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ヴァイオリンの塗装について その3 | ヴァイオリン掲示板

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楽器・付属品 216 Comments
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ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年06月13日 20:49
投稿者:catgut(ID:MxCCaDI)
私は前スレッド、前々スレッドで、
「ヴァイオリンの音色は材質と形状、および調整によって決まり、
ヴァイオリンの塗装で音色が良くなることは基本的にない」と
客観的な証拠を多数提示して書いています。

どなたも塗装でヴァイオリンの音が良くなるという証拠を提示されて
いません。そして見当違いのコメントがしばしば付けられています。
これはいったいなぜなのでしょうか。ちょっと分析してみたいと思います。
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Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年08月22日 21:09
投稿者:catgut(ID:NjVXMzk)
父娘Vnさま、

石井氏の「作りたてのヴァイオリンは、ニスを塗らない方が良い音がする」という見解は私がこのスレッドで述べてきたそのままです。
父娘Vnさまも含めて、石井氏の見解で目が覚めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私の見解は何も変わっていません。当然白木のヴァイオリンでも弾きこめば音は良くなるでしょう。新作から数年程度の間に起きる音の変化は、人間の側の慣れを除けば、

・表板や裏板の応力が変化する
 (高い工作精度でもわずかに圧力をかけて接着するため)
・魂柱が表板にわずかに食い込んで接触が良くなる
・木の乾燥、経年変化
・ニスの乾燥

といった原因が考えられます。ニスの乾燥だけで音が良くなるわけでは
ありません。またビソロッティ氏の指摘の通り、ストラディヴァリのニス
は当時ごく普通に使われていたニスに過ぎないのです。
[38091]

Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年08月22日 23:29
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
石井氏の「作りたてのヴァイオリンは、ニスを塗らない方が良い音がする」という見解は私がこのスレッドで述べてきたそのままです。
***ニスの塗り立ては音が小さくなり響きも悪くなるのは半ば常識の範囲内です。「石井氏の説で目が覚めた」人はいないでしょうね。

ニスの乾燥だけで音が良くなるわけではありません。
***ニスを塗らない楽器が20年程しか持たないのであれば意味がないでしょう。20年以上経過した物はおろか、250年物の楽器と比較する事は出来ません。
[38093]

Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年08月23日 07:14
投稿者:父娘Vn(ID:NCJBGIQ)
「当時ごく普通に」とは書いていない。
[38094]

Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年08月23日 08:40
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
「20年以上経過した物はおろか、250年物の楽器と比較する事は出来ません。」と書きましたが、間違いですね。

正しくは、「250年物はおろか、20年以上経過した新作とすら比較する事は出来ません。」

石井髙氏の説を採用すると、新作ともくらべられないほど白木はダメなのなら、使い物に成らないということです。

私はこの掲示板ではまだ二十歳そこそこなので、余命はあと60年以上ある計算になります。白木の楽器を使って、20年で使い物にならなくする心算は全くありません。

老人ホーム限定なら白木最上論も当てはまるかも知れません。

どんなニスでも良いのなら、ウレタン吹き付け塗装で十分ですが、ウレタン吹き付け塗装の楽器で良い物は弾いた事がありません。

もしあれば、紹介して下さい。
[38097]

Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年08月23日 12:25
投稿者:父娘Vn(ID:NCJBGIQ)
石井氏が白木最上論でないことは明らかです。違うでしょう?同じと仰有るのは、意味不明です。
[38449]

Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年10月13日 00:07
投稿者:catgut(ID:GUQGISA)
ストラディヴァリウス 横山進一著 アスキー新書 848円(消費税別)が
発売されていました。

横山進一氏の公式サイト
ttp://www.nihonartplaza.co.jp

ニスについても述べられていました。
「ストラディヴァリのニスは厚みがあるように見えて非常に薄い。」
のだそうです。
[38471]

Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年10月18日 19:47
投稿者:ビック(ID:IBCGGYI)
catgut君、有益な情報提供をありがとう。
ストラディヴァリウス 横山進一著 アスキー新書 848円(消費税別)
⇒ この本、とても面白いです。ストラディヴァリウスの名器の写真が多数掲載されていて、時価20億円以上とも言われる「メシア1716」の表・裏の写真も掲載されています。ストラドだけでなくグァルネリやアマティの写真も掲載されてます。
横山氏はストラディヴァリウスの素晴らしさを「冷静に」分析して論じており、説得力のある文章だと思います。
写真も含めて内容が盛りだくさんなのに、税込み890円というのは、かなりお買い得だと思います。
ヴァイオリン好きの人には、ぜひ読まれることをお勧めします。
[38567]

Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年11月03日 00:31
投稿者:guitarista(ID:Ihk2Vkg)
全部読んでいないのですが、、

私は同じ製作家(個性の強い音がする名器)のギターを、60年代(セラックニス)、70年代(ラッカー、または薄いウレタン塗装)、80年代(厚いウレタン塗装)、と弾いてきましたが。基本的な音質はかわらないです。セラックが一番素朴で、繊細なタッチによく反応します。ラッカーはパワー感がありまが、繊細さに欠けてきます。厚いウレタン塗装は、音が明るいですが、深みがなく、人工的です。それでも、その製作家の強い個性は出ているのです。

で、ストラディバリは音に秘密があるのではないか? という考えは、ワタシは、ナンセンスであると今は思っています。

いい材料をできるだけ薄くすると、ああいう、太くて、柔らかくて、甘い音色になる傾向があるようですが、頑丈そうな楽器でも、柔らかくて甘い音がするものがあり、傾向がつかみにくいです。

で、何か楽器の個性を作るのかと考えても、なかなか答えは出ないと思います。太いネックは太い音する傾向があるので、設計のある一部分が変わるだけで、それが大きな個性として現れるのかもしれません。ですから、バイオリンも、安易にネックを付け替えるのは危険かと思います。

あと、おもしろいのですが、スペイン製のギターを分解して研究しても、なかなかスペイン的な音がするギターが作れないようですが、スペインの製作家のもとで製作技術を学んだ日本人のギターは、まさにスペインの音がするのです。音の明るさ、抜け、分離感、和音のきれいさ、これには驚きでした。

いずれにしても、製作家を目指す人でなければ、こういう研究は時間の無駄じゃないかと今は思っています。いい音だとおもったら、その楽器を買う。それでいいんじゃないかと思います。
[38572]

Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年11月03日 17:37
投稿者:父娘Vn(ID:I4NXN0Q)
表板はシダーでしたか。その制作家のスプルースも評価は高いですが、初期のシダーにセラックのものに良いのがありますね。塗装でどの程度音が違うと思うかどうかは、奏者次第という部分もあるでしょう。ヴァイオリンの場合、オリジナルと思われるニスの上に後世のカヴァーニスがされることがあるそうですね。どんなに薄いニスでも、発音の差を来す部分は必ずあるのだろうと思います。
[38589]

Re: ヴァイオリンの塗装について その3

投稿日時:2008年11月07日 09:11
投稿者:guitarista(ID:Ihk2Vkg)
こんにちは。

>表板はシダーでしたか。その制作家のスプルースも評価は高いですが、初期のシダーにセラックのものに良いのがありますね。

それはラミレスでしょうか? ラミレスがギターにシダーを用いた最初の製作家のようですが、それにしても、杉の表面板で引き締まった力強い音が出るというのが凄いですね。これはやはり、設計によるものかもしれません。

>ヴァイオリンの場合、オリジナルと思われるニスの上に後世のカヴァーニスがされることがあるそうですね。どんなに薄いニスでも、発音の差を来す部分は必ずあるのだろうと思います。

70年前ほどに作られたバイオリンを持っているのですが、塗装を塗りなおしたようで、30年ぐらい若返っているのかもしれません。70年経っていればもう少し枯れた音がするはずですが、これはちょっと残念です。薄い上塗りなら影響はもっと少ないかもしれませんね。再塗装はいけませんね。
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