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ミルシテインの”ごにょごにょ” | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 46 Comments
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ミルシテインの”ごにょごにょ”

投稿日時:2003年10月17日 05:29
投稿者:英検3級(ID:NnZHKRE)
皆様ご存知、”The Art of Violin”の中で彼が語っているセリフについて、素朴な疑問です。我が家にあるのは、日本字幕の無い英語版なので、私の中では輪の掛かった疑問に膨らんでいます...

インタビュアー:「どうしてジュ-イッシュの音楽家は…云々?」
ミルシテイン:「…それはシチュエーションの問題で…云々。」

という部分で、いったいミルシテイン氏は何を言わんとしているのかが、よく掴めません。ここの部分をちゃんと理解なさっている方がいらっしゃいましたら、すみませんが無理解な私の為に少し解説をしてくださいませんか。
このビデオにはキャプションが付いてないので、不自由でしょうがないです。 ギトリス氏やメニューイン氏がフランス語で喋り捲っている部分には英字字幕が付いてるんですけど、勿論。

どうぞ宜しくお願い致します…
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【ご参考】
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Re: ミルシテインの”ごにょごにょ”

投稿日時:2003年10月26日 19:09
投稿者:かもめ(ID:FEJhRkg)
ユダヤ民族といわゆるユダヤ人は異なります。

そもそもユダヤ人とは、モーセの教えを信じる人たちのことであり、ユダヤ教に入信すれば人種や民族にかかわり無く、ユダヤ人になれます。
本来のユダヤ民族であれば、容姿はアラブ人と区別できないはずです。

しかし、今日、ユダヤ人と呼ばれる人たちのほとんどは、ユダヤ民族とjは無関係のユダヤ教徒であり、19世紀ごろからは、本人の宗教にかかわり無く、ユダヤ教徒の子孫までもユダヤ人とされるようになったため、大量のユダヤ人が現れたことも留意すべきでしょう。

ですから、ユダヤ人に音楽の才能がある云々が本当だとしても、それは遺伝学的な要素ではなく、やはり社会的環境などによるものだと思います。

ちなみに、ヒトラーの母親は、ユダヤ民族の血を引く人物でした。
ヒトラーが迫害したのはユダヤ民族ではなく、ユダヤ教徒およびその子孫だったのです。
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Re: ミルシテインの”ごにょごにょ”

投稿日時:2003年10月27日 05:16
投稿者:かもめ(ID:FEJhRkg)
記憶のみで書き込んだため、一部間違いがあったので訂正させてもらいます。

>ちなみに、ヒトラーの母親は、ユダヤ民族の血を引く人物でした。
>ヒトラーが迫害したのはユダヤ民族ではなく、ユダヤ教徒およびその子孫
>だったのです。

ヒトラーの母親ではなく、父親がユダヤの血を引く人物だったという説があるとのことのようです。
一方、母親のホームドクターがユダヤ人で、ヒトラーの特別な計らいで避難し、迫害から難を逃れたそうで、私はこれらの話しを混同したようです。

音楽には関係ありませんが、一応訂正させていただきます。
失礼しました。
[6334]

ウクライナ共和国

投稿日時:2003年11月01日 17:50
投稿者:ミルさん大好き(ID:eXREeVA)
ミルシテインやオイストラフの出身地オデッサ
(ウクライナ共和国)
の人口の30%はユダヤ人で、ユダヤ文化が根付いていたって
有名でしょう。ナチが来てほとんど根絶やしになったけれど
かくれユダヤ系の血筋がが今でも4万人はいるそうです。
オイストラフは歴史については一言もしゃべりませんでしたね。
差別だ迫害だなんて日本の感覚では到底分らないと思います。
http://www.kolot.com/FS1999/odessa-ukraine-jews.shtml
[6370]

ロシアから西欧へ

投稿日時:2003年11月04日 01:25
投稿者:Geiger1951(ID:UBdABxA)
ミルシテインの回顧録:「ロシアから西欧へ」にはオデッサで彼を教えた、ストリアルスキー先生のことが書かれています。
ミルシテインは率直な人なので、読んだらびっくりするかも知れません。
++++++
ソヴィエト政府に対する彼の終始一貫批判的な態度を読むと、彼が実に正直な人であることがわかります。ソ連が崩壊する前ですから、よく言いたい放題言ったものだと思います。
オイストラフに対しても賛美する書き方はしていないのですが、完全な巨匠だと評価しています。お世辞ではあり得ません
イヴリー・ギトリスが「The art of Violin」の中でミルシテインを「いい人とは言えないが、完璧な人だ」と評したのですが、この回顧録の書きざまも含めて私はミルシテインが好きです。
[7866]

Re: ミルシテインの”ごにょごにょ”

投稿日時:2003年12月13日 01:36
投稿者:東海林(ID:F0UDVnU)
「ロシアから西欧へ」は ソロモン・ヴォルコフがインタビューしてまとめた本です。あの偽書とされる「ショスタコーヴィチの証言」のヴォルコフです。
「ロシアから西欧へ」の信憑性はどうなんでしょうか。
[7868]

Re: ミルシテインの”ごにょごにょ”

投稿日時:2003年12月13日 08:17
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
「ロシアから西欧へ」はインタヴューによる語録ですよね。
考えた末に答えた内容のはずがないし、矛盾した感想も述べている部分が無くはない。
一応若い時代から後年に至る配列には近いですが……
ただし、1990年(本人が亡くなる1992年より前)に出版されていますから、本人の承諾した内容だと考えてよいでしょう。
また、扱っている内容も有名な人たちに関することが多いので、根拠のないことでは無いと考えるのが妥当でしょう。
{ミルシテイン談}ってことですから、本人が自分を飾って演出した部分は却って少ないのではありませんか。却って生々しくて面白いですよ。
ミルシテインは自伝を書くタイプではなかったのでしょう。
[7872]

証言の信憑性について

投稿日時:2003年12月13日 11:41
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
ヴォルコフの「ショスタコーヴィチの証言」をショスタコーヴィチの遺族は認めなかった(当時ソ連体制は健在で遺族はその中にいた)。ヴォルコフには、なんらかの政治的な意図があったとも考えられる。現時点では「全てが正しい訳ではないが、嘘八百というわけでもない」という見方が有力と聞いています。
+++++
いま、絶版かも知れませんが、ジャスパー・パロット著
「アシュケナージの証言」(奥田恵二/宏子訳:音楽之友社昭和60年刊)
って本があります。これはもっと物凄く反ソヴィエト的な強烈な内容です。
これを私はすでに読んでいましたから、ミルシテインがソヴィエトの政治体制についてあーだこーだ、って発言するのは不思議とも思えませんでした。
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