程度、古くならないと楽器の資質は判明しないのに・・・
なぜ、あの程度しか鳴らない楽器が高価なのか理解に苦しみます。
新作が高く売れるのって日本と中国ぐらいしかないように思います。ブランド好きの日本人は客としておいしいのでしょうね。

私が小学生の時の初めてのフルサイズが100万程度の楽器だったのですが、現在は500万程の価格になっています。
私にとっては100万程度の楽器でしかないのですが、現在購入する人にとっては500万の音なのでしょうね・・・
モラッシも1970年代に購入すれば100万もしなかったと思います。当時購入した人にとっては、その程度の価値の楽器と思います。
現在の価格が異常としか思えません。どうしても古い楽器には負けると思います。将来性があるかもしれませんが本領発揮する頃には死んでますから・・・
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月20日 01:40
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)

 日本で、GBMに対しマリオFBを充てて双璧にしているのが実態では???
 オークション等に集まる方々は、どっちも、ただのコンテンポラリーとしか思っていなかったでしょうに。箔のあるオールドやモダンが流れてくるのだからね。

 GBMは、モダン並にちょっとましなプライスが付くようになったのは、漸く2001年以降ですね。。。。
 マリオFBなんて、誰もサッコーニと共に「ストラディバリの秘密」の共著とは云わない位なのだから。。。。少し上手い新作作家としか思われていないでしょうに。。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月20日 07:21
投稿者:pochi(ID:ElmQkSk)
ari氏、
>モラッシも1970年代に購入すれば100万もしなかったと思います。
-----maestronet price historyに拠れば、オークション価格が1800米ドルでした。

200円=1米ドル程度でしたから、36万円で、流通経費が2.5倍で、90万円程度になります。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月24日 12:33
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)
 少し前に老舗の楽器店のホームページでは、その昔、初めて日本にモラッシーが紹介されたのに続いて販売したとあり、値段は60万円か70万円位だか何だかと話があった記憶があります。
 今はモダン扱いされる訳で、当時のモラッシーは期待された上手い新人作家として紹介されたのでしょう。。値段的にも、(今の)駆け出しのイタリア作家と同じくらいですが、当時のお金はもっと価値があったでしょうからね。。
 
 さて、その楽器の真価は???と云うと、不明瞭な所が多い。
 モラッシーは①~③に中にいるのかなぁ???経年上、何れも半世紀か+α、で、同じ頃(少しズガラボットが古いかぁ)で比べるとどうだろうか。
 
     ①.ズガラボット最晩年作
     ②.オルナーティ最晩年作
     ③.ガリンベルティ後期の作
     ④.モラッシのモダン扱いの作

 以前に、[53075]
[53075]

Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2017年11月12日 20:27
投稿者:お静(ID:OXeHlVg)
某楽器店の展示会でガリンベルティ、モラッシ、ビソロッティを弾き比べました。
モラッシーのバイオリンが他に比べて重く感じました。
演奏した感じでは ガリンベルティ >>>>>ビソロッティ>>モラッシ でした。楽器の重さが板厚からですとモラッシの板厚が厚く鳴りがイマイチだったということでしょう。
ポチさんの言われる100年後に削り直す前提で作られたんですかね?
バイオリンの重量は木の乾燥度合い、塗装の厚み、板厚で決まるのでしょう。
オールドが軽く感じるのは木の乾燥度合いなんでしょうね。
中国製で鳴りというか音の大きさに重点置いて表板を薄くしたバイオリン初期状態がベストで経時変化でだんだん悪くなるそうですね。
”ガリンベルティ >>>>>ビソロッティ>>モラッシ”
とのコメントがありましたが?
 他にも、モラッシーは、此れからバイオリンを習う者の足を引っ張らない楽器なだけとか、モラッシーを使う演奏家は皆無だとか。。。-ンッ?

なんだかモラッシーが今一。。しかも1000万円弱だとか?
 モダンの中では、更に全く華もない感じなのですがぁ。。

 でも、逆なのか?
 ズガラボット、オルナーティ、ガリンベルティも良い製作者だけども、そもそもモダンの中で一番になるほどの華はないっ??てことで、だから、モラッシーはもっと、ってことなのかなぁ???
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月26日 21:51
投稿者:ひろ(ID:IphWMHI)
製作者の方のブログに、ビソロッティは箱を閉じた後に表板裏板の最終調整の削り込みをすると書いてるのを見たことがあります。
特にパーフリングあたりの板厚を調整するらしいのですが、実際の厚さは測れないでしょうし、何か物凄い秘密があるように思えてワクワクします。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月30日 00:51
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)
  ”表板裏板の最終調整の削り込みをする”ことを、サッコーニから学んだのではないだろうか?
  ∴"The Secrets of Stradivari" 1972(By Sacconi)に書いてあるのでは??

 マリオ・FBは、 『クレモナにおける弦楽器製作の真髄』(マルコ・VB)の抜粋によると、ストラディバリウス博物館での遺品の整理、修理によりインスピレーションを得ており、また、サッコーニの教えが全てであるかのよう書かれています。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月30日 04:01
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)
 マリオ・FBは、師のサッコーニの偉業があってのマリオ・FBのようですね。サッコーニが、かの有名なWurlitzer Co..に居て、多くの名作楽器に触れて、且つ、演奏家に取引されたことで、大きな影響力をもったようですね。https://en.wikipedia.org/wiki/Simone_Fernando_Sacconi
 (1).米国の多くの弦楽器制作者の頂点に位置付いて、このことで多くの弟子を抱えた。クレモナのマリオ・FBもその内の一人。
 (2).世界の一流演奏家とコネクションがつながっていた。

そこで後に、1500万円の新作作家、
Gregg Alf (グレッグ・アルフ)と並んで、サッコーニの孫弟子Samuel Zygmuntowicz (サミュエル・ジグムントヴィッチ)が輩出される訳だぁ。サミュエルの顧客に、アイザック・スターン、ジョシュア・ベル、チョーリャン・リン、マクシム・ヴェンゲロフなどと。

マリオ・FB自身の顧客に、アッカルドがいたけどぉ、どうなんだぁー
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