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弓の持ち方 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 7 Comments
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弓の持ち方

投稿日時:2007年11月16日 00:33
投稿者:教えてください(ID:NEYDADQ)
大人になってから、バイオリンを始めた者です。恥ずかしすぎて、聞きにくいことなのですが。
通常、弓を持つときに右手親指は毛箱の窪みの先端と巻皮の間くらいにおきますよね。個人のクセや指の長さ等で、ある程度の違いはあるかもしれませんが、これはどなたにも共通のことだと思います。

私の場合、この親指を思い切って毛箱の下面(貝が埋めてあるところ)に当てて弓を持つと、ものすごく安定感があって操作しやすいと感じます。いっそのこと、常にこの持ち方で弾いたほうが良いのではないかと思うほど持ちやすいです。

そこで、質問です。
バイオリンの弓の持ち方で、イレギュラーな持ち方をすると、なにか不都合なことが起きるのでしょうか?
初心者のうちには分からないけれど、上級の技をするときに、ノーマルな持ち方でないとやりにくい!・・とか、あるのでしょうか?

長い歴史のなかで定まった持ち方なのですから、きっと合理的な理由があると思うのですが、ついつい自分の身体に楽な持ち方をしてしまいたくなります。
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Re: 弓の持ち方

投稿日時:2007年11月16日 02:52
投稿者:BK(ID:QSRUNyI)
>バイオリンの弓の持ち方で、イレギュラーな持ち方をすると、なにか不都合なことが起きるのでしょうか?
両方の持ち方で親指を支点に人差し指と小指で弓のシーソー運動をしてみると、毛箱を持った時のほうが少しの力で弓の振れ方が大きくなり、その動きも「びょん、びょん」と大雑把に上下するのがわかるかと思います。
毛箱からがっしりつかむと重さを克服してバランスが安定する分、細かくて微妙なコントロールがし難くなるのでしょうね。
また、少し流暢に弾けるようになってくると、毛箱を持った時の音とレギュラーな持ち方の音とに差があることに気づくと思います。
私は、毛箱を持つと、音の密度、艶、しっとり感が若干損なわれる気がします。

ただし、バロックヴァイオリンのシギスヴァルド・クイケンさんは長年の研究の末、17世紀の奏者は毛箱の下面を持つ奏法だっただろうという結論に達し、自らのコンサートや録音で実践されているらしいです。
バロック・ボウとモダン・ボウは形状や長さの違いがありますし、古楽に求められているテクニックと現代のテクニックとを一緒にはできませんが、情報の一つとしてご紹介しておきます。

また、モダンでも悪い癖を直すとき(右手指が余計な動きをする、右手がずれる、特定の指に力が入りすぎるなど)、あえて毛箱ごとの持ち方で練習するといいこともありますよ。
窪みで持つやり方をあきらめずに、毛箱持ちをうまく普段の練習に取り入れられたらいいかもしれませんねー。

でも、お気持ちはよくわかりますよ(^^;。
4/4のモダン・ボウは、大人の初心者が扱うには荷が重すぎる!
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Re: 弓の持ち方

投稿日時:2007年11月16日 07:52
投稿者:まいなん(ID:kZCIiGA)
私は小さな子供に教えるとき、最初は毛箱ごとしっかり持たせてしまいます。
ころあいを見て直させます。
ずっと毛箱ごと持っていたら弾いていたら手首は固いままでしょうね。おそらく。
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Re: 弓の持ち方

投稿日時:2007年11月17日 19:20
投稿者:教えてください(ID:IoZlMxE)
BKさま、まいなんさま、レスありがとうございます。返事が遅れてしまい申し訳ありません。

お二人のご意見を意識しながら、それぞれの弾き方であらためて弾いてみました。
とは言いましても、技術的に繊細なコントロールの違いとかを確かめるのは難しいのですが、少なくとも毛箱持ちをすると、安定感がある分、直線的で均一な弾き方になるような気がしました。早めにアップ、ダウンを繰り返しても、安定性は抜群です。右上腕から手首くらいまでしか意識しなくて良いので、楽といえば楽です。

窪み付近に親指を置いているときは、各指それぞれが微妙な配分でバランスを取り合わないと、すぐに弓が寝てしまったり、軌道が曲がったりします。ものすごく丁寧にボーイングをしないと、すぐにアラが音にでてしまいます。でも、その微妙なバランスを指というか、身体に覚えこませないと、表現豊かな音色がでないのでしょうね。

左手を集中的に練習するときなどはメリットがありそうな気がしますが、安易に楽をしようとしないで、基本的に窪み付近に親指を置いて練習をがんばります。
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Re: 弓の持ち方

投稿日時:2007年11月19日 10:17
投稿者:定かでないが(ID:kZCIiGA)
確か鈴木の一巻でも幼児にそのように毛箱ごと持たせる指導があったような…
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Re: 弓の持ち方

投稿日時:2007年11月19日 23:34
投稿者:sebastian(ID:GVVXeFM)
 確かに、小さい子どもは、毛箱をもって練習しましたね。まいなん様が書いておられるように、我が息子もそうでした。
 でもそれは過渡期の持ち方です。
 教えてください様がおっしゃるように、「長い歴史のなかで定まった持ち方」ですから、ふつうの持ち方に進化させましょう。

 それよりも、教えてください様の
「通常、弓を持つときに右手親指は毛箱の窪みの先端と巻皮の間くらいにおきますよね。個人のクセや指の長さ等で、ある程度の違いはあるかもしれませんが、これはどなたにも共通のことだと思います。」
というところに、私はひっかかっています。

 実は私も、以前それに近い場所の巻皮の端を持ってはいたのですが、弓をかえたことをきっかけにして、今は巻皮の中央に親指を当てています。その方が、持ち替えた弓のバランスに適しているというか、わずかに短く持つことによって、より安定感を得たというか、満足している状態です。

 バロック弓ほどでなくとも、弓を若干短く持っておられる方はよく見かけます。お試しあれ。
 また、他の皆様はいかがでしょうか。
[35595]

Re: 弓の持ち方

投稿日時:2007年11月21日 19:17
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
毛箱の窪みで持つ人も居ます。
[35598]

Re: 弓の持ち方

投稿日時:2007年11月22日 16:15
投稿者:バスコ(ID:EGNTlZc)
>親指を思い切って毛箱の下面(貝が埋めてあるところ)に当てて

有名どころでは、Yo-Yo Ma、Edgar Meyer とのアパラチア・トリオのMark O'connorがその持ち方ですね。ここで確認できます。
ttp://www.youtube.com/watch?v=qABurPWkjLk

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