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チェコのモダン | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 55 Comments
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チェコのモダン

投稿日時:2004年07月10日 13:48
投稿者:mario(ID:NWZnEIU)
suzuchinさん、O.F.Spidlenの情報をありがとうございました。
じつは先週K.J.Dvorakをチェコの楽器商から取り寄せました。見た感じは普通で古そうにも見えず、裏板が、送ってもらった写真のようには輝いていなくてパターンも普通な感じなので、一瞬騙されたかと思いました。しかし、よくよく見ると光の加減によっては同じように見えるし、それほど悪くはないと思い直し、工房に持ち込んで見てもらいました。するとネックが下がっているし魂柱は3/4のサイズとのことで、ネック上げと魂柱、駒の交換を2.5万円でやってもらいました。
先ほど楽器を取りに行って、どうでしたかと尋ねたところ、とても良く鳴ります、モダンイタリアンといってもいいくらいで、これは今預かっている1000蔓延のScarampellaですが、これよりもいいんじゃないですか、とのことでした。
正体不明の弦が張ってあったのでビバーチェ(偶然の一致ですね)に張り替えて弾いてみました。ちょっと固いものの良く鳴るので、とてもHappyな気分になりました。今はScarampellaはもういいやという気持ちです。チェコのもう少しいいモダンを弾いてみたくなりました。
vioinkさん曰くチェコのモダンはイタリアンの音は出ないとのことですが、どうなんでしょうか。
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Re: チェコのモダン

投稿日時:2004年08月01日 23:45
投稿者:minor(ID:NWZnEIU)
カルボナーレさん

> チェコフィルの弦楽器が、チェコの楽器が主なのか、それともイタリアものが主なのか、ご存じな方いませんか。

以下のページには次のように書かれています。

http://www.musikleben.co.jp/artist/profile.w/czech6.html

チェコ・フィルは世界一の弦楽器セクションと称され常に高い人気を誇っていますが、これには理由があります。
個人個人の楽器を見ても決して高価な楽器を使用している訳ではないのですが、彼らのアンサンブルを聴くと、まるで私たちが息をするのと同じように自然にそこから音楽が生まれてきます。

また、1980年7月号の音友の「弦楽器ハンドブック」という付録に収録されていた根本氏の「東欧のヴァイオリン」という記事には次のように書かれています。

オールド・ヴァイオリンの入手の不可能な東欧のメーカーにとって、高級手工品は自国に大きなマーケットを持つというより、自国の演奏家による不可欠な必需品である。

ということから類推すると、チェコ製の楽器が主なのではないでしょうか。
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東側のオケ

投稿日時:2004年08月02日 17:03
投稿者:pochi(ID:ERVlchY)
晩年のヴァーツラフ・ノイマン氏の非公開ゲネプロを覗いた事が有るのですが、テンポキープが出来ず、ボロボロでショックを受けました。旨く誤魔化して逃げましたから、どんな楽器を使って居たのか迄は、確認出来ませんでした。

団員は、非常に上手でした。独自のアンサンブル能力が有りました。最近の事は全く解りません。

東側のオケでは、レニングラードを聴きに行きました。非常に上手でした。使って居た楽器も良かったと思います。冷戦終結で主要団員が亡命しレベルが落ちて、一時期崩壊寸前だったと記憶して居ります。

御参考になれば、、、。
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Re: チェコのモダン

投稿日時:2004年08月04日 21:41
投稿者:Vedved(ID:GANDCVg)
トーマス・ピラーさんに電子メールでちょっと問い合わせてみました。「お父さんに製作の依頼はできるのか」と聞くと、「できるよ」との回答でした。値段は分かりません。トーマスさんは6000eurだそうです。ヤン・シュピードレンさんの15000eurと大分差がありますが、実際の楽器はどうなんでしょうね?

チェコ製は新作とモダンの価格差がないか、むしろ新作の方が高いのは不思議です。なぜでしょうか?
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Re: チェコのモダン

投稿日時:2004年08月11日 22:05
投稿者:Vedved(ID:GANDCVg)
ウラディミル・ピラーさんの作品の件ですが、1丁完成したそうです。売渡先が決まっているものでないので、早い者勝ちのようです。価格は4500eurです(驚愕!)。

ウラディミルさんはご高齢なので自分のペースで年に数本の楽器を作っているようです。

ついでですが、トーマスさんの娘さんのSarka(サーカ?)さんの楽器も4500eurです。トーマスさんによれば"she makes
instruments
in the same quality (as me)"だそうです。あくまで父から見た娘の評価ですが...。
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Re: チェコのモダン

投稿日時:2004年08月12日 14:38
投稿者:suzuchin(ID:ERIQE3c)
チェコの楽器店とのやりとりで
まけてくれるよう頼んだところ すぐ20%offでOKとのことでした。(驚愕!)
やはり仕入れに要した価格の約120%が定価ではないようです。
[15115]

Re: チェコのモダン

投稿日時:2004年08月25日 12:07
投稿者:suzuchin(ID:ERIQE3c)
Vladimir Pilar の最近の作品が4500ユーロと、若いころの作品より比較的安いのは高齢で技術的に衰えがあるからでしょう。

これをご自分でも認識されていて、有名だからといって高く売るような方ではない誠実な方と想像します。子息も大成したし、悠々自適なのでしょう。

2003年の作品について述べますと、パフリングあたりの工作が集中力に欠け根気も薄れている印象です(とくに表板)。
f字孔は非常に正確に作ってあります。スクロールも美しいです。ネックも完璧。mensur など寸法的には全く正確です。手作りの感じはしっかり持ってます。

駒と魂柱は作り直したほうが良い。柘植のフィッティングは質はよくない。
本体の材料は最高のイタリアンコンテンポラリーと同格と思います。

ニスは色はイタリアンと似たゴールデンオレンジブラウンですが、透明感、深みが今一歩。塗り方も根気がない感じです。

肝心の音は 音程による音量の増減が非常に少なく、4弦のバランスがよく、パワフルで倍音豊富、弓の操作が音量に素直に反応し、とても弾きやすい。新作なのに、高周波雑音が少ない。やわらかめの音で 遠くにシャープに届く感じの音というより 隅々に広がる感じで、全く申し分ない音です。

酷使しても弾き潰れる(?)ようなヴァイオリンではないようなので
安価で音の良い手工ヴァイオリンを求める方で、本体の性能と関係のない細部の工作精度にはこだわらず長く使おうという方に最適ではないかと思います。
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