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チューナーの使い方 | ヴァイオリン掲示板

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チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 06:07
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
柏木氏は、音程はどうでもよいらしいので、関係有りません。
http://fstrings.com/board/index.asp?id=47616
音程に対して各人物凄く厳しい事すら知らない。

自分は音痴で、それでよい、としている人は、関係ありません。
http://fstrings.com/board/index.asp?id=47420#47441
>私自身も絶対音感を持っていてもチューナーを使って練習します。
----ヴァイオリンが上手になりたいのなら、行ってはならないことです。議論の余地は無いので、この点以外の御意見をお願いします。ヴァイオリン弾きの教条(ドグマ)です。

音は、耳で合わせますから、チューナーで音を合わせるのは無意味です。だから、耳を使うために、折角ある文明の力であるチューナーを使いましょう。

調弦の練習をしましょう。
①チューナーの針でEADGを調弦して下さい。
②ピアノの音を聴いて調弦して下さい。
③AE・AD・DGの五度調弦をして下さい。
それぞれ音程が異なるはずです。その響きをよく聴いて下さい。音を聴く練習になるはずです。

これなら、チューナーを正しく使える事になると思います。

初心者(中級まで)は、
http://static.musiciansfriend.com/derivates/18/001/393/171/DV016_Jpg_Large_466137.999.901_4-4.jpg
こんなテイルピースをオススメします。私は木製のテイルピースを使っていますが、金属製だからといって音が悪いとは思いません。

御意見をどうぞ。
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Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 18:13
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
スガラボット氏、

>弦楽四重奏などのアンサンブルでVaや2ndVnにこれを要求されるととてもストレスです。ですからアンサンブルでは1stVnのソロパートにもピタゴラス音律では無くてもう少し妥協的な古典音律に則ってもらう方が破綻の無い演奏になります。

>この様なとき、アンサンブルとしてある音律(ミーントーンとかヴェルクマイスターやキルンベルガーなど)に則って和声的な響を確認することは意味があります。 この時、みんなで確認するために古典音律対応のチューナーを基準にしてみるのは便利ですよ。

スガラボット氏と柏木氏=のり氏とは意見を異にするようです。
[47705]
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Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 08:04
投稿者:柏木(ID:NlIYggU)
誰も相手の音を聴かないとは言っていませんし、そんな気持ちで練習しているわけではないと思いますよ。私もアンサンブルのときにはさすがにチューナーは使いませんが使い方は自由だと思います。
柏木氏=のり氏
>誰も相手の音を聴かないとは言っていませんし、そんな気持ちで練習しているわけではないと思いますよ。私もアンサンブルのときにはさすがにチューナーは使いませんが使い方は自由だと思います。

>「私もアンサンブルのときにはさすがにチューナーは使いませんが」

柏木氏=のり氏と、音が解った上でチューナーの使い方を模索するスガラボット氏は、違います。

実際の演奏では、合わないなと予想される場合、ピタゴラスを極端(Extensive Pythagoras)に取るのを控える、くらいです。

この掲示板では、ピタゴラスが少し甘いギュンター・ピヒラーの例が既に出ています。非常に精緻な音程感覚をしています。
http://fstrings.com/board/index.asp?id=5659&t=2003#5879
[47759]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 19:14
投稿者:スガラボット(ID:J2IEeAQ)
僕もギュンター・ピヒラーは大好きです。でも彼の音律は、ピタゴラスが少し甘いと言うよりはもう少し古典音律的だと思います。それもA-Eを完全五度にとるヴェルクマイスター的では無いでしょうか。この音律はバッハの平均律クラフィーア曲種で想定したものと言われていますが、旋律的にも美しいものです。だからカルテットであの響きになるのです。彼は薬でラリッて弾いていたけど、あまりにその演奏が素晴らしいので周囲の人も官憲さえも黙認していたという噂もありますね。

ところで[47752]
[47752]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 17:09
投稿者:スガラボット(ID:J2IEeAQ)
poshi さんが『クラッシックのアンサンブルで音程の最終確認は耳でする』と仰ることは正論だと思います。

ですが、いくら pochi さんがいくらチューナーが嫌いだからといって、チューナーを参考にしているという学生さんに、いくつもスレッドを建てて繰り返し無能呼ばわりされるのは偏執狂的じみていて不快感を覚えます。

音程というのは則っている音律に対して高低を言うのであって絶対的なものではありません。平均律はオクターブを十二音からなる等比数列とするので、半音の振動数比は (1/12)×log2 となっていて、所詮対数ですから綺麗な整数比で構成される倍音列にはなりません。

pochi さんがお好きなピタゴラス音律は、各弦を完全五度で調律して美しい旋律ラインが出ることにより、ソロ・バイオリニストには好まれますが、これに和音をつけるとなると同じ音名の音でももう一つの構成音によって、上げたり下げたりしないと純正な和音になりません。G(解放-E の六度和音で弾いたE を今度は E-A(解放)と弾くと全然ハモらなくて、E を弾く1の指を相当上げないとハモらないことはよく知られていることです。

ソロの曲をダブルストップで弾くときはそれぞれの場所で調整しながら弾いていますが、弦楽四重奏などのアンサンブルでVaや2ndVnにこれを要求されるととてもストレスです。ですからアンサンブルでは1stVnのソロパートにもピタゴラス音律では無くてもう少し妥協的な古典音律に則ってもらう方が破綻の無い演奏になります。

この様なとき、アンサンブルとしてある音律(ミーントーンとかヴェルクマイスターやキルンベルガーなど)に則って和声的な響を確認することは意味があります。 この時、みんなで確認するために古典音律対応のチューナーを基準にしてみるのは便利ですよ。
で、カルテットで古典音律的に調律するという話を書きましたが、その意味について少し記します。

ヴァイオリンの各弦を完全五度でチューニングすると五度の音程差は702セントになります。平均律はもちろん700セントですから少し広いだけです。しかしたった2セントですがこれがE→A→D→Gと積み重なると、E線を基準に考えるとG線は平均律に対しても6セント低くなってしまいます。純正長三度の和音は平均律の長三度より14線と低めにとりますから、ピタゴラスのこの差分6セントを足すと、解放弦のEに対して完全五度調弦したG線に対してハモるEをD線ファーストポジションの1の指で弾くには平均律の1から1/5半音も低く押さえる必要があります。

この様な和声的な破綻を最小限に回避するために考え出されたのがいわゆる古典音律です。カルテットを例にすると各弦のチューニングを平均律よりも少し狭め、平均696セントほどにとるのが基本となります。こうすると平均律よりもG線が12セント高くなるので先程の長三度の和音も純正よりわずか2セントほどのズレですみ、和声としての破綻は最小限になります。

古典音律とはこの様に純正律との差をあまり感じさせないように、先人が色々工夫して設定した音律なのです。実際に演奏する場合、例えばモーツァルトならミーントーン音律が代表的ですが、これは#やフラットの数が三つ程度の曲に適用出来ます。ロマン派以降#や♭がもっと増えてくると、キルンベルカーIIIなどの音律が実際的です。旋律線がピタゴラス的で美しいヴェルクマイスター音律にすると調によっては少しとがった感じの響きになります。

ドビュッシーやラベルなど以降の曲は古典音律でやると少し違和感があるので、和音の響きが気になる箇所だけ別途調整することにして、むしろ平均律でやる方が良いようです。ヴァロッティ・ヤングなどという音律もありますが、これは古典音律と平均律を足して2で割ったような中間的な音律で、これもいいかも。

以上、少し高度なチューナーの使い方でした。
[47760]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 19:25
投稿者:スガラボット(ID:J2IEeAQ)
失礼しました。先程の[47759]
[47759]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 19:14
投稿者:スガラボット(ID:J2IEeAQ)
僕もギュンター・ピヒラーは大好きです。でも彼の音律は、ピタゴラスが少し甘いと言うよりはもう少し古典音律的だと思います。それもA-Eを完全五度にとるヴェルクマイスター的では無いでしょうか。この音律はバッハの平均律クラフィーア曲種で想定したものと言われていますが、旋律的にも美しいものです。だからカルテットであの響きになるのです。彼は薬でラリッて弾いていたけど、あまりにその演奏が素晴らしいので周囲の人も官憲さえも黙認していたという噂もありますね。

ところで[47752]で、カルテットで古典音律的に調律するという話を書きましたが、その意味について少し記します。

ヴァイオリンの各弦を完全五度でチューニングすると五度の音程差は702セントになります。平均律はもちろん700セントですから少し広いだけです。しかしたった2セントですがこれがE→A→D→Gと積み重なると、E線を基準に考えるとG線は平均律に対しても6セント低くなってしまいます。純正長三度の和音は平均律の長三度より14線と低めにとりますから、ピタゴラスのこの差分6セントを足すと、解放弦のEに対して完全五度調弦したG線に対してハモるEをD線ファーストポジションの1の指で弾くには平均律の1から1/5半音も低く押さえる必要があります。

この様な和声的な破綻を最小限に回避するために考え出されたのがいわゆる古典音律です。カルテットを例にすると各弦のチューニングを平均律よりも少し狭め、平均696セントほどにとるのが基本となります。こうすると平均律よりもG線が12セント高くなるので先程の長三度の和音も純正よりわずか2セントほどのズレですみ、和声としての破綻は最小限になります。

古典音律とはこの様に純正律との差をあまり感じさせないように、先人が色々工夫して設定した音律なのです。実際に演奏する場合、例えばモーツァルトならミーントーン音律が代表的ですが、これは#やフラットの数が三つ程度の曲に適用出来ます。ロマン派以降#や♭がもっと増えてくると、キルンベルカーIIIなどの音律が実際的です。旋律線がピタゴラス的で美しいヴェルクマイスター音律にすると調によっては少しとがった感じの響きになります。

ドビュッシーやラベルなど以降の曲は古典音律でやると少し違和感があるので、和音の響きが気になる箇所だけ別途調整することにして、むしろ平均律でやる方が良いようです。ヴァロッティ・ヤングなどという音律もありますが、これは古典音律と平均律を足して2で割ったような中間的な音律で、これもいいかも。

以上、少し高度なチューナーの使い方でした。
の発言で長三度とあるの長六度の誤りでした。お詫びして訂正します。
[47761]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 19:49
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
スガラボット氏、

私の頭の中には、明確なヴェルクマイスターの音階は無いのです。だから、説明してもらっても、「へー、そうなんだ!」「スゲー!」くらいです。でも、ありがとう。

ttp://www.korg.co.jp/Product/Tuner/OT-120/spec.html
これには、ヴェルクマイスターもありますね。

ちょっと疑わしいのは、ヴェルクマイスターで和声が成立するのか?というところでしょう。寧ろ、キルンベルガーに近く演奏するのではないかと、理屈の上だけで思います。こちらも、頭の中に明確な音階がありません。

////////////

凡人なので、クァルテットは一通りメトロノームで更ってから、押取刀で出掛けます。合わせている時にメトロノームを使うことはほとんどありません。ところが、アルバン・ベルクは、直前までメトロノームを使って合わせていたのではないか?と疑わしい部分がありました。優美な拍節感もアルバン・ベルクの持ち味の1つでしたが、アレ?と思わせる部分が何箇所かありました。

////////////

音程が悪いのに、チューナーを使って音程を良くする、というのは、考え方が間違っています。まず、「音を聴けるようにすること」が最優先事項です。そのために、
「柏木氏向け1st.positionの練習の仕方」
http://fstrings.com/board/index.asp?id=47630
を書いてみました。
解らない音程をチューナーで確認する、なんて、もっての外です。それでは、いつ迄経っても、音を聴けるようにはなりません。
[47762]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 21:38
投稿者:スガラボット(ID:FpZkiZA)
pochi さん、

仰るように僕は今KorgのOT-1というチューナーを使っています。前は同じ会社のMT-1200というフラグシップ機を使用していたのですが、さすがに20年を超えると動作が不安定になってきたので今はこれで代用しています。

さてヴァイオリンのチューニングについて少し書いてみたいと思います。pochiさんは完全五度でチューニングしてピタゴラス音階で弾くと仰いますが、僕は多少疑問に思っています。チューニングするにはまずA(普通442Hz)を基準にして、D→Gの順に五度で合わせていきますが、完全五度でチューニングすると平均律でD音で2セント、G音で4セント低くなってしまいます。ビアノは普通平均律でチューニングされているのでD音はともかくこれではG音がビアノに比べて低く、ヴァイオリンのソロが浮き上がらなくなってしまいます。ですから大概のソリストは広くて平均律の五度、G音などは更に少し高めに調弦していると感じています。

これはヴァイオリニストとして子供の頃から身体に染みついていて、自分の中で出来上がった音程感覚なのだと思います。但しE線に関しては確かに完全五度、もしくはそれより少し高めに調弦されるのではないでしょうか。ヴェルクマイスターがA-Eを完全五度としているのも、ヴァイオリンの特性を考慮し、ピタゴラス音律の旋律性も考慮した結果だと思われます。

この様に調弦しても、ほとんどピタゴラス的な旋律性は確保出来るのだと思っています。カルテットの場合はVcとVaはC線がありますからC線まで完全五度で合わせるともう和音としてのアンサンブルは成立しなくなります。

スメタナ弦楽四重奏団は語る「クァルテットの全て」(音楽之友社刊) のP.33に調弦について以下のように書いてあります。チェロのアントニン・コホウト氏曰く、
----------以下引用
 我々スメタナ弦楽四重奏団は日本製のチューナーを持っています。まずこのチューナーのAの音に一ずつ全員が合わせ、順に五度ずつG線まで合わせていきますが、チェロのC線を合わせるときは4ヴィオラのGを弾いてもらい、それを基に合わせています。そうするとこのC音はチューナーよりもほんの少しだけ高めになる訳です。それによって例えばヘ長調やハ長調でのEとCのような長三度音程をヴァイオリンとチェロがそうする場合、高めでは具合の悪いEと、低めでは具合の悪いCの音程差を最小限にすることができます。
----------引用終わり

ここではチューナーで合わせたA音のあと、D線とG線をチューナーでとるのか自らの五度感覚でとるのか書いてありませんが、文脈からヴィオラのG線に合わせてチェロのC線を合わせるとわずかにチューナーより高くなるということからすると、身体が覚えている五度で合わせ、それはわずかにチューナーの五度より狭いのでは無いかと推察されます。

これまでの話はクラシック・アンサンブルでの音程についてですが、残念ながらクラシック的音楽といえども日本のスタジオ仕事では平均律が全てです。ヴァイオリンでプロになってスタジオ仕事をしようと思えば平均律で人と音程差を感じさせるようでは仕事が来ません。これが最近の商業音楽が色彩が乏しく、無機的になっている元凶の一つだと思います。
[47763]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 22:03
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
私は完全五度より狭めに合わせています。

響きを聴いて独習するのには、ピッタリ純正の方が良かろう、という教育的配慮からの投稿です。

ピアノと合わせるときには、Gをあまり違和感がない程度に合わせます。これは、体調にも依るのではないか、と思っています。

平均律は頭の中にあるので、平均律に合わせることもあります。

ヴィオラのGは、アンサンブルの肝でしょう。
[47764]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 22:41
投稿者:スガラボット(ID:FpZkiZA)
pochi さん、

[47763]
[47763]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 22:03
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
私は完全五度より狭めに合わせています。

響きを聴いて独習するのには、ピッタリ純正の方が良かろう、という教育的配慮からの投稿です。

ピアノと合わせるときには、Gをあまり違和感がない程度に合わせます。これは、体調にも依るのではないか、と思っています。

平均律は頭の中にあるので、平均律に合わせることもあります。

ヴィオラのGは、アンサンブルの肝でしょう。
でこう発言されました。
> 私は完全五度より狭めに合わせています。
> 響きを聴いて独習するのには、ピッタリ純正の方が良かろう、という教育的配慮からの投稿です。

それで納得です。ヴァイオリンの響きを大切にして音程感を身につけるという趣旨なら、や完全五度でチューニングしてピタゴラス音律で演奏せよというご発言は厳密な音律的意味からは正確ではありません。むしろ、『普通に市販されている平均律のチューナーの五度よりもほんの少し狭めに調弦して、純正的な響きを大切にしながら音程感覚を養うべし』という内容に訂正された方が誤解を招かないと思いますがいかがでしょうか。
[47765]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 23:08
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
>普通に市販されている平均律のチューナーの五度よりもほんの少し狭めに調弦して、
----広めの間違いではないでしょうか?

色々考えたのですが、響きを聴く、という観点を重視しました。その言い訳的に、このスレッドである「チューナーの使い方」を投稿しました。元になっているのは、
「柏木氏向け1st.positionの練習の仕方」
http://fstrings.com/board/index.asp?id=47630
こちらです。

思い上がったガクタイ上がりの初心者学生さんを徹底的にやり込める心算です。私の眼の黒い内は、クチゴタエを許しません。

スガラボット氏は、
http://fstrings.com/board/index.asp?id=46419#47395
此方のように、宜しくお願いします。勉強させていただきます。
[47767]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月02日 00:30
投稿者:スガラボット(ID:FpZkiZA)
pochi さん、

[47765]
[47765]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月01日 23:08
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
>普通に市販されている平均律のチューナーの五度よりもほんの少し狭めに調弦して、
----広めの間違いではないでしょうか?

色々考えたのですが、響きを聴く、という観点を重視しました。その言い訳的に、このスレッドである「チューナーの使い方」を投稿しました。元になっているのは、
「柏木氏向け1st.positionの練習の仕方」
http://fstrings.com/board/index.asp?id=47630
こちらです。

思い上がったガクタイ上がりの初心者学生さんを徹底的にやり込める心算です。私の眼の黒い内は、クチゴタエを許しません。

スガラボット氏は、
http://fstrings.com/board/index.asp?id=46419#47395
此方のように、宜しくお願いします。勉強させていただきます。
の発言で、
>普通に市販されている平均律のチューナーの五度よりもほんの少し狭めに調弦して、
----広めの間違いではないでしょうか?

とありますが、これがそもそも勘違いなのです。
純正調の完全五度は以下のURLにもある通り
ttp://www.sparerib.jp/kouza/pure.htm
完全五度は 周波数比は2:3 セントでは701.955000865387 平均律比で +1.95500086538743

もちろん、平均律では五度は700セントですからピタゴラス音律の五度は平均律よりわずかに広いのです。でもこの差はわずか2セント足らずなので平均律がそこそこ使用に耐える旋律性を有する所以と言えましょう。

確かにピタゴラス音律(五度調)は、各地域における原始音楽においては最も作りやすい音律で、その故にメロディーラインとしては親しみやすい人間の記憶になじむ音律でした。しかしこの完全五度から構成される音律は、これまで5世紀近く続いた西洋音楽の世界で和声的にはなじまなかったのです。和音が美しい整数比の音の構成となって響和するハーモニーとして認識されるとき、五度音律は対応出来ませんでした。純正調は確かにハーモニーとして正しく響和しますが、純正調の各音の周波数は五度調とは別の音程になります。そして、この響きを色々な調をカバーして実現しようとすると、詳しくは忘れましたが、鍵盤楽器ならオクターブあたり数十もの鍵盤が必要となるのです。

これではとても複数の調性をカバーする演奏はできませんから、純正的協和音からは少し乖離するものの、何とか妥協できる範囲で打開策として開発されたのが各種の古典音律です。オクターブあたり12の鍵盤で演奏できる音律を探し求めたのです。

その一つとして有名なのがヴェルクマイスターです。バッハの平均律クラフィーア曲集は日本語では平均律と言っていますが、原意では"well temperred"で平均律では無く、『良く調律された』という意味になります。

以下の古典音律のサイトをご参照下さい。
ttp://www.ne.jp/asahi/voce/home/MameChisiki/Tyouritu.htm
古典音律で汎用的なキルンベルガー音律ではE-A-D-G-Cの五度音程に対して平均律の五度より3.5セント狭くなっています。先に述べたヴェルクマイスターはE-Aかんのおんていのみ完全五度にして他の音をあはめたところが異なっています。これは五度調の旋律性を重視したものです。この様に一般的に古典音律での五度は696.5セント程度で平均律より薬3.5セント狭くなっています。

このように19世紀後半になって十二音平均律での調律がピアノで一般的になるまで、古典派・新古典派の時代に用いられていた音律の五度は現在の平均律より少し狭いのです。そしてヴァイオリニストはその五度音程をずっと身体に染みついた感覚として師匠から生徒へ代々受け継いできたのです。

pochiさんはチューナーを使用されないので分からないと思いますが、一度ご自分で調弦された五度をチューナーと比較されれば納得されると思います。
[47775]

Re: チューナーの使い方

投稿日時:2013年12月02日 02:30
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
スガラボット氏、

これですね。
http://www.fstrings.com/board/index.asp?id=35445&t=2007
さっきも試しましたが、696.5centの調弦は、違和感があります。

それにしても、古典調律を機械でみるのは面白い。ありがとう。
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