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ハイフェッツって・・・ | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 498 Comments
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ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年06月24日 08:50
投稿者:ともりん(ID:WJMwYg)
20世紀を代表するヴァイオリニストであることは、百も承知
二百も合点なのですが、では一体どういったところが素晴らしい
のでしょうか?
永いこと彼の録音を聴いてますが、私にはわからないのです。
オイストラフのスゴサは録音や映像から伝わってきます。

先日『ハイフェッツの真の凄さはヴァイオリニストにしかわからない』
という言葉を見つけました。彼のリサイタルを聴きに行った
ナタン・ミルシテインの言葉です。

長年の疑問が解決した思いでしたが、この言葉の真意を含めて
ご教授お願いします。。。
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【ご参考】
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月30日 09:26
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
この奏法がプレーンガット弦や細いE線でうまくいくのは、おそらく
極端に弱い弓圧でもプレーンガット弦や細いE線は毛を噛みやすい
からですね。金属巻線や太いE線だと滑りやすいので難しくなります。

ハイフェッツには当然「音が小さい」という批評が耳に入っていたと
思われるのにナイロン弦に替えなかったのにはそのような理由もある
と思います。
[40876]

Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月30日 12:46
投稿者:カルボナーレ(ID:IUZHZpE)
>catgutさん
ハイフェッツの演奏の映像を何曲分くらい実際に見られた上で、今の主張をされていますか。

我が家にある、ハイフェッツによる、小品、バッハのシャコンヌ、弾きぶりでのカルメン幻想曲の演奏映像を改めて見てみました。
音の美しさを重視しているのか、押しつぶしたような音、弾き方は避け、楽器がサチる直前までをうまく狙って弾いていますが、

・弓を大きく使うこと
 →大きく使う箇所は一部ありますが、他の演奏者(昔の名手や現在のソリスト)と総じて変わりません。曲に応じて、きちんと弾きわけています。

・弓速は極力速いこと
 →立ち上がりで弦を駆動したあと等速度で弾くような基本的な奏法も普通に使っていますし、元弓も多用しており、またじっくりと弾くことも行っています。これも現代の演奏者に比べても、大きく差があるようには見えません。

・弦は水平に保つこと
よく目にする一部の映像(有名なホラースタッカートの映像など)では直立不動で楽器を高めに上げ、まったく動かないですごいスピードで弾いているものもありますが、その弾き方がすべてではありません。またここでいう弦を水平にいうのは、ナットから駒までの弦の一直線が地面に対し水平ということでしょうから、これは構え方の基本であり、ある意味お手本となります。なお。私が見た弾き振りの映像では、直立不動ではなく、合図を出すためにも、かなり動きながら弾いています。

・その結果出る音が小さくても戸惑わないこと
その結果がなぜ小さな音につながるかわかりません。
弓の毛の張りは少なめですが、弦にはしっかり食い込ませていますし、フォルテでは弓の毛が棹にくっつくくらい圧力もかけています。
引っかけ音、音がつぶれる一歩前の音、一瞬圧力を欠けすぎてつぶれた音も時々入っており、なでるような演奏ではそのような音は得る事はできません。
駒寄り、指板寄りのどこを弾くかについては、意図をもって弾きわけられており、EやA線の高い音では駒寄りを当たり前のように使っていますので、よっぽどひどい楽器を使わない限り、小さな音になる要素が見当たりません。
高速のスタッカートの曲だけを特別に取り上げて話をしているのではないか、という疑問を私は持っています。

・極力プレーンガットを使っていること(Eは細いスチール弦)
これについては、何の弦かはわかりませんでしたが、少なくともテールピース側に巻布が見当たらなかったので、私が見た映像もプレーンガットの可能性は高いと思います。

その他、全体的に弓は結構立て気味で、しっかり弓の毛の幅は使っており、弓の毛の接地状態からすると、音量が出やすい状態で弾いています。また元弓で弾くべき箇所は、お手本のようにしっかり元弓で。音がつぶれないぎりぎりの圧力まで使ってきっちりと弾いています。

私は、風評/うわさ、一部の人の口伝(それもその本人が言った事を認めたもの、本人が書いたもの以外の第三者の証言のようなもの)、は可能性を示す単なる一情報として捉え、その時点では信じるに値するものとは考えません。自分で実際に見て聴いて確かにそう思う、あるいは納得できる論理的な裏付けがあり自分としてそれに反論しようがない、という状況になってはじめて、それを信じることにしています。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月30日 16:56
投稿者:通りすがり(ID:NkZAIkY)
catgut様

選択肢が不適切という指摘は「難癖」ですか?
おかしいとは思われなかったのですか?

>(1)パールマンは適当に思いついたことを言っただけである。

これはいったい何ですか?
パールマンをバカにしているのですか?そうとしか思えない。

書き換えたつもりですか?なんじゃこれ
>(1)パールマンはまったくハイフェッツの真似をすることはできなかったが、誰かが「弓をすばやく動かすと凛とした音が出る」と言っていたのでそう言っただけである。またはハイフェッツの弓速を見て、たぶんそれが「凛とした音の原因だろう」と推定しただけである。

伝聞を無批評に吹聴する、あるいは思い付きを適当に書く。
だれかさんじゃあるまいし。ひどすぎる。
他人(しかも超一流のプロ)に対する経緯のかけらもありません。
よほど育ちが悪いのでしょう。救いようがない。

先ほど異質と書きましたが
>(2)パールマンは自分で述べた「ハイフェッツの音の秘密」の奏法を真似し、ある程度ハイフェッツのような「凛とした音」を出すのに成功したのでそう言った。しかしパールマンのような超一流のソリスト以外にはまったく不可能なことである。
(3)パールマンはある程度の経験者なら「秘密」の通りに弾けば「凛とした音が出る」と思ってそう言った。

(2)(3)は選択肢としては妥当です。しかし、この二つしかないというわけではないでしょう。その辺の詰めがあまい、あますぎる。
論理学が全く分かっていない。

ここで、ハイフェッツの音量についてあれこれ書かれていますが、全て文字情報ではありませんか。
録音はご自身も書かれているように後ほど編集が可能ですので、客観的根拠としては不適切です。
文字情報は、あくまで記載者の印象であって、決して、決して客観的資料とはなりえません。これが全然全然全然全然全然分かっておられない。

客観的資料にならないものが嘘っぱちだと言っているのでもありませんが、この点も昔っから理解されようとしない。

着眼点に対し、批判しているのではありません。
着想自体は歓迎します、が、しかしその後の展開に無理がありすぎます。
ニスの時も母語の時も常々指摘させていただいている点です。

少しでも客観的に判断できるように、その方法まで提示しているのに、無反応、あるいは茶化してごまかされます。ここが許せない!!

ハイフェッツにしても母語にしても、ニスにしても発想の点では音楽学科の修士、博士論文にでもなりうるテーマですが、中身が妄想、偏見、思い込み、受け売りの塊じゃあどうしようもありません。

私ひとりおかしなことを言っていると思われるのでしたら、どこかの大学の先生にでも見せたらはっきりするでしょう(でも、あれこれ言い訳して行動しないのでしょうね)。

音楽的素養、一般教養、科学的思考、論理的思考、他者への敬意全てが欠如している。そんな御仁が御高説を垂れ、指摘する者がいても、反省も何もない。
このスレッドから人が去っていくのは、あなたのせいです。
(本当はもう一方いらっしゃいますね。爆。)
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月30日 17:04
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
カルボナーレさま、
「ハイフェッツの音色」について具体的に定義していませんでしたが、したほうがよかったですね。

広義の「ヴァイオリンの音色」は、ボーイングだけでなくヴィブラートや楽器の良し悪しなどにも大きく影響されるでしょう。特にハイフェッツの細かいヴィブラートは、ハイフェッツらしい音色の象徴でしょう。

今回、対象にしているのはもちろん「非常に速いボーイングによって作られる音色」限定です。パールマンが「ハイフェッツの音色の秘密」として語っているのも、この部分に限定しての話であることは明白です。

話を明確にするために、問いを2つに分けると良いと思います。

(1)パールマンが説明する方法で、音色を変化させることができるかどうか。
(2)パールマンが説明する奏法をハイフェッツはどの程度使用しているか。

(1)については、変化した結果の音がハイフェッツに似ているかどうか問わなければほとんどの人は変化することに同意するでしょう。物理的に考えても弦の振動の仕方は変わるはずです。ハイフェッツの音色に似ているかどうかは演奏技術や主観の差で変わるでしょう。私はハイフェッツの音色によく似ていると感じます。

(2)については、私も注記していますが、高速なボーイングはハイフェッツの演奏の部分に過ぎないと思います。ただ非常に印象的な音色・奏法であるため、ハイフェッツの象徴的な音色として我々に深く印象づけられるのだと思います。そのような部分の音量が小さければ、音量が小さいというイメージになるでしょう。またプレーンガット弦を使用してたという点もあります。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月30日 17:16
投稿者:ハイフェッツのファン(ID:GCBYVlQ)
カルボナーレ様

>我が家にある、ハイフェッツによる、小品、バッハのシャコンヌ、弾きぶりでのカルメン幻想曲の演奏映像を改めて見てみました。

とのことですが、弾きぶりの曲は、ブルッフの「スコットランド幻想曲」の誤りではないでしょうか?カルメン幻想曲の映像は残っていないと思われますが・・・。

ハイフェッツのファンなのでハイフェッツの映像は良く見ますが、ハイフェッツ晩年のカラー映像よりも、全盛期の白黒映像の方が、ハイフェッツらしさが良く出ているように思います。

ヴィエニャフスキーの「華麗なるポロネーズニ長調」におけるハイフェッツは、当時及び現代のどのヴァイオリン奏者よりも明らかに弓速が速いと思います。これだけ速くして弓がぶれない、音がぶれない、というのは奇跡的だと思います。

まばゆいほどに輝かしく、オケ伴奏やピアノ伴奏から浮かび上がるような音、憂いを帯びたニュアンスに富んだ音など、ハイフェッツの音には、尽きせぬ魅力が感じられます。

ハイフェッツが長年愛用していたガルネリ・デル・ジェズ1740年製のA線とD線には、白っぽい色の艶の無いプレーンガット弦が張られていました。これは、映像、写真、ポスターなどから判断できます。表面がコーティングされたタイプではなく、ノンコーティングの昔ながらのプレーンガットを愛用していたと思われます。G線にはピラストロ・ゴールド(ワンダートーン)と思われる銀巻きのガット弦、E線には同様にピラストロ・ゴールド(ワンダートーン)と思われるプレーンスチールの弦が張られているように見えます。

ハイフェッツのそういう保守的で頑固なところは、どんな曲でもロマンティックに解釈してしまったり、技巧が前面に出てくるなど、演奏にも出ているように思います。それこそがハイフェッツの硬派な魅力だと思います。

弦のハイテク化・ハイテンション化によって失われたものがあるとすれば、それはハイフェッツの演奏を聴くと良くわかると思います。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月30日 17:23
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
通りすがりさま、相変わらず混乱しています。

もちろん私はパールマンがいい加減なことなど言うはずがなく、自分で演奏可能なことを確認していると確信してあのように書いているわけです。

ニスの件はトビー・フェイバーの「ストラディヴァリス」をお読み頂いたでしょうか。私の主張とほとんど同じことが書かれており、ストラッド誌上で見られる多数見解と基本的に同じ内容です。

クラシック音楽と言語の関係についても、西洋の一流の哲学者と音楽家、音楽学者が長い議論を重ねてきたテーマです。ガリレオの父、ルソーらから、アドルノ、ゲオルギアーデスやデュルなどきりがありません。

最近日本語訳が出たデュルの本でも当たり前のように「装飾音の音高は言語に影響される」と書いてあります。ヨーロッパの人間にとって装飾音は日本の民謡の「こぶし」に当たるものですから、その音高が言語に影響を受けるのは当然という感覚なのでしょう。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月30日 18:18
投稿者:カルボナーレ(ID:IUZHZpE)
ハイフェッツのファン様

>弾きぶりの曲は、ブルッフの「スコットランド幻想曲」の誤りではないでしょうか?

誤りを指摘いただきましてありがとうございます。その通りです。

なお、弦についての議論にはあまり興味がありません。ドミナントが1970年頃の発売で定着までにさらに時間がかかったことを考えると、当時シンセティック弦は選択肢になく、単にガット弦のプレーン、ガット弦の巻き線、スチール単線の中で、一番気に言った物を選んで使っていたのですから。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月30日 20:39
投稿者:通りすがり(ID:NkZAIkY)
catgutさん
ずいぶんトーンダウンしていますね。
敗北宣言でしょうか(笑)
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月30日 21:28
投稿者:通りすがり(ID:NkZAIkY)
この方は理解できない場合
「混乱していますね」という常套句をお使いになりますね。

そのほか
>滑稽さま、滑稽なお名前ですね。
とか

>トンデモ説=演奏者が難聴になろうとも大音量のほうが良いという説ですね。
これぞ教科書に書いたような「難癖」ですね。

もっと気のきいた発言はできないのでしょうか。
まあ、何か引用するものがないと御自分の考えがないから何も書けないのでしょうね(妄想、トンデモ説の類は除く)。
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Re: ハイフェッツって・・・

投稿日時:2009年08月30日 21:28
投稿者:catgut(ID:MjGTFoA)
カルボナーレさま、弦については書き間違いました。
ハイフェッツがオリーブやオイドクサのようなガット・金属巻線ではなく、プレーンガットを使い続けたのはプレーンガットのひっかかりやすさを評価したのでは、というのが正しいです。ハイフェッツに近い奏法のミルシテインも終生プレーンガット弦を使い続けていたということなので、やはりプレーンガットの使用は奏法と関係があるのではないかという気がします。もちろん単に音が好みだっただけかもしれません。

通りすがりさま、私は最初から誰とも戦ってなどいませんよ。
ハイフェッツの音量についてはヒロさまから「音の小ささに驚いた」とハイフェッツの実演を聞いた「一流のプロ奏者」が語っていたことを教えていただきましたし、現在のオーケストラがハイフェッツの時代に比べて大音量化していることも誰も否定していませんね。
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