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古くさい?!奏法 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 27 Comments
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古くさい?!奏法

投稿日時:2013年10月01日 21:59
投稿者:河馬(ID:GIKSggY)
ttp://www.youtube.com/watch?v=ovaaZCY95L0
シベリウスコンクールとパガニーニコンクールの両方で優勝したレオニダス・カヴァコスによるシベリウスのヴァイオリン協奏曲の第2楽章の動画を、まずはご覧下さい。

カヴァコスのボウイング(運弓)は、
・右手のヒジの位置が低い
・弓を浅めにつまむように持っている
という特徴があります。このため、ブラームスの親友であったヨーゼフ・ヨアヒムのような古くさいドイツ式の奏法に似ているように見えます。

カヴァコスは1967年生まれのヴァイオリニストですが、今時、このような古くさいドイツ式の奏法でヴァイオリンを演奏している人は、非常に珍しいように思います。ドイツ式の奏法は、ずっと昔に廃れた奏法だと聞いていたので、驚いています。

第1楽章や第3楽章の動画も見てみましたが、カヴァコスは、音量が大きくてパワフルで男性的な力強い演奏で、素晴らしいヴァイオリニストだと思いました。
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【ご参考】
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Re: 古くさい?!奏法

投稿日時:2013年10月09日 08:43
投稿者:たく(ID:FDAGdlA)
河馬 さん

ヨアヒムの奏法ですか。お教えありがとうございます。
そういえば、先輩はドイツ語が達者でした。
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Re: 古くさい?!奏法

投稿日時:2013年10月09日 09:11
投稿者:河馬(ID:Jpk0FoI)
ご参考様が引用された動画を3つとも拝見しました。ジョシュア・ベルには握手をしてサインをもらったことがありますが、身長は180センチ少々あったと思います。ジョシュア・ベルと並んだカヴァコスはさらに背が高いように見えますので、190センチ近いのだろうと思います。

ジョシュア・ベルもカヴァコスも、同じギンゴールド門下ですが、弓の持ち方や演奏フォームは全然違っていて、彼らの2重奏を興味深く拝見しました。カヴァコスほど低くはないにしても、ジョシュア・ベルも思っていたよりもヒジが低めで意外でした。

デイヴィッド・ギャレットも体が大きそうですが、腕もかなり長いように見えます。ギャレットも意外とヒジが低めで、弓元などやや窮屈そうに弾いているように見えます。

Gordan Nikolicというヴァイオリニストは初耳でしたが、ロンドン交響楽団のコンサートマスターとのことで、1968年生まれなので、1967年生まれのベルやカヴァコスと同年代ですが、もっと年上に見えます。Gordan Nikolicもかなり大柄に見えますが、ヒジも低めで、ヴァイオリンの構えや弓の持ち方がヨーゼフ・シゲティを想起させ、演奏フォームとしては、この3人の中で一番古風な感じがしました。

体が大きくて腕が長い人は、一般的な体格の人よりも、ヒジが低めの方がヴァイオリンを弾きやすいので、そういうフォームになるのでしょう。合理的でないフォームで体を壊してはいけませんが、自分の体格に合ったフォームを自分で見つけ出すことが大事なのだと思いました。
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Re: 古くさい?!奏法

投稿日時:2013年10月09日 10:39
投稿者:クーペ(ID:EZRRMJI)
右肘が高過ぎる生徒さんが多過ぎるからなのかも知れませんが、やや過激な書きぶりで右手の肘を下げるように強調されている先生がいますね。
右肘は下げて下げて下げまくれ!
ttp://バイオリン.sakura.ne.jp/migihiji.html
模範のフォームの画像を見る限りでは、極端にヒジが低いフォームを推奨しているわけではなく、少しだけヒジが低めなフォームを推奨しているように見えますね。でも、私が習っていたロシア式の先生だったら、このフォームだとヒジが低い、と注意されて直されていたと思います。こんなに若い先生が、とにかく「右肘は低く低く」です、と画像付きで解説されていたので引用させていただきました。それでもカヴァコスよりはヒジは高め、というかカヴァコスのヒジはやっぱり低いですね。
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Re: 古くさい?!奏法

投稿日時:2013年10月09日 21:44
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
クーペ氏、
説得力はありますか?
ttp://youtu.be/42-vGok8fJo
ttp://youtu.be/QGK9qGsXi_E
音の出し方には問題はないのですが、、、
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Re: 古くさい?!奏法

投稿日時:2013年10月10日 21:59
投稿者:クーペ(ID:KTkmUBc)
ttp://www.youtube.com/watch?v=Hrcr4VmgQM4
のパガニーニのカプリス№7の方が、演奏技術を分析しやすいので引用しますが、日本の若手ヴァイオリニストとしては、比較的ヒジが低めと言えるのではないかと思いますね。自分が通っていたヴァイオリン教室だったら、間違いなく、「もう少しヒジを高くするように!」と注意されていただろうと思いますが、この方にとっては、このヒジの高さが弾きやすいということなんだと思いますので、それはそれでOKと言えるのではないかと思いますね。とは言え、
右肘は下げて下げて下げまくれ!
ttp://バイオリン.sakura.ne.jp/migihiji.html
というのは、この方の右ヒジがけして低過ぎるわけではないし、右ヒジを下げて下げまくっているようには見えないだけに、表現が過激なように思いますね。
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Re: 古くさい?!奏法

投稿日時:2013年10月11日 00:59
投稿者:pochi(ID:JpZ3giU)
これが、先生弾きだと思います。
ttp://www.youtube.com/watch?v=KkS0QRg_T2A
ティボール・ヴァルガ
若くして半ば引退したのですが、名教師として名高く、日本にも弟子が沢山居ると思います。

スタイルの問題もあるのですが、不思議な事に、肘が下がると、深い音が出し難いので陰影が付き難くなります。その分、手首と指でコントロールすることになります。ジュリアードではそんな弾き方をしますね。
橋本洋
ttp://www.youtube.com/watch?v=ZfhfNqI2zxc
こちらがジュリアード弾きだと思います。

ドロシー・ディレイのレッスンを受けたことがあるのですが、運弓はどこで習ったのかと訊かれただけで注意されませんでしたし、むしろ褒められました。
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Re: 古くさい?!奏法

投稿日時:2013年10月11日 16:53
投稿者:クーペ(ID:OBM1mCM)
pochiさんご紹介の動画を見ましたが、ティボール・ヴァルガのボウイングは美しくて模範的ですね。深みのあるとても美しい音色で陰影もしっかりとついていてまさに理想的なボウイングだと思います。モーツァルトをこれほど美しく聴かせられるということは、音楽的な面でも素晴らしいヴァイオリニストだと思いますね。カヴァコスとヴァルガではヒジの高さや弓の持ち方などボウイングフォームが全然違いますね。pochiさんが故ドロシー・ディレイ女史から特に注意されなかったというだけでも十分すごいと思いますが、褒められたとなるとますますすごいですね。
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Re: 古くさい?!奏法

投稿日時:2013年10月11日 22:34
投稿者:河馬(ID:Jpk0FoI)
クーペ様が引用されていたサイトを見てみました。右肘は下げて下げて下げまくれ、というタイトルを見て、一体どんな教え方をしているのかと懸念しましたが、模範フォームとして示されているフォームを見ると、カヴァコスほど右ヒジが低いわけではなくて、標準的なフォームだと思いました。こちらの先生は、ヒジが高過ぎる生徒が多くて、よほど困っていらっしゃるのかも知れません。

ヴァルガの楷書体のような端正なボウイングは、pochi様が先生弾きとおっしゃる意味が、なんとなくわかるような気がします。

橋本洋さんのボウイングは、同じくディレイ門下のギル・シャハムに似ているように見えますので、pochi様がジュリアード弾きとおっしゃる意味がわかるような気がします。
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