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G.B.M.その他新作楽器に就いて、 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 35 Comments
[12072]

G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年05月05日 11:13
投稿者:pochi(ID:I1VWCGA)
http://fstrings.com/board/board.asp?id=11857&page=2
にも関係します。Ivano Corattiは、元気な楽器という印象です。私の個人的小売り評価額は、15000ユーロです。弾き込まれて居なかったので、新作楽器の限界を強く感じた様に思います。ポッジ辺りは、個体差が有るので、評価は不能です。セルシオ・プレッソンは、この倍位の評価をしています。

G.B.M.の70年代の物(忘れた)の評価額も同じ位ですが、90年代・今世紀の物は、ヴァイオリンの形をした手工品として、2000ユーロです。道具としては、0です。G.B.M.の説の検証の為、30年後に弾いてみたいものです。製品斑がありますから、皆様が持っていらっしゃる楽器とは無関係です。82年製で、此は行けると思った物も有ったので、70年代以降が絶対に駄目と言い切る事は出来ません。而、私がG.B.M.を弾いた本数は10数本ですので、本当の評価を下す事は出来ません。息子の作品は4000ユーロです。

日本で良く売られている楽器のソコソコに可能性を見出せるクレモナ新作の評価額は4,000ユーロです。従って、私にはG.B.M.の良さは、解りません。ビソロッティは、良いと思ったのは1丁だけです。矢張り15,000ユーロです。息子達の作品に関しては、全て2,000ユーロ若しくは0です。

以前、御紹介した鈴木郁子氏の楽器の評価額は、10,000ユーロです。園田氏と同じです。

念には念を入れて、ピグマリウスの良い物は、4,000ユーロです。

私は、ヴァイオリンを美術品として見る事が余り有りませんので、その視点では全く別の評価をします。

皆様の御意見を賜りたい。
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【ご参考】
[12075]

Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年05月05日 15:06
投稿者:Geiger1951(ID:MiYQAQE)
別スレですが鷲羽山Geigerは当然小生です。失礼しました。

pochiさんの問題提起は下記のWebマスターさんの見解とも関係しますね。
++++++
[10381]
[10381]

Re: 贋作・真作

投稿日時:2004年02月25日 14:51
投稿者:yc(ID:MJBoY2U)
ラベルについて語ってもあまり意味がないですよね…?
楽器の真贋とラベルの内容はまったく関係ありませんから。そんなことを言えば、19世紀後半からMirecourtで大量生産され始めた楽器なんてA.Stradivariラベルだらけです。

「絶対ダメ」なのは悪意の有無にかかわらず、楽器の価値以上の価格で取り引きすることだと思います。問題提起の真意は真作/贋作ではなく、音で価値が決まる/名前で価値が決まるということではありませんか?

しかし、この命題も歴史的に既に結論が出ています。「名前で価値が決まる」のです。大多数が評価し続け、求められ続けている楽器(=「歴史」によって良いと判断された楽器)が高いのは市場原理です。健康状態と音の良し悪しが値段に及ぼす影響は、大筋の価値の中での誤差範囲です。

これはわかって頂き難いかもしれませんが、「音こそが重要」という考え方は、逆に贋作を蔓延らせる皮肉な結果を生んでいます。第一に重要なのは「楽器の価値判断は正しいか?」という視点であり、それが正しいという前提の上で「音が良い(好み)か?」と判断することをお薦めします。

まあ、その「価値判断」が難しいわけで、イコール信頼できる楽器屋選びとならざるを得ないのですが。それを仕事としていない人が、どれだけ頑張って研究しても、年間数百本の楽器を見ている(誠実な)専門家より正しい価値判断をするのは困難と言わざるを得ないでしょう。
Re: 贋作・真作
yc 氏の書き込み [04/02/25 14:51:59]
>> 「名前で価値が決まる」のです。大多数が評価し続け、
>> 求められ続けている楽器(=「歴史」によって良いと判断された楽器)
>> が高いのは市場原理です。
>> 健康状態と音の良し悪しが値段に及ぼす影響は、
>> 大筋の価値の中での誤差範囲です。
>> これはわかって頂き難いかもしれませんが、
>> 「音こそが重要」という考え方は、
>> 逆に贋作を蔓延らせる皮肉な結果を生んでいます。
++++++
「楽器の玄人」とアマ・プロを問わず「弾く側」の捉え方は途方も無く違います。

このサイトで発言される方々は「弾く側」の発想に基づいて、体験に基づく信念をお持ちなタイプが多いようです。
信念は経験に基づくので、当人は相当な確信を持っている訳で、議論になると大概平行線で終わります。
例をあげれば:
[11795]
[11795]

Re: 予算100万で一生ものの楽器

投稿日時:2004年04月20日 01:41
投稿者:suzuchin(ID:WQgoAUA)
えー まず第一に 私は日本に優れたVn製作家はいないと考えています。不見識と言われそうですが、賛同する方もおられると思います。この話題で挙げられた作者のうちのなかでも有名な方おふたりの作品をそれぞれ2人の知人が使ってましたが、ちっとも鳴りません。ピグマリウスも試奏しましたが好きになれませんでした。

もうひとつ、一生物の楽器を手に入れようとするのは あまり合理的ではない考え方と思います。もちろん100万円程度で優れた楽器を手に入れる可能性は大いにあります。耳の肥えた教師の仲介が可能な生徒さんなら、ひとりでやってるアマチュアよりは有利でしょう。

 よい楽器を手に入れようとするのは 美音の快感に酔いしれ(させ)て幸福感を得るためです。でもクリアな音の楽器を持ってたら、甘い音が欲しくなりますし、もっともっととパワーを求め続けます。一生添い遂げようとしてうまくいかないことがあるように、Vnとの別れもいつか来ると思って選んだ方がよいのじゃないでしょうか。そのためにはやっぱり売れる楽器(世界で評判の高い作者の楽器)を手に入れないと。銘器を3-4台持てればいいんでしょうけど。

 オークションではひとつひとつの楽器の詳しいコンディションを丁寧に教えてくれますよ。もちろん各サイズも。だからとんでもない楽器を買ってしまうことはまずありません。買う側の少しの用心と知識と根気が必要ですけれど。Matatabiさんサイトを覗いてみては。


 
Re: 予算100万で一生ものの楽器
 suzuchin氏書き込み [04/04/20 1:41:27]
>> えー まず第一に 私は日本に優れたVn製作家はいないと
>> 考えています。
>> 不見識と言われそうですが、賛同する方もおられると思います。
+++
これに私は賛成しませんが、しかし要するに楽器の善し悪しは弾く人間の気分の問題ですから、suzuchinさんは日本人の楽器を弾いて気持ちよく思えたことがないのでしょう。出会いがなかったのでは仕方ありません。

楽器との出会いは結婚に似ているというどなたか(失念しました)の喝破は当たっていると思います。
藤原紀香みたいな美女が好きならそうすればいいし、自分のカミサンが知られざる世界の美女だと思って一生幸せな人生が送れれば誰も文句を付ける筋合いはないのだと思います。
旧訳聖書詩篇にも「汝の若き日の女を喜べ」
Freue dich des Weibes deiner Jugend!!(ルター訳)
とあります。ハインリヒ・シュッツが曲をつけています。
「これはひどい楽器で私は不幸だ」と思ってい人を知っていますが、しっかりした演奏をする人にはあまり楽器に不満な人はいないと思っています。これも私の「体験に基づく主観」ですから賛同しない方はいるだろうと思います。
G.B.M.師匠の楽器を家宝にして大切にするのもいい人生です。ピグマリウスを誇りに思う皆さんも幸せです。
楽器の値段というのは売り手の経済学であることを見抜いている皆さんなら怪我もしないでしょう。
[12083]

Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年05月05日 19:45
投稿者:pochi(ID:I1VWCGA)
藤原紀香は、平成美人で平安美人と反意語では無く、同義語だと思う。

20年前の松坂慶子、腋毛女優の黒木香が麗しい。山本富士子は、鼻が出過ぎでバランスが悪い。吉永小百合は子供っぽい。これが私の感性。

アンネ・ゾフィー・ムターに関しては、「プリニエ」に御意見を賜りたい。新作楽器が好きな人は、「ナボコフ」を参照されたい。弾き難い楽器を無理矢理調教するのが好きな人は、マルキ・ド・サド(「ド・サロ」に似ているから、意味も似ているかも)ド・サロが好きな人は、「porn picture erotic senior citizens」辺りで検索を掛ければ、出て来るのでは無いかと思います。

>「楽器の値段というのは売り手の経済学であることを見抜いている皆さんなら怪我もしないでしょう」
***マーケッティングに騙されるな。自分の感性を磨き、信じなさい。
衆生に解り易く説明する所に、Geiger1951氏が猊下たる所以があると再認識致しました。

シナゴーグで働いていた者として、ユダヤ教を引合に出すのは、???です。

御参考になれば、、、。
[12435]

Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年05月14日 03:33
投稿者:pochi(ID:ICdVOVA)
http://fstrings.com/board/board.asp?id=11988
に、関連して、
[12434]
[12434]

Re: Crowsonのフィッティング

投稿日時:2004年05月14日 00:37
投稿者:セイジ(ID:JTZWFjE)
クローソンのあご当てにもいろいろな
モデルがあって、小型のルジェッリ・タイプは高音が伸び、
やや大きめのガルネリ・タイプは低音が鳴りやすいと楽器屋さんが
言ってました。

しかし、G・B・モラッシ(83年)に装着してみたところでは、重いはずの
ガルネリの方が、きらびやかさが際立ちました。
楽器との相性がありますから、個別に合わせて様子を見ないと
駄目みたいですね。

あと、オットーのあご当て(金具がチタンなので軽量)も付けて
みましたが、予想どおりブリリアントな音が出ました。
Re: Crowsonのフィッティング セイジ氏投稿、
1983のモラッシは如何ですか?彼の30年説なら、21年経過して、そろそろ鳴り始める頃だと思います。実証しつつありますか?1980年代は、工房の弟子達の作品が良いと云う人も居ます。現状を御報告願えれば幸いです。

1982年の作品に関しては、1980年代の後半、鳴る予感が致しました。90年以降の作品には、私の知る限り鳴る予感は有りません。「儂の楽器は30年後に鳴る様に作って有る」と云って本当にそうなったら凄いですよね。1970年代の楽器は、元気に鳴りましたよ。クレモナ新作は需要が多くて研究して居ます。日本に入る物は、少し売れるとやっつけ仕事が入る人が多くて、、、83年頃だったら、未だクレモナ新作は其れ程流行って居なかったから、良いかも知れません。

70年代の楽器の80年代後半に於ける印象は、少し硬め、抵抗感が有り、駒寄りが少し苦しい感じだが、打ち破れば鳴り始める感じがして暫く弾くとしっかり鳴る。「短期的な弾き込み」で鳴って居ました。

82年の印象は、90年代、妙に弾き難い楽器だなと思って触って居ると矢張り鳴る。然し苦しい。硬い。もう少し待てば鳴るのかな?と云った感じでした。最近は70年代、80年代の作品は、何処かに消えました。極く少数の演奏家が2nd楽器として所有して居ます。数十年後モラッシが死んで、所有者達が死んだら、Samuel Zygmuntowiczの様に物凄い値段でオークッションという可能性を否定出来ませんね。寧ろ肯定的です。

マーラーは、50年後云々と云って、実証したから凄いですよね。もしかしたらモラッシも、、、

宜しく御願い致します。
[12439]

Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年05月14日 05:32
投稿者:violink(ID:mSSDGGA)
全くの私見ですが。。。

フランチェスコ・ビソロッティについては、20、30年前の楽器については高く評価します。GBMについても同様です。最近のものは、工房のいろいろな人の手が入っているものが多く、本人作がどうなのか分かりません。

なお、個人的に現存するイタリアのメーカーで最も評価するメーカーは、Guicciardiと Mario Gaddaですが、Bruno Montagneについては、将来的にFerdinando Garimbertiに匹敵する楽器に成長し得ると見ています。

セルジオ・プレッソンについては70年代までの楽器を高く評価します。80年代半ばに彼のデルジェスモデルが有名になってから、クォリティーが落ちたと見ています。

プレッソン以外の主要な米国のメーカーについては、Joseph Curtin, Gregg Alf, Samuel Zygmuntowicz, Luiz Belliniをほぼ同等と見ています。
[12442]

Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年05月14日 07:04
投稿者:pochi(ID:YiFmEpA)
[12439]
[12439]

Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年05月14日 05:32
投稿者:violink(ID:mSSDGGA)
全くの私見ですが。。。

フランチェスコ・ビソロッティについては、20、30年前の楽器については高く評価します。GBMについても同様です。最近のものは、工房のいろいろな人の手が入っているものが多く、本人作がどうなのか分かりません。

なお、個人的に現存するイタリアのメーカーで最も評価するメーカーは、Guicciardiと Mario Gaddaですが、Bruno Montagneについては、将来的にFerdinando Garimbertiに匹敵する楽器に成長し得ると見ています。

セルジオ・プレッソンについては70年代までの楽器を高く評価します。80年代半ばに彼のデルジェスモデルが有名になってから、クォリティーが落ちたと見ています。

プレッソン以外の主要な米国のメーカーについては、Joseph Curtin, Gregg Alf, Samuel Zygmuntowicz, Luiz Belliniをほぼ同等と見ています。

violink氏の御高閲に頑首致します。

セイジ氏の楽器はどうなんでしょう?やっぱり凄く鳴るのでしょうね。
[12634]

G.B.M.の1983年楽器

投稿日時:2004年05月23日 03:14
投稿者:セイジ(ID:JTZWFjE)
pochiさん こんにちは

83年のモラッシですが、鳴りますよ、十分に。
でなければ、買いません!

4弦とも、どのポジションでも音の出し惜しみがなく、かなり反応性が良い楽器といえます。
特にD線のハイポジションが雄弁に鳴るのが嬉しいです。

テールピースとあご当てを、標準仕様のクローソンから
より軽量なオッットーに交換してみたら、きらびやかで艶っぽい音が、噴水みたいに吹き上げてくるような感じに変りました。
G線まで、そんなにブリリアントに鳴っていいのか!ってな状態です。

いわゆるシルバートーンとは全然違う、
明るく、くったくのない開放的な音色が持ち味の楽器ですから、好き嫌いは、はっきり分かれるでしょうね。

購入時に比較した90年のモラッシは、まだベールがかかっている
印象を受けましたが、83年の方はもう吹っ切れていて、
例の30年説は本当かもしれませんね。

ちなみに、楽器商の話では、最近までイタリアにあって、ほとんど
弾かれていなかった楽器だそうです。本人自筆の制作証明書が
付いていますが、どこまで独りで仕上げたのかは私には判りません。

現状でも鳴りっぷりには満足してますが、これから弾き込むと、さらに面白くなりそうです。
資産としても将来性があるいい買い物だったと思っています。
[12662]

Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年05月25日 17:26
投稿者:ゆみと(ID:QhkUiTI)
G.B.Mやモラッシの60~80年代の楽器と、
いわゆるモダンと言われる
Carlo Bisiach
Giuseppe Lucci
Sesto Rocchi
Sderci Iginio
あたりの60~80年代の楽器というのは、経年変化が同じくらいなので、楽器の音などは概ね同じと考えていいのでしょうか?
それとも、いわゆるモダン製作者の晩年の作と、現役の作者の若い時の作ということで・・・どちらが上になるのかな???
もちろん個体差や保存状況の差はあるかと思いますが、
これらの楽器を弾いたことのある方たちの意見を聴きたいと思います。
これらの作者別の音の違いや評価、相場なども教えていただけると幸いです。
[12666]

Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年05月25日 19:45
投稿者:violink(ID:QgGXSTg)
世代的には古い順に、①Carlo Bisiach、②Ignino Sderci、③Sesto RocchiとGiuseppe Lucci、④G.B.Mという感じだと思います。

私は一応これら全ての楽器を弾いたことがありますが、同じ年代に作られたものであっても、製作者として育った環境が、ミラノ、フィレンツェ、ローマ、クレモナでは相当違うと思いますので、それに応じて形も音も違っているのだと思います。特に②は他の三者と違った傾向が顕著にあります。

楽器の価値評価については、個体毎にバラつきが相当あると思いますが、概ね、上記の数字の順ではないですか。
[12667]

Re: G.B.M.その他新作楽器に就いて、

投稿日時:2004年05月25日 20:29
投稿者:ゆみと(ID:QhkUiTI)
下でG.B.Mやモラッシと書いたのはG.B.Mやビソロッティの間違いです。
すみません。
世代順と評価順がほぼ一致するのは偶然???
また、作者の評価がViolinkさんの答え順とした場合、各作者の同年作のものでもそのような評価差がつくということになるのでしょうか?
(保存状態同じ、作者のその年代の平均的なものと仮定して)
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