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弦に吸い付くようなボウイングをするには? | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 19 Comments
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弦に吸い付くようなボウイングをするには?

投稿日時:2005年02月11日 01:34
投稿者:バウバウ(ID:JTcokHQ)
 常に安定していて弦に吸い付くようなボウイングを目指しているアマチュアです。
 さてテニスとかゴルフをされる方には馴染み深いと思いますが、テニスやゴルフの雑誌や専門誌には、必ずスイングの連続写真と解説が掲載されてますよね。それを真似してイメージして練習すると、徐々に、その連続写真のプロのスイングに似ていって、上達しますよね。もちろん、ただ連続写真を見るだけでなく、解説も参考にするわけですが、連続写真のイメージを焼き付けると、体が自然と理想のスイングやフォームに近づきますよね。
 テニスやゴルフと同様に、ヴァイオリンの演奏の連続写真があれば、ボウイングや左手のテクニックを研究するのに役立つと思うのですが、残念ながらそういう本は存在しません。
 連続写真が無いので、仕方なくソリストの演奏のDVDをスロー再生して見てますが、弦に吸い付くようなボウイングをしている人の手(手の甲)の動きを見ていると、直線的ではなく、多少弧を描いているように見えます。
 そこで質問なのですが、弓が弦に吸い付くようにするには、手(手の甲)の軌跡を、弓の反りのカーヴと同じにするように弾けば良いのでしょうか? 違う言い方をするならば、弓の中央を弦に当てた状態にしたときの弓の反りの描くカーヴをなぞるようにボウイングすれば、ボウイングが安定して弦に吸い付くようになるのでしょうか?
 一応、弦に対して弓が常に直角に当たるようにするという段階はクリアできているのですが、弓が震えたりせずに弦に吸い付くようにする段階で多少つまずいています。いつも震えるわけではなくて、たまーに、なぜかは自分でもわからないときに、吸い付きが不足したり、弓が震えたりしています。ヴィブラートをかけているかどうか、とか強い音か弱い音か、といった特定の傾向があるわけでなく、不意に吸い付きが不足して震えてしまうという感じです。
 弓の反りのカーヴをイメージしながらボウイングすると、A線のロングトーンを弾いているときに、ついついD線やE線に毛が触れて雑音が出たりしてしまいます。これならむしろ真っ直ぐ直線的に弓を動かした方が雑音が出なくて良いのではないか、と思ったりしています。
 かつて5年ほどプロオケ奏者の先生に師事していたのですが、現在は仕事が多忙でレッスンに行けないので、暇を見つけて自宅で練習している状況です。アマオケとかにも加入してないので、直接的なアドヴァイオスをもらうのも難しい状況です。
 速い全弓や超遅い全弓の練習をしたりしていて、弦と弓が常に直角を保つという点では、だいぶ進歩したのですが、運弓のスピードをかなり速くしたり、逆にものすごく遅くしたりすると、吸い付き不足で弓が暴れ出します。自宅での練習中の出来事なので、人前で緊張してブルブルと手が震える、といった震えとは違います。もちろん、自分の技量不足が原因ですが、何か良いイメージ(正しいボウイングの軌跡のイメージ)が持てたら、パッと先が開けるような感じがしています。
 そんなわけで、こちらの掲示板にて質問させていただきました。吸いつきを良くするコツや具体的な練習方法など、どうかアドヴァイスをお願いします。
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【ご参考】
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Re: 弦に吸い付くようなボウイングをするには?

投稿日時:2005年02月12日 14:57
投稿者:よが(ID:kQCGNQA)
こんにちは.

楽器ケースに付属の弦を入れるパイプでボーイング練習(松脂なしでつるつるのスカスカです)をして,そのあと普通の弓に持ち替えると吸いつく気分が味わえるかもしれません.

ただしヘタになるリスクもあると思いますのでご注意ください.
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Re: 弦に吸い付くようなボウイングをするには?

投稿日時:2005年02月17日 23:18
投稿者:バウバウ(ID:ORMTkgU)
レスが遅れてすいません。アマオケコンマス志願中さんの提案された方法で練習してみました。②も難しいですが①はもっと難しいです。
②は「練習中に弓がぶっこわれるのではないか」と心配で思わず手が震えそうになりましたが(苦笑)、弓のコントロールを学ぶには良いトレーニングだと思いました。さすがに12ミリも張ると弓の毛の反発がかなり強くて弓が暴れ易かったです。
①は5ミリだと弓の棹が弦にカチカチとぶつかってしまいます。一応4ミリにもチャレンジしてみましたが、さらに力加減が難しく棹が弦に当たりまくるのでやめました。5ミリでも棹が弦に当たらないようにコントロールするのは自分にとってはものすごく難しいです。予想以上の難しさでした。毛をすごく弱く張ったら、これはこれで弓がぶれ易くて震え易く厄介なものですね。毛を弱く張った状態で2重音は弾けましたが、3重、4重の和音は棹がガツンと弦に当たってしまうので無理でした。5ミリくらいで3重、4重の和音が弾けるようにするには、弦を押さえつけずに3本、4本の弦を同時に近く鳴らすわけで、難しいのは当然ですよね。
①も②もロングトーンは難しかったです。こういう極端な方法でロングトーンを練習すると、自分のボウイング弱点が良くわかりました。
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Re: 弦に吸い付くようなボウイングをするには?

投稿日時:2005年02月19日 00:50
投稿者:雪ダルマ(ID:MlcBhDU)
弓が震えないようにボウイングするコツをつかむために面白い練習法を考案したので発表します。

1.練習前に両手を冷たい水(あるいは氷水)にひたして、あえて手先を不器用な状態にして、ヴァイオリンの練習をする。手が冷えていると、手先・指先でごまかす、つまり小手先のごまかしが通用しなくなるので、肩・腕などの大きな筋肉の動きで弾くようになります。左手が冷えると、指は回らなくなるし、ヴィブラートがかかりにくくなるし、で思い通りに弾けずイライラしますが、そういう悪条件で練習することによって、本番で多少のことがあってもびびらなくなる。
※洗面器になるべく冷たい水を張って1~2分つけておくと十分に手が冷え切ります。強烈な悪条件を体験したいときは、多少氷を浮かべてやると、手がしびれるぐらい冷えます。冷えた手をタオルで拭いたらすぐに練習を開始して下さい。冷水に手をひたす前に、松脂を塗ったり、肩当てをつけたりなど、ヴァイオリンを弾く準備を終えておくと良いでしょう。でも、調弦は、手を冷やした後に行って下さい。手がかぢかんでいると、思うように調弦できなくて参ります。とにかく最悪の状態を体感することに意味があります。

偉大なクライスラーは、演奏会の直前には(指慣らしなどの)練習せず、ただお湯で手を温めれば(ステージに上がるのに)十分だ、と言ってたそうですが、このエピソードから、今回の練習方法を偶然的に発案しました。逆転の発想ってやつです。

両手を同じだけ冷やすことによって、右手と左手のどちらが弱いか(より弱点が多いか)が如実にわかります。あと、各指のうちどの指に弱点をかかえているか、もわかります。
手を水で冷やすと同時に、練習する部屋の気温も下げて寒くすると、さらに効果的です。このような最悪の条件で、技巧的な曲やゆったり歌う曲が、人に聞かせられるレベルで弾けたら、かなり自信がつきます。
極度に緊張したときは、演奏前から汗(冷や汗)が出てくる一方で、指慣らしをしても全然手先も体も温かくならない、という事態に陥ることがあります。それを普段から疑似体験して、演奏中にどうやって対処するかを研究(予行演習)しておけば、総合的な技術力(基礎力+応用力)が身につくでしょう。
これはヴァイオリンだけでなく、ピアノやギタなど他の楽器の練習にも応用できます。騙されたと思って、1回試して下さい。
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Re: 弦に吸い付くようなボウイングをするには?

投稿日時:2005年02月19日 02:13
投稿者:pochi(ID:dHNGMAA)
私にとって、雪だるま氏の方法は逆効果です。
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身も蓋もないと言わっしゃるかい

投稿日時:2005年02月19日 10:48
投稿者:Geiger1951(ID:MSeFeAk)
これを言っちゃーオシメーかも知れないが……
ボウイングってのはスポーツの技の習得と同じで、特効薬や万人共通の処方箋などありえず、洞察力に優れしかも自身がボウイングに優れる一部の教師についてみっちり学習しなくては正しい習得は恐らく困難であると思います。
たまに独学ですぐれたボウイングをやるごく少数のアマチュアを見かけますが、並みのセンスでは難しい。そういう友達がいたら、酒でもおごってせいぜい親しくして、技を盗むに如かずです。
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Re: 弦に吸い付くようなボウイングをするには?

投稿日時:2005年02月19日 17:58
投稿者:バウバウ(ID:KCaGc2A)
雪ダルマさんの練習方法を試してみたのですが、自分の演奏があまりにもショボクなってガックリしてしまいました。手が冷えるとまともに弾けないものですね。参りました。水道水でしばらく冷やしただけでも酷い演奏になってしまったので、氷水にチャレンジする必要はなさそうです・・・。20分ぐらい練習していたら、徐々に手が温まってきて少しずつまともに弾けるようになりました。手が冷えてると弦を押さえたときに、特にE線を押さえたときに指先が痛かったです。この練習方法はちと苦しいです。この程度で根を上げるようでは、気合(根性)が足りないでしょうか?もう何回かチャレンジしてみます。
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Re: 弦に吸い付くようなボウイングをするには?

投稿日時:2005年02月19日 18:59
投稿者:シンセミア(ID:N3kyGVg)
手首ガチガチ、指ガチガチでは無理だと思います。プロでもそういうスタイルの人がいますか、腕だけで?!吸い付きのコントロールをしてると思うと逆にそれが驚異的に感じます。

指弓が使えないと弓の返しの際音が綺麗につながりませんし、吸い付きも悪いです。(使えなくてのできる人はいるのですが)”ジャンプして着地”の動作をひざを曲げずに行うとドスンという着地になりますが、ひざを曲げるとスッと音を立てずに着地できます。この動作の感じを、弓の切り返しの際に手首と指で行う感じですかね。弓を並行に保った状態で指と手首で円運動ができますか?小刻みにアップのみで、同じ位置からスタッカートをしてみてください。その際、肩~手首までは動かしては駄目です。手首から先、指だけで回転運動を行うようにしてスタッカートです。今度はダウンです。
弓の位置は方々でやってください。厳しいはずです。指弓がかなりできるようになります。レガートでたっぷりボーイングをしてください。違うはずです。
[19330]

Re: 弦に吸い付くようなボウイングをするには?

投稿日時:2005年02月19日 20:01
投稿者:バウバウ(ID:QXGUMIU)
シンセミアさんへ、お返事ありがとうございます。弓の先端と弓の元で、同じ位置で、ダウンだけ、あるいは、アップだけのスタカートの練習をすると良いのですね。こういう練習はしたことがありませんでした。夜遅くは練習できない環境なので、明日試してみたいと思います。
雪ダルマさんの「手を水で冷やす練習」で自分の下手さ加減に驚いて凹んでますが、シンセミアさんの提案してくだすった課題も難しそうです・・・。また凹むかも・・・。
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Re: 弦に吸い付くようなボウイングをするには?

投稿日時:2005年02月19日 20:42
投稿者:雪ダルマ(ID:Q2VzIlA)
冷水で手を冷やしてから練習するという過激な練習方法をやっておくと、次のようなシーンで役に立ちます。

1.冬期間における病院や施設への慰問演奏。実際にやったことのある人だとわかると思いますが、指慣らしもできずにいきなり本番を始めなければならなかったり、演奏する場所の音響が悪いだけでなく、気温が低かったりたりすることが、しばしばあります。

2.演奏前にやたらと緊張してしまったとき。そういうときは手に汗をかいてますが、その汗が気化熱をうばってしまうからか、手先が冷たく感じることがあります。これは手を冷水で冷やした状態に良く似ています。指弓の柔軟性が損なわれるため、元弓での返しが硬くなってゴツンとかカツンといってしまったり、ロングトーンで弓がバタついたりします。

1や2のシチュエーションを擬似体験して、どうすればそういう悪条件に対応すれば良いかを事前に知っておけば、本番ではより良い演奏が出来るというのがこの練習の狙いです。

あと、最近ある施設で慰問演奏をしたときのことです。初めて行く施設でだいぶ早めにその施設に着いてしまったので、指慣らしをしたいと思って、「どこか会議室のようなところで指慣らししたいのですが」と頼んだところ、建物の端っこの方の会議室を貸してくれました。普段使ってない部屋のようで、冬ということもあって、とても寒かったです。何もしないでじっとしていたら体が冷えてしまいそうなので、仕方なく軽く音階練習をしたり、本番で弾く曲を練習しましたけど、ほんと寒いのは堪えますね。あと、その施設の係員の人は、「やっぱり楽器を弾くときにも、運動するときのように準備体操のようなものが必要なんですね。いきなり弾ける、ってもんではないんですね。初めて知りました。」と言ってました。
楽器を弾く人にとって、本番前に多少は指慣らしをするのは常識ですが、楽器を弾いたことの無い人だと、楽器も、カラオケと同じように、いきなり弾ける(歌える)と思っているようです。たしかにカラオケのときは、発声練習無しでいきなり歌いますけどね・・・。(ただし、歌の場合は、言葉をしゃべること自体が一種の発声練習と言えるかも知れません。)
そんなわけで、施設や病院での慰問演奏のときには、まともな指慣らしはできないと思っておいた方がいいですよ。指慣らしができない、寒い、という状態を擬似体験するには、冷水(あるいは氷水)で手をガッツリ冷やしてから弾く、という訓練を「時々」しておくと良いと悟った次第です。練習のたびに毎回やるのはツライので、時々で良いと思います。
バウバウさんが凹んだのも無理ありません。プロだって冷水でガッツリ手を冷やしたら、多少下手に聞こえるくらいですから。
[19388]

Re: 弦に吸い付くようなボウイングをするには?

投稿日時:2005年02月21日 18:01
投稿者:バウバウ(ID:M2BCImU)
シンセミアさんの提案された練習を試してみました。(もちろん、手は冷やさずに)
手首や指に無用な力が入っていると、弓が弦に着地するときに雑音が鳴ってしまいますね。思ってたよりも難しいです。指の力を抜いていても手首が硬いと失敗しますので、両方とも柔らかくする必要がありますね。
弓のいろいろな場所でやってみましたが、自分の場合は先に行くほど難しく感じました。特に、弓の先っぽでのダウン、ダウン、ダウン・・・が難しかったです。
うまくできるようになるまで、毎日、最初に5分ずつぐらいトレーニングしようと思います。これがマスターできたら、弓のコントロール能力が増して弓の動きがだいぶ安定すると思います。
こういう練習方法は先生から教えてもらったことはありませんでしたし、本にも書いてませんでしたので、とても新鮮です。ありがとうございました。
自分にとっては手を冷やさない状態でも十分に難しい課題なので、手が冷えたらコントロールが鈍ってしまい物凄く難しくなると思います。
ちなみに、シンセミアさんは手が冷えていても(雑音無く)柔らかく弦に着地できますでしょうか?(手を冷やす、というのは、水道水を入れた洗面器に手を1分ほどひたした状態のことです。)
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