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ヴィブラートを確認できるフリーソフト | ヴァイオリン掲示板

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ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月10日 09:49
投稿者:catgut(ID:QXJBQTg)
ヴァイオリンのヴィブラートを確認できるフリーソフトがあり
ましたのでご紹介します。wav形式のデータを用意するだけで、
自動的にヴィブラートがどのようにかかっているか分析してく
れます。その名も"tartini" です。
Windows/Mac OSX/Linux用があります。

ttp://miracle.otago.ac.nz/postgrads/tartini/

なお、あまり深いフォルダや日本語のファイル名は認識しない
場合があるようです(Windowsの場合)。この場合はデータをc:
ドライブ直下に1バイト系のファイル名に変更して置くと
認識するようです(下部にファイル読み込み中のプログレス
バーが表示されます)。
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ヴィブラートの方向の検証

投稿日時:2006年12月20日 11:14
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:hZJZR4A)
とても興味のある話題なので、私も参加させてください。
この問題については、以前から気になっていたので、ソリストクラスの弦楽器奏者がどのようにビブラートを掛けているのかをソフトを自作し検証してみました。

現在、チェリスト約50名、ヴァイオリニスト約20名のデータを集めることができました。勿論、皆さん超一流のソリストの方々です。それらのデータ解析結果からいろんなことが読み取れます。「基準音に対し、どのようにヴィブラートをかけているか」もそのひとつです。

結論から言って、上下にかけています。(奏者がどういう意識でかけているのかまでは、データからは読めません(^^;  )
検証の例を示します。

チェロ、サンサーンスの白鳥(約20名)
奏者によりAの音のピッチはばらばらですが、メロディが始まって3小節目にA線の開放弦の音が出てきますので、それを基準として調整できます。(開放弦を使わないで演奏している奏者もおられますが、それは除外します)。波形を眺めると、どう見ても上下にかけています。基準音から下にかけている人は、一人もいません。ただ、ヴィブラートの中心線は基準音に対し、±10~20セントくらいは平気で揺らぎます。その上に30~70セントのヴィブラートがかかっているといった感じです。

ヴァイオリン、タイスの瞑想曲(約10名)
これもメロディが始まって3小節目にA線の開放弦が出てきます。これもどう見ても上下にかけています。チェロと違って、最大の振れ幅は100セントくらいですね。(人により違いますけど)

他の曲においても、上下にかける例はたくさんあります。というか、下にかけるという例は1件も見つかっておりません。
ということから、ほとんどの奏者は上下にかけていると考えて間違いなさそうです。ところで、我々はそれらの演奏を聴いて、「ほとんどの演奏は調子っぱずれの演奏だ」と感じるでしょうか?中には、「この奏者は上ずった音程で気持ち悪いなぁ」という場合もあるでしょうが、概ね心地よいと感じるのではないでしょうか。ということは、「人間の耳がヴィブラート範囲の上限を音程として認識する」としたガラミアンの主張は、誤りであると結論付けても良さそうですね。

昨日、「チェロ弾き」という名で投稿させていただきましたが、「セロ轢きのGosh」さんと紛らわしいので、「アマチュアチェロ弾き」と改名させていただきます。
それにしても、tartiniは何で動いてくれないんだろ?
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月20日 13:01
投稿者:catgut(ID:EmaUA5E)
アマチュアチェロ弾きさま、

私も最初、iTuneでCDから変換したwavファイルを読ませても読まないので
困りました。結局、フォルダ名またはファイル名に日本語が含まれている
のが原因でした。

もし、tartiniで*.wavファイルを指定しても読まれない場合は、
*.wavファイルを

・1.wav のような1バイト系の単純なファイル名に変更する。
・c:\ やc:\tartini(Windowsの場合)のような日本語を含まない
 フォルダ名の下にコピーする

としてから、tartiniで読み込ませてみてください。
これでもダメな場合は,wavのフォーマットを44.1k/monoに
変換してみてください。
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月20日 13:25
投稿者:catgut(ID:EmaUA5E)
アマチュアチェロ弾きさま、

すみません。30778のコメントを見落としていました。
私の環境では使えているので参考となるアドバイスが出来そうにありません。思いつくのはtartiniを再度ダウンロードして別のフォルダにインストールしてみるくらいでしょうか。すでにされているかもしれませんが・・
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月20日 14:04
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:hZJZR4A)
catgutさん、ありがとうございます。

これから出かけますので、明日もう一度チャレンジしてみます。
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月20日 15:21
投稿者:yakianago(ID:IJVXd3A)
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月19日 21:54
投稿者:チェロ弾き(ID:hZJZR4A)
ヴィブラートについて、とても興味を持っております。

tartiniを早速ダウンロードして立ち上げてみましたが、添付のexsample.wavをオープンしようとすると、「問題が発生したため、tartini.exeを終了します。ご不便をおかけして申し訳ありません。」というエラーが発生し、ソフトが終了してしまいます。何か対策は無いのでしょうか?

OSはWindowsXP(SP2)です。
尚、最初はディスクトップにZIPを展開していたせいか、オープンしても何の変化もありませんでした。で、catgutさんのおっしゃるように、Cの直下に展開したのですが、今度は上のようなエラーが出てしまいました。

 アマチュアチェロ弾き さん
>添付のexsample.wavをオープンしようとすると、

当方でも同じ現象がありました。
原因は、ダウンロードしたファイルを、2バイト文字のフォルダで展開して、初めて起動すると、メニューのOptionsから開くSettingsウインドウのTemp Folderに、2バイト文字が含まれたフォルダ名が書き込まれてしまっていたからでした。そこを書き換えない限り、いくら保存場所(移動)を変えてもダメでした。

アマチュアチェロ弾きさんは、ファイルの移動ではなく、展開と書かれているので、条件が違うかもしれませんが、一度ご確認を。
[30803]

Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月21日 02:12
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:hZJZR4A)
yakianagoさん、ありがとうございます。

おっしゃるように、TempFolderを書き換えることにより、動きました。

>アマチュアチェロ弾きさんは、ファイルの移動ではなく、展開と書かれているので、条件が違うかもしれませんが、一度ご確認を。

すみません、いい加減なことを書いてしまいました。ディスクトップに展開されたフォルダを、C:の直下にコピーしただけでした。
ディスクトップ上で展開した時点でTempFolder名が「・・・ディスクトップ・・・」となっていたんですね。
なるほど、そういうことでしたか。
一番良いのは、C:の直下にZIPを置き、そこで展開すれば良いんですよね、きっと。
今後、ダウンロードされる方のご参考になれば幸いです。
[30808]

Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月21日 14:09
投稿者:catgut(ID:EmaUA5E)
ハイフェッツの比較的新しい録音をいくつかtartiniで見てみましたが、
機械を使ったかのように美しく揃ったヴィブラートでした。もちろん
基準音を中心として上下にかけています。

この「ヴィブラートを基準音のどちらにかけるか」という件は、戦前
から正規のヴァイオリン教育を受けられた方(現在70-80代の方)
何人かに確認できればおよその経緯が明らかになるのではないかと思います。

私は、戦前は「一部の流派」を除いて「ヴィブラートを下にかける」という
教育は行われておらず、戦後のある時期から「ヴィブラートを下にかける」
という教育が行われるようになったのではないかと予想しています。

ちなみにハイフェッツの先生であるレオポルド・アウアーの「ヴァイオリン奏法」(Violin Playing as I teach it,1921年刊)にはヴィブラートの項目はありますが、ヴィブラートをかける方向については全く記載がありませんでた。
[30809]

Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月21日 16:23
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:hZJZR4A)
新しいチェロ奏法、ヴィクター・セイザー著、三本雅俊訳、音楽之友社、の138頁に次のような記述がありました。

※ヴィブラートの方向
つねにその音より下方に向けてヴィブラートをかけます。なぜなら人間の耳はヴィブラートの振幅の頂点を音程と感知するからです。

因みに、ヴィクター・セイザー氏は、1926年にアメリカで生まれ、ジュリアード音楽院卒、レナード・ローズに師事したそうです。また、訳者の三本氏は、1937年東京生まれ、東京芸大卒、現在アメリカ弦楽器指導者協会ロサンゼルス支部会理事をなさっておられるとのことです。

やはり、ガラミアンの影響があるのかもしれませんね。

大切なのは、どのように教育され、またどのような意識で演奏しているかは別として、結果として上下にかかっている、という事実を知ることなのではないかと思います。

ところで、日本の音大ではどのように教えているのでしょうか?興味あるところです。先生によって違うのかな?
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月21日 18:16
投稿者:catgut(ID:EmaUA5E)
アマチュアチェロ弾きさま、

前掲の論文によると、アメリカではRollandという著名なヴァイオリン指導者がヴィブラートは基準音の上下にかけると指導していたそうです。
彼はAmerican String Teacher's Association with the National School Orchestra Association (or ASTA with NSOA)の創設に尽力したということです(下記URL参照)。

ttp://en.wikipedia.org/wiki/Paul_Rolland
Paul Rolland (b.Nov 21, 1911, Budapest - 1977, Illinois) was a violist and an influential American violin teacher who concentrated on the pedagogy of teaching fundamentals to beginning string students.
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Re: ヴィブラートを確認できるフリーソフト

投稿日時:2006年12月21日 18:20
投稿者:アマチュアチェロ弾き(ID:hZJZR4A)
Tartiniを試してみました。なかなか面白いです。

でも、どうしてAが440Hzに固定なんだろう?それだけが残念ですね。
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