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ハイフェッツって・・・ | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 498 Comments
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ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年06月24日 08:50
投稿者:ともりん(ID:WJMwYg)
20世紀を代表するヴァイオリニストであることは、百も承知
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。

先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。

長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
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【ご参考】
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 23:12
投稿者:うーん(ID:JBFVl0Q)
>ヘッドフォンで聞くソロの音量より実演のソロのほうが大きく聞こえるという人はいったいどれだけいるのでしょうか?

お得意の引用文献は何かないんですか?:p
[41103]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 23:34
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
catgu様

回答ありがとうございます。
ヘッドフォンで聞くほうが生で聞くより大きいとおっしゃいました。
それを踏まえて、お答えください。
あなた様は生演奏に、ヘッドフォンと同等あるいはそれ以上の音量をお求めになりますか?

私はそもそも電車の中など騒音がするところで音楽を聴こうとは思いませんので、バイオリン独奏に限らず、シンフォニーでもヘッドフォンのほうが大きいということはありません。
ヘッドフォンの大音量は不快ですし・・・。
[41104]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 23:36
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
>>ヘッドフォンで聞くソロの音量より実演のソロのほうが大きく聞こえるという人はいったいどれだけいるのでしょうか?

>お得意の引用文献は何かないんですか?:p

これ、大事なポイントです。先に言われてしまいました(泣)。
[41105]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 23:49
投稿者:catgut(ID:NFB3gAA)
新顔の通りすがり さま、 残念ながら問題はそんなに単純ではないのです。ガラミアンと渡辺茂夫とのボーイングを巡る確執が証明しているでしょう。もちろん「ヴァイオリン演奏の指導と原理」は私も一通り目を通しています。

先ほど「天才を育てる」から引用した通り、明らかにガラミアンは「大音量化」を意識しています。

-----
レコーディングが、聴衆の好みに合わせて音量を調節できるようになった
現代では、聴衆は生演奏においても豊かな音量を求めるようになってくる。
一方、ホールはどんどん大きくなり、演奏家にとっては、ホール全体に響きわたる音を出す能力が重要な課題となってきています。ガラミアン先生の
気がかりは、弦楽器がこういう時代に音響上、どのように生き残れるか、
ということでした。
-----

そしてガラミアンの代表的な生徒がズーカーマンです。

ストリング誌1999年5月号にヴァイオリニスト杉浦美知氏のインタビューが
掲載されています。ガラミアンの最晩年に師事されたということです。
杉浦氏によると「ガラミアンの音」は以下の通りです。

-----
ガラミアン奏法の大きな特徴は、やはり音だと思います。駒の側で弾くのですが、しっかりとした、大きい音というよりは、通る音なんです。それは独特な音で、正しくアメリカの音だと思います。側で聞くと音に聞こえないんです。ガリガリガリガリっていう音で。でもホールの一番遠いところに立つと、それがすごく澄んだ音に聞こえるんです。本当に独特の音です。
-----

杉浦氏も指摘している通り、そして大抵の聴衆が気付いている通り一般論として「アメリカ的な音(ガラミアン系の音)」があるのです。ディレイは比較的弟子の個性を尊重したため、ガラミアンほど一面的にボーイングを直した
わけではないようです。「天才を育てる」にも書いてありますが、パールマンは実質的にディレイの弟子です。

杉浦氏は上記に続けて「ハイフェッツもピアニッシモで弾く時は駒寄りでテンションある音を出した」と言われていますが、これは「アメリカの音」とは別の話です。
[41106]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 23:55
投稿者:カルボナーレ(ID:WZIJQwA)
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[41097]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月13日 19:08
投稿者:catgut(ID:NZAVFFQ)
新顔の通りすがりです さま、

カール・フレッシュの「ヴァイオリン演奏の技法」上巻序文の脚注に以下の
ように書かれています。

彼(クライスラー)は弓を少く使い、強い圧力を加え、絶えず濃厚なヴィブラートをかけて(パッセージの間も)演奏する。

カール・フレッシュの"THE MEMOIRS OF CARL FLESCH"の
p121から約1ページにわたってクライスラーのボーイングについて
カール・フレッシュによる詳しい観察が書かれています。

以下で全文を読むことができます。
ttp://www.archive.org/details/memoirsofcarlfle002347mbp

弓毛の件は有名ですが、何かの本に最初から有名なものを使わなかったのか、張り過ぎて使いものにならなくなったのか、「クライスラーが使った名弓なるものは残っていない」といった話が出ていたと思います。

通りすがりさま、「天才を育てる」から該当箇所を引用します(日本語版p67)。ガラミアンに師事した「ニューイングランド音楽院で教えている著名な
ヴァイオリニスト」ジェイムス・バズウェル(James Buswell)の説明です。

レコーディングが、聴衆の好みに合わせて音量を調節できるようになった
現代では、聴衆は生演奏においても豊かな音量を求めるようになってくる。
一方、ホールはどんどん大きくなり、演奏家にとっては、ホール全体に響きわたる音を出す能力が重要な課題となってきています。ガラミアン先生の
気がかりは、弦楽器がこういう時代に音響上、どのように生き残れるか、
ということでした。

での引用に対する質問があります。
>レコーディングが、聴衆の好みに合わせて音量を調節できるようになった現代では、聴衆は生演奏においても豊かな音量を求めるようになってくる。

ですが、原文がないので曖昧であり、文字通り受け取ると、レコーディングにおいての音量調節の事を言っているのであって、再生機での音量調整の事は特に書かれていないように読めます。単にソロ用のマイクを置きソロの音が明確に聴こえるように音録りしたり、マイクを何本も立て録音することでミキシングの作業も含めて、伴奏に対しソロのバランスを大きくしたりすることを言っていると解釈する方が自然に思います。
なお、当時すでにあったかどうかわかりませんが、拡大解釈するとイコライジングなどのテクニックで、周波数方向の音量バランスまでレコーディングで触れるので、太い音や華やかな音もある程度デフォルメすることは容易にできる、というところまで、その内容には含まれているかもしれません。

この点、原文での表現および、catgutさんの解釈をお知らせいただけないでしょうか。
[41107]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月14日 00:01
投稿者:うーん(ID:JBFVl0Q)
通りすがり様、これは失礼しました^^ゞ

それはそうと、C氏も我々同様、EUの科学委員会で懸念されるような環境で聞いてらっしゃる現在にも疎いご同輩とわかってうれしい限り。

電車内では音漏れしないような音量にして、お耳をいたわられますよう>catgut様
[41109]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月14日 00:20
投稿者:うーん(ID:JBFVl0Q)
そうそう、

>>ヘッドフォンで聞くソロの音量より実演のソロのほうが大きく聞こえるという人はいったいどれだけいるのでしょうか?

という問いの対として、

「スピーカで聞くソロの音量より実演のソロのほうが大きく聞こえるという人はいったいどれだけいるのか? 」

というデータもついでにお願いします>catgut氏

これがないと、
>我々聴衆もまた非難されるべきです。我々のiPodや(自宅の)サラウンドスピーカーのおかげで我々は音量と音楽の美徳を同一視するようになり、指揮者も我々の好みに影響を受けないわけにはいかなくなりました。

という説の「我々」とはどのくらいの絶対数かわかりません。
#うちの団にはその昔、3人が言えば「みんな言ってる」という言い方をする人がいたっけ^o^


そのデータがないのであれば、そのような中でこの説をなぜcatgut氏は引き合いに出したのかその理由を伺いたい。あー「私が言ったんじゃない、だれそれが言ったんだ」っつのは変ですからね。

以上2点、期待しないで待ってます:p
[41110]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月14日 00:24
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
>レコーディングが、聴衆の好みに合わせて音量を調節できるようになった現代では、聴衆は生演奏においても豊かな音量を求めるようになってくる。

カルボナーレ様の解釈もありかなと思われます。

>一方、ホールはどんどん大きくなり、演奏家にとっては、ホール全体に響きわたる音を出す能力が重要な課題となってきています。

録音・再生機器のせいじゃなく、ホールのせいですよね。
アメリカ人でも日本人でもCDをそんなに馬鹿でかい音で再生しないでしょう。

ハイフェッツも当時のそれなりの大きさのホールで演奏していたんでしょうから、それを満たすに足りる音で弾いていたのでしょう。

東京国際フォーラムの大ホールはとんでもなく大きいですが、あれは例外ではないでしょうか。伝統的なホールはハイフェッツのころから変わりないでしょうし、当時から現在に至るまで、ここ50-60年で、どれほどホールが大きくなったか、あるいはあまり変化はないのか。ホールの大きさの推移について検索していただけませんか?
あまり変化がないのであれば、奏者に要求されるものも左程変化がないのでは?
[41111]

ザクとは違うのだよ!

投稿日時:2009年09月14日 00:33
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
>>>ヘッドフォンで聞くソロの音量より実演のソロのほうが大きく聞こえるという人はいったいどれだけいるのでしょうか?

>という問いの対として、

>「スピーカで聞くソロの音量より実演のソロのほうが大きく聞こえるという人はいったいどれだけいるのか? 」

>というデータもついでにお願いします>catgut氏

「我々」日本人とは違い、大きな家に住むアメリカ人は家中を震わせてクラシック音楽を聴いているのでしょうか??
マジレス求む。
[41113]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年09月14日 00:51
投稿者:うーん(ID:JBFVl0Q)
確かに、海外勢、特にアメリカ人を忘れてました。

まとまったデータの検索はC氏にお任せして、海外在住経験のある方、実生活ではどうだったかぜひ伺いたいです!(羨
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