[55792]
鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年04月01日 06:16
投稿者:メロンパン(ID:QHJFlnQ)
戦後以降に製造された鈴木バイオリンの特製バイオリン(特1・特2・特3など)のf孔から見える製品ラベルですが、「特」と印刷されている辺りに四角囲みの朱肉文字が押印されています。滲んでかすれているので判読できないのと、印鑑等に使用される篆刻書体?の様に見えますが、何という文字(漢字2文字?)が押印されてるのかご存知の方、あるいは判読可能な所有者はおられますでしょうか。
幾つか参考になるラベルを拝見すると、1965年以降は朱肉押印は無く1964年までの様です。押印されている文字とその意味の分かる有識者のみなさま、ぜひ教えてください。よろしくお願いいたします。
幾つか参考になるラベルを拝見すると、1965年以降は朱肉押印は無く1964年までの様です。押印されている文字とその意味の分かる有識者のみなさま、ぜひ教えてください。よろしくお願いいたします。
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2 / 2 ページ [ 18コメント ]
[55930]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年05月31日 09:00
投稿者:松毬(ID:MpIUOGk)
[55918]
特製ラベルから
'62年に、文字「SPECIAL」が消えるのは、梅雄を売り出す一方で特製の価格を下げたことに由来するようですね。
'64年に、恐らく朱角印を辞めるのは、秩を売り出したことと下位製品の値上げに関わる様で、間に挟まれた特製は中級ポジションを鮮明にしました
スズキ公開ヒストリー[抜粋]
Md# '59 '62 '64 '68
11 26 ← ×
13 32 ← ×
17 39 ← ×
18 52 ← ×
19 70 ← ×
101 48 ×
102 60 ←
103 80 ←
特 1 130 90 120 150
特 2 180 165 180 ←
特 3 250 230 260 ←
特 4 350 320 360 ←
特 5 500 460 500 ←
秩 1 600 700
秩 2 700 800
梅 1 700 800 ×
梅 2 1000 ← ←
梅 3 1500 ← ←
単位 : 百円、同左 : ←、廃止 : ×
朱角印の文字は、「高品」辺りかも??
[55918]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年05月29日 20:51
投稿者:メロンパン(ID:NZRjAhE)
有識者の方々から簡単に判明すると思っていたのですが、意外というか残念な状況です。取るに足らない質問と思われるだけに、どうかご容赦ください。
ネット検索で確認できる昭和38年の特製第3号級品の證明書には「鈴木梅雄」の朱印があります。
「鈴木」は理解出来る範囲ですが、「梅雄」に至ってはどうしたらそうなるんだろう?レベルの篆書体で、これを踏まえれば質問のバイオリン・ラベルにある朱印は「梅雄」印ではないのが素人目にも分かります。
先に申した「敢えて言えば最初の文字が篆書体の「昌」に少し似ている」+もう1文字の2文字構成と思われますが、篆書体の厄介なところは書家次第でガラッと構成(見た目)が変わるのでとても難しいですね。
特製バイオリンは、戦後の1953年から製造再開されラベルには朱印が有るものと無いものがあるので、1953年のどこかの時点で朱角印を押印する様にり、以降1964年の途中まで続いています。「SPECIAL」の文字は1962年から省略され、押印のみ継続され12年間ほど使用された朱角印の様です。
「SPECIAL」の文字が省略され、朱角印も省略されていく過程の鈴木バイオリンは、おそらく鈴木梅雄氏から息子の秩(さとし)氏への移行期と思われ、秩氏が社長に就任される1971年には特製バイオリンも姿を消す様ですので、量産化による効率化が重視される時代の流れの中での変化なのかも知れませんね。
ネット検索で確認できる昭和38年の特製第3号級品の證明書には「鈴木梅雄」の朱印があります。
「鈴木」は理解出来る範囲ですが、「梅雄」に至ってはどうしたらそうなるんだろう?レベルの篆書体で、これを踏まえれば質問のバイオリン・ラベルにある朱印は「梅雄」印ではないのが素人目にも分かります。
先に申した「敢えて言えば最初の文字が篆書体の「昌」に少し似ている」+もう1文字の2文字構成と思われますが、篆書体の厄介なところは書家次第でガラッと構成(見た目)が変わるのでとても難しいですね。
特製バイオリンは、戦後の1953年から製造再開されラベルには朱印が有るものと無いものがあるので、1953年のどこかの時点で朱角印を押印する様にり、以降1964年の途中まで続いています。「SPECIAL」の文字は1962年から省略され、押印のみ継続され12年間ほど使用された朱角印の様です。
「SPECIAL」の文字が省略され、朱角印も省略されていく過程の鈴木バイオリンは、おそらく鈴木梅雄氏から息子の秩(さとし)氏への移行期と思われ、秩氏が社長に就任される1971年には特製バイオリンも姿を消す様ですので、量産化による効率化が重視される時代の流れの中での変化なのかも知れませんね。
'62年に、文字「SPECIAL」が消えるのは、梅雄を売り出す一方で特製の価格を下げたことに由来するようですね。
'64年に、恐らく朱角印を辞めるのは、秩を売り出したことと下位製品の値上げに関わる様で、間に挟まれた特製は中級ポジションを鮮明にしました
スズキ公開ヒストリー[抜粋]
Md# '59 '62 '64 '68
11 26 ← ×
13 32 ← ×
17 39 ← ×
18 52 ← ×
19 70 ← ×
101 48 ×
102 60 ←
103 80 ←
特 1 130 90 120 150
特 2 180 165 180 ←
特 3 250 230 260 ←
特 4 350 320 360 ←
特 5 500 460 500 ←
秩 1 600 700
秩 2 700 800
梅 1 700 800 ×
梅 2 1000 ← ←
梅 3 1500 ← ←
単位 : 百円、同左 : ←、廃止 : ×
朱角印の文字は、「高品」辺りかも??
[55931]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年05月31日 15:42
投稿者:メロンパン(ID:I4eSNIc)
松毬さま
詳細な考察ありがとうございます。
相応のお時間を要したと思われるだけに重ねて感謝申し上げます。
特製ラベルからSPECIALや朱角印が無くなる考察は、時系列的にも納得できるものです。
また1960年代はアメリカでのギターの流行に伴う輸出増産もあり、バイオリンやマンドリン等の古典楽器類の需要が徐々に押され気味だった背景も含まれるかもしれません。
バイオリンやマンドリン等も明治後期や大正期の日本ではファッションとして流行し需要を賄っていた様ですが、戦後はアメリカ占領下のジャズ・ブームに始まり、やがてはバンド・ブームによりギター族に需要が移行していく様子は、大衆の流行の影響がいかに大きなものか物語っています。
朱角印の文字は「高品」辺りかも??との推察は、遠からずかなと感じております。
ちなみにWEB上に便利な「篆字部首検索システム」があり、検索したい漢字を入力すると、様々なタイプの篆書体が表示されます。(https://seal.dhii.jp/char/)
ピッタリこれだ!というのは当方も掴めておりませんが、最初の文字は「上」「高」辺りかもしれず、下の文字はちょっと掴みきれておりませんので、客観的に納得できる見解があると良いですし、朱角印に込められた意味を解明できるなら鈴木バイオリン製品に関心ある多くの方々の参考にもなると思われます。
ご提示いただきました幾つかのリンク先は、済韻記事[38498]
を除き閲覧できませんでした。
また引用されている「スズキ公開ヒストリー」も詳細は存じ上げません。
ただし上記記事だけでも詳細を拝見できたので嬉しく思います。
済韻に関しては、本題の質問の主旨とは異なるので当スレッドで余り広げたくはないですが、松毬さまの「梅雄はこの原理に確証を持てなかった様です」というのは、自身の推測と合致するので自信を得ました。
強いて申せば「初めの済韻とは、平たく電気仕掛けの弾き込み効果」という点に違和感を覚えます。「電気仕掛け」とは、そうした言質を取れる何か確証めいたものが一子相伝のどなたかが語られているという事なのでしょうか。
情報の元となる文献等がございましたら(たぶん閲覧できそうもない当方の環境を含め)引用紹介いただけますと嬉しく思います。ちなみに当掲示板内の済韻関連記事は一読しておりますので、それ以外という前提で新たに何かございましたら、ぜひご紹介頂きたく思います。
また、朱角印の当て字内容の解る方々がおられましたら、引き続きお知恵を拝借したいと思いますので宜しくお願いいたします。
詳細な考察ありがとうございます。
相応のお時間を要したと思われるだけに重ねて感謝申し上げます。
特製ラベルからSPECIALや朱角印が無くなる考察は、時系列的にも納得できるものです。
また1960年代はアメリカでのギターの流行に伴う輸出増産もあり、バイオリンやマンドリン等の古典楽器類の需要が徐々に押され気味だった背景も含まれるかもしれません。
バイオリンやマンドリン等も明治後期や大正期の日本ではファッションとして流行し需要を賄っていた様ですが、戦後はアメリカ占領下のジャズ・ブームに始まり、やがてはバンド・ブームによりギター族に需要が移行していく様子は、大衆の流行の影響がいかに大きなものか物語っています。
朱角印の文字は「高品」辺りかも??との推察は、遠からずかなと感じております。
ちなみにWEB上に便利な「篆字部首検索システム」があり、検索したい漢字を入力すると、様々なタイプの篆書体が表示されます。(https://seal.dhii.jp/char/)
ピッタリこれだ!というのは当方も掴めておりませんが、最初の文字は「上」「高」辺りかもしれず、下の文字はちょっと掴みきれておりませんので、客観的に納得できる見解があると良いですし、朱角印に込められた意味を解明できるなら鈴木バイオリン製品に関心ある多くの方々の参考にもなると思われます。
ご提示いただきました幾つかのリンク先は、済韻記事[38498]
[38498]
Re: 鈴木政吉氏製作のバイオリンについて
投稿日時:2008年10月21日 22:27
投稿者:catgut(ID:GUQGISA)
念のため確認したところ、鈴木政吉がピエトロ・グァルネリを手にしたのは1930年代ではなく大正15年(1926年)でした。ドイツのハイパーインフレのためドイツ人のご婦人から安く入手したことを鈴木鎮一は自伝に書いています。
以下に鈴木政吉が開発し、現在まで秘密にされている音質改善技術「済韻」についての記事があります。
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることにな
った。翁は語る「永い間弾き込まれた名作の楽器の胴や棹には微妙な木理の変化がある筈です。これに私が着眼したのです」
なお、無量塔蔵六氏は「済韻」については否定的な見解です。
私もぜひ無量塔氏の著作を世に出して頂きたいと思います。日本で最高レベルの価値のあるヴァイオリン関連書籍になると思います。
以下に鈴木政吉が開発し、現在まで秘密にされている音質改善技術「済韻」についての記事があります。
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることにな
った。翁は語る「永い間弾き込まれた名作の楽器の胴や棹には微妙な木理の変化がある筈です。これに私が着眼したのです」
なお、無量塔蔵六氏は「済韻」については否定的な見解です。
私もぜひ無量塔氏の著作を世に出して頂きたいと思います。日本で最高レベルの価値のあるヴァイオリン関連書籍になると思います。
また引用されている「スズキ公開ヒストリー」も詳細は存じ上げません。
ただし上記記事だけでも詳細を拝見できたので嬉しく思います。
済韻に関しては、本題の質問の主旨とは異なるので当スレッドで余り広げたくはないですが、松毬さまの「梅雄はこの原理に確証を持てなかった様です」というのは、自身の推測と合致するので自信を得ました。
強いて申せば「初めの済韻とは、平たく電気仕掛けの弾き込み効果」という点に違和感を覚えます。「電気仕掛け」とは、そうした言質を取れる何か確証めいたものが一子相伝のどなたかが語られているという事なのでしょうか。
情報の元となる文献等がございましたら(たぶん閲覧できそうもない当方の環境を含め)引用紹介いただけますと嬉しく思います。ちなみに当掲示板内の済韻関連記事は一読しておりますので、それ以外という前提で新たに何かございましたら、ぜひご紹介頂きたく思います。
また、朱角印の当て字内容の解る方々がおられましたら、引き続きお知恵を拝借したいと思いますので宜しくお願いいたします。
[55932]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年05月31日 22:34
投稿者:松毬(ID:Iid4NzQ)
大したことではございません。
[53472]
スズキのNo.1000番台の高級楽器の実力はどうなのでしょうか??? 皆様のコメントをお願いいたします。
スズキの No.1200 や No.1500 等、手作りの楽器があるようですが、、、ヤマハのブラビオール、文京のピグマリウス、その他の日本、イタリア、ドイツ等の製作者の新作と、性能やお値段もざっくりと同じくらいで団子状態にあるように思えます。
スズキは政吉の自身作のバイオリンは、良い評価を得ている伝説があり、政吉から歴代の社長および職人が受け継がれて、No.1000番台に繋がっているようです。
私はスズキを経験してないのですが、もし良いなら30~100万円のスズキのほうが、実用的には200万円のイタリア新作よりも良いのでは???と感じます。
投資にもならない200万の新作買わなくても、、と思います。
どうぞ皆様の沢山の意見を頂きたいと思います。
宜しくお願いいたします。
への調査済みネタで、今回文章化したまでです。これは[55129]
又は[55427]
で停まったままで、この後の戦後ネタの予告版にもなりました。また、私が知らないことも学べたので感謝いたします。
戦後の特製は、ざっくりと戦前の特製の復刻と言ってよく、起こりと消える様子も似ています。
戦前、政吉は、3グレードで商売を始め、#1~7の生産型式に増やします。これを後に#1~13販売型式に分けて商売し、この時更に特製を最上位に追加しました。商売の拡大により特製が登場します。
スズキ会社はWW Ⅰ 後に不況となり挽回に特製を廃止して、高級イタリアシリーズを謳って政吉と梅雄自作を売り出します。フラッグシップが変わり特製が消えます。
ただ戦後は、特製の消え方は、梅雄の復活、秩の売り出し、三桁シリーズへの統合と段々と影を薄くしています
朱角印の文字を「品髙」と考えると?もうちょっと近付きませんかね
あとは、本格的に画像解析するとか。
メロンパンさんは、特製の朱角印は幾つも目にされた環境です。これら朱角印を高精細画像に撮り、正規化して重ねると、文字画像は欠けることなく鮮明になります。AI画像検索すると文字が判然とするのでは?
なお、スズキ公開ヒストリー
[40588]
http://www.suzukiviolin.co.jp/data.xls (今は、リンクが切れています。切れる前のダウンロードデータより先に記載)
済韻:電気バイブレーター➡️[47000]
catgut氏
なお、[38498]
リンクは[47001]
と同じです。この取り直しリンクは https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100183511
他、先[55929]
の開けないリンクは、catgut氏からのもので、重要な貴重なソースだったので残念です。(ダウンロードしておくべきでした)
[53472]
[53472]
スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。
投稿日時:2018年09月05日 01:52
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)
スズキのNo.1000番台の高級楽器の実力はどうなのでしょうか??? 皆様のコメントをお願いいたします。
スズキの No.1200 や No.1500 等、手作りの楽器があるようですが、、、ヤマハのブラビオール、文京のピグマリウス、その他の日本、イタリア、ドイツ等の製作者の新作と、性能やお値段もざっくりと同じくらいで団子状態にあるように思えます。
スズキは政吉の自身作のバイオリンは、良い評価を得ている伝説があり、政吉から歴代の社長および職人が受け継がれて、No.1000番台に繋がっているようです。
私はスズキを経験してないのですが、もし良いなら30~100万円のスズキのほうが、実用的には200万円のイタリア新作よりも良いのでは???と感じます。
投資にもならない200万の新作買わなくても、、と思います。
どうぞ皆様の沢山の意見を頂きたいと思います。
宜しくお願いいたします。
[55129]
Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。
投稿日時:2024年06月01日 21:59
投稿者:松毬(ID:VpKIRzA)
政吉の楽器を皇室が買上げて来たけど、まだ中等レベルの楽器です。スズキを推す共益商社(現.銀座ヤマハ店)は、カタログから舶来器が消え[55100]ても、他では舶来品を推してさらに超上等品、参百五拾円まで輸入販売を進めている。政吉は、[55080] [55081]からパリ万博(1900)の後に特製品を出しても、楽器の性能向上よりも量産拡大を優先したでしょう。
私の約100年を経年した特製品(1915-1920年前後ごろ)でも、音も見栄えもそう言えばそうかぁ、っと我ながら思います。特製6を除く戦前の特製Seriesは、戦後の特製とスタイルも位置づけも似ています。戦後の特製は、後の5Series,3Seriesに替わります。
1912年 (共益商社)
https://blog.goo.ne.jp/1971913/e/760bfe88b693803e570785ee787d640b
1913年 ( 十字屋 )
https://blog.goo.ne.jp/1971913/e/20470c5a63eebd750d552ac9ac8891b8
代価
《 共益商社 鈴木製造 》 | 《 十字屋 舶来 》
|
兒童用新号外弓付 金 貳円五拾銭 | 於東京勧業博覧会(1907年)、弊店特売の
号外A 金 貮円五拾銭 | 独乙国マクス、オット会社製ヴァイオリン
号外B 金 参円五拾銭 | 及附属品は畏(かし)くも
号外C 金 四円五拾銭 | 天皇陛下 皇后陛下御買上
第壹号 金 五円五拾銭 | 金 八円
第貮号 金 六円五拾銭 | 金 九円
第参号 金 七円五拾銭 | 金 拾 円
第四号 金 八円五拾銭 | 金 拾参円
第五号 金 拾 円 | 金 拾五円
第六号 金 拾貮円 | 金 拾八円
第七号 金 拾五円 | 金 貳拾 円
第八号 金 拾八円 | 金 貳拾貳円五拾銭
第九号 金 貮拾貮円 | 金 参拾 円
第拾号 金 貮拾六円 | 金 参拾貳円五拾銭
第拾壹号 金 参拾 円 | 金 参拾五円
第拾貮号 金 参拾五円 | 金 四拾 円
第拾参号 金 四拾 円 | 金 四拾五円
特製新形第一号 金 参拾 円 |
同 第二号 金 参拾五円 |
同 第三号 金 四拾 円 |
特製 第壹号 金 五拾 円 | 金 五拾 円
特製 第貮号 金 六拾 円 | 金 六拾 円
特製 第参号 金 七拾 円 | 金 七拾 円
特製 第四号 金 八拾 円 |
特製 第五号 金 百 円 |以上 金 参百五拾 円 迄各種
特製 第六号 金 百貮拾 円 |
私の約100年を経年した特製品(1915-1920年前後ごろ)でも、音も見栄えもそう言えばそうかぁ、っと我ながら思います。特製6を除く戦前の特製Seriesは、戦後の特製とスタイルも位置づけも似ています。戦後の特製は、後の5Series,3Seriesに替わります。
1912年 (共益商社)
https://blog.goo.ne.jp/1971913/e/760bfe88b693803e570785ee787d640b
1913年 ( 十字屋 )
https://blog.goo.ne.jp/1971913/e/20470c5a63eebd750d552ac9ac8891b8
代価
《 共益商社 鈴木製造 》 | 《 十字屋 舶来 》
|
兒童用新号外弓付 金 貳円五拾銭 | 於東京勧業博覧会(1907年)、弊店特売の
号外A 金 貮円五拾銭 | 独乙国マクス、オット会社製ヴァイオリン
号外B 金 参円五拾銭 | 及附属品は畏(かし)くも
号外C 金 四円五拾銭 | 天皇陛下 皇后陛下御買上
第壹号 金 五円五拾銭 | 金 八円
第貮号 金 六円五拾銭 | 金 九円
第参号 金 七円五拾銭 | 金 拾 円
第四号 金 八円五拾銭 | 金 拾参円
第五号 金 拾 円 | 金 拾五円
第六号 金 拾貮円 | 金 拾八円
第七号 金 拾五円 | 金 貳拾 円
第八号 金 拾八円 | 金 貳拾貳円五拾銭
第九号 金 貮拾貮円 | 金 参拾 円
第拾号 金 貮拾六円 | 金 参拾貳円五拾銭
第拾壹号 金 参拾 円 | 金 参拾五円
第拾貮号 金 参拾五円 | 金 四拾 円
第拾参号 金 四拾 円 | 金 四拾五円
特製新形第一号 金 参拾 円 |
同 第二号 金 参拾五円 |
同 第三号 金 四拾 円 |
特製 第壹号 金 五拾 円 | 金 五拾 円
特製 第貮号 金 六拾 円 | 金 六拾 円
特製 第参号 金 七拾 円 | 金 七拾 円
特製 第四号 金 八拾 円 |
特製 第五号 金 百 円 |以上 金 参百五拾 円 迄各種
特製 第六号 金 百貮拾 円 |
[55427]
遣欧少年使節の概要
投稿日時:2024年07月26日 18:05
投稿者:松毬(ID:VpKIRzA)
ローマ教皇らに謁見し、日本宣教へ支援を求めること、及び、欧州のキリスト教世界を見聞・体験し、栄光と偉大さを、日本で少年らに語らせ布教に役立てる思いがあります
各地で、少年使節は前代未聞の大歓迎を受けます!! 欧州滞在613日(イタリア192日)
《 使節 》
主席正使:伊東マンショ(1569?-1612) 大友宗麟名代。司祭に叙階。日向国主伊東義祐の孫
正使:千々石ミゲル(1569?-1633) 大村純忠名代。純忠の甥 有馬晴信の従兄弟(後棄教)
副使:中浦ジュリアン(c.1568-1633) 司祭に叙階。 肥前国中浦城主小佐々純吉の子
副使:原マルチノ(c.1569-1629) 司祭に叙階
《 随員 》日本人
使節の教育係 :ジョルジェ・ロヨラ修道士
印刷技術習得要員:コンスタンチノ・ドラード 少年
同 :アグスチーノ 少年
外国人
ゴアまで:アレッサンドロ・ヴァリニャーノ神父 / ゴアから:ヌーノ・ロドリゲス神父
通訳 :ディオゴ・デ・メスキータ神父
その他 :ロレンソ・メシア神父、オリヴィエーロ修道士
《欧州旅程》
1584.8.10 ポルトガル、首都リスボン着 アルベルト・アウストリア枢機卿(フェリペ2世の妹マリアと神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世の子)の王宮に招かれる
1585.3. 1 イタリア、リヴォルノに到着、トスカーナ大公国に入る
同 .3. 2 ピサ宮殿、トスカーナ大公フランチェスコ1世・デ・メディチに謁見
晩に、大公妃ビアンカ・カッペッロ主催の舞踏会に参加
同 .3.23 ローマ教皇グレゴリウス13世に謁見。 ローマ市民権をえる
同 .5. 1 新ローマ教皇シクストゥス5世の戴冠式に出席
同 .8. 8 イタリア、ジェノバを発つ
1586.4.13 ポルトガル、リスボンを出発(帰路)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%AD%A3%E9%81%A3%E6%AC%A7%E5%B0%91%E5%B9%B4%E4%BD%BF%E7%AF%80#%E9%96%A2%E4%BF%82%E5%B9%B4%E8%AD%9C
上の他、伊東マンショは、使節がトスカーナ大公国の舞踏会に招かれた時、大公妃と踊ったという記録がある( ? らしい) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7#%E6%8C%BF%E8%A9%B1
★彡 この頃、欧州にヴィオリーノが広がり[55388][55389] 続ける最中でしょう。 イタリアの製作家[55378][55380]は、ブレシア、クレモナ、ヴェネツィアに広がり、ヴィオリーノは、既に人気の新型楽器と分ります。 使節は、時代差はあれ幕末遣外使節[55133] ~[55279] と同様以上の待遇を受けており、ヴィオリーノも見聞・体験する機会があったハズです!! 舞踏会にも用いられていたのではないでしょうか??
詳細別途
各地で、少年使節は前代未聞の大歓迎を受けます!! 欧州滞在613日(イタリア192日)
《 使節 》
主席正使:伊東マンショ(1569?-1612) 大友宗麟名代。司祭に叙階。日向国主伊東義祐の孫
正使:千々石ミゲル(1569?-1633) 大村純忠名代。純忠の甥 有馬晴信の従兄弟(後棄教)
副使:中浦ジュリアン(c.1568-1633) 司祭に叙階。 肥前国中浦城主小佐々純吉の子
副使:原マルチノ(c.1569-1629) 司祭に叙階
《 随員 》日本人
使節の教育係 :ジョルジェ・ロヨラ修道士
印刷技術習得要員:コンスタンチノ・ドラード 少年
同 :アグスチーノ 少年
外国人
ゴアまで:アレッサンドロ・ヴァリニャーノ神父 / ゴアから:ヌーノ・ロドリゲス神父
通訳 :ディオゴ・デ・メスキータ神父
その他 :ロレンソ・メシア神父、オリヴィエーロ修道士
《欧州旅程》
1584.8.10 ポルトガル、首都リスボン着 アルベルト・アウストリア枢機卿(フェリペ2世の妹マリアと神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世の子)の王宮に招かれる
1585.3. 1 イタリア、リヴォルノに到着、トスカーナ大公国に入る
同 .3. 2 ピサ宮殿、トスカーナ大公フランチェスコ1世・デ・メディチに謁見
晩に、大公妃ビアンカ・カッペッロ主催の舞踏会に参加
同 .3.23 ローマ教皇グレゴリウス13世に謁見。 ローマ市民権をえる
同 .5. 1 新ローマ教皇シクストゥス5世の戴冠式に出席
同 .8. 8 イタリア、ジェノバを発つ
1586.4.13 ポルトガル、リスボンを出発(帰路)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%AD%A3%E9%81%A3%E6%AC%A7%E5%B0%91%E5%B9%B4%E4%BD%BF%E7%AF%80#%E9%96%A2%E4%BF%82%E5%B9%B4%E8%AD%9C
上の他、伊東マンショは、使節がトスカーナ大公国の舞踏会に招かれた時、大公妃と踊ったという記録がある( ? らしい) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E6%9D%B1%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7#%E6%8C%BF%E8%A9%B1
★彡 この頃、欧州にヴィオリーノが広がり[55388][55389] 続ける最中でしょう。 イタリアの製作家[55378][55380]は、ブレシア、クレモナ、ヴェネツィアに広がり、ヴィオリーノは、既に人気の新型楽器と分ります。 使節は、時代差はあれ幕末遣外使節[55133] ~[55279] と同様以上の待遇を受けており、ヴィオリーノも見聞・体験する機会があったハズです!! 舞踏会にも用いられていたのではないでしょうか??
詳細別途
戦後の特製は、ざっくりと戦前の特製の復刻と言ってよく、起こりと消える様子も似ています。
戦前、政吉は、3グレードで商売を始め、#1~7の生産型式に増やします。これを後に#1~13販売型式に分けて商売し、この時更に特製を最上位に追加しました。商売の拡大により特製が登場します。
スズキ会社はWW Ⅰ 後に不況となり挽回に特製を廃止して、高級イタリアシリーズを謳って政吉と梅雄自作を売り出します。フラッグシップが変わり特製が消えます。
ただ戦後は、特製の消え方は、梅雄の復活、秩の売り出し、三桁シリーズへの統合と段々と影を薄くしています
朱角印の文字を「品髙」と考えると?もうちょっと近付きませんかね
あとは、本格的に画像解析するとか。
メロンパンさんは、特製の朱角印は幾つも目にされた環境です。これら朱角印を高精細画像に撮り、正規化して重ねると、文字画像は欠けることなく鮮明になります。AI画像検索すると文字が判然とするのでは?
なお、スズキ公開ヒストリー
[40588]
[40588]
Re: 鈴木政吉氏製作のバイオリンについて
投稿日時:2009年07月16日 21:44
投稿者:catgut(ID:F0ZHBnE)
鈴木バイオリンのサイトの情報ではNo.3は1907年-1927年までの間に7円から12円で販売されたものですね。
ttp://www.suzukiviolin.co.jp/data.xls (Excel形式)
国会図書館の近代デジタルライブラリーに当時の鈴木バイオリンについて興味深い資料が登録されています。
ttp://kindai.ndl.go.jp/
から「主要工業概覧」で検索すると、大正10年の資料がヒットしますが、このうち「第4部 雑工業」に当時の日本の楽器産業の概況が掲載されています。この記述(農商務省工務局作成)によると、当時はドイツ製量産ヴァイオリンより米国市場では鈴木製のほうが高めだったようです。
「米国市場にて邦品(鈴木バイオリン)は独逸品よりも高価を称へ居るがごとき状態なり」
ttp://www.suzukiviolin.co.jp/data.xls (Excel形式)
国会図書館の近代デジタルライブラリーに当時の鈴木バイオリンについて興味深い資料が登録されています。
ttp://kindai.ndl.go.jp/
から「主要工業概覧」で検索すると、大正10年の資料がヒットしますが、このうち「第4部 雑工業」に当時の日本の楽器産業の概況が掲載されています。この記述(農商務省工務局作成)によると、当時はドイツ製量産ヴァイオリンより米国市場では鈴木製のほうが高めだったようです。
「米国市場にて邦品(鈴木バイオリン)は独逸品よりも高価を称へ居るがごとき状態なり」
済韻:電気バイブレーター➡️[47000]
[47000]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月09日 22:35
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
なお、済韻の正体が電気バイブレーターであることを明かしているのも
大野木吉兵衛「楽器産業における世襲経営の一原型」です。
鈴木家の複数の方に取材したもので、鈴木バイオリンの経営に関する論文ではこれまでに最良のものだと思います。
該当部分を引用します。
「電気バイブレーターで木質をいじめ、人為的にそれを枯らす”済韻”の極意を、
梅雄は秩に伝えなかった。否彼は、選び抜かれた良木の、長年にわたる自然の枯れこそが、バイオリン不可思議の神秘だと感得して、息子には”済韻”の委細を語らなかった。そして秩には、いまや名器志向に賭けた祖父執念の軌跡のみが、淡々と伝わっているのである。」
鈴木の木曽の工場(後の木曽鈴木)について腑に落ちないのは、戦争末期の時点工場はすでに実質的に鈴木喜久雄の経営下にあり、梅雄が経営する本体とはすでに分離されているように受け取れる点です。兄弟間での受け持ち範囲の合意でもあったのでしょうか(木曽の工場は少なくとも喜久雄、鎮一、士朗が経営にかかわっている)。
大野木吉兵衛「楽器産業における世襲経営の一原型」です。
鈴木家の複数の方に取材したもので、鈴木バイオリンの経営に関する論文ではこれまでに最良のものだと思います。
該当部分を引用します。
「電気バイブレーターで木質をいじめ、人為的にそれを枯らす”済韻”の極意を、
梅雄は秩に伝えなかった。否彼は、選び抜かれた良木の、長年にわたる自然の枯れこそが、バイオリン不可思議の神秘だと感得して、息子には”済韻”の委細を語らなかった。そして秩には、いまや名器志向に賭けた祖父執念の軌跡のみが、淡々と伝わっているのである。」
鈴木の木曽の工場(後の木曽鈴木)について腑に落ちないのは、戦争末期の時点工場はすでに実質的に鈴木喜久雄の経営下にあり、梅雄が経営する本体とはすでに分離されているように受け取れる点です。兄弟間での受け持ち範囲の合意でもあったのでしょうか(木曽の工場は少なくとも喜久雄、鎮一、士朗が経営にかかわっている)。
なお、[38498]
[38498]
Re: 鈴木政吉氏製作のバイオリンについて
投稿日時:2008年10月21日 22:27
投稿者:catgut(ID:GUQGISA)
念のため確認したところ、鈴木政吉がピエトロ・グァルネリを手にしたのは1930年代ではなく大正15年(1926年)でした。ドイツのハイパーインフレのためドイツ人のご婦人から安く入手したことを鈴木鎮一は自伝に書いています。
以下に鈴木政吉が開発し、現在まで秘密にされている音質改善技術「済韻」についての記事があります。
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることにな
った。翁は語る「永い間弾き込まれた名作の楽器の胴や棹には微妙な木理の変化がある筈です。これに私が着眼したのです」
なお、無量塔蔵六氏は「済韻」については否定的な見解です。
私もぜひ無量塔氏の著作を世に出して頂きたいと思います。日本で最高レベルの価値のあるヴァイオリン関連書籍になると思います。
以下に鈴木政吉が開発し、現在まで秘密にされている音質改善技術「済韻」についての記事があります。
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることにな
った。翁は語る「永い間弾き込まれた名作の楽器の胴や棹には微妙な木理の変化がある筈です。これに私が着眼したのです」
なお、無量塔蔵六氏は「済韻」については否定的な見解です。
私もぜひ無量塔氏の著作を世に出して頂きたいと思います。日本で最高レベルの価値のあるヴァイオリン関連書籍になると思います。
[47001]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月10日 09:00
投稿者:catgut(ID:MhBCR0Q)
昭和6年の新聞で1ヶ月ほどで木質を変える技術が済韻であることは語られています。
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
国産ヴァイオリンの第一人者たる名古屋の鈴木政吉翁が大正十五年令息鎮一氏のドイツより入手して来たガルネリウスを研究して遂にその秘密を発見し、これに基いてヴァイオリンを製作してドイツ楽壇に発表してセンセーションを起した爾来同氏はこの方法を他の楽器、セロ、マンドリン、ギター、三味線、琴、尺八、横笛に応用することに苦心して最近漸く成功した、即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることになった
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
国産ヴァイオリンの第一人者たる名古屋の鈴木政吉翁が大正十五年令息鎮一氏のドイツより入手して来たガルネリウスを研究して遂にその秘密を発見し、これに基いてヴァイオリンを製作してドイツ楽壇に発表してセンセーションを起した爾来同氏はこの方法を他の楽器、セロ、マンドリン、ギター、三味線、琴、尺八、横笛に応用することに苦心して最近漸く成功した、即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることになった
他、先[55929]
[55929]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年05月31日 06:51
投稿者:松毬(ID:JWJnFoM)
申し訳ありませんが、リンク先、閲覧できますか?
[55111] Http://www5.plala.or.jp/mandolin-cafe/20-masakichi.html
参考 : 済韻の記述が同居するブログURL[55102]
1897年前後ごろのラベル
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/24/5fd3b07e10680bacb3e1438894491f0d.jpg
訂正 1900年(←誤1897年) (共益商社)
https://blog.goo.ne.jp/1971913/e/784bf64bf03ae7b0a04fa473f670090c
1905年前後ごろのラベル
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/11/2272dfc29c6d6260adee076c8cc94ac5.jpg
1907年頃か?(鈴木楽器店)
https://blog.goo.ne.jp/1971913/e/2d04073df1e4a7609548d105b06d5207
他済韻記事[38498]
https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100183511
新 ⬆️
旧http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
[55111] Http://www5.plala.or.jp/mandolin-cafe/20-masakichi.html
参考 : 済韻の記述が同居するブログURL[55102]
1897年前後ごろのラベル
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/24/5fd3b07e10680bacb3e1438894491f0d.jpg
訂正 1900年(←誤1897年) (共益商社)
https://blog.goo.ne.jp/1971913/e/784bf64bf03ae7b0a04fa473f670090c
1905年前後ごろのラベル
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/11/2272dfc29c6d6260adee076c8cc94ac5.jpg
1907年頃か?(鈴木楽器店)
https://blog.goo.ne.jp/1971913/e/2d04073df1e4a7609548d105b06d5207
他済韻記事[38498]
https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100183511
新 ⬆️
旧http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
[55933]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年05月31日 23:20
投稿者:松毬(ID:Iid4NzQ)
注)[55919]
GHQの財閥解体
戦中軍需品の系列から⬆️の様に理解していましたが、[46994]
と[46985]
[46996]
とあり、真相は今一。もう一段掘り下げないとハッキリはしないようです
本旨から少し離れた注記で済みません💦💦
[55919]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年05月30日 00:19
投稿者:松毬(ID:IpMDJwE)
赤角印は、済韻?かとも思ったが違いますね。また篆書体は、周、秦、韓、魏ほか印相体も幾つもあるので????、要調査継続でしょう。
また、政吉も梅雄も、楽器に丸い実印風印鑑で捺印した楽器があります。恐らくは、ストラドラベルなどにあるマーク、"丸の内にAtS" を日本風に理解し直して印鑑を用いたようです
戦後のスズキは、GHQの財閥解体で名古屋の梅雄と木曾福島の喜久雄と士郎に分かれたようです。戦後は、木曾が一度潰れたほど不況で、名古屋は細々と生産したようです。
戦後は梅雄の作風も戦前と変わり、また、直ぐには戦前の梅雄自作レベルの楽器はまだ作れません。明治の終わりごろのスズキの定番量販のような楽器を、梅雄も作ったのではないかな?確か52年まで占領下ラベルがあります
特製は、その後の話しで、日本は朝鮮戦争(1950-'53)勃発により一転し復興好況に向かう最中です。
名古屋の傍らで木曾から松本に移った士郎が、名古屋に大きな影響力を与えたようです。これらで梅雄は1962年より戦後の自作を復興すると共に、息子の秩を後継ぎへ育成を本格化したようです。かつて政吉がしたように、政吉自作と梅雄自作を出したように、梅雄は梅雄自作と秩自作を1964年から出し始めています。この当初より秩の木工技術は素晴らしく、また、楽器製作もすぐ上達して '70迄に完成の域に達しています。職人からも認められる存在として翌年社長就任したようです
なお、戦後の特製は、この間に進化向上していて製作年代により出来映えが異なります
また、政吉も梅雄も、楽器に丸い実印風印鑑で捺印した楽器があります。恐らくは、ストラドラベルなどにあるマーク、"丸の内にAtS" を日本風に理解し直して印鑑を用いたようです
戦後のスズキは、GHQの財閥解体で名古屋の梅雄と木曾福島の喜久雄と士郎に分かれたようです。戦後は、木曾が一度潰れたほど不況で、名古屋は細々と生産したようです。
戦後は梅雄の作風も戦前と変わり、また、直ぐには戦前の梅雄自作レベルの楽器はまだ作れません。明治の終わりごろのスズキの定番量販のような楽器を、梅雄も作ったのではないかな?確か52年まで占領下ラベルがあります
特製は、その後の話しで、日本は朝鮮戦争(1950-'53)勃発により一転し復興好況に向かう最中です。
名古屋の傍らで木曾から松本に移った士郎が、名古屋に大きな影響力を与えたようです。これらで梅雄は1962年より戦後の自作を復興すると共に、息子の秩を後継ぎへ育成を本格化したようです。かつて政吉がしたように、政吉自作と梅雄自作を出したように、梅雄は梅雄自作と秩自作を1964年から出し始めています。この当初より秩の木工技術は素晴らしく、また、楽器製作もすぐ上達して '70迄に完成の域に達しています。職人からも認められる存在として翌年社長就任したようです
なお、戦後の特製は、この間に進化向上していて製作年代により出来映えが異なります
戦中軍需品の系列から⬆️の様に理解していましたが、[46994]
[46994]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月09日 13:53
投稿者:検索好き(ID:ExiIWRA)
検索好き(=ヴァイオリンとフルートのRio)です。
誤字があったので投稿し直しました。
46985の記事では財閥解体はなかったように書いてありますが、Wikipediaの「鈴木バイオリン製造」の項によれば、財閥解体があったと書いてありますね。もちろん、Wikipediaの記載が信用のおけるものかどうかは分かりませんが。
誤字があったので投稿し直しました。
46985の記事では財閥解体はなかったように書いてありますが、Wikipediaの「鈴木バイオリン製造」の項によれば、財閥解体があったと書いてありますね。もちろん、Wikipediaの記載が信用のおけるものかどうかは分かりませんが。
[46985]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月08日 00:45
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
無量塔蔵六氏所有の政吉作はたまたまなのか無量塔氏によると音は良くないそうです。
大正時代までは鈴木はトヨタやヤマハのような日本を代表する企業でしたが、戦後木曽鈴木が分社しむしろライバルとなった経緯がいまひとつ分かりません。
すでに財閥として分割されるほどの規模でもなかったし戦時中に亡くなった政吉の相続問題でもあったのでしょうか。
大正時代までは鈴木はトヨタやヤマハのような日本を代表する企業でしたが、戦後木曽鈴木が分社しむしろライバルとなった経緯がいまひとつ分かりません。
すでに財閥として分割されるほどの規模でもなかったし戦時中に亡くなった政吉の相続問題でもあったのでしょうか。
[46996]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月09日 19:48
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
Rioさん、たくさん、情報ありがとうございます。
鈴木バイオリン製造とのちの鈴木バイオリン社(木曽鈴木)が財閥解体で分離されたというのはまったく間違いだと思います。
財閥解体のリストにも鈴木バイオリンはなく、昭和20年には従業員わずか120人の中小企業でした。
大野木吉兵衛(楽器産業における世襲経営の一原型)によると
-----
戦争末期に木曽福島町の分工場を主宰した叔父の喜久雄は、戦後はそれを「鈴木バイオリン楽器会社」(工場長=士朗)として運営したが、時流に踊る昭和二六年のストライキを浴びて破産し、喜久雄も遂に手を引く破目となった。同社はその後、過激派を除く組合員により再建されて、同名他者の「(有)鈴木バイオリン社」となり
-----
ということです。債務を引き継いでもらう代わりに「鈴木」の名前を使うことを許したようです。(楽器の事典 ヴァイオリンによる)
その後の木曽鈴木については陳昌鉉の「海峡を渡るバイオリン」でやや厳しく描かれています。
「(木曽)鈴木バイオリンのバイオリンは薄く製材した板を金型にはめ、電熱と圧力で湾曲をつけて部品を作る、プレス・バイオリンと呼ばれるものだった。私が山中で拾ってきた木材を製材所で薄い板に製材してもらい、それをバイオリン工場に持っていくと社長は喜んでくれた」
すべてのグレードでそうだったわけではないのでしょうが。
鈴木バイオリン製造とのちの鈴木バイオリン社(木曽鈴木)が財閥解体で分離されたというのはまったく間違いだと思います。
財閥解体のリストにも鈴木バイオリンはなく、昭和20年には従業員わずか120人の中小企業でした。
大野木吉兵衛(楽器産業における世襲経営の一原型)によると
-----
戦争末期に木曽福島町の分工場を主宰した叔父の喜久雄は、戦後はそれを「鈴木バイオリン楽器会社」(工場長=士朗)として運営したが、時流に踊る昭和二六年のストライキを浴びて破産し、喜久雄も遂に手を引く破目となった。同社はその後、過激派を除く組合員により再建されて、同名他者の「(有)鈴木バイオリン社」となり
-----
ということです。債務を引き継いでもらう代わりに「鈴木」の名前を使うことを許したようです。(楽器の事典 ヴァイオリンによる)
その後の木曽鈴木については陳昌鉉の「海峡を渡るバイオリン」でやや厳しく描かれています。
「(木曽)鈴木バイオリンのバイオリンは薄く製材した板を金型にはめ、電熱と圧力で湾曲をつけて部品を作る、プレス・バイオリンと呼ばれるものだった。私が山中で拾ってきた木材を製材所で薄い板に製材してもらい、それをバイオリン工場に持っていくと社長は喜んでくれた」
すべてのグレードでそうだったわけではないのでしょうが。
本旨から少し離れた注記で済みません💦💦
[55935]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年06月01日 10:50
投稿者:メロンパン(ID:JpZUUxA)
「品髙」…ありえますね。良いかもしれません。
また少し誇張すると「至高」なんてのもありえそうですが、現状は「品髙」といたしましょう!!ありがとうございます。
この朱角印は滲んでいるものも多く、あるいは黒文字の「特」に重ねる様に押印されていることで良く分からないので画像処理しずらいんですね。
何か新たなご意見がございましたら、どなたでもご自由にご意見いただけますと幸いです。
済韻は電気バイブレーターなんですね。アナログな発想だけに政吉氏の考えそうな気がいたします。
様々検証し完成の域に達していた昭和6年の済韻施工説明で政吉氏が「三味線の皮は氣候其他の原因にて時としては破れる事がありますのでこれだけは豫め御許しを願ひます」と明記されているのも、電気バイブレーターで1ヶ月間も強制振動を与えられれば十分ありえそうです。
電気バイブレーターの強制振動の実態がどの程度のものなのか想像の域を出ませんが、梅雄氏が気後れする?ほどの強制振動だった可能性や、完成品に対しての済韻施工であった事を含めると、三味線の様にバイオリンの表板が割れるトラブルなどなかったのでしょうか。
いずれにせよ貴重な情報源に感謝申し上げます。
GHQの財閥解体とは、鈴木バイオリン楽器(株)の労働争議による解体の原因という意味でしょうか。
もしそうであるとするならば、自身の解釈では直接的要因としてアメリカのレッドパージによる計画増産の遅延と伴う資金回収問題(輸出品の売上代焦付き)、内紛的要因として鈴木一弘氏の放漫経営の2要因と見ております。
鈴木一弘氏(姻戚関係なし)に関しては、鈴木バイオリン楽器(株)を調べる上で詳しい状況は解ると思われます。
また少し誇張すると「至高」なんてのもありえそうですが、現状は「品髙」といたしましょう!!ありがとうございます。
この朱角印は滲んでいるものも多く、あるいは黒文字の「特」に重ねる様に押印されていることで良く分からないので画像処理しずらいんですね。
何か新たなご意見がございましたら、どなたでもご自由にご意見いただけますと幸いです。
済韻は電気バイブレーターなんですね。アナログな発想だけに政吉氏の考えそうな気がいたします。
様々検証し完成の域に達していた昭和6年の済韻施工説明で政吉氏が「三味線の皮は氣候其他の原因にて時としては破れる事がありますのでこれだけは豫め御許しを願ひます」と明記されているのも、電気バイブレーターで1ヶ月間も強制振動を与えられれば十分ありえそうです。
電気バイブレーターの強制振動の実態がどの程度のものなのか想像の域を出ませんが、梅雄氏が気後れする?ほどの強制振動だった可能性や、完成品に対しての済韻施工であった事を含めると、三味線の様にバイオリンの表板が割れるトラブルなどなかったのでしょうか。
いずれにせよ貴重な情報源に感謝申し上げます。
GHQの財閥解体とは、鈴木バイオリン楽器(株)の労働争議による解体の原因という意味でしょうか。
もしそうであるとするならば、自身の解釈では直接的要因としてアメリカのレッドパージによる計画増産の遅延と伴う資金回収問題(輸出品の売上代焦付き)、内紛的要因として鈴木一弘氏の放漫経営の2要因と見ております。
鈴木一弘氏(姻戚関係なし)に関しては、鈴木バイオリン楽器(株)を調べる上で詳しい状況は解ると思われます。
[55937]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年06月02日 01:53
投稿者:松毬(ID:IYCZZwU)
〉「品髙」…ありえますね。
完全解決ではありませんが、賛同が得られて良かったと思います。
画像解析は専門家にご相談すると良いでしょう。「特」の字に重なって見えない所も滲みも解消できますよ。 また、'53~'64年の間の多くサンプルが揃うなら、印鑑何本使ったか、印の磨り減りと途中の欠けも判別できますよ
徳川義親氏の命名、済韻の文字は、古臭くピンと来ませんが楽器の「韻(音)を合わせ済ます」でしょう。新品楽器に施して使い込んだ楽器の調子にすると考えると良いでしょう。
これに平行する経年効果、板の枯れと分けて考える方が良いのですが、政吉らはどんぶり的に混ぜて済韻を説明していますので、とても原理解明できたと思えなかったでしょう。今だって未だ未解明な点は残していますからね
また更に政吉の電気バイブレーターの正体、やり方が何か興味を惹くでしょう? 板は割らない様にしたでしょう(三味線の皮は消耗品だから破れてゴメンでも良い)けども。
マッサージチェアに楽器を置くのか? いや恐らく、周波数発生器から真空管パワーアンプを通して発振器を駒などに付けたのかな。駒から100Hz、200、300、440、660、1320、2640、3660、10980、32940、各々48時間とか楽器を鳴らして。それって騒音と同じだよね、ミュート付けてたりして、、、。
今なら名演奏家のCDなどを長時間流す感じでしょうか、、
GHQの財閥解体とは
スズキ会社が、
名古屋 (鈴木バイオリン製造株式会社)と
木曾福島(鈴木バイオリン産業株式会社)に別れた理由です。(なお、木曾福島、鈴木バイオリン産業(株)は労働争議により➡️(有)鈴木バイオリン社)
完全解決ではありませんが、賛同が得られて良かったと思います。
画像解析は専門家にご相談すると良いでしょう。「特」の字に重なって見えない所も滲みも解消できますよ。 また、'53~'64年の間の多くサンプルが揃うなら、印鑑何本使ったか、印の磨り減りと途中の欠けも判別できますよ
徳川義親氏の命名、済韻の文字は、古臭くピンと来ませんが楽器の「韻(音)を合わせ済ます」でしょう。新品楽器に施して使い込んだ楽器の調子にすると考えると良いでしょう。
これに平行する経年効果、板の枯れと分けて考える方が良いのですが、政吉らはどんぶり的に混ぜて済韻を説明していますので、とても原理解明できたと思えなかったでしょう。今だって未だ未解明な点は残していますからね
また更に政吉の電気バイブレーターの正体、やり方が何か興味を惹くでしょう? 板は割らない様にしたでしょう(三味線の皮は消耗品だから破れてゴメンでも良い)けども。
マッサージチェアに楽器を置くのか? いや恐らく、周波数発生器から真空管パワーアンプを通して発振器を駒などに付けたのかな。駒から100Hz、200、300、440、660、1320、2640、3660、10980、32940、各々48時間とか楽器を鳴らして。それって騒音と同じだよね、ミュート付けてたりして、、、。
今なら名演奏家のCDなどを長時間流す感じでしょうか、、
GHQの財閥解体とは
スズキ会社が、
名古屋 (鈴木バイオリン製造株式会社)と
木曾福島(鈴木バイオリン産業株式会社)に別れた理由です。(なお、木曾福島、鈴木バイオリン産業(株)は労働争議により➡️(有)鈴木バイオリン社)
[55940]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年06月02日 20:57
投稿者:メロンパン(ID:QAQBkzk)
松毬さまのバイオリンに関する豊富な知識に感心いたします。
朱角印は新たな解釈がない限り現状の「品髙」で良いと思います。
当方も朱角印には梅雄氏なりの何か粋を感じさせる想いが込められているとしたら…と少し期待しておりましたが、粋かどうかは別として至極妥当に思います。ご協力ありがとうございました。
済韻の電気バイブレーターというものを(勝手に)想像すると、たぶんモーターさえあれば相応の振動機器は作れそうですし、梅雄氏が気後れ(ドン引き?)するほどの強制振動だったと仮定すれば、これは邪道だという想いと共に済韻手法は秩氏に伝えるものではなく、伝統的王道でバイオリン製造を極めるのが理想と感じたのかも…。
政吉氏と異なり梅雄氏に関してはWikipediaにさえ記載項目がないほど極端に情報がないのは気になるところです。
梅雄氏自身は、敗戦後の鈴木バイオリン製造(株)の経営の立て直しで余裕はなかったと思われますが、政吉氏の様な貪欲さがあれば、電気バイブレーターによる経年変化術も独自に進化させる事が出来たのではないかと思えるだけに、穏やかそうな顔立ちからして資質の違いでしょうか。
おそらくヤマハなどはバイオリン製造を進める過程で政吉氏の済韻の実態を調査・理解し、化学的かつ合理的な副産物として「IRA (イニシャル・レスポンス・アクセラレーション)」と称してうまく取り入れてそうな気がします。
厳密に原理と応用が政吉氏の済韻バイオリンとは異なりますが、あくまで個人的印象に過ぎませんのでサラッと流してください。
朱角印は新たな解釈がない限り現状の「品髙」で良いと思います。
当方も朱角印には梅雄氏なりの何か粋を感じさせる想いが込められているとしたら…と少し期待しておりましたが、粋かどうかは別として至極妥当に思います。ご協力ありがとうございました。
済韻の電気バイブレーターというものを(勝手に)想像すると、たぶんモーターさえあれば相応の振動機器は作れそうですし、梅雄氏が気後れ(ドン引き?)するほどの強制振動だったと仮定すれば、これは邪道だという想いと共に済韻手法は秩氏に伝えるものではなく、伝統的王道でバイオリン製造を極めるのが理想と感じたのかも…。
政吉氏と異なり梅雄氏に関してはWikipediaにさえ記載項目がないほど極端に情報がないのは気になるところです。
梅雄氏自身は、敗戦後の鈴木バイオリン製造(株)の経営の立て直しで余裕はなかったと思われますが、政吉氏の様な貪欲さがあれば、電気バイブレーターによる経年変化術も独自に進化させる事が出来たのではないかと思えるだけに、穏やかそうな顔立ちからして資質の違いでしょうか。
おそらくヤマハなどはバイオリン製造を進める過程で政吉氏の済韻の実態を調査・理解し、化学的かつ合理的な副産物として「IRA (イニシャル・レスポンス・アクセラレーション)」と称してうまく取り入れてそうな気がします。
厳密に原理と応用が政吉氏の済韻バイオリンとは異なりますが、あくまで個人的印象に過ぎませんのでサラッと流してください。
[55941]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年06月03日 02:47
投稿者:松毬(ID:QDd1KBI)
先人が調べてくれた恩恵ですよ
🤣衝撃は、大野木氏記述「電気バイブ、、いじめ、」にドン引きでしょう。
政吉が、「加振」➡️「木理の変化がある筈(枯れ)」と思い込んだ事で、「強制加振」の話しでは混乱して、大野木氏は誤解したままの記述です。
梅雄は、生まじめで「木理の変化(枯れ)」は、「加振」より「熱や乾燥」の方、シーズニングと同じと考えて、むしろ「自然の枯れ」が良い理解です。この先には進めません
ヤマハに「強制枯れ」の話しが出ますが、論理的に正しい様でもバイオリンでは音沙汰ありません。手法に懸案を残すのか?
少し「弾き込み加速」や「環境シーズニング」の話題があるくらい
ただ、本当に「加振」で「枯れ」ないのか長期調査は残したままでしょう
政吉述 新聞記事
「これ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」」「永い間弾き込まれた名作の楽器の胴や棹には微妙な木理の変化がある筈」[47001]
[38498]
大野木述 強制加振の枯れ誤解
「電気バイブレーターで木質をいじめ、人為的にそれを枯らす”済韻”」[47000]
梅雄述 人工シーズニング
「木材中の水分質は勿論、樹脂の乾燥」[46955]
[38501]
大野木述 板の枯れ
「彼(梅雄)は、選び抜かれた良木の、長年にわたる自然の枯れこそが、バイオリン不可思議の神秘だと感得して、息子(秩)には”済韻”の委細を語らなかった。」[47000]
ヤマハ A.R.E. [Acoustic Resonance Enhancement]
「水と熱のみを利用し、木材のミクロな物性をより音響的に理想的な状態[=長年使い込まれた楽器の木材の分子構造と同様の状態]へコントロールする」[38510]
[42020]
[42027]
「「弾き込み加速」や「環境シーズニング」を行っていると」[42139]
🤣衝撃は、大野木氏記述「電気バイブ、、いじめ、」にドン引きでしょう。
政吉が、「加振」➡️「木理の変化がある筈(枯れ)」と思い込んだ事で、「強制加振」の話しでは混乱して、大野木氏は誤解したままの記述です。
梅雄は、生まじめで「木理の変化(枯れ)」は、「加振」より「熱や乾燥」の方、シーズニングと同じと考えて、むしろ「自然の枯れ」が良い理解です。この先には進めません
ヤマハに「強制枯れ」の話しが出ますが、論理的に正しい様でもバイオリンでは音沙汰ありません。手法に懸案を残すのか?
少し「弾き込み加速」や「環境シーズニング」の話題があるくらい
ただ、本当に「加振」で「枯れ」ないのか長期調査は残したままでしょう
政吉述 新聞記事
「これ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」」「永い間弾き込まれた名作の楽器の胴や棹には微妙な木理の変化がある筈」[47001]
[47001]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月10日 09:00
投稿者:catgut(ID:MhBCR0Q)
昭和6年の新聞で1ヶ月ほどで木質を変える技術が済韻であることは語られています。
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
国産ヴァイオリンの第一人者たる名古屋の鈴木政吉翁が大正十五年令息鎮一氏のドイツより入手して来たガルネリウスを研究して遂にその秘密を発見し、これに基いてヴァイオリンを製作してドイツ楽壇に発表してセンセーションを起した爾来同氏はこの方法を他の楽器、セロ、マンドリン、ギター、三味線、琴、尺八、横笛に応用することに苦心して最近漸く成功した、即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることになった
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
国産ヴァイオリンの第一人者たる名古屋の鈴木政吉翁が大正十五年令息鎮一氏のドイツより入手して来たガルネリウスを研究して遂にその秘密を発見し、これに基いてヴァイオリンを製作してドイツ楽壇に発表してセンセーションを起した爾来同氏はこの方法を他の楽器、セロ、マンドリン、ギター、三味線、琴、尺八、横笛に応用することに苦心して最近漸く成功した、即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることになった
[38498]
Re: 鈴木政吉氏製作のバイオリンについて
投稿日時:2008年10月21日 22:27
投稿者:catgut(ID:GUQGISA)
念のため確認したところ、鈴木政吉がピエトロ・グァルネリを手にしたのは1930年代ではなく大正15年(1926年)でした。ドイツのハイパーインフレのためドイツ人のご婦人から安く入手したことを鈴木鎮一は自伝に書いています。
以下に鈴木政吉が開発し、現在まで秘密にされている音質改善技術「済韻」についての記事があります。
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることにな
った。翁は語る「永い間弾き込まれた名作の楽器の胴や棹には微妙な木理の変化がある筈です。これに私が着眼したのです」
なお、無量塔蔵六氏は「済韻」については否定的な見解です。
私もぜひ無量塔氏の著作を世に出して頂きたいと思います。日本で最高レベルの価値のあるヴァイオリン関連書籍になると思います。
以下に鈴木政吉が開発し、現在まで秘密にされている音質改善技術「済韻」についての記事があります。
ttp://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00078675&TYPE=HTML_FILE&POS=1
即ちこれ等の楽器の新しい中は音が堅く且音量が乏しく本来の妙音を発するには数十年の永い間弾き込まねばならなかったのを、鈴木翁が約一ヶ月の工程により容易にかくの如き妙音を出すことが出来るようになったので鈴木翁はこの方法を「済韻」と名づけ一般の求めに応ずることにな
った。翁は語る「永い間弾き込まれた名作の楽器の胴や棹には微妙な木理の変化がある筈です。これに私が着眼したのです」
なお、無量塔蔵六氏は「済韻」については否定的な見解です。
私もぜひ無量塔氏の著作を世に出して頂きたいと思います。日本で最高レベルの価値のあるヴァイオリン関連書籍になると思います。
大野木述 強制加振の枯れ誤解
「電気バイブレーターで木質をいじめ、人為的にそれを枯らす”済韻”」[47000]
[47000]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月09日 22:35
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
なお、済韻の正体が電気バイブレーターであることを明かしているのも
大野木吉兵衛「楽器産業における世襲経営の一原型」です。
鈴木家の複数の方に取材したもので、鈴木バイオリンの経営に関する論文ではこれまでに最良のものだと思います。
該当部分を引用します。
「電気バイブレーターで木質をいじめ、人為的にそれを枯らす”済韻”の極意を、
梅雄は秩に伝えなかった。否彼は、選び抜かれた良木の、長年にわたる自然の枯れこそが、バイオリン不可思議の神秘だと感得して、息子には”済韻”の委細を語らなかった。そして秩には、いまや名器志向に賭けた祖父執念の軌跡のみが、淡々と伝わっているのである。」
鈴木の木曽の工場(後の木曽鈴木)について腑に落ちないのは、戦争末期の時点工場はすでに実質的に鈴木喜久雄の経営下にあり、梅雄が経営する本体とはすでに分離されているように受け取れる点です。兄弟間での受け持ち範囲の合意でもあったのでしょうか(木曽の工場は少なくとも喜久雄、鎮一、士朗が経営にかかわっている)。
大野木吉兵衛「楽器産業における世襲経営の一原型」です。
鈴木家の複数の方に取材したもので、鈴木バイオリンの経営に関する論文ではこれまでに最良のものだと思います。
該当部分を引用します。
「電気バイブレーターで木質をいじめ、人為的にそれを枯らす”済韻”の極意を、
梅雄は秩に伝えなかった。否彼は、選び抜かれた良木の、長年にわたる自然の枯れこそが、バイオリン不可思議の神秘だと感得して、息子には”済韻”の委細を語らなかった。そして秩には、いまや名器志向に賭けた祖父執念の軌跡のみが、淡々と伝わっているのである。」
鈴木の木曽の工場(後の木曽鈴木)について腑に落ちないのは、戦争末期の時点工場はすでに実質的に鈴木喜久雄の経営下にあり、梅雄が経営する本体とはすでに分離されているように受け取れる点です。兄弟間での受け持ち範囲の合意でもあったのでしょうか(木曽の工場は少なくとも喜久雄、鎮一、士朗が経営にかかわっている)。
梅雄述 人工シーズニング
「木材中の水分質は勿論、樹脂の乾燥」[46955]
[46955]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月25日 00:54
投稿者:catgut(ID:NWNVhTY)
講演の情報がありませんね。[46950]のPDFの記事以外の内容はなかったのでしょうか。
ついでながら1930年に鈴木梅雄は当時の鈴木のヴァイオリンの製造方法を以下のように書いています。特に気になった点だけ書きます。
・木材は最低3ヶ月人工乾燥を行う(無水状態の華氏90度から120度で)
・側板はお湯で煮て柔らかくなったところで型で挟み、湾曲させる。
(宮本金八も同じ方法)
・ニスはオイルニスで、ヴァイオリンに塗る回数は5度ないし8度。
(オイルニスについて個人的にはやや疑問)
・号数は最初から完全に決めて作るのではなく、製造中に選別を行い最終的
な号数を振り当てる。
ついでながら1930年に鈴木梅雄は当時の鈴木のヴァイオリンの製造方法を以下のように書いています。特に気になった点だけ書きます。
・木材は最低3ヶ月人工乾燥を行う(無水状態の華氏90度から120度で)
・側板はお湯で煮て柔らかくなったところで型で挟み、湾曲させる。
(宮本金八も同じ方法)
・ニスはオイルニスで、ヴァイオリンに塗る回数は5度ないし8度。
(オイルニスについて個人的にはやや疑問)
・号数は最初から完全に決めて作るのではなく、製造中に選別を行い最終的
な号数を振り当てる。
[38501]
Re: 鈴木政吉氏製作のバイオリンについて
投稿日時:2008年10月23日 01:03
投稿者:catgut(ID:GUQGISA)
私も済韻は笛の古化もできるということなので、強制的に振動を与えたか
なんらかの木質変化技術ではないかという気がします。
昭和初期の鈴木の製造工程について2代目社長の鈴木梅雄が書いた資料によると、当時は人工乾燥を行っています。
----
木取った材料は風燥所へ運れます。風燥とは風通しよき所に於て自然的の乾燥をするのであります。此の期間が約一ヶ月、其れが終ると本乾燥室に入ります。乾燥室は無水状態の華氏九十度(摂氏32度)位より百二十度(摂氏49度)の熱気を与へて木材中の水分質は勿論、樹脂の乾燥を計るのであります。此の期間最少限度三ヶ月。其れが終わると再び風燥六ヶ月これで一通りの乾燥が終ります。但し高級のものに対しては此の方法が数度繰り返されます。当社の最高級のものの乾燥期間は前後五ヵ年以上のものを使用して居ります。
----
現在ではヴァイオリンの木材の人工乾燥はタブー視される傾向が強いと思いますが、上記のように比較的低温なら実用的に乾燥できたのではないかと思います。
なんらかの木質変化技術ではないかという気がします。
昭和初期の鈴木の製造工程について2代目社長の鈴木梅雄が書いた資料によると、当時は人工乾燥を行っています。
----
木取った材料は風燥所へ運れます。風燥とは風通しよき所に於て自然的の乾燥をするのであります。此の期間が約一ヶ月、其れが終ると本乾燥室に入ります。乾燥室は無水状態の華氏九十度(摂氏32度)位より百二十度(摂氏49度)の熱気を与へて木材中の水分質は勿論、樹脂の乾燥を計るのであります。此の期間最少限度三ヶ月。其れが終わると再び風燥六ヶ月これで一通りの乾燥が終ります。但し高級のものに対しては此の方法が数度繰り返されます。当社の最高級のものの乾燥期間は前後五ヵ年以上のものを使用して居ります。
----
現在ではヴァイオリンの木材の人工乾燥はタブー視される傾向が強いと思いますが、上記のように比較的低温なら実用的に乾燥できたのではないかと思います。
大野木述 板の枯れ
「彼(梅雄)は、選び抜かれた良木の、長年にわたる自然の枯れこそが、バイオリン不可思議の神秘だと感得して、息子(秩)には”済韻”の委細を語らなかった。」[47000]
[47000]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年07月09日 22:35
投稿者:catgut(ID:GRWAJEA)
なお、済韻の正体が電気バイブレーターであることを明かしているのも
大野木吉兵衛「楽器産業における世襲経営の一原型」です。
鈴木家の複数の方に取材したもので、鈴木バイオリンの経営に関する論文ではこれまでに最良のものだと思います。
該当部分を引用します。
「電気バイブレーターで木質をいじめ、人為的にそれを枯らす”済韻”の極意を、
梅雄は秩に伝えなかった。否彼は、選び抜かれた良木の、長年にわたる自然の枯れこそが、バイオリン不可思議の神秘だと感得して、息子には”済韻”の委細を語らなかった。そして秩には、いまや名器志向に賭けた祖父執念の軌跡のみが、淡々と伝わっているのである。」
鈴木の木曽の工場(後の木曽鈴木)について腑に落ちないのは、戦争末期の時点工場はすでに実質的に鈴木喜久雄の経営下にあり、梅雄が経営する本体とはすでに分離されているように受け取れる点です。兄弟間での受け持ち範囲の合意でもあったのでしょうか(木曽の工場は少なくとも喜久雄、鎮一、士朗が経営にかかわっている)。
大野木吉兵衛「楽器産業における世襲経営の一原型」です。
鈴木家の複数の方に取材したもので、鈴木バイオリンの経営に関する論文ではこれまでに最良のものだと思います。
該当部分を引用します。
「電気バイブレーターで木質をいじめ、人為的にそれを枯らす”済韻”の極意を、
梅雄は秩に伝えなかった。否彼は、選び抜かれた良木の、長年にわたる自然の枯れこそが、バイオリン不可思議の神秘だと感得して、息子には”済韻”の委細を語らなかった。そして秩には、いまや名器志向に賭けた祖父執念の軌跡のみが、淡々と伝わっているのである。」
鈴木の木曽の工場(後の木曽鈴木)について腑に落ちないのは、戦争末期の時点工場はすでに実質的に鈴木喜久雄の経営下にあり、梅雄が経営する本体とはすでに分離されているように受け取れる点です。兄弟間での受け持ち範囲の合意でもあったのでしょうか(木曽の工場は少なくとも喜久雄、鎮一、士朗が経営にかかわっている)。
ヤマハ A.R.E. [Acoustic Resonance Enhancement]
「水と熱のみを利用し、木材のミクロな物性をより音響的に理想的な状態[=長年使い込まれた楽器の木材の分子構造と同様の状態]へコントロールする」[38510]
[38510]
Re: 鈴木政吉氏製作のバイオリンについて
投稿日時:2008年10月26日 10:47
投稿者:catgut(ID:GUQGISA)
徳永二男氏がモーストリー・クラシック 2008年5月号の対談でこう語っています。
徳永「わざと古くした木材を使った楽器を弾いたことがあるけど、本当にオールド楽器みたいないい音がするんだよね、これが。でも1年もしたら、だめになっちゃった」
間違いなく木質加工技術で「オールドの音」が得られるのですが、残念ながら従来技術では古化の進行を十分止められなかったようです。
そこでヤマハの木材改質技術が気になります。21世紀の済韻になるでしょうか。
ttp://www.yamahamusic.jp/shibuya-s/instrument/index.php?mode=detail&id=1727
A.R.E. [Acoustic Resonance Enhancement]とは、ヤマハが独自に研究・開発した木材改質技術のことです。ギターのボディ材にこの技術を施すことで、長年弾き込まれたような豊かな鳴りを実現します。A.R.E.技術は高度に制御された水と熱のみを利用し、木材のミクロな物性をより音響的に理想的な状態[=長年使い込まれた楽器の木材の分子構造と同様の状態]へコントロールするものです。その過程において薬剤等を一切使わない環境に優しい技術です。音響的に理想的な状態には、以下のような変化により到達します。
・低域の伸びが増大することにより、豊かな鳴りと太い音色が実現。
・高域においては、立ち上がりが大きくなるとともに減衰率が高くなることで、よりシャープなエッジ感が実現。同時に耳障りな成分が抑えられる。
徳永「わざと古くした木材を使った楽器を弾いたことがあるけど、本当にオールド楽器みたいないい音がするんだよね、これが。でも1年もしたら、だめになっちゃった」
間違いなく木質加工技術で「オールドの音」が得られるのですが、残念ながら従来技術では古化の進行を十分止められなかったようです。
そこでヤマハの木材改質技術が気になります。21世紀の済韻になるでしょうか。
ttp://www.yamahamusic.jp/shibuya-s/instrument/index.php?mode=detail&id=1727
A.R.E. [Acoustic Resonance Enhancement]とは、ヤマハが独自に研究・開発した木材改質技術のことです。ギターのボディ材にこの技術を施すことで、長年弾き込まれたような豊かな鳴りを実現します。A.R.E.技術は高度に制御された水と熱のみを利用し、木材のミクロな物性をより音響的に理想的な状態[=長年使い込まれた楽器の木材の分子構造と同様の状態]へコントロールするものです。その過程において薬剤等を一切使わない環境に優しい技術です。音響的に理想的な状態には、以下のような変化により到達します。
・低域の伸びが増大することにより、豊かな鳴りと太い音色が実現。
・高域においては、立ち上がりが大きくなるとともに減衰率が高くなることで、よりシャープなエッジ感が実現。同時に耳障りな成分が抑えられる。
[42020]
Re: pygmariusはなぜ世界標準のstudent-violinになれなかったのか?
投稿日時:2009年12月03日 21:39
投稿者:catgut(ID:EIVkJFQ)
ビデオのタップトーンを聞かれましたか。明らかに音が違います。
この技術で以下の賞を受けているそうです。
ttp://www.yamaha.co.jp/news/2009/09071602.html
木材改質技術『A.R.E.』が、第3回「ものづくり日本大賞」優秀賞を受賞
- 木材の経年変化を促進し、楽器の音色を改善するヤマハ独自の技術 -
2009年7月16日
ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、『木材の経年変化を短時間で促進し楽器の音色を改善する方法(A.R.E.技術)』により、第3回「ものづくり日本大賞」の製品・技術開発部門において、優秀賞を受賞しました。
この技術で以下の賞を受けているそうです。
ttp://www.yamaha.co.jp/news/2009/09071602.html
木材改質技術『A.R.E.』が、第3回「ものづくり日本大賞」優秀賞を受賞
- 木材の経年変化を促進し、楽器の音色を改善するヤマハ独自の技術 -
2009年7月16日
ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区中沢町10-1、社長:梅村 充)は、『木材の経年変化を短時間で促進し楽器の音色を改善する方法(A.R.E.技術)』により、第3回「ものづくり日本大賞」の製品・技術開発部門において、優秀賞を受賞しました。
[42027]
Re: pygmariusはなぜ世界標準のstudent-violinになれなかったのか?
投稿日時:2009年12月05日 09:20
投稿者:コゲ(ID:Y1cZYZA)
それってヤマハじゃなくて、フィンランドの会社の話ですか?
じゃヤマハ独自の技術じゃないって事ですか?
だったら技術で勝負も糞も…
まあ、他社のデザイン、技術パクリ放題のトヨタ関連であるヤマハらしいっちゃらしいですが。
まあそれはそれとして…
「特許取りました」
「こんなに効果があります」
「偉い人のお墨付きです」
なんて美辞麗句を謳った商品は、
通販でしか売ってない様な怪しげな健康・美容器具(ゲ○マニウムローラーとか)をはじめ、そこらにゴロゴロしていますしねぇ。
それを信じる信じないは個人の自由ですが、
この商品の効能書きのみを特別鵜呑みにする理由も見当たらないと思います。
「著名奏者が評価した」とありますが、
その奏者たちが「メイン楽器としてコンサート、レコーディングに○十年に渡って使用」ぐらいにまでならないと信用されないでしょう。
そもそも「ブランド」とは、その様な実績の積み重ねによって築き上げられる物である筈です。
ところで貴方は買わないのですか?
買って試した訳でも無い物を人に宣伝するのですか?
じゃヤマハ独自の技術じゃないって事ですか?
だったら技術で勝負も糞も…
まあ、他社のデザイン、技術パクリ放題のトヨタ関連であるヤマハらしいっちゃらしいですが。
まあそれはそれとして…
「特許取りました」
「こんなに効果があります」
「偉い人のお墨付きです」
なんて美辞麗句を謳った商品は、
通販でしか売ってない様な怪しげな健康・美容器具(ゲ○マニウムローラーとか)をはじめ、そこらにゴロゴロしていますしねぇ。
それを信じる信じないは個人の自由ですが、
この商品の効能書きのみを特別鵜呑みにする理由も見当たらないと思います。
「著名奏者が評価した」とありますが、
その奏者たちが「メイン楽器としてコンサート、レコーディングに○十年に渡って使用」ぐらいにまでならないと信用されないでしょう。
そもそも「ブランド」とは、その様な実績の積み重ねによって築き上げられる物である筈です。
ところで貴方は買わないのですか?
買って試した訳でも無い物を人に宣伝するのですか?
「「弾き込み加速」や「環境シーズニング」を行っていると」[42139]
[42139]
Re: 新作バイオリンの魂柱
投稿日時:2009年12月27日 09:42
投稿者:catgut(ID:EDNYgpY)
例えばヤマハの上位モデルの一部では、「弾き込み加速」や「環境シーズニング」を行っているということです。
ttp://www.yamaha.co.jp/product/strings/acoustic/artida/index.html
「環境シーズニング」では「日本の四季変動に対応する環境変化(温度・湿度)を科学的に加え、楽器製作時の内部の歪みを分散・緩和」させているそうです。これが事実なら、「内部の歪みを分散・緩和」させた後で魂柱の再調整をするのは自然でしょう(程度問題ですが)。
ttp://www.yamaha.co.jp/product/strings/acoustic/artida/index.html
「環境シーズニング」では「日本の四季変動に対応する環境変化(温度・湿度)を科学的に加え、楽器製作時の内部の歪みを分散・緩和」させているそうです。これが事実なら、「内部の歪みを分散・緩和」させた後で魂柱の再調整をするのは自然でしょう(程度問題ですが)。
[55943]
Re: 鈴木バイオリンの特製品ラベル表記について
投稿日時:2025年06月03日 10:25
投稿者:松毬(ID:I5NIE1k)
因みに
梅雄(1889-1981)を調べるにはネット早々に、地道に書籍などになるでしょう
戦後の鈴木は、政吉の三人の息子たち(社長の梅雄(長男)、鈴木教育メソードの鎮一(三男)、作家の士郎(九男))を中心に回っていると思います。
鎮一のバイオリン教育を先頭に、士郎が先行して楽器開発をして、梅雄が量産普及させています。 特に、信頼を勝ち得て分数楽器や小中高の学校機材の楽器の売り込みで大きなシェアを握ったのではないでしょうか?
梅雄は、影に隠れて事績や評価があまり公にしていませんが、二度の勲章受章と弦楽器製作者協会会長ほか工業会会長に付いており日本のバイオリン界の重鎮と評価されますね。
梅雄の人生は、まさにスズキ会社と共にあると言ってよく、しかし、亡きあとは衰退する現在のスズキ会社を誘うかのようです。(今はスズキ会社の看板の下、梅雄らの遺産整理の様相でしょうか。ちょっぴり手厳しいですが)
梅雄(1889-1981)を調べるにはネット早々に、地道に書籍などになるでしょう
戦後の鈴木は、政吉の三人の息子たち(社長の梅雄(長男)、鈴木教育メソードの鎮一(三男)、作家の士郎(九男))を中心に回っていると思います。
鎮一のバイオリン教育を先頭に、士郎が先行して楽器開発をして、梅雄が量産普及させています。 特に、信頼を勝ち得て分数楽器や小中高の学校機材の楽器の売り込みで大きなシェアを握ったのではないでしょうか?
梅雄は、影に隠れて事績や評価があまり公にしていませんが、二度の勲章受章と弦楽器製作者協会会長ほか工業会会長に付いており日本のバイオリン界の重鎮と評価されますね。
梅雄の人生は、まさにスズキ会社と共にあると言ってよく、しかし、亡きあとは衰退する現在のスズキ会社を誘うかのようです。(今はスズキ会社の看板の下、梅雄らの遺産整理の様相でしょうか。ちょっぴり手厳しいですが)
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