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西洋伝統音楽とマス・メディア | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 45 Comments
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西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年05月15日 05:21
投稿者:pochi(ID:EHMASYE)
http://fstrings.com/board/board.asp?id=26453
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Re: 在阪4オーケストラ関経連会長「統合を」

投稿日時:2006年05月13日 21:15
投稿者:Cicero(ID:F3EwYZk)
「文化事業への予算を削減する事に関する是非」と「関西のプロオケのレベルを向上する」は別にする議論すべきだと思います。オケ自身は確かに改善の努力をすべきだと私も思います。しかし文化的予算を削るというのはどうかと。

そもそも文化芸術というものは、階級社会において財力と権力(と文化的教養)のある者がサポートする事によって発展してきました。今の日本は成り上がりの文化や教養の無い連中(財界、政界、メディア)が力を握っているから、音楽に限らず、高尚な文化は廃れる一方ですね。成り上がり者というのは、貧乏人特有の、左翼的で卑屈な仕返し根性がある場合が多いのでタチが悪い。ホ○エモンなどはその典型。しかも手にした巨額なお金の彼らの使い道といったらネバーランドなど。いやまあしかし古い家系の人でも品性に欠ける連中はゴマンといますけどね。持てる者は noblesse oblige というものをもっと意識して欲しい。

まず需要を開拓するために国民のクラシック音楽その他に関するの文化的な素養レベルを上げないと駄目ですが、それにはまずメディア界の改革からしなければならないと思います。ここ10年ほどでテレビはは本当に下らなくなりました。新聞でさえ、書いている人の知的レベルが透けて見えるような場合もあります。いや、資本主義社会では戦後小金を持った一般庶民が先ず望むから、それに合わせてテレビなどのレベルがどんどん下がったのかも知れませんね。財界もメディア界も儲けしか考えていませんから。
Re: 在阪4オーケストラ関経連会長「統合をCicero氏投稿を受けて、

1970年代には、ヴァイオリンのお稽古、ピアノのお稽古がNHK教育で有りましたね。現在では無くなって仕舞った様です。FMラジオでも、クラシック音楽番組は減りました。

新聞は、発行部数が漸減していて、本当に大切な情報を提供するという依りも、発行部数の方を気にして居る様です。記者クラブなんて、既得権・権力への阿りそのものです。私は、左翼文献に強い影響を受けております。

明治138年の現在、日本のマスメディアと西洋音楽事情に付いて、議論致しましょう。

インターネットは、マス・メディアには、成り得ないと思います。あくまでも、マイナー・メディアの蓄積集合体だと考えて居りますが、異論があれば、教えて下さい。
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Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年06月23日 01:57
投稿者:shironeko(ID:F3NxhgE)
マルク・パンシェルル「ヴァイオリン」(白水社)(1967)を読みました。少なくとも1967年以前、40年近く前に書かれたと思われるこの本にも、ラジオや録音のために演奏家があぶれている、みたいなことがあとがきに書いてありました。
当時に比べてクラシック音楽マーケットは拡大しました。マスメディアは大きな役割を果たしたはずです。需要拡大したけれど供給過剰のまま、という事態が昔から変わっていないだけのような気がします。元々そんなにたくさんの芸能家が食っていけるようにはなっていないのでは?他ジャンル含めて芸能人と芸能人を目指す人が多すぎると思います。

過去短期間商売人の末席を汚したものとして、自分の売り物が売れないとき、販売方法や内容や質の改善を見直す前に、売れない理由を環境やお客のセイにしていくのは、出口のないことと思います。他を変えるのは大変だからです。
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Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年06月23日 02:38
投稿者:pochi(ID:EHMASYE)
> 元々そんなにたくさんの芸能家が食っていけるようにはなっていないのでは?他ジャンル含めて芸能人と芸能人を目指す人が多すぎると思います。

芸事で食べてゆけるのは、千人に1人程度ですから、裾野を拡げる必要があります。日本の経済力からして、芸能人やスポーツ関係者は今の10倍居ても可笑しく有りません。日本には、英国と仏蘭西を合せた人口とそれ以上の経済力があります。多くの芸能家が食べてゆけない特殊事情を考えて、それを解決するのも大切だと思います。

客の所為にするのも一理あります。戦後の混乱期を経た人々に、ヴァイオリンを楽しむ心の余裕はないでしょう。街をみれば、日本人の精神性が、戦後のバラックの延長線上に有る事は、容易に想像できます。

回線速度が1Gbit/s程度になれば、オペラをダウンロードして観る事も充分可能です。版権が切れたものも多数有りますから、料金も然程掛らないと思われます。

YourTubeの様な個人発信のソフトも出て来るでしょう。マス・メディアは、どうしても最大多数の需要に応えなければ成らない宿命が有りますから、クラシック音楽には向かないのでしょうね。

私の師は、「瞬間芸術である音楽を録音再生するのは、芸術の破壊である」なんていう意味の事を、宣って居りました。
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Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年06月23日 13:28
投稿者:shironeko(ID:F3NxhgE)
> 芸事で食べてゆけるのは、千人に1人程度ですから、裾野を拡げる必要があります。日本の経済力からして、芸能人やスポーツ関係者は今の10倍居ても可笑しく有りません。

千人で一人の生活を支えると考えると、千人が自分の稼ぎの0.1%拠出すればいいわけですよね。仮に年収1千万であれば、年1万円程度の出費ですよね。ほとんどの人は自分の給料の0.1%くらいは、娯楽に使ってしまっている気がします。もう十分払ったゾ!ってな気持ちです。

とすると中間搾取が多すぎるのでは?著作権は著作物に対する権利なので演奏した人には大してお金がいかないと聞いたことがあります。クラシック音楽だと作曲に対する権利はたいがい切れていそうですが、プロデューサー?が持っていってしまうのでしょうか?
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Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年06月24日 01:15
投稿者:pochi(ID:EHMASYE)
> 自分の給料の0.1%くらいは、娯楽に使ってしまっている

"Above Poverty Line"のヴァイオリン弾きを千人に1人と考えております。その数十倍の食うや食わず、収入の然程必要のない、ヴァイオリン弾きが居ると思います。
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一般的な中間搾取・・?

投稿日時:2006年06月24日 04:37
投稿者:Gotch(ID:E5IzIw)
いわゆる職業作曲家のギャランティは、30%のマージンが一般的かと思います。
この数字を目安にマージンが少なければ良心的、大きければ阿漕(あこぎ)な事務所と言えるかも知れません。(笑)

例えば、計算しやすいように依頼主と事務所とが10万で作家のギャラを契約したとします。そうすると10万から、まず源泉税として1万(10%)、事務所のマージンとして3万(10万に対する30%)を引かれて残り6万。この金額を作家に支払う際に源泉として10%引かれ、残った5万4千が手元に来ます。
ここが源泉の2重搾取にならないのかが良く判らないところですが、だいたい元の金額の5割り強というのが一般的ではないかと思います。

個人で仕事すれば10%の源泉だけですみますが、わずらわしい営業回りやもろもろの諸経費を考えると30%というのはそんなに法外な数字ではない気もします。また作曲者にはCDになった場合や、テレビで使われたりした場合、著作権料が別途発生しますが(これにもマージンが掛かるのがちょっと納得いかないかも・・)ミュージシャンにはそういう権利はないみたいですね。

演奏家のギャラは、スタジオミュージシャンの場合1時間○○円という計算方法や、1曲○○円という計算が採られますが、著作権という概念がないのが普通みたいですね。(もちろん著名な演奏家の名前でリリースするCDやDVDには著作権料は発生します)
そう考えると、子供の頃から毎月レッスン料を払い続けないとプロにはなかなかなれないバイオリンは割の合わない楽器だと思います。しかも、6・6・4・3・2のアンサンブルで30万・・なんて金額を決められたりしますから(例えばCM1本/2時間拘束)頭割りしたらたいした金額にはなりませんね。

高校の吹奏楽部で始めたフルートでプロになった人なんかはすぐモトが取れそうです。
[28359]

Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年06月24日 11:57
投稿者:shironeko(ID:F3NxhgE)
Gotch様のいわれる「30%」で、「給料の3倍はかせいでこないとだめなんだ」と上司に言われたことを思い出しました。

pochi様
> "Above Poverty Line"のヴァイオリン弾きを千人に1人と考えております。その数十倍の食うや食わず、収入の然程必要のない、ヴァイオリン弾きが居ると思います。

芸人でなくバイオリン奏者限定ですか。「数十倍」とすると、2~3%くらいですね。
仮年収1000万円で20~30万円。税金やマネージメントなど関係者の分を考えて3倍にして、6~9%をバイオリンにつぎ込んで、60~90万円。

もう、他ジャンルへの浮気は許されなさそうです。自分のレッスンや楽器や消耗品費も考えると、気楽な趣味でなくなってきました。よっぽど惚れていないと難しそう。そういう人の裾野を増やすのは大変そうですね。

芸人中のバイオリン奏者の占める割合がどの程度か見当がつきませんが、みんな食わせるようにするのは大変そうです。日本の経済力。本当にあるのですか・・・?そして、どこに・・・?私のところにないことは確か。
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Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年07月03日 03:52
投稿者:pochi(ID:EHMASYE)
> 日本の経済力。本当にあるのですか・・・?
****パラミターの全く違うトコロで考えていらっしゃいます。ヴァイオリンを弾いて居る人だけが、コンサートに行くわけではありません。ヴァイオリンを弾く人が増えたら、必然的にコンサートに行く人も増え、千人に1人の法則から、プロとして食べてゆける人も増えます。

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Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年06月13日 11:16
投稿者:shironeko(ID:F3NxhgE)
[28096] pochi様

極端に振れると「奴隷の論理、民主主義の否定」になるとは思います。
無批判にひれ伏すのは、頭が悪い感じがします。
無批判にひれ伏しなさい、となると嫌ですね。
ほどほどで。。。

自分で苦労して何かを蓄積しているならば自ずと知れたことで、よそから言われてどうこうすることではないとも思えてきました。

> ほどほどで。
****「ほどほどで」で、学問・芸術・スポーツが出来たら、苦労は有りません。その様な考え方を一切排除して、自分に厳しくなる時期が必要なのであって、誰かが作った権威に頭を垂れるのは、年寄りになってからでも出来ます。

Gotch氏、
有益な情報、有難う御座居ます。

「大阪の市会議員の仕事」は、「交通違反のもみ消し」、「市営住宅の斡旋」等、一種のヤクザだと認識しておりますから、オーケストラに関する企画を立てるのは、無理だと思います。蛇足ですが、関電は大阪市が筆頭株主だったと思います。府の財政規模は、市と較べてかなり少なかったと記憶しております。

日本のテレビも多チャンネル化されると、通販番組ばかりになります。その時には、マニアックなヴァイオリンチャンネルも出来る可能性は充分にあります。テレビ配信がIP方式になる可能性もありますね。そうなると、テレビとyoutubeの本質的な違いは無くなります。
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Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年07月03日 15:00
投稿者:shironeko(ID:F3NxhgE)
pochi様

> ****パラミターの全く違うトコロで考えていらっしゃいます。

英語発音ですね。
もう少し緻密に考えてみます。昨日、故岩城氏の「オーケストラの職人たち」を読みました。自分の統計による概算の仕方の雑さを改めて思い知りました。
また、スメタナ弦楽四重奏団の本を読んで、チェコにはプロの四重奏団がとても多いことを知りました。

> ****「ほどほどで」で、学問・芸術・スポーツが出来たら、苦労は有りません。その様な考え方を一切排除して、自分に厳しくなる時期が必要なのであって、誰かが作った権威に頭を垂れるのは、年寄りになってからでも出来ます。

後進への暖かい激励のように思われました。
権威に盲従することや諦めて努力しないことなどへ繋がるとは思っていませんでした。詰めの甘い発言だったと反省しています。
しかし、中庸はマイブームなのです。「自分に厳しく」に必ずしも相反するものではないと思います。リスク分散です。野菜も産地を変えて食べます。
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Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年08月22日 18:54
投稿者:shironeko(ID:F3NxhgE)
pochi様 もう見ておられないのかもしれませんが。。。
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Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年06月13日 03:11
投稿者:pochi(ID:EHMASYE)
> どうあがいても手が届かないものを知ったり、尊敬したり、という機会は大事と思います。

****奴隷の論理、民主主義の否定です。齢を重ねると越えられない壁に突き当たりますが、若い時からその様に考えるのは、学問、芸術、運動競技の障害になります。文化が権威を高める為に有ったのは事実ですが、表現者の考え方としては、間違っていると思います。
「奴隷の論理」とは激しいお言葉、と思っていたのですが、ちょうど昨日ニーチェ「現代語訳「アンチクリスト」」を読み、今日中島義道「「哲学実技」のすすめ」で「自分は「弱いから正しいのだ」(中略)という奴隷の論理に陥る」という文に出会い、こういう流れで出てくる言葉であり、少しも激しい言葉でないのか、と納得しました。勉強になりました。ありがとうございます。
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Re: 西洋伝統音楽とマス・メディア

投稿日時:2006年08月23日 01:42
投稿者:pochi(ID:I5eCSAU)
御指摘の通り「奴隷の論理」は、ニーチェのパクリです。「中庸」は、孔子が捏ねた老荘思想に対する治世の理屈です。
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