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LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月04日 21:43
投稿者:rio(ID:NjN4VWY)
昨日 今日 明日 昔の弦楽器フェアーみたいなイベント
やっているんですね
行かれた方の感想 お伺いしたいです
やっているんですね
行かれた方の感想 お伺いしたいです
ヴァイオリン掲示板に戻る
1 / 3 ページ [ 23コメント ]
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月05日 13:05
投稿者:rio(ID:NnA3hUA)
今日(5月5日)最終日の午前中行ってきました。
昨年5年ぶりに開催された、弦楽器フェアーが
原点回帰で昭和の時代に戻ったような雰囲気で
科学技術館に移った時のように、華々しい感じは少なく
古くからの、フェアー訪問者としては
懐かしく、落ち着いた雰囲気で
今後もこうなるのかなぁ
と思っていましたら、LFJで業者さんたちが中心に
科学技術館の縮小版のようなスタイルで
STRINGS EXPO という名前で開催されていました。
入ってすぐに、文京さんとアルシェさんのブースがあり
弓が特に多く展示されていました。
SUZUKIさんという刻印がなされた弓が印象的でした
グローバルさん 黒澤さん、シレナさんや 最近人気の松脂ベスポークさんも
出店してました
製作者もマルコノッリさん、マルコオッジさん、グリサレスさん、トラブッキさん、ソメンツィさん、メセンティさん、アンドレシュルツさん、マッティアリーバさんらのブースのほか、クレモナ弦楽器製作者協会、イタリア弦楽器製作者連盟のブースがあり、コニアさんをはじめたくさんの製作者の方が来ておられました。
宮地楽器では、人気の菊田さん、高橋さん、志村さん、天野さん、伊藤渚さんの楽器が展示、高橋さんの楽器は人気で、触ることができませんでした。菊田さんの楽器はずっと変わらず「菊田節」。若々しくドーン という感じで現代楽器としてはとても素晴らしいスタイルだと思います。それにとにかく綺麗。菊田さん曰く「変わりようがないですよね」とのコメント。10年以上の年月が経っても、迷うことなく製作されていると感じられ、楽器の印象が不変なのは素晴らしいと思いました。
弓でこれは良いなぁ と思ったのは 名古屋のヴィトルオーゾさんにあった、中古新作弓 2011年製 金黒檀 STEPHANE MULLER さんの弓。
奥の方に置いてあり、棹の素材がすごくいい感じというのがすぐわかりました。
隣にギョームさんの銀黒檀と、Laume Mullerさんの銀黒檀がありましたが
抜きんでて、操作性、音ともに良いと感じました。
お値段はフェアー中は税込み187万円とのこと。
うーん いいお値段だと思いました。
お世話になっている杉藤さんのブースは
母娘両社長(5代目 6代目)がお役様対応
向かって右の壁には既存の製品が 2枚のボードに飾られています。
5代目社長のご尽力で、4代目の時よりも
弓の品質が確実に向上してきたと思いました。
全体に弓の値段が上がってきたので、特に曲げ弓については
50万円以下の海外モノを買うのなら、アルシェさんや杉藤さんの曲げ弓を
候補にしては?と思いました。
杉藤さんの 削り出しの弓は…私は1800年頃の
オールドボーの響きと操作性が感じられるので
好きですが
1900年前後のモダンボーが好みの方には
合わないだろうと思いました。
杉藤さんで
削り出しの弓を作ることができる
唯一の職人さん 向井さんも
近年お年を召して 製作数が減っているのこと
今回、特別弓を展示している向かって正面のボードに
「T.MUKAI」の焼印のVn弓がありました。
(メゾン・サフィールさんや、アトリエ・ノワールさんとは別モノ)
杉藤さんで、向井さん自身の名前の弓を製作販売することを
OKしたそうで、100%向井さんの気合が入った弓でした
スタイルは、杉藤スタイル。ものすごく棹が細く(持った瞬間に細い!と感じます)
かなり軽い(張りあがりで54gぐらい)
これは、縁だなと思い購入しました。
この他 特別弓には
4代杉藤氏の削り出し弓の丸弓(通常は角弓で、丸弓のオーダーもあるだろうという考えで、作った一棹。無刻印)
曲げ弓で銀象牙の弓2本が目立っていました。
特に、象牙は、国内から持ち出すのも大変なので、在庫の材料を使ってしまおうという考えで製作したそうです。当然、棹は非常に良い材を使っていますが、値段はセールで税込77万円だとのことでした。
うーん。確かにお得感はあると思いましたが、あと100万円足せばあの弓がと思うと、やはり、魅力はSTEPHANE MULLER さんの方が上でした
時間も限られており、このぐらいの情報しか得られませんでした。
後は、ネグリの社長はとても良いひと ぐらいでしょうか…
以上です
昨年5年ぶりに開催された、弦楽器フェアーが
原点回帰で昭和の時代に戻ったような雰囲気で
科学技術館に移った時のように、華々しい感じは少なく
古くからの、フェアー訪問者としては
懐かしく、落ち着いた雰囲気で
今後もこうなるのかなぁ
と思っていましたら、LFJで業者さんたちが中心に
科学技術館の縮小版のようなスタイルで
STRINGS EXPO という名前で開催されていました。
入ってすぐに、文京さんとアルシェさんのブースがあり
弓が特に多く展示されていました。
SUZUKIさんという刻印がなされた弓が印象的でした
グローバルさん 黒澤さん、シレナさんや 最近人気の松脂ベスポークさんも
出店してました
製作者もマルコノッリさん、マルコオッジさん、グリサレスさん、トラブッキさん、ソメンツィさん、メセンティさん、アンドレシュルツさん、マッティアリーバさんらのブースのほか、クレモナ弦楽器製作者協会、イタリア弦楽器製作者連盟のブースがあり、コニアさんをはじめたくさんの製作者の方が来ておられました。
宮地楽器では、人気の菊田さん、高橋さん、志村さん、天野さん、伊藤渚さんの楽器が展示、高橋さんの楽器は人気で、触ることができませんでした。菊田さんの楽器はずっと変わらず「菊田節」。若々しくドーン という感じで現代楽器としてはとても素晴らしいスタイルだと思います。それにとにかく綺麗。菊田さん曰く「変わりようがないですよね」とのコメント。10年以上の年月が経っても、迷うことなく製作されていると感じられ、楽器の印象が不変なのは素晴らしいと思いました。
弓でこれは良いなぁ と思ったのは 名古屋のヴィトルオーゾさんにあった、中古新作弓 2011年製 金黒檀 STEPHANE MULLER さんの弓。
奥の方に置いてあり、棹の素材がすごくいい感じというのがすぐわかりました。
隣にギョームさんの銀黒檀と、Laume Mullerさんの銀黒檀がありましたが
抜きんでて、操作性、音ともに良いと感じました。
お値段はフェアー中は税込み187万円とのこと。
うーん いいお値段だと思いました。
お世話になっている杉藤さんのブースは
母娘両社長(5代目 6代目)がお役様対応
向かって右の壁には既存の製品が 2枚のボードに飾られています。
5代目社長のご尽力で、4代目の時よりも
弓の品質が確実に向上してきたと思いました。
全体に弓の値段が上がってきたので、特に曲げ弓については
50万円以下の海外モノを買うのなら、アルシェさんや杉藤さんの曲げ弓を
候補にしては?と思いました。
杉藤さんの 削り出しの弓は…私は1800年頃の
オールドボーの響きと操作性が感じられるので
好きですが
1900年前後のモダンボーが好みの方には
合わないだろうと思いました。
杉藤さんで
削り出しの弓を作ることができる
唯一の職人さん 向井さんも
近年お年を召して 製作数が減っているのこと
今回、特別弓を展示している向かって正面のボードに
「T.MUKAI」の焼印のVn弓がありました。
(メゾン・サフィールさんや、アトリエ・ノワールさんとは別モノ)
杉藤さんで、向井さん自身の名前の弓を製作販売することを
OKしたそうで、100%向井さんの気合が入った弓でした
スタイルは、杉藤スタイル。ものすごく棹が細く(持った瞬間に細い!と感じます)
かなり軽い(張りあがりで54gぐらい)
これは、縁だなと思い購入しました。
この他 特別弓には
4代杉藤氏の削り出し弓の丸弓(通常は角弓で、丸弓のオーダーもあるだろうという考えで、作った一棹。無刻印)
曲げ弓で銀象牙の弓2本が目立っていました。
特に、象牙は、国内から持ち出すのも大変なので、在庫の材料を使ってしまおうという考えで製作したそうです。当然、棹は非常に良い材を使っていますが、値段はセールで税込77万円だとのことでした。
うーん。確かにお得感はあると思いましたが、あと100万円足せばあの弓がと思うと、やはり、魅力はSTEPHANE MULLER さんの方が上でした
時間も限られており、このぐらいの情報しか得られませんでした。
後は、ネグリの社長はとても良いひと ぐらいでしょうか…
以上です
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月05日 17:33
投稿者:松毬(ID:VQMQEUA)
Expoへご足労して大変お疲れ様だったですね
ご購入の向井氏の弓は、54gと非常に軽量ですね。既に弾かれていると存じますが、いかがでしたでしょうか?? インプレッション、興味があります
杉藤の弓は、ポテンシャルを推し測りながら良い弓を横目に見て、安い弓を弾いています。なかなか良い弓を弾く機会がなく尋ねました。宜しくお願いいたします
なお、LFJ (ラ・フォル・ジュルネ)は、G.W.に文化・芸術活動を継続していて、色んな場所で音楽演奏してきましたね。これに、ストリングEXPOがジョイントして、弦楽器の展示を中心に毎年開催されるのでしょうかね?
また来年に向けてウォッチしましょう
ご購入の向井氏の弓は、54gと非常に軽量ですね。既に弾かれていると存じますが、いかがでしたでしょうか?? インプレッション、興味があります
杉藤の弓は、ポテンシャルを推し測りながら良い弓を横目に見て、安い弓を弾いています。なかなか良い弓を弾く機会がなく尋ねました。宜しくお願いいたします
なお、LFJ (ラ・フォル・ジュルネ)は、G.W.に文化・芸術活動を継続していて、色んな場所で音楽演奏してきましたね。これに、ストリングEXPOがジョイントして、弦楽器の展示を中心に毎年開催されるのでしょうかね?
また来年に向けてウォッチしましょう
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月06日 07:38
投稿者:rio(ID:NyNxB4c)
松毬様へ
1.来年以降のSTRINGS EXPOについて
M楽器Y店長さんのお話だと、来年以降も同様に続けてゆく計画だそうです。
毎年11月初旬に科学技術館で開催していた大規模な弦楽器フェア―の再開は、まだ具体的な計画がないのだそうです。
2.向井さんの弓について
私は、幼い頃は、経済的な理由で曲げ弓を使っていましたが、削り弓については、指導を受けていた先生の古い弓が 同じ製法であったことと、1800年前後の古い弓にはこの製法が多く、昭和40年台のお教室では、楽器商から持ち込まれる弓の中の高価格帯は、削り弓が多かった記憶があります。ゆえに触れる機会があり、良いと言われる弓はこういうタッチがあるというのは、体感で理解していました。
また、2000年頃から杉藤社の4代目社長さんと交流を持つようになり、彼が弦楽器フェア―に出品する、特別な試作品を毎年試していました。
それゆえ、曲げ弓主流の方に比べ、弓への感覚が少し違う可能性があることを前提に、以下のコメントをお読みいただければと思います。
・試したのは次の3棹
(1)SX art 角弓 1,320,000円(税込)
(2)SX art 角弓 試作品 フロッグスライド無 価格表記なし
(3)T.MUKAI 刻印 弓 価格表記なし
・(1)は、59g前後 (2)は55~6g前後 (3)は54g前後に感じました。
※ 帰宅して測定したら、(3)は54gでした。
・ 3棹ともに、音は杉藤社の曲げ弓(MX art)に比べ音の立ち上がりが早く、音色も豊か。残響音の厚みは (1)<(2)<(3)で、 軽い方が、良く響きました。私の経験した杉藤社のセンシティブは、軽い方が響きが豊かという傾向があると感じており、今回も同様でした。
・ 跳ね弓、止め弓等のテクニカルな面も3本とも申し分なく、私にとっては軽い方がより操作性が良いと感じました。
・ 57gより軽い弓は軽すぎる弓と言われますが、現在でもARCUS社の弓を好んでお使いになる方は少数ですがおられるので、軽くても使える方は使えると思います。なお、私の所有する杉藤社4代目作成のセンシティブで最も軽いのは張り上がりで40g台です。
・ 「向井氏の弓」という特別感と、弓を持った時の「これは良いぞ」という感覚がしっかりとあることから、譲っていただくことにしました。
・ 3棹とも相応の品質の材を選定し、向井氏が基本的な棹の部分はすべて作っているので、結果として同じ弾き味になり、重さやフィッテイングの内容での差しかなかったように思います。
3.その他
杉藤社さんの弓を多く試すのは、ある程度の規模の展示会でないと難しいように思います。
特に、杉藤社の社長さんが対応している展示会だと市販されていないモデルに、お目にかかれる場合が多いと思います。
また、2008年に杉藤社の4代目社長がお亡くなりになられたとき、削り弓(センシティブシリーズ)の作り方を教わっていた、従業員が誰もおらず、当時職長だった向井氏が、オールドBOWを研究するため、他の弦楽器工房に出向するなどして、研鑽を積み、向井氏の解釈と作り方で再現された削り弓が、現在の杉藤社のセンシティブシリーズだそうです。
向井氏の後任はおらず、現状では向井氏が引退した後はセンシティブシリーズは、終売になるということです。
1.来年以降のSTRINGS EXPOについて
M楽器Y店長さんのお話だと、来年以降も同様に続けてゆく計画だそうです。
毎年11月初旬に科学技術館で開催していた大規模な弦楽器フェア―の再開は、まだ具体的な計画がないのだそうです。
2.向井さんの弓について
私は、幼い頃は、経済的な理由で曲げ弓を使っていましたが、削り弓については、指導を受けていた先生の古い弓が 同じ製法であったことと、1800年前後の古い弓にはこの製法が多く、昭和40年台のお教室では、楽器商から持ち込まれる弓の中の高価格帯は、削り弓が多かった記憶があります。ゆえに触れる機会があり、良いと言われる弓はこういうタッチがあるというのは、体感で理解していました。
また、2000年頃から杉藤社の4代目社長さんと交流を持つようになり、彼が弦楽器フェア―に出品する、特別な試作品を毎年試していました。
それゆえ、曲げ弓主流の方に比べ、弓への感覚が少し違う可能性があることを前提に、以下のコメントをお読みいただければと思います。
・試したのは次の3棹
(1)SX art 角弓 1,320,000円(税込)
(2)SX art 角弓 試作品 フロッグスライド無 価格表記なし
(3)T.MUKAI 刻印 弓 価格表記なし
・(1)は、59g前後 (2)は55~6g前後 (3)は54g前後に感じました。
※ 帰宅して測定したら、(3)は54gでした。
・ 3棹ともに、音は杉藤社の曲げ弓(MX art)に比べ音の立ち上がりが早く、音色も豊か。残響音の厚みは (1)<(2)<(3)で、 軽い方が、良く響きました。私の経験した杉藤社のセンシティブは、軽い方が響きが豊かという傾向があると感じており、今回も同様でした。
・ 跳ね弓、止め弓等のテクニカルな面も3本とも申し分なく、私にとっては軽い方がより操作性が良いと感じました。
・ 57gより軽い弓は軽すぎる弓と言われますが、現在でもARCUS社の弓を好んでお使いになる方は少数ですがおられるので、軽くても使える方は使えると思います。なお、私の所有する杉藤社4代目作成のセンシティブで最も軽いのは張り上がりで40g台です。
・ 「向井氏の弓」という特別感と、弓を持った時の「これは良いぞ」という感覚がしっかりとあることから、譲っていただくことにしました。
・ 3棹とも相応の品質の材を選定し、向井氏が基本的な棹の部分はすべて作っているので、結果として同じ弾き味になり、重さやフィッテイングの内容での差しかなかったように思います。
3.その他
杉藤社さんの弓を多く試すのは、ある程度の規模の展示会でないと難しいように思います。
特に、杉藤社の社長さんが対応している展示会だと市販されていないモデルに、お目にかかれる場合が多いと思います。
また、2008年に杉藤社の4代目社長がお亡くなりになられたとき、削り弓(センシティブシリーズ)の作り方を教わっていた、従業員が誰もおらず、当時職長だった向井氏が、オールドBOWを研究するため、他の弦楽器工房に出向するなどして、研鑽を積み、向井氏の解釈と作り方で再現された削り弓が、現在の杉藤社のセンシティブシリーズだそうです。
向井氏の後任はおらず、現状では向井氏が引退した後はセンシティブシリーズは、終売になるということです。
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月06日 15:27
投稿者:松毬(ID:RxdwhRA)
rio様 素早いご対応ありがとうございます
フットワークも軽く素晴らしいです
一度、名古屋に足を運んで杉藤さんと話して見たかったところで、間接的でも助かります
1).展示の動向情報
春は、STRINGS EXPOとして、展示会が定着するなら助かります。今年の大阪万博開催の波及効果?なのかもしれませんね
秋の大きなフェアーの展示は、まだ今後待ちなこと解りました。
小さめ展示に、日本バイオリン製作研究会、関西弦楽器製作者協会ら主宰もあり、また、昨年、日本弦楽器製作者協会主宰は、バイオリン製作コンテストとして動き出してはいますね。こちらは聴衆審査員として参加できたようでが、昨年は参加できず残念でした
2).センシティブボウ
(1)~(3)を通して、バシッと筋の通った考え方から弓が出来ているであろうことが伺え、作り込まれていると分かります。
私は、約55~75gの範囲で19中~20世紀を使っており、50gを切るのは未知の世界ですが、杉藤の考え方は伝わって来るかのようです
新しい削り弓ですが、やはり古い1800年前後の削り弓が欲しくならないでしょうか?
ただ、削り弓は慎重に考えておりましたが、あとは実際に試してみて合うか否かの問題と思いました。センシティブも向井氏の弓もいづれ試してみたいと思います。なお、削り弓は少し触ったことがあり、ガット弦を削り弓で上手く弾くのはそもそも技術難度が高くなるとも聞いていて緊張は高まります。繊細に謳う名の由来はこの辺りもあるのでしょうかね?
少なくとも SX art T.MUKAI は、記憶ではなく記録に残しておきたいと思います
3).余談 : 今後の杉藤さん
杉藤弓の技術的な生産問題、経営問題に関わる話しでもあり、今後が危ぶまれ心配ですね。
やはり弓のスペシャリストとして職人技術に支えられた商売であり、その経営ですから。5代目となり後継者不在の問題がある中で、センシティブの生産継続を向井氏が実現されますが、その向井氏の後継問題を残したままだったのは残念でした
フットワークも軽く素晴らしいです
一度、名古屋に足を運んで杉藤さんと話して見たかったところで、間接的でも助かります
1).展示の動向情報
春は、STRINGS EXPOとして、展示会が定着するなら助かります。今年の大阪万博開催の波及効果?なのかもしれませんね
秋の大きなフェアーの展示は、まだ今後待ちなこと解りました。
小さめ展示に、日本バイオリン製作研究会、関西弦楽器製作者協会ら主宰もあり、また、昨年、日本弦楽器製作者協会主宰は、バイオリン製作コンテストとして動き出してはいますね。こちらは聴衆審査員として参加できたようでが、昨年は参加できず残念でした
2).センシティブボウ
(1)~(3)を通して、バシッと筋の通った考え方から弓が出来ているであろうことが伺え、作り込まれていると分かります。
私は、約55~75gの範囲で19中~20世紀を使っており、50gを切るのは未知の世界ですが、杉藤の考え方は伝わって来るかのようです
新しい削り弓ですが、やはり古い1800年前後の削り弓が欲しくならないでしょうか?
ただ、削り弓は慎重に考えておりましたが、あとは実際に試してみて合うか否かの問題と思いました。センシティブも向井氏の弓もいづれ試してみたいと思います。なお、削り弓は少し触ったことがあり、ガット弦を削り弓で上手く弾くのはそもそも技術難度が高くなるとも聞いていて緊張は高まります。繊細に謳う名の由来はこの辺りもあるのでしょうかね?
少なくとも SX art T.MUKAI は、記憶ではなく記録に残しておきたいと思います
3).余談 : 今後の杉藤さん
杉藤弓の技術的な生産問題、経営問題に関わる話しでもあり、今後が危ぶまれ心配ですね。
やはり弓のスペシャリストとして職人技術に支えられた商売であり、その経営ですから。5代目となり後継者不在の問題がある中で、センシティブの生産継続を向井氏が実現されますが、その向井氏の後継問題を残したままだったのは残念でした
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月07日 12:48
投稿者:rio(ID:JWkIQQQ)
余談です
杉藤社と向井さんの弓 (1)~(3)の3棹は
全て、向井さんの手が入っている弓です。
杉藤さんは分業体制を取っているので、杉藤社の弓は、棹の重要なところは向井さん、塗装、毛張り、ラッピングなどは別の方の手で組まれていると思います。
今回の3棹、違の主要因は棹の材(重さ)が主たるものと感じています。それだけ向井さんの技術は、完成され且つ安定していると思いました。とてもうれしく思います。
日本では、他にも削り弓を作っている方がおられます。杉藤社長は「向井さん以外に、削り弓の調整・修理ができる社外の人がいる」とおっしゃっていましたし、弓製作者のアトリエハーモニーの河辺さんも時々、削り弓を作っておられます。なので、技術としては多くの制作者が製作できるのだと思います。ただ、弓の性能をどうするか意図して製作することができる人は少ないのかなぁと思いました。
日本国内において、削り弓の製作数は杉藤さんが圧倒的に多いと思います。
あと数年の間に、何とか後継者が見つかることを祈るばかりです。
杉藤社と向井さんの弓 (1)~(3)の3棹は
全て、向井さんの手が入っている弓です。
杉藤さんは分業体制を取っているので、杉藤社の弓は、棹の重要なところは向井さん、塗装、毛張り、ラッピングなどは別の方の手で組まれていると思います。
今回の3棹、違の主要因は棹の材(重さ)が主たるものと感じています。それだけ向井さんの技術は、完成され且つ安定していると思いました。とてもうれしく思います。
日本では、他にも削り弓を作っている方がおられます。杉藤社長は「向井さん以外に、削り弓の調整・修理ができる社外の人がいる」とおっしゃっていましたし、弓製作者のアトリエハーモニーの河辺さんも時々、削り弓を作っておられます。なので、技術としては多くの制作者が製作できるのだと思います。ただ、弓の性能をどうするか意図して製作することができる人は少ないのかなぁと思いました。
日本国内において、削り弓の製作数は杉藤さんが圧倒的に多いと思います。
あと数年の間に、何とか後継者が見つかることを祈るばかりです。
[55861]
Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月07日 16:23
投稿者:asdf(ID:NyUTUwU)
rio 様
以下の書き込みについてもう少し教えてください:
[55858]
昭和40年台のお教室では、楽器商から持ち込まれる弓の中の高価格帯は、削り弓が多かった記憶があります。
私の質問です。それらの弓は削り弓であると楽器商から説明があったのでしょうか? もしかして当時のお教室では、ペカット(スクール)とかを普通に使っていたのでしょうか? どのような理由でそれらが削り弓であると判断されたのでしょうか?
以下の書き込みについてもう少し教えてください:
[55858]
[55858]
Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月06日 07:38
投稿者:rio(ID:NyNxB4c)
松毬様へ
1.来年以降のSTRINGS EXPOについて
M楽器Y店長さんのお話だと、来年以降も同様に続けてゆく計画だそうです。
毎年11月初旬に科学技術館で開催していた大規模な弦楽器フェア―の再開は、まだ具体的な計画がないのだそうです。
2.向井さんの弓について
私は、幼い頃は、経済的な理由で曲げ弓を使っていましたが、削り弓については、指導を受けていた先生の古い弓が 同じ製法であったことと、1800年前後の古い弓にはこの製法が多く、昭和40年台のお教室では、楽器商から持ち込まれる弓の中の高価格帯は、削り弓が多かった記憶があります。ゆえに触れる機会があり、良いと言われる弓はこういうタッチがあるというのは、体感で理解していました。
また、2000年頃から杉藤社の4代目社長さんと交流を持つようになり、彼が弦楽器フェア―に出品する、特別な試作品を毎年試していました。
それゆえ、曲げ弓主流の方に比べ、弓への感覚が少し違う可能性があることを前提に、以下のコメントをお読みいただければと思います。
・試したのは次の3棹
(1)SX art 角弓 1,320,000円(税込)
(2)SX art 角弓 試作品 フロッグスライド無 価格表記なし
(3)T.MUKAI 刻印 弓 価格表記なし
・(1)は、59g前後 (2)は55~6g前後 (3)は54g前後に感じました。
※ 帰宅して測定したら、(3)は54gでした。
・ 3棹ともに、音は杉藤社の曲げ弓(MX art)に比べ音の立ち上がりが早く、音色も豊か。残響音の厚みは (1)<(2)<(3)で、 軽い方が、良く響きました。私の経験した杉藤社のセンシティブは、軽い方が響きが豊かという傾向があると感じており、今回も同様でした。
・ 跳ね弓、止め弓等のテクニカルな面も3本とも申し分なく、私にとっては軽い方がより操作性が良いと感じました。
・ 57gより軽い弓は軽すぎる弓と言われますが、現在でもARCUS社の弓を好んでお使いになる方は少数ですがおられるので、軽くても使える方は使えると思います。なお、私の所有する杉藤社4代目作成のセンシティブで最も軽いのは張り上がりで40g台です。
・ 「向井氏の弓」という特別感と、弓を持った時の「これは良いぞ」という感覚がしっかりとあることから、譲っていただくことにしました。
・ 3棹とも相応の品質の材を選定し、向井氏が基本的な棹の部分はすべて作っているので、結果として同じ弾き味になり、重さやフィッテイングの内容での差しかなかったように思います。
3.その他
杉藤社さんの弓を多く試すのは、ある程度の規模の展示会でないと難しいように思います。
特に、杉藤社の社長さんが対応している展示会だと市販されていないモデルに、お目にかかれる場合が多いと思います。
また、2008年に杉藤社の4代目社長がお亡くなりになられたとき、削り弓(センシティブシリーズ)の作り方を教わっていた、従業員が誰もおらず、当時職長だった向井氏が、オールドBOWを研究するため、他の弦楽器工房に出向するなどして、研鑽を積み、向井氏の解釈と作り方で再現された削り弓が、現在の杉藤社のセンシティブシリーズだそうです。
向井氏の後任はおらず、現状では向井氏が引退した後はセンシティブシリーズは、終売になるということです。
1.来年以降のSTRINGS EXPOについて
M楽器Y店長さんのお話だと、来年以降も同様に続けてゆく計画だそうです。
毎年11月初旬に科学技術館で開催していた大規模な弦楽器フェア―の再開は、まだ具体的な計画がないのだそうです。
2.向井さんの弓について
私は、幼い頃は、経済的な理由で曲げ弓を使っていましたが、削り弓については、指導を受けていた先生の古い弓が 同じ製法であったことと、1800年前後の古い弓にはこの製法が多く、昭和40年台のお教室では、楽器商から持ち込まれる弓の中の高価格帯は、削り弓が多かった記憶があります。ゆえに触れる機会があり、良いと言われる弓はこういうタッチがあるというのは、体感で理解していました。
また、2000年頃から杉藤社の4代目社長さんと交流を持つようになり、彼が弦楽器フェア―に出品する、特別な試作品を毎年試していました。
それゆえ、曲げ弓主流の方に比べ、弓への感覚が少し違う可能性があることを前提に、以下のコメントをお読みいただければと思います。
・試したのは次の3棹
(1)SX art 角弓 1,320,000円(税込)
(2)SX art 角弓 試作品 フロッグスライド無 価格表記なし
(3)T.MUKAI 刻印 弓 価格表記なし
・(1)は、59g前後 (2)は55~6g前後 (3)は54g前後に感じました。
※ 帰宅して測定したら、(3)は54gでした。
・ 3棹ともに、音は杉藤社の曲げ弓(MX art)に比べ音の立ち上がりが早く、音色も豊か。残響音の厚みは (1)<(2)<(3)で、 軽い方が、良く響きました。私の経験した杉藤社のセンシティブは、軽い方が響きが豊かという傾向があると感じており、今回も同様でした。
・ 跳ね弓、止め弓等のテクニカルな面も3本とも申し分なく、私にとっては軽い方がより操作性が良いと感じました。
・ 57gより軽い弓は軽すぎる弓と言われますが、現在でもARCUS社の弓を好んでお使いになる方は少数ですがおられるので、軽くても使える方は使えると思います。なお、私の所有する杉藤社4代目作成のセンシティブで最も軽いのは張り上がりで40g台です。
・ 「向井氏の弓」という特別感と、弓を持った時の「これは良いぞ」という感覚がしっかりとあることから、譲っていただくことにしました。
・ 3棹とも相応の品質の材を選定し、向井氏が基本的な棹の部分はすべて作っているので、結果として同じ弾き味になり、重さやフィッテイングの内容での差しかなかったように思います。
3.その他
杉藤社さんの弓を多く試すのは、ある程度の規模の展示会でないと難しいように思います。
特に、杉藤社の社長さんが対応している展示会だと市販されていないモデルに、お目にかかれる場合が多いと思います。
また、2008年に杉藤社の4代目社長がお亡くなりになられたとき、削り弓(センシティブシリーズ)の作り方を教わっていた、従業員が誰もおらず、当時職長だった向井氏が、オールドBOWを研究するため、他の弦楽器工房に出向するなどして、研鑽を積み、向井氏の解釈と作り方で再現された削り弓が、現在の杉藤社のセンシティブシリーズだそうです。
向井氏の後任はおらず、現状では向井氏が引退した後はセンシティブシリーズは、終売になるということです。
私の質問です。それらの弓は削り弓であると楽器商から説明があったのでしょうか? もしかして当時のお教室では、ペカット(スクール)とかを普通に使っていたのでしょうか? どのような理由でそれらが削り弓であると判断されたのでしょうか?
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Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月08日 00:15
投稿者:松毬(ID:RxdwhRA)
蛇足かな(?)です
SX art(削り) は、MX art(曲げ) と弓の弾き方が変わる訳ですね
他にも削り弓の作家がおりますが、センシティブ弓とその音を目指すのは杉藤だけでしょう。トルテとも思想は異なるように思います。
また、分業と言っても1,320,000円(税込)は、作家物としてお値段と思います。弓は、棹を作れて毛が張れないと弓になりませんからねぇ~、棹が命でしょうか?。塗りも巻き、毛箱もありますけども、、、。
今のまま向井氏が居なくなると、安弓の品質も保てなくなるでしょう。C.SUGITO SX artらは、ビヨーム弓と同じビジネスモデルだから、職人を募ってC.SUGITO SX art らを作らせたり改良する、一方で、例えば T.MUKAI など職人個人の弓を出し、また、コンペを経て杉藤スクールの職人育成が成功しないか!と思います。
アルシェのビジネスモデルと同じですが、ただやっつけ仕事的な社員職人ではなく、能力向上へ職人を競って育てられると良いですね
向井氏の後継へ5代目の娘さんが採用担当だったりして、、、?🤭 後継問題の解決を祈るばかりですね、ホントに
SX art(削り) は、MX art(曲げ) と弓の弾き方が変わる訳ですね
他にも削り弓の作家がおりますが、センシティブ弓とその音を目指すのは杉藤だけでしょう。トルテとも思想は異なるように思います。
また、分業と言っても1,320,000円(税込)は、作家物としてお値段と思います。弓は、棹を作れて毛が張れないと弓になりませんからねぇ~、棹が命でしょうか?。塗りも巻き、毛箱もありますけども、、、。
今のまま向井氏が居なくなると、安弓の品質も保てなくなるでしょう。C.SUGITO SX artらは、ビヨーム弓と同じビジネスモデルだから、職人を募ってC.SUGITO SX art らを作らせたり改良する、一方で、例えば T.MUKAI など職人個人の弓を出し、また、コンペを経て杉藤スクールの職人育成が成功しないか!と思います。
アルシェのビジネスモデルと同じですが、ただやっつけ仕事的な社員職人ではなく、能力向上へ職人を競って育てられると良いですね
向井氏の後継へ5代目の娘さんが採用担当だったりして、、、?🤭 後継問題の解決を祈るばかりですね、ホントに
[55863]
Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月08日 05:25
投稿者:rio(ID:NpRokRI)
asdfさま
>私の質問です。
>それらの弓は削り弓であると楽器商から説明があったのでしょうか?
>もしかして当時のお教室では、
>ペカット(スクール)とかを普通に使っていたのでしょうか?
お店の方の説明で「高い弓は、木を曲げず 、削って作る」と説明があったことを記憶しています。
当時、今のモダンの楽器や弓は上級者向けではありませんでした。
4/4に移るとき、コンクールで入賞経験がある相応の腕がある子で購買力のある家庭は、オールドイタリアンまたはフレンチの楽器と1800年台のフランスの弓がおきまりでした。
さして上手でもない子は、購買力があれば オールドのドイツ、モダンのイタリアンやフレンチの楽器と1900年台のフランスの弓
腕があまりなく、購買力のない家庭の子は 国産のスズキや新作輸入品(イタリア、ドイツ。なぜかフランスの名前は記憶にありません)の楽器に、杉藤さんまたはドイツの弓
でした。
「スクール」とかいう言葉を当時聞いた記憶がありません。
ただ、弓のサルトリーは 当時は高額ではなく、また1800年台の弓ほど
ありがたくは思われていませんでした。
当時辻先生が、数千万円でストラドを購入して話題になりました。
楽器の値段が今と比べれば安い時代です。
以上でよろしいでしょうか?
>私の質問です。
>それらの弓は削り弓であると楽器商から説明があったのでしょうか?
>もしかして当時のお教室では、
>ペカット(スクール)とかを普通に使っていたのでしょうか?
お店の方の説明で「高い弓は、木を曲げず 、削って作る」と説明があったことを記憶しています。
当時、今のモダンの楽器や弓は上級者向けではありませんでした。
4/4に移るとき、コンクールで入賞経験がある相応の腕がある子で購買力のある家庭は、オールドイタリアンまたはフレンチの楽器と1800年台のフランスの弓がおきまりでした。
さして上手でもない子は、購買力があれば オールドのドイツ、モダンのイタリアンやフレンチの楽器と1900年台のフランスの弓
腕があまりなく、購買力のない家庭の子は 国産のスズキや新作輸入品(イタリア、ドイツ。なぜかフランスの名前は記憶にありません)の楽器に、杉藤さんまたはドイツの弓
でした。
「スクール」とかいう言葉を当時聞いた記憶がありません。
ただ、弓のサルトリーは 当時は高額ではなく、また1800年台の弓ほど
ありがたくは思われていませんでした。
当時辻先生が、数千万円でストラドを購入して話題になりました。
楽器の値段が今と比べれば安い時代です。
以上でよろしいでしょうか?
[55864]
Re: LFJ STRINGS EXPO2025
投稿日時:2025年05月08日 09:56
投稿者:asdf(ID:NyUTUwU)
rio 様
ご説明ありがとうございます。当時の様子がまだ見えてこないのでもう少し質問を続けさせてください。先生の紹介で楽器商の持ち込んだもののなかで「木を曲げず、削って作」られた弓にはどのようなものがあったのでしょうか。作者によるのか、弓それぞれなのか。削り弓はいつの時代まで遡るのか。古い弓はすべて削り弓なのか。知らないこと、わからないことばかりです。
たしかに私も、誰かは弓を削って作っていたとか何処かで読みましたし、スプリングを増すために誰かが曲げ弓を発明したのだというような話も何処かで読み聞きしました。ダメ押しのように、楽器商から、弓の木目が弓竿の曲線に沿って筋の様に通っているのが曲げ弓、竿から外れて途中でキレているのが削り弓であるというような説明を聞くと、なんかこれで了解してしまいます。が、ペルナンブコの天然の木目って元々いろいろと曲がっていることを思うと、またまた訳がわからなくなります。
そうそう、材料を無駄なく使うために直線で切り出して、それを曲げて作ったのが曲げ弓なんて話もどこかで聞きました。そうとしたら、ダメダメですよね。はなしが発散してしまいますので、ここでやめます。よく調べも考えもせずに書き込み、申し訳ありません。どのような情報、ご意見でもお聞かせいただけると嬉しいです。
p.s.
(私が例としてぺカットの名前をあげたのは、使用上のフィールが特徴的なので、楽器商により「削り弓」と説明されていたのではないかと思ったまでです。当時はまだ鑑定書はあまり弓につけられなかったはずなので、楽器商の、スタイルの類似性と制作年代をみての判断、意見であれば、今流でいう所謂「スクール」ものではないかと思ったまでです。)
ご説明ありがとうございます。当時の様子がまだ見えてこないのでもう少し質問を続けさせてください。先生の紹介で楽器商の持ち込んだもののなかで「木を曲げず、削って作」られた弓にはどのようなものがあったのでしょうか。作者によるのか、弓それぞれなのか。削り弓はいつの時代まで遡るのか。古い弓はすべて削り弓なのか。知らないこと、わからないことばかりです。
たしかに私も、誰かは弓を削って作っていたとか何処かで読みましたし、スプリングを増すために誰かが曲げ弓を発明したのだというような話も何処かで読み聞きしました。ダメ押しのように、楽器商から、弓の木目が弓竿の曲線に沿って筋の様に通っているのが曲げ弓、竿から外れて途中でキレているのが削り弓であるというような説明を聞くと、なんかこれで了解してしまいます。が、ペルナンブコの天然の木目って元々いろいろと曲がっていることを思うと、またまた訳がわからなくなります。
そうそう、材料を無駄なく使うために直線で切り出して、それを曲げて作ったのが曲げ弓なんて話もどこかで聞きました。そうとしたら、ダメダメですよね。はなしが発散してしまいますので、ここでやめます。よく調べも考えもせずに書き込み、申し訳ありません。どのような情報、ご意見でもお聞かせいただけると嬉しいです。
p.s.
(私が例としてぺカットの名前をあげたのは、使用上のフィールが特徴的なので、楽器商により「削り弓」と説明されていたのではないかと思ったまでです。当時はまだ鑑定書はあまり弓につけられなかったはずなので、楽器商の、スタイルの類似性と制作年代をみての判断、意見であれば、今流でいう所謂「スクール」ものではないかと思ったまでです。)
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