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ヴィブラートのかけ方について その4 | ヴァイオリン掲示板

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[32432]

ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月01日 03:31
投稿者:catgut(ID:JoVYNnI)
以前のスレッド(ヴィブラートのかけ方 その3)が再び非常に長くなりましたので、新しいスレッドを作成しました。

本スレッドの趣旨は、客観的事実として弦楽器のヴィブラートは基本的には基準音の上下におよそ均等にかかることを前提としてよいヴィブラートのかけ方について検討・議論・情報交換を行うことです。

例えば以下のような話題を想定しています。
・tartiniなど分析ソフトを用いたヴィブラート方法の改善
・従来、基本的に上向きまたは下向きにかけていた奏者が逆の方向にかけるケースについて
・ヴィブラートの仕組みに関連する話題
 等。
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【ご参考】
[32957]

Re: ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月14日 11:47
投稿者:catgut(ID:NpVoIVA)
ほぼすべての音がさま、

>うわずっているとの解釈も可能ですよ>catgut氏のビブラート

ですから、私のヴィブラート音には大して意味がないと書いています。
ところが、世界的な有名奏者の演奏も(安定性はともかく)同様の波形
なのですから、これでうわずっているというなら世界的な有名奏者もみな
うわずっているわけです。
そんなことがあり得ると思いますか?
[32958]

Re: ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月14日 11:53
投稿者:catgut(ID:NpVoIVA)
カルボナーレさま、
まずは以下にコメント致します。

tartiniですが、ダウンロードしましたが、私のMacではなぜかオーディオファイルをTartiniから読み込めない(Openできない)


以前も書きましたが、tartiniのWindows版ではファイル名の扱いに制限があります。Mac版でも同様の制限があるのではないかと思います。

・日本語ファイル名は認識できない
・日本語フォルダ名は認識できない
・長いファイル名も認識できない可能性がある

tartini自身がテンポラリファイルを使用するため、tartiniがあるフォルダにも日本語は使用できません。(Options-Preference-Temporary Filesで変更可能)
[32959]

Re: ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月14日 12:05
投稿者:カルボナーレ(ID:KGRRGRY)
せっかく提供されたサンプル(オーディオデータ含む)に対して、音楽面・技術面での批判はここでは御法度としませんか。
それが始まると、個人攻撃のようになり、誰に出しても文句がないと言う演奏ができないと、怖くて自分のデータを提供できなくなります。

なお、私が期待していたのは、
- 狙った音程は、これ(ビブラートなし)
- その音程を再度、ビブラートをかけて狙うとこれ
という比較用のTartini出力データでした。
個人的には、Tartiniが動作するようになったら、ビブラートの幅、形、スピードをいろいろ変えて、試してみたいと思っています。
[32960]

Re: ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月14日 12:35
投稿者:catgut(ID:NpVoIVA)
カルボナーレさま、
「ヴィブラートのかけ方について その3」の[32136]
[32136]

Re: ヴィブラートのかけ方について その3

投稿日時:2007年03月21日 10:07
投稿者:カルボナーレ(ID:EVkDeYk)
あまりにも長い議論なので、すでに決着がついているかもしれませんが、原点にもどって、catgutさんのWebに書かれていた、ガラミアンの著文を読んでみました。
以下、
*Principles of Violin Playing & Teaching by Ivan Galamian (Prentice-Hall 1962) より引用
に対する私的な解釈です。
>It is important that the vibrato always goes to the flatted side of the pitch.
これは、Pitchから下方向は必ず含むことを行っています。従って、Pitchから上方向だけのビブラートは否定していることになります。
>The ear catches far more readily the highest pitch sounded,
これは聴覚心理の課題ですので、実際は様々な条件での実験・分析の結果明確になるものです。(議論の対象ではありませんが、ソリストがオケより高めに音程を取り聴衆の耳を奪うことなどから、ヴァイオリン奏者としては経験的に高めの方が目立ちやすいと思うのではないでしょうか。)ここでもpitchが出てきます。
>and a vibrato that goes as much above the pitch as below makes the general intonation sound too sharp.
これは、単に”上下均等にかけるとうわずって聴こえると述べている”と解釈しました。わからないのは、均等というのがセント軸なのか、周波数軸なのか、指が振れる距離なのかです。(理論的ではなく、演奏者の感覚的なあいまいな表現に思います。)距離をイメージしたものなら上の方がセントとしては大きく変化するので明らかに正しいと思います。言葉の定義が重要なのですが、それがないので解釈次第では正解・不正解どちらともとれます。
>The finger should fall in tune on the string.
正しい音程をまず押さえて弾き始める、ことを推奨するのはまずは正しいでしょう。
>The vibrato should slightly lower the pitch by swinging first backward,
下向きにかけ始めるということがわかります。ここから下向きにかけ始めることを暗に推奨しているように見えます。
下向きにかけると音程が下がるのは当然です。ここでpitchがまた出てきていますが、最初に出てきたpitchとは違う意味のようで混乱します。
>and then should re-establish the correct pitch by its forward swing.
手前にかけて正しいpitchに戻せ。と書いています。

一番の疑問はここでpitchと書かれたものが何を意味するかです。人間の聴こえとしての音程なのか、時間的に変化しているその瞬間の物理的な音の高さなのか、奏者が出そうと狙っている音程なのか? 個人的にはその文章で使われる箇所により異なっており、結果論理的な説明・主張にはなっていないと感じています。
また、私には、最初に正しい音程を押さえたとして、それよりも上にかけてはいけない、と書いているようには読み取れません。
・正しい音程を押さえてから、下向きにスタートすることを想定している。
・必ず下向きを含める。
ということは読み取れます。あとはpitchの解釈の仕方次第で受け止め方は大きくかわります。
アバウトに読むと、正しい音程をまず押さえ、下方向からビブラートはスタートし、正しい音程に聴こえるように上方向に戻してきましょう、ともっともな事を行っているように思えます。

また「基準音」という言葉がこの一連のスレッドで使われてますが、「基準音」とは何なのでしょうか? 膨大な書き込みの中でこれも見落としているのかもしれませんが、その明確な定義がわからなくなってきています。きちんと定義されている発言番号がありました、見直してみますので、教えてください。
でカルボナーレさまから

また「基準音」という言葉がこの一連のスレッドで使われてますが、「基準音」とは何なのでしょうか?

という質問に対して、私は[32138]
[32138]

Re: ヴィブラートのかけ方について その3

投稿日時:2007年03月21日 11:35
投稿者:catgut(ID:NilQZ2c)
カルボナーレさま、
詳細なコメントどうもありがとうございます。

「基準音」という言葉は造語だと思いますが、従来ヴィブラートに関するテキストでよく使われているので、私はそのまま使用しています。

ウィキペディア ビブラートの項
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%88

ご指摘の通り、2つの意味で使われています。
(1)聴衆に聞かせたい音程を「基準音」と呼ぶ
(2)調弦によって定義される特定の周波数を「基準音」と呼ぶ
私も文脈によって使い分けています。

ガラミアンが書いている"The ear catches far more readily the highest pitch sounded"ですが、ここでのpitchは人間の認識に無関係に物理的に高い周波数の意味であることは明白です。ですから、ガラミアンの論理では必然的に「聴衆に聞かせたい音程」=「ヴィブラート範囲の上限の音程」となります。このことは、ガラミアン説を説明しているサイトでもそのように理解されています。

ttp://www.violintips.com/info/vibrato.html
What we must do the is vibrate from the desired note down, and return to the desired note.
ですでに以下の二つの意味があると回答しています。見落とされていませんか?
(1)聴衆に聞かせたい音程を「基準音」と呼ぶ
(2)調弦によって定義される特定の周波数を「基準音」と呼ぶ

当然鍵盤楽器では(2)しかありません。(2)は概念としては(1)に含まれます。(1)と(2)が一致しないのは、音楽的な必要性がある場合に限られる
と思います。
[32961]

やっぱりそうですか

投稿日時:2007年04月14日 13:02
投稿者:一介の数学屋(ID:QXiJUUI)
たぶんそうだろうと予測していました。
ですので別段失望も非難もしません。
catgut氏の「業績」にも傷がつきません。
----
catgut氏は
「物理的に予測される平均律音程を基準音と定義する」
(そうとしか読み取れないですよ)
「上の如く定義された{基準音}に対して、多くの演奏家は上にも下にもヴィブラートをかけていることがデータで示される」
ということを主張していたのである。
それ以外のことはデータでなく、自分の信念、ないし個人の{思いのたけ}である。
----
でも、それでいいのじゃありませんか。
却って解りやすくなりました。

「平均律の上下に掛けている」
という確認だけでも素晴らしいデータであって、非常に貴重な問題提起であるはずです。
このデータは大いに活用できると思っていますよ。catgutさんの貴重な発見であると素直に感心します。
「証明がなっとらん」などと意地悪く絡んだのは「思いのたけ」関連ですのでご理解くださいませ。
[32962]

Re: ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月14日 13:03
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:MFdyYyU)
うーん、どうもしっくりきません。

[32701]
[32701]

Re: ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月06日 06:11
投稿者:jack(ID:MYSRBRI)
[32692]アマチュアチェロ弾きさん。

>映像(と波形)をみて言えるのは、第一関節を伸ばしたときはE音より低めに、曲げたときはE音より高めに、結局E音を中心に(ほぼ)上下にかけている、としか言えないような気がするのです。
-------
第1関節を伸ばす(下向き)モーションが戻す(上向き)よりも動きが大きいように感じる事を以って「下に掛けている」と言いました。多分に感覚的・主観的ですが。

>「ここはヴィブラートを下向きに、ここはヴィブラートを上向きに」という表現をしておられる方もいらっしゃったような気がしますが、それって「ここは音程を少し低く取ってヴィブラートを上下に、ここは音程を少し高めにとってヴィブラートを上下に」というのと、何がどう違うのでしょうか? そこがチェロ弾きの私には最大の謎なのです。
-----
これは奏者の意識の問題が絡むと思います。「ここは音程を少し低く取って」というのは、深山氏の「ヴィブラートの支点の音程を下げる」指導と同じ意味と思います。正しい音程(ノンヴィブ)で押さえた指の位置を下に動かすのではなく、「第1関節の角度を伸ばすことによって下げる」という意味ではないでしょうか。これも主観的ですね。

 [32694] auxo さんの記事同感です。auxo さんは↑どのようにお感じですか?


>すみません。間違えていました。1回しか出てきません(汗; お詫びの印(?)に、明日カルメンファンタジーの 『Pythagorean intonation』 と 『Expressive intonation』 の波形をUPします。
--------
眠っていた「カルメン・・・」の楽譜を引っ張り出してきたり、 Dr.S のサイトの関連する部分を見直したりして色々新しい発見・副産物がありましたので気になさらないで下さい。波形UP楽しみにしております。


私の師によりますと、ガラミアンは多分に理論的で実践的では無かったそうです。彼のフィンガリング(1や4指のイクステンションや中間ポジションの多用)は一見合理的に見えますが彼自身はそれをきちっと弾けたわけではないそうで、そんなフィンガリングを嫌がる弟子が多かったそうです。彼が「ヴィブの上限を正しいピッチと感じる」と教えたとしたら、当時の「間違うより、高いほうがまし」という言い習わしへの警告のように思います。どなたかが言われた教育上の方便に過ぎないかもしれませんが、それが教育上の弊害になるとも思えず、画期的なことだったのかも知れません。いずれにしても「過ぎたるは及ばざるが如し」でサジ加減は生徒本人次第でしょうね。

jackさん

『基準音=奏者の認識ピッチ(狙った音)』については問題なしと考えますが、jackさんは、プロの演奏家はヴィブラートをその基準音から「上向き」にかけたり、「下向き」にかけたり、「上下に」かけたり、様々に意識的に(または無意識のうちに)コントロールしているとお考えですか?そしてjackさん自身はどうですか? また、かけかたによって、音程以外に何か(例えば音色とか)が変わるのでしょうか?

私は基本的に、(上で定義された)基準音の周りに(ほぼ)上下にかけていると思っています。何故「ほぼ」という形容詞がつくかというと、前から何人かのかたが指摘されているように(私も書いてきましたが)、ヴィブラートの音程の知覚には音量やヴィブラート波形形状、音程認識の個人差等から来る不確定要因が若干残ると思うからです。それはそれで面白テーマなので別に議論があっても良いと思います。

因みに私がソロを弾く時、音の出だしが不幸にして狙った音とずれた場合にヴィブラートを上向きにしたり下向きにしたりして調整することがありますが(^^; 、これはあくまで音程を修正するための応急措置に過ぎません。

ヴァイオリンの奏法には、チェロ弾きには判らない何かがあるのでしょうか?

尚、例によって時間が無いので全部読んでいません。はずしていたらすみません。
[32963]

Re: ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月14日 13:10
投稿者:カルボナーレ(ID:KGRRGRY)
[32138]
[32138]

Re: ヴィブラートのかけ方について その3

投稿日時:2007年03月21日 11:35
投稿者:catgut(ID:NilQZ2c)
カルボナーレさま、
詳細なコメントどうもありがとうございます。

「基準音」という言葉は造語だと思いますが、従来ヴィブラートに関するテキストでよく使われているので、私はそのまま使用しています。

ウィキペディア ビブラートの項
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%88

ご指摘の通り、2つの意味で使われています。
(1)聴衆に聞かせたい音程を「基準音」と呼ぶ
(2)調弦によって定義される特定の周波数を「基準音」と呼ぶ
私も文脈によって使い分けています。

ガラミアンが書いている"The ear catches far more readily the highest pitch sounded"ですが、ここでのpitchは人間の認識に無関係に物理的に高い周波数の意味であることは明白です。ですから、ガラミアンの論理では必然的に「聴衆に聞かせたい音程」=「ヴィブラート範囲の上限の音程」となります。このことは、ガラミアン説を説明しているサイトでもそのように理解されています。

ttp://www.violintips.com/info/vibrato.html
What we must do the is vibrate from the desired note down, and return to the desired note.
は読んでいますが、一般論として受け取らせていただきました。
ですから、先の質問では「一般論は不要です。」と書かせていただきました。

(1)聴衆に聞かせたい音程を「基準音」と呼ぶ
(2)調弦によって定義される特定の周波数を「基準音」と呼ぶ
の2つはまったく違うものですが、catgut さんが起こされたこのスレにおける”基準音の上下におよそ均等にかかる”で使われる”基準音”は、(1)、(2)のどちらなのですか。
catgut さんの発言の中で、それがわからないので、何度も聞いているのです。
(1)、(2)のうち、一つを選んでいただければ、それが回答となります。どちらか、お選びください。

なお、私は(1)として発言しています。このスレの発言の大勢は(1)です。
[32964]

Re: ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月14日 13:12
投稿者:catgut(ID:NpVoIVA)
カルボナーレさま、
本題に無関係な批判をされる方には、必ずご自分の演奏ファイルへのリンクも添付して頂きたいですね。tartiniでの分析事例が増えて大変ありがたいです。

一介の数学屋さま、
「調弦によって定義される」とわざわざ書いているのですから、ヴァイオリンでは平均律のはずがありません。私自身厳密に合わせる場合はピタゴラス音律対応のOT-120で音程を確認しています。
[32965]

Re: ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月14日 13:18
投稿者:catgut(ID:NpVoIVA)
カルボナーレさま、

(1)聴衆に聞かせたい音程を「基準音」と呼ぶ
(2)調弦によって定義される特定の周波数を「基準音」と呼ぶ
の2つはまったく違うものです

という認識は明らかに誤りだと思います。

「調弦によって定義される特定の周波数」を奏者が「聴衆に聞かせたい」
場合がむしろ普通だと思います。例えば開放弦は典型的な「調弦によって
定義される特定の周波数」ですが、まったく違うのであれば奏者が開放弦
を使用することはありえないということになります。

スケールを弾く場合でも、導音以外に「調弦によって定義される特定の周波数」以外の音程を弾いたら聞き手からは単に音痴と言われるのではないでしょうか?
[32966]

Re: ヴィブラートのかけ方について その4

投稿日時:2007年04月14日 14:06
投稿者:2階席(ID:ECMRaXI)
cutgutさんの演奏結果の見方ですが、つまりcutgutさんの狙ったDはTartiniのグラフ上のDより低いということなのですか?
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