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ハイフェッツって・・・ | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 498 Comments
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ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年06月24日 08:50
投稿者:ともりん(ID:WJMwYg)
20世紀を代表するヴァイオリニストであることは、百も承知
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。

先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。

長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
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【ご参考】
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月12日 23:55
投稿者:ど~~~しても、(ID:EJl0JiA)
自分がイニシアチブを取らない事には気が済まないタチの様ですな。
恐るべし自己顕示欲。
何故にこんな芸風に染まってしまったのやら…
[41069]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 00:06
投稿者:カルボナーレ(ID:WZIJQwA)
>「音量より音色」
現代の演奏家はそのような偏った事は言わず「音量も音色も」を求めているのです。ダイナミックレンジの大きさと音色の変化が両立でき、そのたくさんの引き出しを用いて音楽表現していることは、素晴らしいことであり、昔の演奏者にはできなかった演奏を行っています。

オリンピックの体操で、日本人が金メダルをたくさん取った時に、月面宙返り(ムーンサルト)という新しい技を武器としていましたが、今は誰もが使う普通の技となっています。
過去の人の技術は、当時の伝説としては残りますが、多くの場合、数年も経つと多くの人がやるようになり、10年も経つと当たり前のものとなります。
カールルイスも当時はスーパーマンでしたが、ボルトがあのような異次元の走りをすると、単に過去の記憶の中での存在となってしまいました。
YouTubeで、ホラ スタッカートの映像を探すと多くのものがヒットしますが、ハイフェッツよりも達者に思える無名の若者の演奏の映像も数多くあります。

なお「Tone and its development(音色とその作成)」という章での記載であることを理由に音量と切り離すのであれば、ハイフェッツの音が小さいということを証明するために引用された理由が、私には理解できません。

デリカシーのない力まかせに演奏するヴァイオリン弾きが多くいることは、全く否定するものではありません。しかし、それは、ハイフェッツの音が小さいことの裏付けにはまったくなりません。
また、紹介いただいた映像のズッカーマンの演奏を見て聴いて、駒寄りで遅い弓で圧力をかけて弾く演奏者であると見る事自体、すでに素直に見る目を失った妄信者になってしまっているのではないですか。
超一流の演奏家は、昔も今も、駒寄りも指板寄りも、自分が求める音色、音量、というよりも自分がイメージする音楽表現を実現するために、実に自由に使い分けており、またその楽器と自身が一番良い状態で奏でられるベストの力、スピードを都度選んで演奏しています。マルかバツか、YesかNoかというような比較は不可能です。
[41070]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 00:18
投稿者:catgut(ID:NZAVFFQ)
カルボナーレさま、
参考までに、ハイフェッツの師であるアウアーの指導方針です。大音量のために圧力は使わず、また駒寄りは使わないほうが良いということです。

------
レオポルド・アウアー ヴァイオリン奏法 内田智雄監修 今田理枝訳

音を作る問題に関するヒント(抜粋)

弓は軽く持つ。しかし、楽に動かすことができる程度にしっかりと持つ。
特に弓を弦に押しつけて大きな音を出そうとしてはいけない。これこそ
技巧というもので、努力と経験によってのみのばすことができる。

駒(ブリッジ)と指板の中間でひく。なぜなら、音が最も豊かで、響きが
よいのはこの中間だからである。非常に小さくてあまい音、つまりppを
出そうと思う時だけ、指板の近くまたは指板の上でひいてもよい。
一方、駒の近くでひくと、どんな力でも音が耳障りになる。
-----

もちろん、現実の演奏では必ずしも師のいいつけ通りではなく、汚い音だろうと効果があれば使うのが優れた演奏家ですが、アウアーやフレッシュの世代では、大音量のために強い弓圧を使うのは一種のタブーであったと言って良いでしょう。

ガラミアンは世の中が大音量を求めていることを感じ取って、従来タブーだった弓圧を効果的に使うことで大音量と音質を極力両立しようとしたということができないでしょうか。ガラミアンの「ヴァイオリン演奏の指導と原理」には、弓圧の使い方についての記述が非常に多く感じられます。

ただ、ミルシテインとズーカーマンの音色を聞き分けられないとしたら
あんまりだと思います。
[41071]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 00:20
投稿者:あーあっ(ID:NSUZIkE)
とうとうcatgutサンに効く薬は無いことが判明した。
もう、そーっとしておきましょ。。
[41072]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 00:59
投稿者:カルボナーレ(ID:WZIJQwA)
>ただ、ミルシテインとズーカーマンの音色を聞き分けられないとしたらあんまりだと思います。

その通りですね。「ミルシテインとズーカーマンの音色を聞き分けられない」と言っている人がどこかにいるのですか? 興味があるのでぜひ教えてください。

なお、私はミルシテインの方は生で聴いた事がなく、あくまでも録音同士で音を比較をすると、音色の豊富さ(太さや力強さも含め)という点ではズッカーマンの方が好きです。なお、フレージング等含む音楽表現はまた別次元での話ですので、ここでは置いておきます。
[41073]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 01:10
投稿者:41046に書いた者です(ID:OEiEF5A)
クロイツェルソナタの演奏経験があればご理解下さると思いますが、ズーカーマンとミルシュタインは冒頭部分の解釈が違います。
ズーカーマンは冒頭のダブルストップをダブルストップでずっと通します。
ミルシュタインはソプラノだけ残してバスをすぐ消しますね。
ボーイングの初歩のレクチャーをする気はありませんが、ダブルストップっで全弓を引くときは駒に近く、弓圧は2倍くらい必要なのは物理的に当然ですが…バッハの無伴奏ソナタやシャコンヌで経験しませんか?
若い世代のバッハ演奏はあんまり粘らないので違うかもね。
(ピリオド奏法の影響かも)
オイストラフのクロイツェルのDVD持っていますが、彼は冒頭部をズーカーマン風にダブルのまま弾きます。ミルシュタインとは違います。

あ、もう止めます。大人気なかったかも。
[41074]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 01:29
投稿者:カルボナーレ(ID:WZIJQwA)
[40936]
[40936]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月03日 01:50
投稿者:カルボナーレ(ID:IUZHZpE)
あまり普段は見ないのですが、流れでいくつか見ていると、下記の映像がありました。
ttp://www.youtube.com/watch?v=Zx8tTI3xGEc&feature=related
ハイフェッツの演奏を真上から映しているので、弓がどのあたりの場所を弾いているかよくわかるのですが、駒寄りも当然のようによく使っています。
スタッカートの連続で斜めに弓が動いていくのが、個人的には興味深く感じられました。
でお知らせした通り、
ttp://www.youtube.com/watch?v=Zx8tTI3xGEc&feature=related
で真上から撮った映像を見ると、ハイフェッツは駒寄りも結構つかっていることがよくわかります。

ということで、ハイフェッツは
>参考までに、ハイフェッツの師であるアウアーの指導方針です。大音量のために圧力は使わず、また駒寄りは使わないほうが良いということです。

という師の教えに従わずに、名声を築いたことになります。師を超えたということなのでしょう。

またcatgutさんより先日ご紹介いただいた[41060]
[41060]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月12日 11:49
投稿者:catgut(ID:NZAVFFQ)
ハイフェッツを理想とした3人の少年がいました。
マイケル・ラビン(1936年生まれ)、渡辺茂夫(1941年生まれ)、ズーカーマン(1948年生まれ)です。

3人ともガラミアンに師事しましたが、ラビンはあまりガラミアン的な奏法に染まらず、渡辺茂夫もボーイングを巡ってガラミアンと対立したと言われ、ズーカーマンは逆に見事にガラミアン的な奏法に「転向」したと言われています。最初の2人は不幸な結末を迎えました。

ズーカーマンとガラミアンのエピソードについては管理人さまが紹介されています。
ttp://www.fstrings.com/player/detail.asp?id=46

ここではガラミアンのボーイングは「綺麗な音」と紹介されていますが、ズーカーマンの実際の演奏では強い音は駒寄りを強い圧力で弾いており、音色もハイフェッツとは全く違うことは明らかです。ハイフェッツのクロイツェルのビデオは見当たらないのでミルシテインで比較しますが、ミルシテインが軽く速い弓で音色を自在にコントロールしていることがよく分かります。
この弓づかいでは「大音量」は出せません。

ズーカーマン:クロイツェルソナタ(1st mov)
ttp://www.youtube.com/watch?v=VhsIKp9eHgM

ミルシテイン:クロイツェルソナタ(1st mov)
ttp://www.youtube.com/watch?v=mixnMzHUYxA

>ミルシテイン:クロイツェルソナタ(1st mov)
>ttp://www.youtube.com/watch?v=mixnMzHUYxA
を見ると、冒頭部分からすぐに駒寄りを使っていますので、ミルシテインもアウアーの考え方に反す弾き方をしています。
ということで、ハイフェッツ、ミルシテインの時代には、ハイフェッツの師であるアウアーの指導方針は、実質もう時代遅れのものとなっていたと考えるべきでしょう。

ハイフェッツ、ミルシテインが駒寄りを弾く事を避けているのか=>否
ズッカーマンが、駒寄りを強い圧力をかけて弾いているのか=>否
ズッカーマンが、早い弓で、指板と駒の間、あるいは指板寄り、指板の上を弾く事を避けているのか=>否
というのが、catgutさんより紹介いただいた映像を見ての私の素直な感想です。
[41075]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 01:48
投稿者:通りすがり(ID:NkZAIkY)
>その証言さえ信じられないというならイザイやサラサーテの音量なんて永遠の謎というわけですね。

謎で結構。むしろ無理やり音量を決めつける方が問題があるでしょう。
大きい、小さいッて決めつけて何か意味があるのですか?

それから、先ほどの質問に対する答えはやはりありませんね。
以下繰り返します。

人間の耳で聞いた音の感覚的な大きさと、物理的な計測値との音の相互関係を表すことはかなり高度で難しくなります。人間は大きな音に対しては、圧縮して聴くように耳の補正能力があります。また人間の受音には固有な特性と限界があるのと、個々によって聴感覚的にも心理的にも影響され、音の判断力にも個人差もありますし、同じ音の大きさ(音圧)でも周波数によっても違う大きさに聴こえてしまいます。

>>②ハイフェッツの音量に関する客観的データは、存在しない。あるバイオリニストの音量を客観的に評価しようと思ったら、演奏中に、騒音計で何dBか計測し、それを積算し平均値を出す必要があります。さらに別のバイオリニストにも同じ曲を弾いてもらい、同様の測定を行い、2者を比較検討しなくてはなりません。論理的には可能ですが、はたして、そんなデータがもしあったとしても重要視されるでしょうか。ハイフェッツの音量が小さいという評論家は、1つの意見・印象であって、絶対的評価基準ではない。
③録音物に関しては、どっちみちエンジニアさんが、至適ダイナミックレンジに詰め込むので、議論のしようがありません。

>>①何を基準として、何を比較対象として、非常に音量が小さいと言っておられるのですか。オーケストラ1プルト分くらいですか。3プルト分くらいですか。5プルト分ぐらいですか。それともオーケストラプレーヤ一人分ですか。
いくら世界的な名器を使っても、オーケストラ5プルトが思いっきりフォルテを弾けば、音量でオケの方がソリストに勝ってしまいます。当たり前です。ですから、バイオリン協奏曲の場合、公開演奏では通常2-3プルトが理想的、レコーディングでは2プルトが普通のはずです。一般に、オーケストラはソリストに合わせて音量を抑制するのが常識ではないでしょうか。(私も指揮者にまず、そう指示されます。当時日本でも有数のソリストの場合もそうでした。)アマチュアが5プルト乗るために、一人一人が通常の音量の1/4から1/3に絞ったこともありました。提示部・間奏部はともかく、ソリストとの絡みがある部分でソリストの音をかき消すような音を出したら、観客があきれて帰ってしまいますからね。

②何を基準として、何を比較対象として、非常に音量が小さいと言っておられるのですか。パールマンと比較して音量が半分しかないのですか。オイストラフやグリュミオーと比較して70%の音量なのですか。アイザックスターンと比較して65%の音量なのですか。それとも一般の人の80%ですか。

以上の質問に対し見事なまでに無視されていますね

音が小さいという場合、確かにいままで、f、ffが小さいとは明言されていませんでしたね。p、 ppが小さいとも受け取れますよね。これは盲点でした。
[41076]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 08:25
投稿者:匿名希望A(ID:FxaHE4A)
通常の演奏において、メゾフォルテ・ピアノ・ピアニッシモを大音量で弾くことはありません。何となれば、大音量で弾いてしまったら、フォルテやフォルティッシモが弾けなくなるからです。
「ハイフェッツの音量は小さかった。」=「ハイフェッツの、ピアノ・ピアニッシモにおける音量は小さかった。」=「極めて当たり前のこと。」と考えます。
今まで、「ハイフェッツの、フォルテ・フォルティッシモにおける音量は小さかった。」との証言は、一度も出てきていません。
catgut様、どうか得意の検索で、そのような証言を探して頂けませんか。
要するに、ハイフェッツのダイナミックレンジは広かったのではないですか。
[41077]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 09:06
投稿者:匿名希望A(ID:FxaHE4A)
また、ハイフェッツの音量が、常に変わらず一定であったとの認識も、誤りだと思います。演奏ホールの状況によって(大ホールか、中ホールか、小ホールか)調節していたでしょう。(楽器を換えたかもしれませんし、弓を換えたかもしれませんし、奏法を変えたかもしれません。)カーネギーホールで演奏することもあれば、アメリカ軍の野戦病院内で演奏することもあったようです。
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