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ビソロッティとモラッシ【雑談です】 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 126 Comments
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ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2014年11月30日 10:31
投稿者:晋作(ID:ElA0IjU)
ビソロッティ(FB)って箱を閉じてからパフリング入れる(削る)という17~18世紀のクレモナの製作マナーを守ってる数少ない製作家だそうです。
モラッシ(GBM)は外枠式で作ったり、一時期から中国製ホワイトバイオリンを仕入れて塗装だけクレモナで行うという話もあり、これが本当だったら酷い話。
某バイオリン販売の老舗では1985年以前のモラッシの価格はプレミアついて高いのですが最近のものはそれより安い価格ですね。
それでも他の製作家よりは高いのですが、外枠式手抜きバイオリン(本人は外枠式も伝統的な製作方法と主張してる様ですが)や中国で製作されたものに対して払う金額じゃないですね。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2018年04月16日 00:11
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)
 ここ数年GBMを試して見ました。。
60's 3挺、70's 3挺、80's 1挺、90's 2挺、00's 2 挺、10's 3挺

 90年代以前、やはり古い方が柔らかく、繊細な音もそこそこ鳴りもするイメージです。
 90年代以降、響くと云うよりグリーンから角が取れた音が力に応じてよく鳴る印象。繊細な綺麗な音???雑な感じでちょっと違うかなぁと。。
 お弟子さんのは鳴り方が似て且より繊細な音で響くかなぁと思います。ピストーニ、N.ラザーリやベッリ等。こっちの方がいいかなぁとも感じます。


 所有は縁あって00'sのマリオ Fビソロッティです。魅力的な独特な音に加えて鳴るので音質と両立すると思いました。

 お弟子さんの音は似ておりカッシ、ヴィルディスの方がマリオより鳴るかも知れませんね。でも音質はマリオかなぁ。。
 マリオは、版で押したような作りで、版で押した音がするイメージがあります。でも一挺、セットアップの問題か??外れかもと思う楽器にも出会いました。

 又、それ以前は知りませんが80's初期のマリオは、豊かに深みのある音が特別に良くて、負けたなあと脱帽。今のものと表板も異なって、細部も異なって手作りの味や温もりがありました。

 所有のマリオより、ヘリコアを張った19世紀の名もないチェコの楽器の方が、音質がいい感じがしています。これ表板の割れ14箇所の治し含め計20万円。(;>_<;)、ンー??
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2018年10月30日 19:29
投稿者:大西由美(ID:IphWMHI)
黒澤にビソロッティが有るんですね。1970年代は本人作でしょうけど、最近のは本人監修の下で、お弟子さんが制作したものだろうと思うのですが、どうなんでしょう。
黒澤には、ニコラ・ラザーニ も置いてありますね。
新作好きなので、機会があれば試奏したいなあ。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2018年10月31日 17:05
投稿者:QB(ID:I4ZjaWA)
仕入れのルート(コネクション)の問題です。
B系とM系、両方と良好な関係で仕入れている業者さんもあれば、どちらかしか並ばない業者さんもあります。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2018年11月23日 16:17
投稿者:静華(ID:OXeHlVg)
某楽器店のアドバイザーされてるトマゾ・プンテッリ氏が持ち込まれた楽器を見て「このバイオリンのメーカーはモラッシのお弟子さんですか?」と言うので、「どうして?」と聞くと、「スクロールの造詣がモラッシのスタイル」だと。
実際にそのバイオリンメーカーはモラッシの弟子の弟子、孫弟子にあたる方ですが、わかる人が見るとパッと楽器見てわかるんですね、
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2018年11月27日 13:21
投稿者:チェロ左衞門(ID:GUFQGFM)
チェロに限っての話にはなりますが、GBモラッシーを買うなら、
1961年〜1967年頃の、オルナッティ(1961年〜1963年)とガリンベルティ(1963年〜1966年)までクレモナの製作学校で教えていた時期のものが良いと思います。とある超有名製作家が持っていたその時期に作られたGBモラッシーのチェロをどこかのAさんがその超有名作家から買おうとしたとき貸し出しを希望したそうで、その貸し出し期間中に勝手に「ガリンベルティ」のラベルを貼ってオークションに出品し、なんと「ガリンベルティ」として落札されてしまったという噂を聞いたことがあります。とても出来がよいチェロで専門家が見てもガリンベルティと見間違うくらいの作りだったそうです。1970年代のモラッシーばかりが有名になっておりますが、見た目は綺麗ですが鳴らない楽器が多いのではと思われます。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年03月30日 00:21
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)
 マリオ・F・ビソロッティは、クレモナ学校時代にズガラボットを始めオルナーティ、ガリンベルティ、GBM等に学んだ黎明期、サッコーニに師事し共同した60年代の発展期、最も評価が高い70年代からの独立前期、精度が高く品質を安定させた90年前後からの後期と、作風も音質も評価も異なります。

 マリオの後期のスタイルの特徴は、内枠を用いることは勿論のこと精度が高く品質が安定し、製作本数が多いこと。又、制作者による製作証明書がつきます。工業製品的な画一的な作りにより、多くの部分でお弟子さんが手伝うことが出来るようになっていると考えられ、お弟子さんが造ったと云われるようです。しかし、その様に云うべきかは分かりません。最晩年をのぞきマリオの後期は、この作風しかないので、マリオの後期のスタイルとして理解する方が良いでしょう。ビンツェンツォ、ザンベッリ、カッシ、エリザ等お弟子さんは一人立ちして、マリオとは作風は異なります。
 そして、仮に、工房のお弟子さんがマリオのスタイルで造り、マリオのラベルを貼って、マリオ自身が、自作としてその楽器を売ったなら、そして見分けがつかないならばそれはマリオの楽器として扱われます。但し、最晩年には息子等による代作が在るようです。
 また、音色は、嗜好性(好き嫌い)の問題のため、何とも客観的に云えません。

 マリオの特筆は、内枠を用いた良い楽器にあるだけでなく、GBMと学びを同じくした上にサッコーニと共同してストラディバリ研究をし反映した点にあり、サッコーニが弟子ベリーニに伝授したのとは位置づけが異なる点です。コンテンポラリー作家としては、エポックメイキングな存在であることです。内枠式は、ビンツェンツォ、ザンベッリ等もクレモナの製作学校でも広めた結果、孫弟子らがコンペで数々の受賞をしています。
 これ等の結果、もう一人のエポックメイキングなGBMと双璧を成すと評され、既に骨董的な付加価値が付きます。

 モダン作家のサッコーニの影響が強い発展期、前期(70年代前後のもの)に対して、後期は作風や音質の違いに製作本数が多い点などから、特に、日本市場での評価が分かれており、価格は低くなっています。この点も、生前GBMは、85年以前はモダン扱いされ、85年より後のものの価格が安かったのと全く同様です。
 尚、GBMは亡くなって、85年より後のものの価格は、85年以前のモダン扱いされた楽器の価格に追いつき同様に扱われた、一方ではモダン扱いされた楽器は更に価格を上げています。
 マリオについても、GBMと同じ現象が現れると見越されており、マリオは以前のように楽器を作っていないことに加え、このマリオの値上がり待ちで、今、市場に出ているマリオは少ないと言えるでしょう。

 今後、マリオの後期のスタイルの本当の評価は、マリオが鬼籍に入った後、数十年を経て定まるを待つしかないでしょう。つまり、経年を経て音が熟成することを考えた時に、師匠等と肩を並べ、そして越えるられるのか?、又、此れからの弟子たちやベリーニ他の作品に対して、またGBM派の作品等、これ等に対する大きな優位性を勝ち得て評価されるのか?、否かにかかっています。
 どうでしょうか???ね??将来が楽しみなところでしょう
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年03月30日 02:39
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)

 モダンの作家ではないモラッシー(GBM)とマリオ(MFB)は、モダン扱いされることから、コンテンポラリー作家から区分けされて、ネオモダンあるいはポストモダン等の新しい作家区分を創ったと云えそうですね。しかも、この中に、同年時代の作家であるスクロッラヴェッザ、マリオ・ガッダ、ベリーニ、グッチャルディ等も含まれそうなかんじでしょうねぇ。。。他にも居るかぁ。。

 ただ、じゃぁ、ピストーニやラザーリは、晩年のGBMと同じだよねぇ、ってなるね。。ネオモダン/ポストモダンとコンテンポラリーとの境目は、まだ曖昧なグラディーションのままなので、時代背景がハッキリ変わるまで半世紀ほどは掛ることでしょうね。。
 楽しみですね。。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年03月30日 09:50
投稿者:pochi(ID:FnE3BEU)
http://fstrings.com/board/index.asp?id=49223#53696
松毬氏、

>ピストーニやラザーリは、晩年のGBMと同じだよねぇ
----一人一人微妙に違いますが、両名共にモラッシ工房
http://www.morassi.com/
Via Lanaioli, 3 - 26100 Cremona – Italia
info@morassi.com
Tel +39 0372 38747
の出身者です。[53222]
[53222]

Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2018年03月06日 00:20
投稿者:pochi(ID:IzUoMzE)
Giovanni Battista Morassiは、偉大なヴァイオリン製作指導者として、又、材木問屋として、一時代を作った人でした。冥福をお祈りします。

Via Lanaioli, 3 - 26100 Cremona - Italia
親方が息子の代になっても、この工房で働いている若手は、将来有望だとされている人達です。G Scolari、S.Conia等、名だたる名工を数多く輩出しています。

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楽器は購入出来ますが、演奏技術は購入出来ません。単車では、排気量で公道上の階級制みたいなものがあるのですが、オカシナ話です。ヴァイオリンの購入価格に依る階級制は、無いと、私は思います。

Giovanni Battista Morassiの今世紀の作品は、鳴る様に成るのでしょうか?

/////////////

シェル石油の宣伝コピーで、
「入れてみて初めて解る貝の良さ」
というのがありましたが、
ヴァイオリンも、
「弾いてみて初めて分かる音の良さ」
です。

音への影響は、
弾き手>>楽器
なので、腕を上げる事に専念した方が良いと思います。

フィッティングも音が変わりますから、必ず付けみてから、購入しましょう。顎当て無しで弾いてみましょう。弾き手に取っては「良い音」に成ると思います。

========
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気に成って居たのですが、海の上のヴァイオリン弾き氏曰う所のA=425Hzは正しいかも知れません。ハゲのオッチャンの低過ぎるGをAに直せば、A=425Hz相当である、としているのであれば、間違いでは無いでしょう。Aの開放弦のA=434Hzに関しては、±0.5Hz以上の狂いはありません。


息子の
Simeone Morassi
が父の工房を継ぎました。

息子でも親父とは違うのだから、全く同じわけではありませんが、同じ工房の楽器です。

ビソロッティとモラッシでは、息子の数と出来が違う事でしょう。良く解らないのですが、本人作のビソロッティの方がモラッシよりも豪快な音が出せます。

G.B.M.の楽器は兎に角鳴らない事で有名だけど、
「儂の楽器は30年後に鳴る様に作ってある」
と豪語して、30年前の楽器は本当に鳴ります。

Simeone Morassiの方が親父作の楽器より弾き易い傾向があります。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年03月31日 13:48
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)

誤解を招く書き方で、不正確でしたので追記します。済みません。

 Pochi氏 ありがとうございました。

 此れからのモラッシの系図を示す時に、先ず工房を引き継いだ息子のシメオネを示すべきでしょうね。
そして、甥のジョバンニを越えてピストーニやラザーリを示すことにも違和感が出ますね。
又、楽器の作りも、父、息子、甥、ピストーニ、ラザーリの作品には、各々の個性が見て取れて、全く同じとはとても言えません。

 モラッシ(父)が、作家の位置づけとしてネオモダン/ポストモダンの区分を切り開いていくのは間違いないでしょう。ですが、現状は、未だコンテンポラリーの作家と考えるのが通常で、これと同じくしてシメオネ、ジョバンニ、ピストーニ、ラザーリ等もコンテンポラリーです。

 早々に飛びぬけて、今の時点でモラッシ(父)をネオモダン/ポストモダンの作家と云う根拠性は、85年以前の作品をモダン扱いしたことしかありません。今、新しくネオモダン/ポストモダンの時代区分が確立したのではなく、従来のコンテンポラリーの中で、最もモダン寄りの作家を分けてネオモダン/ポストモダンと呼ぶことはあり得るでしょう。
 そして、コンテポラリーの牽引役はシメオネ等世代の作家でしょうし、又、モラッシファミリーも三世代目に入って、三世代目は未だあまたの新人同様の作品を造ります。初な作家も多いでしょう。

 一言にコンテンポラリーと云っても成長しており、グラディエイトされ幾つにも色分けされる時代でしょう。今のコンテンポラリーの終わり、つまりネオモダン/ポストモダンの確立には、世界的な大革命等に裏打ちされた楽器製作の革新がまたれます。


 又、例外的と云うか?はありますが、カピキオーニの息子、マリオ.C は、まだ健在ですがモダンの作家と位置づけられます。父のモダンスタイルを踏襲しているからだそうです。とは云うものの作品の細部には、手くせや主張があり個性が現れて見分けられます。
 又、本当のところ、グッチャルディは、モダンか??ネオモダン/ポストモダンか?微妙なところでしょう。。

 黒澤で弾かせてもった、70年代のマリオF.ビソロッティ.は鳴ると思いました。確り調整してある当方所有のものと同じ位でしょうか。。又、これと同程度に、最近のモラッシは初めから鳴り、音は豪快な印象が在ります。
 父に対しシメオネは音が綺麗で繊細な印象を持っています。モラッシの一派には、音が喜んで弾むようにこだまして楽しくなる楽器もあり、個性が豊かな一派の様に思います。
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Re: ビソロッティとモラッシ【雑談です】

投稿日時:2019年04月08日 00:39
投稿者:ひろ(ID:IphWMHI)
我が家にはクレモナの菊田さんのバイオリンがあります。まだ新しいのですが素性は良い楽器だと思ってます。某K楽器の展示会で弓を検討してたので楽器を持ち込み試奏してたところ、展示品に菊田さんのお師匠さんのラザリーニ氏のバイオリンがあり、弾き比べたのですが、見た目以上に音の違いを感じました。良い悪いではなく個性だと感じました。
セットアップ/メンテナンスで来てたK楽器専属のイタリア人の方が菊田さんの楽器を見て「この楽器はモラッシさんのお弟子さんの製作ですか?」と言われたので、モラッシのお弟子さんのラザリーニさんのお弟子さんと説明しました。
彼曰く「このバイオリン、完璧ですね。弓は今使ってるのでも問題ないけど、グレードアップした方がいいかも」とのことで、焦らず弓を探す旅に出たいなあと、
楽器作ったり修理してる方のコメント、素人にはかなり有効だと感じました。
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