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教えてください:魂柱の第一人者って誰ですか? | ヴァイオリン掲示板

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楽器・付属品 17 Comments
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教えてください:魂柱の第一人者って誰ですか?

投稿日時:2006年11月02日 23:03
投稿者:チャングム・けんじ(ID:JAMDEVk)
自分のバイオリンに究極の調整(特に魂柱を)をしたら楽器がどんな雰囲気/音になるのかと常に思っています。
そこで本BBSのベテランの方々にお尋ねします。
”魂柱に関してはこの人の右に出る人はいないと思われる方は誰でしょうか?”

Ultimate Late-Starter/チャングム・けんじ
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Re: 教えてください:魂柱の第一人者って誰ですか?

投稿日時:2006年11月06日 22:25
投稿者:匿名希望X(ID:NCdoYZg)
suzuchin様、こんにちは!!
まず、私はしがない1人のヴァイオリン奏者であって、楽器業者でないことをお断り申し上げます。

「素人が魂柱を立てる」
ことについてすが、なにやら「素人が誰にもレッスンを受けないでヴァイオリンが弾けるか」と似た話ですね。まったく同様とは思いませんが、普通に判断すると無理な話であると大抵の人は感じるでしょう。私だって若い頃は随分楽器をいじくりました。魂柱立てはチェロのものまで所有していますし、駒を切り出しナイフで削るのも一時期熱中しました。しかし自分には無理であると気づきました。自分の耳の要求に応えるには専門家の腕を借りる以外に方法が無い、と思うからです。私はそういう信頼できる専門家を数名探し出し、懇意にして大切に付き合っています。そうでなくてどうするのでしょう。
「セオリー通りに駒や魂柱をセットできない技術者」は一部に存在します。それは私も承知です。そんなのは付き合わなければ済む。

「セオリーに忠実に立てるのは朝飯前」の技術者も確実に、しかも少なからず存在します。専門家のプロフェッショナルな力量に、俄か仕込みの素人が敵うはずはありません。自明すぎるほど自明なことです。私の申し上げたいのは、そういう技術者を見つけるか見つかないかは奏者のサバイバルだということです。単純な事実でしょう。
過去に騙された、乃至はショップで不誠実な対応をされた、という経験をお持ちなのは同情するに吝かではありません。しかし善良なユーザにとっては、良心的な技術者を探すのが、如何に考えてもそれしかない唯一の方法である、と私は最終的に判断します。お考えは色々あるでしょうが、それ以外に良い方法を私は存じません。
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Re: 教えてください:魂柱の第一人者って誰ですか?

投稿日時:2006年11月07日 11:09
投稿者:ヤパ(ID:JRcDiBU)
suzuchin さん、有り難うございます。
やはり、あの素材は、悪い見本なのですね。

リムジンさん、陳工房さんは、すごいのですね。
一度、調整をお願いしたくなりました。

匿名希望Xさん、なるほど、ご自身で調整を勉強された結果のご発言でしたか。感銘を受けました。


ところで、以前から考えているのですが、チャングム・けんじ さんの命題である、楽器の「究極の調整」というのは、現実にあるのでしょうか?
そして、もし「究極の調整」をした楽器が自分に合わなければ、自分の価値観や奏法を見直すべきなのでしょうか。


自分の好みに合わせて、工房で魂柱を調整して頂くという話がよくありますが、これは、その技術者が信頼するに足りないことの証しでしょうか。
それとも、ただ単に、自分の奏法や好みの問題として理解していいのでしょうか。


普通の技術者が調整した楽器は、素人が、毎日、自分の好みに合うように調整した楽器のほうがましかという思いもあって、自分で調整に挑戦したのですが、これは、意味のないことなのでしょうか?
当方としては、魂柱を動かすことによって楽器がどう反応するかという勉強にはなりましたが。

いやはや、いい技術者を見つけるには力量と努力が必要なのでしょうね

チャングム・けんじ さんのスレッドに便乗しての、素人臭い質問で申し訳ないのですが、皆様のご意見を伺えれば幸いです。
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Re: 教えてください:魂柱の第一人者って誰ですか?

投稿日時:2006年11月07日 13:19
投稿者:rio(ID:GIlIEgM)
私は、弾き手+楽器+調整師の相性の問題だと思います。

ただ、楽器によって、得手不得手がある場合もあります。

モダン、オールドの楽器の世界では
○なら、×さんの工房
△なら、□さんの工房
という風に、特定の製作者の調整を得意とする人もいます。

どのような音を出したいのか、それを調整師にきちんと伝え
それを現実化出来る人が、その人にとっての最高の調整師です。

理想の音をイメージできない人は、まだ調整云々言うレベルにないと思います。
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Re: 教えてください:魂柱の第一人者って誰ですか?

投稿日時:2006年11月08日 00:23
投稿者:catgut(ID:JDJyWGM)
メインの楽器は専門の方にお任せするとして、ヴァイオリンという楽器を
知るために駒と魂柱をいじることほど楽しいことはありません。

魂柱の位置についてはけっこう情報がありますが、魂柱の「きつさ」に
ついては意外と話題に出ない気がします。実際にやってみると楽器に
よってはわずかの「きつさ」の差で、こもった音になったりよく響くように
なったりします。
これは演奏者だけでなく近くで聞いている人でもはっきりと分かるほど
の違いです。

私の経験では魂柱は倒れないぎりぎりくらいの「きつさ」でよい結果が
出ています。これはセオリー通り(きつければ表板が膨れ、短ければ
表板が凹むので)のことなのですが、わずかにきつく立てるだけでも
楽器の振動に影響があるということは実際やってみないと分かりませ
んでした。

ちなみに私も当初「魂柱は年輪の細かい固めのスプルースが良い」と
思っていましたが、楽器によっては柔らかめのほうがいいと思えるもの
もあり、ケースバイケースのようです。
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Re: 教えてください:魂柱の第一人者って誰ですか?

投稿日時:2006年11月08日 21:22
投稿者:匿名希望X(ID:NCdoYZg)
cagutさんのおっしゃる「きつさ」こそ正しく最終的に重要な点ですね。
ゆるりとたっている魂柱でないと、低音が痩せる、と個人的には考えています。技術者に要望するのも正しく、「ゆるめに立ててください、倒れるか倒れないかのギリギリにして下さい」という点です。
きつくなく立てるというのは、お説のとおり広い意味での「セオリー」だと思います。追い込んだ使い方、つまり楽器の限界まで鳴らすことを追求すると、そういう調整は欠かせません。
ただし、私は歳を取って気弱なため自分では試みません。技術者に要望して実現してもらいます。
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Re: 教えてください:魂柱の第一人者って誰ですか?

投稿日時:2006年11月08日 23:52
投稿者:南社(ID:KGmUZpA)
魂柱の調整をして良くなったと思ったら、一週間ほどでまた音が元に戻ったという経験があるけど、これって調整でゆるめに立てたからかな?
一週間板に圧力がかかったら、その力で「きつさ」が元に戻っちゃったんじゃない。
やっぱり、魂柱を交換したほうが効果があったけど。
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Re: 教えてください:魂柱の第一人者って誰ですか?

投稿日時:2006年11月09日 01:38
投稿者:catgut(ID:JDJyWGM)
匿名希望X様、やはり「きつさ」の調整は重要ですね。

魂柱の位置については駒の足の端より3mm程度テールピース側に立
てるのが標準的なようですが、私の「好み」では駒足の端に魂柱の端が
接触しそうなほど近い位置が発音が素直で最善と思われる楽器があり
ました。
良い位置は楽器の状態と奏者の好みによって変わると思いますので、
いろいろ試してみる価値があると思います。
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Re: 教えてください:魂柱の第一人者って誰ですか?

投稿日時:2006年11月10日 15:58
投稿者:QB(ID:NZEkdZM)
横から口出しになってしまいますが、まず「位置」ありきだと思います。
製作家が基準にして追い込んだ「お約束」の位置があって、、
そこで初めてその位置に立てるに適切な長さ(きつさ)が決定されます。
加えて、当然木目の入り方と幅(表板の木目との関係も考慮して)、および材の処置が申し分無ければ、、、
ここから初めて最初の位置(基準点)からの「調整」の追い込みが初まります。

そこから先はrioさんご指摘の通りだと思います。
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