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ハイフェッツって・・・ | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 498 Comments
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ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年06月24日 08:50
投稿者:ともりん(ID:WJMwYg)
20世紀を代表するヴァイオリニストであることは、百も承知
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。

先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。

長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
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【ご参考】
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月15日 08:22
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
catgut様

ホールの収容人員数のデータが難しければ、クラシックコンサートにのる団員の数ではいかがでしょうか。

たとえば「運命」を演奏する際、ベルリンフィルではハイフェッツのころ(1940-50?)に比べ、2000年では団員数が1.2倍になっているなど。

団員数が同じでも個々の弦楽器奏者の音量がUPしたとかでもいいですよ。
プレーンガット(ヴェニスカトリン??笑)にくらべドミナントでは音量が1.5倍に増強されるとか。

このような具体的数字がないと、いくら著名人の著作を引用されてもにわかには信じられません。著名人だから間違いを犯さないとおっしゃるつもりはないでしょう?

これらが立証されなければハイフェッツの音量云々の論説は根拠のない風説と化してしまいますね。

以上よろしくお願いします。
[41131]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月15日 11:42
投稿者:匿名希望A(ID:FxaHE4A)
私は、catgutさんと全く意見が反対です。
近年、音響技術の発達によって、家庭用音響機器は、高音質化、小型化、低価格化したと思います。CDを中心とした、デジタル音楽ソフトの普及が主因であることは言うまでもありません。「小音量でも、高音質の音楽を聴くことができるようになった。わざわざ大音量で聴く必要はない。」のです。家電製品売り場に行けば、主立ったラインナップは、小型商品でしょう。(あくまでも一般庶民の話ですが。)
クラシック愛好家は、小音量派が多いと思います。(あくまでも主観的ですが)理由をあげますと、

①日本の住宅事情です。
最近のアパート・マンションで、大音量でオーディオを聴くことは出来ません。一戸建てでも、高コスト(100万円単位か)をかけて防音室でも作らない限り、大音量でオーディオを聴くことは出来ません。高所得者や、プロ音楽家なら話は別です。

②健康被害の問題です。
大音量でオーディオを聴くと、普通の人は著しい不快感を覚えます。「うるさい。」というのは、聴力を守ろうという生体の防御反応です。あくまでもクラシック愛好家の場合であって、他ジャンルの人は、そうでもないかもしれません。クラシックは、一曲当たりの所要時間が長いのです。普通は我慢せずに音量を下げます。
[41132]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月15日 15:16
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
シンフォニーホール 1900年 2625席
コンセルトヘボウ 1888年 2037席
パリオペラ座 1875年 2167席
ローマ歌劇場 1880年 総席数約1,600
カーネギー・ホール 1891年 2804席

------

東京文化会館 1961年 2,303席
ザ・シンフォニーホール 1982年 1,704席
サントリーホール 1986年 2,006席
東京芸術劇場 1990年 1,999席
東京国際フォーラム 1997年 5,012席(ホールA )

ちょっと調べただけでは、戦前・戦後でコンサートホールの
収容人員が増大したとはとても思えません。

どなたか、詳しく調べてください。
[41134]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月15日 21:34
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
ハイフェッツの時代よりも現代ではホールが大規模化するなどの理由で
オーケストラの音量が増している。

ゆえに「音量の小さな」ハイフェッツは現代では通用しないだろう。

という論説はただの空想に過ぎない。

なぜなら
ホールの客席数に有意差があるような変化は見られない。
また、家庭用音響機器の発達により、より大きな音量が求めるようになったという証拠は何もない。

したがってハイフェッツが現代に生きていても「音量的にも」十分通用する。

でよろしいですか?

残るのは舞台にのる奏者の数と、個人の音量の問題でしょうか。
[41135]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月15日 21:56
投稿者:新顔の通りすがり(ID:OEiEF5A)
ハイフェッツは他の独奏者に驚異だった存在です。
「すべてのパガニーニ神話に終止符を打った人」です。ただしオーソドックスな西欧的音楽性の所有者ではなかった。
生演奏が主要な音源だった時代に高い名声を勝ち得た。アメリカでは大スター、西欧では人によって疑問符をつけた。いま我々に確実にわかるのは上記のようなことがらです。音量だのなんのは既に永久の謎です。
確実に解る以外の色々な意見は「個人の想像」に過ぎません。もうみなさん終わりにしたらどうですか。何らの生産性もありませんよ。
[41137]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月15日 23:51
投稿者:catgut(ID:NFB3gAA)
我々がガラミアン系と感じる音色について「私の演奏法」第一巻(サミュエル・アプルバウム、セーダアプルバウム著、野田彰訳)にガラミアン自身による奏法の説明が出ていました。本書の原書は1972年の
出版で、1971年のアプルバウムとガラミアンの写真が掲載されています。恐らく以下のガラミアンとローズへのインタビューは、ガラミアンの名声がすでに高まっていた1971年頃に行われたものだと思われます。

(アプルバウム)
音の色合いに変化を与えるために、いろいろなタイプの弓の圧力を試して見るべきだと思うが、どうだろう?
(ガラミアン)
彼は答えた。「もっとメタリックな鋭い音が欲しかったら、弓を持つ指を僅かに固くしなければならない。そして、指でもっと弓を押さえなければならない。このように更に弓身に圧を加えて弓を動かすと、望む音が得られる。また別のそんなに鋭くないタイプの音が欲しかったら、指で押えないで手首と腕で押えるのだ。もっと弦に沈み込む感じを掴まなければならない。そうすると、もっと音に深みが出て、そんなに酷くメタリックにならない。しかし一般的に言って、音が鈍く、充分メタリックでなかったら、もっと指を固くして弓をしっかりと押さえると良い。」


逆の立場として、すでに紹介したチェリストのレオナード・ローズの言葉は本書では以下のように訳されています。

「もう一つ困った傾向は、あまりにも多くの人が、トロムボーンかトラムペットのように響かせようと考えて弦楽器を奏くことだ。無理な音を聞かされることが非常に多い。弓のストロークのコントロールとスピードを磨く代わりに、弓の圧力に関心が向けられ過ぎている。」彼は溜息をついた。(アプルバウム)「ホールが大きいことにも或る程度責任があるのかも知れない。」彼(ローズ)はそれに同意して、「しかし、いろいろと違ったタイプの響きや音色を創り出すことに感受性があり、それを知っていれば、非常に大きな音が出せることを聴衆に感じさせることが出来るものだ。」と言った。


ハイフェッツにはハイフェッツにしかなれないにしても、20世紀中旬頃には
まだロシア奏法の教師は多く、渡辺茂夫やパールマンらはハイフェッツ
にあこがれてその真似をし、そしてかなりハイフェッツ的な奏法を習得して
いたことは明らかに思えます。ハイフェッツ的な奏法や音色は、一定の正しい訓練をすれば習得可能なものなのでしょう。
[41138]

Re: catgutって・・・

投稿日時:2009年09月15日 23:52
投稿者:通りすがり(ID:NkZAIkY)
また
無視モードに入られてしまいました。
あれほど強く主張されていたのに・・・・・・・・・・。ORZ
[41139]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月16日 00:23
投稿者:catgut(ID:NFB3gAA)
本書で、ガラミアンはアプルバウムの「弓の圧力で音色を変化させられると思うが」という質問に対して、なぜか「メタリックな音」の作り方ばかり述べています。

あくまで想像に過ぎませんが、アメリカの1960年代はディストーション(メタリックな音の歪み)を利かせたロック音楽が流行し始めた時代です。意外と当時のアメリカの若いクラシック奏者の感性にも影響を与えているのかもしれません。これがある程度当たっているとすると、ローズのような「伝統派」がやや歪みを感じる音色を嫌ったのは理解できるような気がします。

ガラミアンの「著書」(実際は聞き書き)と実際の指導に乖離があるのは、ガラミアンの「著書」の成立時期に関係があると思います。「ヴァイオリン奏法と指導の原理」は1962年に英語版が出版されていますが、本書の「著書によせて」に書かれている通り、本書は早くも1948年から着手されています。

ちなみにガットE線は現在のスチールE線の半分程度の張力しかありません。ハイフェッツがアメリカデビューした頃はまず間違いなくガットE線だったでしょう。金属E線がプロ奏者に普及していったのは1920年頃からなので、20世紀初頭にはヴァイオリンの音量が小さかった根拠の一つになりますね。

通りすがりさま、
(アプルバウム)「ホールが大きいことにも或る程度責任があるのかも知れない。」彼(ローズ)はそれに同意して とありますよ。国家を代表するような限られたホールは昔も大きかったでしょうが、各地のコンサートホールが大きくなった(できた)のは少なくとも日本では戦後ですね。
[41140]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月16日 00:40
投稿者:通りすがり(ID:NkZAIkY)
>各地のコンサートホールが大きくなった(できた)のは少なくとも日本では戦後ですね。

これを具体的に、日本に限定せずに調べてください。

ていうか、戦前は例えば1000席以下のホールが主流で、2000-2500席のホールは数えるほどしかなかった、としましょう。
そして戦後は2000-2500席のホールが増え始めたため、
「ホールが大型化した」のだとすると、
確かに平均的なホールの客席数は増えたかもしれませんが、最大値は左程変化がなかったことになります。
ハイフェッツのような超有名どころは当然国家を代表するようなホールで演奏したはずですし、そこで何ら音量的に問題がなかったんですから、今でも全く問題なく演奏しているはずです。

いかがですか?

私が御提案した様なデータがないと、御説はインチキということになりませんか?
インチキだと断定しているのではありません。納得のいくデータが知りたいのです。お気を悪くされずに検索していただきたい。
[41141]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月16日 00:59
投稿者:匿名希望A(ID:FxaHE4A)
catgut様
>ハイフェッツ的な奏法や音色は、一定の正しい訓練をすれば習得可能なものなのでしょう。
ご自身は、どんなレパートリーを弾きこなしておられますか。
具体的な曲名を教えて下さい。
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