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LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月04日 21:43
投稿者:rio(ID:NjN4VWY)
昨日 今日 明日 昔の弦楽器フェアーみたいなイベント
やっているんですね
行かれた方の感想 お伺いしたいです
やっているんですね
行かれた方の感想 お伺いしたいです
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2 / 3 ページ [ 23コメント ]
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月08日 16:29
投稿者:rio(ID:JWkIQQQ)
asdfさま
インラインで回答します。
>先生の紹介で楽器商の持ち込んだもののなかで
>「木を曲げず、削って作」られた弓にはどのようなものがあったのでしょうか。
覚えていません。
私の腕&我家の財力は、オールドは選定外でしたので
オールドには興味はなく、身の丈にあった、
楽器と弓探しをしており、興味がありませんでした。
4/4の時の私の弓は、Morizot PereとE. SARTORYでした。
当時は評価が高くなる前でした。
>ダメ押しのように、楽器商から、
>弓の木目が弓竿の曲線に沿って筋の様に通っているのが曲げ弓、
>竿から外れて途中でキレているのが削り弓であるというような説明を聞くと、
>なんかこれで了解してしまいます。
>が、ペルナンブコの天然の木目って元々いろいろと曲がっていることを思うと、
>またまた訳がわからなくなります。
私は楽器商の方と同じ意見です。
木目はいろいろありますが、棹の途中で木目があっちこっち行くような材を
選定する製作者は少ないと思います。
材が適正に選定されている前提で見てよろしいと思います。
>材料を無駄なく使うために直線で切り出して、
>それを曲げて作ったのが曲げ弓なんて話もどこかで聞きました。
より強いスプリング性能を求めた結果が曲げ弓だと思っています。
確かに上手にやれば、削り弓1本分の材料で曲げ弓4本とれると思います。
>私が例としてぺカットの名前をあげたのは、
>使用上のフィールが特徴的なので、
>楽器商により「削り弓」と説明されていたのではないかと思ったまでです。
C&D&Fの3人いるペカットの弓の内、触れたことがあるのは、シャルルとドミニクだけです。シャルルは「サルトリー系のいい弓)ドミニクは「フロッグの高さがあり、ちょっと弾きにくい。棹は強いスプリングを持つ という印象でした」どのような特徴的なフイ-リング(感触)だったかお聞きしたいですね。
インラインで回答します。
>先生の紹介で楽器商の持ち込んだもののなかで
>「木を曲げず、削って作」られた弓にはどのようなものがあったのでしょうか。
覚えていません。
私の腕&我家の財力は、オールドは選定外でしたので
オールドには興味はなく、身の丈にあった、
楽器と弓探しをしており、興味がありませんでした。
4/4の時の私の弓は、Morizot PereとE. SARTORYでした。
当時は評価が高くなる前でした。
>ダメ押しのように、楽器商から、
>弓の木目が弓竿の曲線に沿って筋の様に通っているのが曲げ弓、
>竿から外れて途中でキレているのが削り弓であるというような説明を聞くと、
>なんかこれで了解してしまいます。
>が、ペルナンブコの天然の木目って元々いろいろと曲がっていることを思うと、
>またまた訳がわからなくなります。
私は楽器商の方と同じ意見です。
木目はいろいろありますが、棹の途中で木目があっちこっち行くような材を
選定する製作者は少ないと思います。
材が適正に選定されている前提で見てよろしいと思います。
>材料を無駄なく使うために直線で切り出して、
>それを曲げて作ったのが曲げ弓なんて話もどこかで聞きました。
より強いスプリング性能を求めた結果が曲げ弓だと思っています。
確かに上手にやれば、削り弓1本分の材料で曲げ弓4本とれると思います。
>私が例としてぺカットの名前をあげたのは、
>使用上のフィールが特徴的なので、
>楽器商により「削り弓」と説明されていたのではないかと思ったまでです。
C&D&Fの3人いるペカットの弓の内、触れたことがあるのは、シャルルとドミニクだけです。シャルルは「サルトリー系のいい弓)ドミニクは「フロッグの高さがあり、ちょっと弾きにくい。棹は強いスプリングを持つ という印象でした」どのような特徴的なフイ-リング(感触)だったかお聞きしたいですね。
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月08日 19:21
投稿者:rio(ID:JWkIQQQ)
asdfさま への回答で書き漏れがありましたので 訂正します。
よろしくおねがいいたします。
>材料を無駄なく使うために直線で切り出して、
>それを曲げて作ったのが曲げ弓なんて話もどこかで聞きました。
より強いスプリング性能を求めた結果が曲げ弓だと思っています。
確かに上手にやれば、削り弓1本分の材料で曲げ弓4本とれると思います。
削り弓と曲げ弓 どちらが優れているかの論議は意味がないと思います。
それぞれに特徴があり、弾き手の好みで選択すれば良いと思います。
ただ、削り弓を作る職人が少なく、現在は曲げ弓が主流であることも事実です。
機会があれば、楽器の音がわかる環境で(弦楽器フェアのような騒がしい環境ではなく、試奏室のような場所)、実際に体験してみるのが理想だと思います。
よろしくおねがいいたします。
>材料を無駄なく使うために直線で切り出して、
>それを曲げて作ったのが曲げ弓なんて話もどこかで聞きました。
より強いスプリング性能を求めた結果が曲げ弓だと思っています。
確かに上手にやれば、削り弓1本分の材料で曲げ弓4本とれると思います。
削り弓と曲げ弓 どちらが優れているかの論議は意味がないと思います。
それぞれに特徴があり、弾き手の好みで選択すれば良いと思います。
ただ、削り弓を作る職人が少なく、現在は曲げ弓が主流であることも事実です。
機会があれば、楽器の音がわかる環境で(弦楽器フェアのような騒がしい環境ではなく、試奏室のような場所)、実際に体験してみるのが理想だと思います。
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月08日 22:17
投稿者:松毬(ID:RxdwhRA)
横から済みません💦
Francois Jude GAULARD の削り弓、紹介されたことありますよ。(ただ、この時弾いた感触をあまり覚えておりません🙇)
https://www.atelierdarcheterie.com/blog_eng/Articoli/FrancoisJudeGaulardmanoft.html
https://yoshio-gengakki.com/list/vnb/4795/
http://www.tokyo-strings.co.jp/list/detail/?category=Bow&maker=Francois%20Jude%20Gaulard
この頃のフレンチ作家、トルテなども含め殆ど削りではないでしょうか?
Francois Jude GAULARD の削り弓、紹介されたことありますよ。(ただ、この時弾いた感触をあまり覚えておりません🙇)
https://www.atelierdarcheterie.com/blog_eng/Articoli/FrancoisJudeGaulardmanoft.html
https://yoshio-gengakki.com/list/vnb/4795/
http://www.tokyo-strings.co.jp/list/detail/?category=Bow&maker=Francois%20Jude%20Gaulard
この頃のフレンチ作家、トルテなども含め殆ど削りではないでしょうか?
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月09日 00:48
投稿者:asdf(ID:NyUTUwU)
皆様
色々お騒がせして申し訳ありません。いまのところ、古い弓は大方削り弓であるようですね。私には真偽はどちらでもよいのですが(なげやりですみません)、このような基本的なことは、どこかの文献に詳しく書かれていてもよいのにと思うところです。それに、多くのシリアスな制作者がTourte や Peccatte を繰り返しコピーしているのに、なぜ20世紀以降では削り出さなかったのか? 次なる疑問は、Tourte 以前も削り出しだったのかです。棒切れに馬毛を張っていた時代は、削り出しと言ってよいのかもしれませんね。その後弓は少しづつ湾曲していき、Cramer 弓を経て Tourte-Viotti 弓になったらしいです。確かにスネークウッドは曲げにくそうですし、いろいろなバロックボウも毛を緩めれば棒切れのようですが、私の問いは、その間ずっと削りだしていたのかです。でもう一つの疑問は、では誰が曲げ弓を考案したのかです。このあたりのこと、どなたかよくご存知なのではと思いますが、いかがでしょうか。
色々お騒がせして申し訳ありません。いまのところ、古い弓は大方削り弓であるようですね。私には真偽はどちらでもよいのですが(なげやりですみません)、このような基本的なことは、どこかの文献に詳しく書かれていてもよいのにと思うところです。それに、多くのシリアスな制作者がTourte や Peccatte を繰り返しコピーしているのに、なぜ20世紀以降では削り出さなかったのか? 次なる疑問は、Tourte 以前も削り出しだったのかです。棒切れに馬毛を張っていた時代は、削り出しと言ってよいのかもしれませんね。その後弓は少しづつ湾曲していき、Cramer 弓を経て Tourte-Viotti 弓になったらしいです。確かにスネークウッドは曲げにくそうですし、いろいろなバロックボウも毛を緩めれば棒切れのようですが、私の問いは、その間ずっと削りだしていたのかです。でもう一つの疑問は、では誰が曲げ弓を考案したのかです。このあたりのこと、どなたかよくご存知なのではと思いますが、いかがでしょうか。
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月09日 08:49
投稿者:松毬(ID:RxdwhRA)
高尚な話しではなくて、現実的な現金な話しでしょう。当時は新しく売れる弓を作ったけど、そんなには儲からなかったのでしょう。結構良くて儲かる弓が出て廃れたのでは?
確か角弓から丸弓に、変わったのもこのころでは?
どこの誰かは知らないけれど、⬇️ です
「
1800年〜1850年は「削り弓」、1850年以降からは「曲げ弓」で作られている、と。
密度が高くて最高のフェルナンブーコで「削り弓」を作製すると、綺麗な音が出せる弓が出来るようです。
1850年以降、材料を沢山使用する、「削り弓」は、廃れていったそうです
」
https://hyts.hatenablog.com/entry/2018/11/23/170957
確か角弓から丸弓に、変わったのもこのころでは?
どこの誰かは知らないけれど、⬇️ です
「
1800年〜1850年は「削り弓」、1850年以降からは「曲げ弓」で作られている、と。
密度が高くて最高のフェルナンブーコで「削り弓」を作製すると、綺麗な音が出せる弓が出来るようです。
1850年以降、材料を沢山使用する、「削り弓」は、廃れていったそうです
」
https://hyts.hatenablog.com/entry/2018/11/23/170957
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月09日 10:45
投稿者:asdf(ID:NyUTUwU)
皆様
まだまだ結論には早すぎますが、取り敢えずまとめておきますと、"色々調べたり、話を聞いてみると" これこれ分かったということに尽きてますね。我々がよく耳にする "削り弓の話" は職人の伝承、フォークロワでなく、誰かが思い余って言い出したこと(或いは書いてしまったこと)の可能性はありませんか? "色々調べた" 結果は何でしょうか?
まだまだ結論には早すぎますが、取り敢えずまとめておきますと、"色々調べたり、話を聞いてみると" これこれ分かったということに尽きてますね。我々がよく耳にする "削り弓の話" は職人の伝承、フォークロワでなく、誰かが思い余って言い出したこと(或いは書いてしまったこと)の可能性はありませんか? "色々調べた" 結果は何でしょうか?
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月09日 13:28
投稿者:rio(ID:JWkIQQQ)
asdfさま
>我々がよく耳にする "削り弓の話"
話がいろいろありすぎて
削り弓の「何の話」かが
私には見えなくなっています。
私は、弦楽器を楽しむことを目的に弓を選んでいるので
自分の「弦楽器を楽しむ人生の中」では
削り弓は何時誰が作り始めた?
とか、
曲げ弓を考えたのは誰か?
という過去のことは、必要なく
杉藤の削り弓はほかの曲げ弓とは、弾き心地が明確に異なる。
私の好みの曲げ弓は、故杉藤浩司さんと向井さんの作る弓が好み。
今。曲げ弓は3棹持っているので、大事に使おう。
杉藤さんは、向井さん引退後の削り弓のアフターサービスの目途は立っているので当面は私は安心。
杉藤さんは、向井さんの後進を育てることが課題のようだ。
だけわかっていれば不便はなく
それ以上の詳しい、情報を集めることをしてませんので
お答えできる 知識も情報源もありません ごめんなさい。
asdfの問いは
なんだか、楽弓の進化をテーマに
レポートを書くことを決めて
情報をネットで探している 学生さんみたいですね。
存命かどうかわかりませんが
今泉清暉さんという方が
「楽器の辞典 弓 東京音楽社」を33年前に
編纂しておられます
この方に訊くか
この本を読んで、引用元を調べれば
知りたいことがわかるかもしれませんね。
ではでは
>我々がよく耳にする "削り弓の話"
話がいろいろありすぎて
削り弓の「何の話」かが
私には見えなくなっています。
私は、弦楽器を楽しむことを目的に弓を選んでいるので
自分の「弦楽器を楽しむ人生の中」では
削り弓は何時誰が作り始めた?
とか、
曲げ弓を考えたのは誰か?
という過去のことは、必要なく
杉藤の削り弓はほかの曲げ弓とは、弾き心地が明確に異なる。
私の好みの曲げ弓は、故杉藤浩司さんと向井さんの作る弓が好み。
今。曲げ弓は3棹持っているので、大事に使おう。
杉藤さんは、向井さん引退後の削り弓のアフターサービスの目途は立っているので当面は私は安心。
杉藤さんは、向井さんの後進を育てることが課題のようだ。
だけわかっていれば不便はなく
それ以上の詳しい、情報を集めることをしてませんので
お答えできる 知識も情報源もありません ごめんなさい。
asdfの問いは
なんだか、楽弓の進化をテーマに
レポートを書くことを決めて
情報をネットで探している 学生さんみたいですね。
存命かどうかわかりませんが
今泉清暉さんという方が
「楽器の辞典 弓 東京音楽社」を33年前に
編纂しておられます
この方に訊くか
この本を読んで、引用元を調べれば
知りたいことがわかるかもしれませんね。
ではでは
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月10日 00:49
投稿者:asdf(ID:NyUTUwU)
rio 様
私の質問で不快な思いをさせてしまっていたら、申し訳なく思っています。私も杉藤の削り弓の優位性は理解しています。その制作法が弓作りの伝統を正しく継承していることは更によいとおもいます。でも弓の歴史について多少なり知らなければ、本来みな削り弓だったのだ、なんて言っても眉唾だと人は思うかもしれません。私もそこまで自信をもって主張できません。そのため、より多くの知識の共有をいただけたらとおもいました。rio 様には、昭和の時代のお話、また楽器に関する文献をご教示いただき、たいへんありがとうございました。
私の質問で不快な思いをさせてしまっていたら、申し訳なく思っています。私も杉藤の削り弓の優位性は理解しています。その制作法が弓作りの伝統を正しく継承していることは更によいとおもいます。でも弓の歴史について多少なり知らなければ、本来みな削り弓だったのだ、なんて言っても眉唾だと人は思うかもしれません。私もそこまで自信をもって主張できません。そのため、より多くの知識の共有をいただけたらとおもいました。rio 様には、昭和の時代のお話、また楽器に関する文献をご教示いただき、たいへんありがとうございました。
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月10日 02:46
投稿者:松毬(ID:RxdwhRA)
ここでのジョイントは、
LFJ STRINGS EXPO2025と杉藤のインプレッションリポート[55854]
なのでしょう
弓について持たれたそもそも疑問は、別に板を立て直しては?
目的や背景を示して、疑問を提示し、広く協力者を募ってはいかがでしょう
LFJ STRINGS EXPO2025と杉藤のインプレッションリポート[55854]
[55854]
Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月05日 17:33
投稿者:松毬(ID:VQMQEUA)
Expoへご足労して大変お疲れ様だったですね
ご購入の向井氏の弓は、54gと非常に軽量ですね。既に弾かれていると存じますが、いかがでしたでしょうか?? インプレッション、興味があります
杉藤の弓は、ポテンシャルを推し測りながら良い弓を横目に見て、安い弓を弾いています。なかなか良い弓を弾く機会がなく尋ねました。宜しくお願いいたします
なお、LFJ (ラ・フォル・ジュルネ)は、G.W.に文化・芸術活動を継続していて、色んな場所で音楽演奏してきましたね。これに、ストリングEXPOがジョイントして、弦楽器の展示を中心に毎年開催されるのでしょうかね?
また来年に向けてウォッチしましょう
ご購入の向井氏の弓は、54gと非常に軽量ですね。既に弾かれていると存じますが、いかがでしたでしょうか?? インプレッション、興味があります
杉藤の弓は、ポテンシャルを推し測りながら良い弓を横目に見て、安い弓を弾いています。なかなか良い弓を弾く機会がなく尋ねました。宜しくお願いいたします
なお、LFJ (ラ・フォル・ジュルネ)は、G.W.に文化・芸術活動を継続していて、色んな場所で音楽演奏してきましたね。これに、ストリングEXPOがジョイントして、弦楽器の展示を中心に毎年開催されるのでしょうかね?
また来年に向けてウォッチしましょう
弓について持たれたそもそも疑問は、別に板を立て直しては?
目的や背景を示して、疑問を提示し、広く協力者を募ってはいかがでしょう
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月10日 07:13
投稿者:rio(ID:NpRokRI)
asdfさまへ
1.私が提供できる情報について
(1)平成4年6月1日 発行東京音楽社 楽器の事典 弓 より
111頁 第7章 伝統的な弓の製作法
昔は、弓を木取る際に、上反りのカーブの通りに加工したものもあったと伝えられているが、現在の弓はすべて真直ぐに加工してその後に熱を加えて所定のカーブに曲げる。
(2)故四代杉藤(浩司氏)から私がお聞きした話。
彼に初めてお会いしたのは2001年の弦楽器フェアです。彼は「銘弓と呼ばれるオールドボーは、曲げ弓ではなくアーチは削って作っていた。そこに秘密があると考え研究している」とおっしゃっていて、翌年2002年の弦楽器フェアで初めてその考えを取り入れたVn弓を弦楽器フェア―で発表しました。その後、お亡くなりになるまで弦楽器フェア―で原則毎年1本(途中の1~2年はVnVaVcVbやVn×2VaVcのカルテット)を発表しました。時期ははっきりとは覚えていませんが、「演奏家の佐藤俊介氏に弓を提供し、研究していた削り弓の考え方は間違いないとの確信を持ったので、この弓を製品化することにした。」とのお話があり、以降杉藤楽弓社のラインナップに加わりました。
(3)所有する杉藤社の削り弓について
私は「(浩司氏作)佐藤俊介氏のために製作した複数本の弓の中で選定されなかった弓」「(浩司氏作)弦楽器フェア出展のために毎年1本だけ製作していたVn弓で私が使うであろうことをイメージして製作してくれた弓」「(向井氏作)今年購入した 向井さんのスタンプが入った弓」の3本を所有しています。
すべて、軽い弓です。弾くと曲げ弓よりも弓の棹が振動する感覚があります。私の耳には、曲げ弓より楽器の音が豊かで広がりが感じられます。私は所有する弓は、押し付けるような奏法では良い音色はでず、力を加えず「スッと」弾く奏法が必要だと判断しています。
(4)見たことがある古い弓について
杉藤浩司氏から削り弓の話を聞いてから、あらためて見た弓の中で「X.Torte」「F.Torte」は削り弓でした。それ以外のオールドボーと呼ばれる1800年台の弓は削り弓と判断できたものはありませんでした。これらの弓は、個人の所有の弓であり弾くことはしませんでしたので音色は確認できていません。
「浩司さんの言う通り、削り弓あるんだなぁ」という感想を持ちました。
2.お伝えしたいこと
情報を得る手段として、インターネットを駆使した情報収集は一つの手段だと思います。しかし、事実と異なる記述や、個々人の感性の差による誤解も存在します。費用と時間はかかりますが、実際に見て触れて感じること。関係者に会い直接話を聞くことが重要だと思います。
古い銘弓と呼ばれる弓の中には、削り弓があるので、その製法は昔からあったことがわかります。浩司さんがそこに着眼し、製品として開発した削り弓のセンシティブシリーズは、弦楽器演奏家にとって一つの選択肢です。
ただ、削るだけなら誰でもできます。材料選びの段階から削り弓に使える材を選定し、適正な木取りをし、一定かつ安定した弓の性能を備えられるような製造過程(削り出し方法)を定数化して、メーカーとして、同スペックまたは近似スペックの製品を作り続けることができる技術を確立した杉藤浩司氏そして向井氏を尊敬しています。なお、向井氏は、杉藤浩司氏より後継者として技術の伝承は受けておらず、杉藤浩司氏逝去後、独学で一からはじめ製作方法を身につけた方です。
私個人が現在考える弓製法の歴史は、「削り弓と曲げ弓は同時期に存在したと考えるのが適当」との仮説を立てています。
家具などの木工技術では、昔から削り出しは当然あり、曲げ木もありました。1800年台の前半に曲げ弓も存在します。昔から熱を加え木を曲げる木工技術も存在したことを考慮して導き出した仮説です。
以上です
1.私が提供できる情報について
(1)平成4年6月1日 発行東京音楽社 楽器の事典 弓 より
111頁 第7章 伝統的な弓の製作法
昔は、弓を木取る際に、上反りのカーブの通りに加工したものもあったと伝えられているが、現在の弓はすべて真直ぐに加工してその後に熱を加えて所定のカーブに曲げる。
(2)故四代杉藤(浩司氏)から私がお聞きした話。
彼に初めてお会いしたのは2001年の弦楽器フェアです。彼は「銘弓と呼ばれるオールドボーは、曲げ弓ではなくアーチは削って作っていた。そこに秘密があると考え研究している」とおっしゃっていて、翌年2002年の弦楽器フェアで初めてその考えを取り入れたVn弓を弦楽器フェア―で発表しました。その後、お亡くなりになるまで弦楽器フェア―で原則毎年1本(途中の1~2年はVnVaVcVbやVn×2VaVcのカルテット)を発表しました。時期ははっきりとは覚えていませんが、「演奏家の佐藤俊介氏に弓を提供し、研究していた削り弓の考え方は間違いないとの確信を持ったので、この弓を製品化することにした。」とのお話があり、以降杉藤楽弓社のラインナップに加わりました。
(3)所有する杉藤社の削り弓について
私は「(浩司氏作)佐藤俊介氏のために製作した複数本の弓の中で選定されなかった弓」「(浩司氏作)弦楽器フェア出展のために毎年1本だけ製作していたVn弓で私が使うであろうことをイメージして製作してくれた弓」「(向井氏作)今年購入した 向井さんのスタンプが入った弓」の3本を所有しています。
すべて、軽い弓です。弾くと曲げ弓よりも弓の棹が振動する感覚があります。私の耳には、曲げ弓より楽器の音が豊かで広がりが感じられます。私は所有する弓は、押し付けるような奏法では良い音色はでず、力を加えず「スッと」弾く奏法が必要だと判断しています。
(4)見たことがある古い弓について
杉藤浩司氏から削り弓の話を聞いてから、あらためて見た弓の中で「X.Torte」「F.Torte」は削り弓でした。それ以外のオールドボーと呼ばれる1800年台の弓は削り弓と判断できたものはありませんでした。これらの弓は、個人の所有の弓であり弾くことはしませんでしたので音色は確認できていません。
「浩司さんの言う通り、削り弓あるんだなぁ」という感想を持ちました。
2.お伝えしたいこと
情報を得る手段として、インターネットを駆使した情報収集は一つの手段だと思います。しかし、事実と異なる記述や、個々人の感性の差による誤解も存在します。費用と時間はかかりますが、実際に見て触れて感じること。関係者に会い直接話を聞くことが重要だと思います。
古い銘弓と呼ばれる弓の中には、削り弓があるので、その製法は昔からあったことがわかります。浩司さんがそこに着眼し、製品として開発した削り弓のセンシティブシリーズは、弦楽器演奏家にとって一つの選択肢です。
ただ、削るだけなら誰でもできます。材料選びの段階から削り弓に使える材を選定し、適正な木取りをし、一定かつ安定した弓の性能を備えられるような製造過程(削り出し方法)を定数化して、メーカーとして、同スペックまたは近似スペックの製品を作り続けることができる技術を確立した杉藤浩司氏そして向井氏を尊敬しています。なお、向井氏は、杉藤浩司氏より後継者として技術の伝承は受けておらず、杉藤浩司氏逝去後、独学で一からはじめ製作方法を身につけた方です。
私個人が現在考える弓製法の歴史は、「削り弓と曲げ弓は同時期に存在したと考えるのが適当」との仮説を立てています。
家具などの木工技術では、昔から削り出しは当然あり、曲げ木もありました。1800年台の前半に曲げ弓も存在します。昔から熱を加え木を曲げる木工技術も存在したことを考慮して導き出した仮説です。
以上です
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