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2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは? | ヴァイオリン掲示板

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[55954]

2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月14日 06:17
投稿者:メロンパン(ID:KAKZAzU)
タイトルにある済韻バイオリンとは、鈴木政吉誕生150周年を記念し発売されたもので、政吉氏のバイオリン研究の成果である「済韻」を再現いたしました、とあります。
この”「済韻」を再現”とはどういう再現を意味されるのか、その内容詳細をご存知であれば教えてください。

一子相伝とされる”済韻”の極意を父の政吉氏から受け継いだ梅雄氏は、同様に息子の秩氏には伝えなかった…。
また、済韻バイオリンが復刻製造される2009年以前まで済韻に関しては、大野木吉兵衛氏の論文「楽器産業における世襲経営の一原型」(1981年)を除き公には語られていない様です。
とすると、2009年復刻の済韻バイオリンとは、済韻たる何を再現されたと解釈するのでしょうか。

2009年発売当時の詳細な参考記事や、有識者の見解や他ご意見等お寄せ頂けましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
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Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月14日 08:37
投稿者:松毬(ID:ORM2YJA)
これを、現在形に復刻したんじゃない
 ⬇️
https://oshiete.chunichi.co.jp/pro/372/column/1278/index.img/column4_l.jpg
(https://oshiete.chunichi.co.jp/nagoya/pro/372/column/1278/より)

『政吉が大府に開いた「済韻研究所」設立(1935年・昭和10年)にあたって、自身が口演したテキストが現存しており、その中にこれらの言葉を読み取ることができた。現存ヴァイオリンは、その過程で製作されたものと言える。そしてそれらの楽器は「済韻」と名付けられた政吉の理想の音を奏でる楽器の試作品であったとも言える。鈴木バイオリンには1939年作のSAIIN ブランドが一つ保管されている。これが政吉の考える鈴木バイオリンの最高級かつ完成形だったであろう。』とある

ですが、
(1).政吉は、自らの「済韻」を解明することなく亡くなります。
(2).上の1939年作が最高級かつ完成形ではありません。確か3,4年前にスズキ会社は、上の1936作をディーラー売却済みです。済韻研究所作の職人が特シリーズの上級程度に作った楽器に済韻処理したであろう楽器です。この上に同年代の済韻梅雄作と済韻政吉作があります

秩と職人らにより'78には現在のヘリテージ/エターナルパターンに到達しており、後'81年には上パターンにラインナップを統一しました。しかし、スズキ会社には済韻政吉作は残っておらず上パターンでは '91年にエビデンス#2000として政吉からの製作の伝統を形にするに留まります。
その際、保管していた1933年済韻梅雄作も参考にした?であろう。
'09年の済韻は、レトロ回帰して政吉の済韻研究所作をアップデートした形で、当時#1500が70万円に対し済韻60万円(限定)で売り出した政吉記念の販促商品です。その際に、上1933年済韻梅雄作、上1936年済韻研究所作などをベースに開発したでしょう。

なお、秩が'64年に現れて´72年より三桁シリーズに昇華しますが、これは上1936作済韻の特徴を多く残して受け継いでいます。政吉亡きあと、済韻政吉パターンは梅雄と研究所を引き継いだ士郎に伝わるものの、士郎はパターンを改良したことから済韻梅雄のスタイルは変化して秩らに伝わります

そこで、ヘリテージ/エターナルパターンが浸透したところで、以前の型ライクで新鮮味を出したと言え、現在のスズキ楽器の一つでしょう

因みに、済韻政吉と済韻梅雄は、見た目同じでも段違いのようで、同じには扱えません。この点は明確に値段に現れています
[55958]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月14日 15:40
投稿者:メロンパン(ID:KAKZAzU)
松毬さま
早々に丁寧な解説ありがとうございます。

要約すると、政吉作の済韻バイオリンをベースとした外観は古いパターンの複製品ながら、2009年時点での鈴木バイオリンが到達していた高度な製造技術をつぎ込んで製作されたもので、政吉氏が発明した済韻という”技法”まで反映されたものではなく、それを含め鈴木バイオリンの答えとなる製品という事なのですね。

2009年頃までには、木質を枯らす技法等や経年効果等が実験を含め様々行われて来ていた様に思いますが、鈴木バイオリンではそうした木材改質技術ではなく、士朗氏を介して伝統的スタイルの製作を重んじてより優れたものを模索されていたという事なのですね。政吉記念の販促商品と言われれば、確かにそういう類の位置付けなのかも知れませんね。

また、新たな見解や発売当時の引用可能な商材、あるいは現ユーザー様のご意見などございましたら引き続きよろしくお願いいたします。
[55959]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月14日 19:52
投稿者:松毬(ID:ORM2YJA)
そうですね。

なお、より掘り下げて補足します

[55956]
[55956]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月14日 08:37
投稿者:松毬(ID:ORM2YJA)
これを、現在形に復刻したんじゃない
 ⬇️
https://oshiete.chunichi.co.jp/pro/372/column/1278/index.img/column4_l.jpg
(https://oshiete.chunichi.co.jp/nagoya/pro/372/column/1278/より)

『政吉が大府に開いた「済韻研究所」設立(1935年・昭和10年)にあたって、自身が口演したテキストが現存しており、その中にこれらの言葉を読み取ることができた。現存ヴァイオリンは、その過程で製作されたものと言える。そしてそれらの楽器は「済韻」と名付けられた政吉の理想の音を奏でる楽器の試作品であったとも言える。鈴木バイオリンには1939年作のSAIIN ブランドが一つ保管されている。これが政吉の考える鈴木バイオリンの最高級かつ完成形だったであろう。』とある

ですが、
(1).政吉は、自らの「済韻」を解明することなく亡くなります。
(2).上の1939年作が最高級かつ完成形ではありません。確か3,4年前にスズキ会社は、上の1936作をディーラー売却済みです。済韻研究所作の職人が特シリーズの上級程度に作った楽器に済韻処理したであろう楽器です。この上に同年代の済韻梅雄作と済韻政吉作があります

秩と職人らにより'78には現在のヘリテージ/エターナルパターンに到達しており、後'81年には上パターンにラインナップを統一しました。しかし、スズキ会社には済韻政吉作は残っておらず上パターンでは '91年にエビデンス#2000として政吉からの製作の伝統を形にするに留まります。
その際、保管していた1933年済韻梅雄作も参考にした?であろう。
'09年の済韻は、レトロ回帰して政吉の済韻研究所作をアップデートした形で、当時#1500が70万円に対し済韻60万円(限定)で売り出した政吉記念の販促商品です。その際に、上1933年済韻梅雄作、上1936年済韻研究所作などをベースに開発したでしょう。

なお、秩が'64年に現れて´72年より三桁シリーズに昇華しますが、これは上1936作済韻の特徴を多く残して受け継いでいます。政吉亡きあと、済韻政吉パターンは梅雄と研究所を引き継いだ士郎に伝わるものの、士郎はパターンを改良したことから済韻梅雄のスタイルは変化して秩らに伝わります

そこで、ヘリテージ/エターナルパターンが浸透したところで、以前の型ライクで新鮮味を出したと言え、現在のスズキ楽器の一つでしょう

因みに、済韻政吉と済韻梅雄は、見た目同じでも段違いのようで、同じには扱えません。この点は明確に値段に現れています
『 現存ヴァイオリンは、その過程で製作されたものと言える。そしてそれらの楽器は「済韻」と名付けられた政吉の理想の音を奏でる楽器の試作品であったとも言える 』
https://oshiete.chunichi.co.jp/nagoya/pro/372/column/1278/

『その過程、そしてそれらの』とは、1926年からの次の二つのことを指します。
・鎮一がドイツの敗戦恐慌で手にしたクレモナのガルネリ・ピーターを手本とし、政吉は高級イタリアンシリーズの開発を始め' 27年より販売します。'30年ごろ済韻処理を加え、より下位のNo.20号などにも処理を拡大採用します。'35年ころより済韻研究所作が加わります。
・'26年に政吉は、これらの前哨段階にあり、また、特別に高松宮や販促プロモーション用の楽器(伝説のアインシュタインほか欧州の音大教授と芸大教授らへ贈呈した楽器)を造ります。

政吉は、楽器への済韻処理は、少し遅れて'30年ごろより施しますが、スズキ会社は' 27年にたち戻り、それまでの中級品とは異なりストラドなどの本物の良い楽器を政吉が目指した精神性を含め済韻バイオリンと謳うようです。
この後、政吉は経年課題を残すものの10年ほどして納得できる楽器を造ったようです。そして、この頃、済韻処理を辞めたのか処理した記し「TONE-REGULATING(済韻) 」ラベルが無くなります

政吉は'35年に済韻研究所を設立して済韻処理の解明に勤しみつつも未解明のまま'44年に亡くなり、梅雄は、戦後も積極的な加速経年処理はシーズニングの他は特にしてないようです。研究所を継いだ士郎も同様で、しかし、スズキ会社は済韻へ'09年まで約80年の観察と経験があり、この点で研究知見があると言えます

'09年の済韻は、上の済韻バイオリンを伝えることに直接的に貢献したのは梅雄です。梅雄は '26年からの政吉の製作アシスタントを務めて、'27年の販売から済韻政吉、済韻梅雄と名を連ねます。士郎はこれを改良した点で、現在のスズキの楽器に貢献したものです

済韻政吉は失われ'09年の済韻は、#2000を越えるスズキのフラッグシップではなく、下位へ#1800,#1500に次ぐ故に、済韻政吉、済韻梅雄ではなく、済韻研究所作の復刻に位置付きます。また、政吉記念の限定販売でしたが好評だったのか最近まで継続販売されました

また、現存する'26年作2挺の他に、失われた済韻政吉は、スズキ会社の外で約3挺ほど現存が確認でき、他に未検証の3挺?があります。井上さつき氏の県芸大は2挺所蔵とするものの、29年作は?で未検証のまま政吉作となっています
[55962]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月15日 10:58
投稿者:松毬(ID:E3mDSYg)
ちょっと'09済韻 見た。売ってますね

販売当初、限定100台だったようですが、、好評だったのか? 10年以上売り続けたが、スズキ会社は'19年に小野田さんになってから済韻生産を辞めて製作道具も保管楽器も売ったようですね。恐らく1933年済韻梅雄もでしょうね

非売品??済韻政吉作を1挺 追加新発見です。が、パッと見は済韻梅雄と同じようだし、政吉の製作証明書がつくなら別ですが、そもそも何をもって検証したのか?確認もしないと???です

'09済韻と政吉作?
https://store.shimamura.co.jp/ec/pro/disp/1/os0013798

鈴木バイオリンの項 参照
https://ryouhinseikatsu.net/column/20778/#elementor-toc__heading-anchor-8

1933年済韻研究所作 買われています
https://taikostrings.com/?pid=177370899

済韻政吉作、済韻梅雄作、済韻研究所作は、外見的にはほとんど同じでも、売り出し価格は大きく異なり、髄の造りはちょっと違うでしょう。ただ、政吉の集大成へは研究所が大きく貢献して、済韻研究所が下手と言うことではありません。済韻研究所作を復刻して『彼の研究の成果である「済韻」を再現』として嘘にはならないでしょ

なお、[55958]
[55958]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月14日 15:40
投稿者:メロンパン(ID:KAKZAzU)
松毬さま
早々に丁寧な解説ありがとうございます。

要約すると、政吉作の済韻バイオリンをベースとした外観は古いパターンの複製品ながら、2009年時点での鈴木バイオリンが到達していた高度な製造技術をつぎ込んで製作されたもので、政吉氏が発明した済韻という”技法”まで反映されたものではなく、それを含め鈴木バイオリンの答えとなる製品という事なのですね。

2009年頃までには、木質を枯らす技法等や経年効果等が実験を含め様々行われて来ていた様に思いますが、鈴木バイオリンではそうした木材改質技術ではなく、士朗氏を介して伝統的スタイルの製作を重んじてより優れたものを模索されていたという事なのですね。政吉記念の販促商品と言われれば、確かにそういう類の位置付けなのかも知れませんね。

また、新たな見解や発売当時の引用可能な商材、あるいは現ユーザー様のご意見などございましたら引き続きよろしくお願いいたします。
「伝統的スタイルの製作を重んじてより優れたものを模索されていたという事」、その通りですが、スズキ会社に済韻政吉を保管してないので梅雄が政吉と同じ楽器が作れたのか否かで、今に至る結果は全く違うと思います。作れたなら政吉を越えて然り、否なら越えたかは不明で越えてないのでは? '09済韻だけでは解りませんが、正直越えた印象はありません
[55963]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月15日 11:37
投稿者:松毬(ID:E3mDSYg)
訂正:1939年済韻研究所作 買われています

あと伝えもれてました
[55959]
[55959]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月14日 19:52
投稿者:松毬(ID:ORM2YJA)
そうですね。

なお、より掘り下げて補足します

[55956]『 現存ヴァイオリンは、その過程で製作されたものと言える。そしてそれらの楽器は「済韻」と名付けられた政吉の理想の音を奏でる楽器の試作品であったとも言える 』
https://oshiete.chunichi.co.jp/nagoya/pro/372/column/1278/

『その過程、そしてそれらの』とは、1926年からの次の二つのことを指します。
・鎮一がドイツの敗戦恐慌で手にしたクレモナのガルネリ・ピーターを手本とし、政吉は高級イタリアンシリーズの開発を始め' 27年より販売します。'30年ごろ済韻処理を加え、より下位のNo.20号などにも処理を拡大採用します。'35年ころより済韻研究所作が加わります。
・'26年に政吉は、これらの前哨段階にあり、また、特別に高松宮や販促プロモーション用の楽器(伝説のアインシュタインほか欧州の音大教授と芸大教授らへ贈呈した楽器)を造ります。

政吉は、楽器への済韻処理は、少し遅れて'30年ごろより施しますが、スズキ会社は' 27年にたち戻り、それまでの中級品とは異なりストラドなどの本物の良い楽器を政吉が目指した精神性を含め済韻バイオリンと謳うようです。
この後、政吉は経年課題を残すものの10年ほどして納得できる楽器を造ったようです。そして、この頃、済韻処理を辞めたのか処理した記し「TONE-REGULATING(済韻) 」ラベルが無くなります

政吉は'35年に済韻研究所を設立して済韻処理の解明に勤しみつつも未解明のまま'44年に亡くなり、梅雄は、戦後も積極的な加速経年処理はシーズニングの他は特にしてないようです。研究所を継いだ士郎も同様で、しかし、スズキ会社は済韻へ'09年まで約80年の観察と経験があり、この点で研究知見があると言えます

'09年の済韻は、上の済韻バイオリンを伝えることに直接的に貢献したのは梅雄です。梅雄は '26年からの政吉の製作アシスタントを務めて、'27年の販売から済韻政吉、済韻梅雄と名を連ねます。士郎はこれを改良した点で、現在のスズキの楽器に貢献したものです

済韻政吉は失われ'09年の済韻は、#2000を越えるスズキのフラッグシップではなく、下位へ#1800,#1500に次ぐ故に、済韻政吉、済韻梅雄ではなく、済韻研究所作の復刻に位置付きます。また、政吉記念の限定販売でしたが好評だったのか最近まで継続販売されました

また、現存する'26年作2挺の他に、失われた済韻政吉は、スズキ会社の外で約3挺ほど現存が確認でき、他に未検証の3挺?があります。井上さつき氏の県芸大は2挺所蔵とするものの、29年作は?で未検証のまま政吉作となっています
 にも示したように政吉は納得できる楽器を開発から10年ほど経てとは、'37年ごろのことです。39年済韻研究所がノウハウを持っていて不思議ではありません。
また、下出氏に代わり'41年に梅雄が社長につくと、梅雄は済韻バイオリンを謳うのを辞めて、ただの政吉作、梅雄作とします。件の済韻処理なく政吉は最高の楽器に達していたから?とも考えられます
[55964]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月15日 12:00
投稿者:メロンパン(ID:g2ViKSA)
松毬さま
深掘りされるほどに素人の当方は付いていけずに置き去りにされそうです。

当方が知りたいのは、2009年復刻の政吉済韻バイオリンの”「済韻」の再現”とは具体的にどの様な事かという点に尽きます。

プレ・リリースや発売の際にメーカー(鈴木バイオリン)ないし取扱販売店から”「済韻」の再現”に相当する具体的説明等があるのであれば、その詳細を知りたいと思いますし、ご返答からの当方の現状認識では、人為的に木質を枯らす様な済韻技法ではないと理解いたしましたので、先に要約した内容以上でも以下でもないと認識しております。

ですので知識豊富な松毬さまが掘り避けて済韻の意味合いが広がっていくと、何を持って済韻政吉なのか当方は少々戸惑うばかりです。

当方の済韻に関する現状認識は、何一つ具体性に足る情報や検証に足るものはなく、であれば”「済韻」の再現”に際し、メーカー(鈴木バイオリン)ないし取扱販売店ではどの様に”「済韻」の再現”を解釈されているのか、その具体性となるものがあるだろうという観点からの質問でした。

追加でご提示頂きましたサイト情報でも”「済韻」の再現”に関する具体性は何もなく、生前の政吉氏の済韻に関する歴史的情報を繰り返されているだけです。どうやら何も無さそうだとなると政吉記念の販促商品というのが無難な落としどころなのかなぁ、という印象です。

>政吉記念の限定販売でしたが好評だったのか最近まで継続販売されました
>販売当初、限定100台だったようですが、、好評だったのか? 10年以上売り続けたが、スズキ会社は'19年に小野田さんになってから済韻生産を辞めて製作道具も保管楽器も売ったようですね

つい数年前まで製造&販売され続けていたんですね。
そんな事さえつゆ知らず、素人の素朴な質問にもかかわらず丁寧なご対応に改めて感謝申し上げます。
[55965]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月15日 12:52
投稿者:メロンパン(ID:g2ViKSA)
ですので知識豊富な松毬さまが掘り避けて

ですので知識豊富な松毬さまが掘り下げて

ごめんなさい、誤字です。他意はございません。
[55966]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月15日 15:52
投稿者:松毬(ID:E3mDSYg)
[55964]
[55964]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月15日 12:00
投稿者:メロンパン(ID:g2ViKSA)
松毬さま
深掘りされるほどに素人の当方は付いていけずに置き去りにされそうです。

当方が知りたいのは、2009年復刻の政吉済韻バイオリンの”「済韻」の再現”とは具体的にどの様な事かという点に尽きます。

プレ・リリースや発売の際にメーカー(鈴木バイオリン)ないし取扱販売店から”「済韻」の再現”に相当する具体的説明等があるのであれば、その詳細を知りたいと思いますし、ご返答からの当方の現状認識では、人為的に木質を枯らす様な済韻技法ではないと理解いたしましたので、先に要約した内容以上でも以下でもないと認識しております。

ですので知識豊富な松毬さまが掘り避けて済韻の意味合いが広がっていくと、何を持って済韻政吉なのか当方は少々戸惑うばかりです。

当方の済韻に関する現状認識は、何一つ具体性に足る情報や検証に足るものはなく、であれば”「済韻」の再現”に際し、メーカー(鈴木バイオリン)ないし取扱販売店ではどの様に”「済韻」の再現”を解釈されているのか、その具体性となるものがあるだろうという観点からの質問でした。

追加でご提示頂きましたサイト情報でも”「済韻」の再現”に関する具体性は何もなく、生前の政吉氏の済韻に関する歴史的情報を繰り返されているだけです。どうやら何も無さそうだとなると政吉記念の販促商品というのが無難な落としどころなのかなぁ、という印象です。

>政吉記念の限定販売でしたが好評だったのか最近まで継続販売されました
>販売当初、限定100台だったようですが、、好評だったのか? 10年以上売り続けたが、スズキ会社は'19年に小野田さんになってから済韻生産を辞めて製作道具も保管楽器も売ったようですね

つい数年前まで製造&販売され続けていたんですね。
そんな事さえつゆ知らず、素人の素朴な質問にもかかわらず丁寧なご対応に改めて感謝申し上げます。

〉「済韻」の再現”に相当する具体的説明等があるのであれば、その詳細を知りたい
〉取扱販売店ではどの様に”「済韻」の再現”を解釈されているのか

それは、当時の販売店などのコメントを求めて下さいませ

一方で、客観視すれば、ここで「済韻」とは、加速経年処理の済韻処理のことではなく、単純に楽器のこと指していますね。それに、次に書かれたこと以上には、誰も語れないのでは?? スズキ会社は、すでに語れないでしょう

[55962]
[55962]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月15日 10:58
投稿者:松毬(ID:E3mDSYg)
ちょっと'09済韻 見た。売ってますね

販売当初、限定100台だったようですが、、好評だったのか? 10年以上売り続けたが、スズキ会社は'19年に小野田さんになってから済韻生産を辞めて製作道具も保管楽器も売ったようですね。恐らく1933年済韻梅雄もでしょうね

非売品??済韻政吉作を1挺 追加新発見です。が、パッと見は済韻梅雄と同じようだし、政吉の製作証明書がつくなら別ですが、そもそも何をもって検証したのか?確認もしないと???です

'09済韻と政吉作?
https://store.shimamura.co.jp/ec/pro/disp/1/os0013798

鈴木バイオリンの項 参照
https://ryouhinseikatsu.net/column/20778/#elementor-toc__heading-anchor-8

1933年済韻研究所作 買われています
https://taikostrings.com/?pid=177370899

済韻政吉作、済韻梅雄作、済韻研究所作は、外見的にはほとんど同じでも、売り出し価格は大きく異なり、髄の造りはちょっと違うでしょう。ただ、政吉の集大成へは研究所が大きく貢献して、済韻研究所が下手と言うことではありません。済韻研究所作を復刻して『彼の研究の成果である「済韻」を再現』として嘘にはならないでしょ

なお、[55958]「伝統的スタイルの製作を重んじてより優れたものを模索されていたという事」、その通りですが、スズキ会社に済韻政吉を保管してないので梅雄が政吉と同じ楽器が作れたのか否かで、今に至る結果は全く違うと思います。作れたなら政吉を越えて然り、否なら越えたかは不明で越えてないのでは? '09済韻だけでは解りませんが、正直越えた印象はありません
 
〉鈴木バイオリンの項 参照
〉https://ryouhinseikatsu.net/column/20778/#elementor-toc__heading-anchor-8
  ⬇️
『裏板は当時の雰囲気をかもし出すため落ち着いた木目のものを使用、もちろん表板、ネックともシーズニングを十分に重ねています。ペグ、テールピース、エンドピン、あご当てには本体の雰囲気を生かすためローズウッドを採用しました』
とあるから外見が大切で、外見は1933年済韻梅雄作か1939年済韻研究所作を手本にしたのでしょうけど、、
伝説の楽器を作った政吉のバイオリンを再現したとは言わずに、『彼のバイオリン研究の成果である「済韻」を再現』とは非常にまどろっこしい表現です。済韻政吉もないわけで、むしろ実態が1939年済韻研究所作を手本にしての表現でしょう

[55962]
[55962]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月15日 10:58
投稿者:松毬(ID:E3mDSYg)
ちょっと'09済韻 見た。売ってますね

販売当初、限定100台だったようですが、、好評だったのか? 10年以上売り続けたが、スズキ会社は'19年に小野田さんになってから済韻生産を辞めて製作道具も保管楽器も売ったようですね。恐らく1933年済韻梅雄もでしょうね

非売品??済韻政吉作を1挺 追加新発見です。が、パッと見は済韻梅雄と同じようだし、政吉の製作証明書がつくなら別ですが、そもそも何をもって検証したのか?確認もしないと???です

'09済韻と政吉作?
https://store.shimamura.co.jp/ec/pro/disp/1/os0013798

鈴木バイオリンの項 参照
https://ryouhinseikatsu.net/column/20778/#elementor-toc__heading-anchor-8

1933年済韻研究所作 買われています
https://taikostrings.com/?pid=177370899

済韻政吉作、済韻梅雄作、済韻研究所作は、外見的にはほとんど同じでも、売り出し価格は大きく異なり、髄の造りはちょっと違うでしょう。ただ、政吉の集大成へは研究所が大きく貢献して、済韻研究所が下手と言うことではありません。済韻研究所作を復刻して『彼の研究の成果である「済韻」を再現』として嘘にはならないでしょ

なお、[55958]「伝統的スタイルの製作を重んじてより優れたものを模索されていたという事」、その通りですが、スズキ会社に済韻政吉を保管してないので梅雄が政吉と同じ楽器が作れたのか否かで、今に至る結果は全く違うと思います。作れたなら政吉を越えて然り、否なら越えたかは不明で越えてないのでは? '09済韻だけでは解りませんが、正直越えた印象はありません

〉1939年済韻研究所作 買われています
〉https://taikostrings.com/?pid=177370899
の楽器(特に裏板)を見れば、'09済韻に似てる雰囲気でしょ

http://www.asahi.com/area/aichi/articles/MTW20151208240550002.html
では表しか見えないけど、済韻政吉、済韻梅雄の裏板は、深いキルト杢のように縞がゆらゆらして深い杢目が多いのが特徴でイメージちょっと違うか

再現と言っても、中身のバイオリンとしての製作技法は、恐らくエビデンス、エターナルの応用で、主に外観を真似ねれば、それでも政吉の研究成果を受けて今のエビデンス、エターナルだから嘘はないのでしょう

簡単に、次とご理解頂ければ良いでしょう?

[55956]
[55956]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月14日 08:37
投稿者:松毬(ID:ORM2YJA)
これを、現在形に復刻したんじゃない
 ⬇️
https://oshiete.chunichi.co.jp/pro/372/column/1278/index.img/column4_l.jpg
(https://oshiete.chunichi.co.jp/nagoya/pro/372/column/1278/より)

『政吉が大府に開いた「済韻研究所」設立(1935年・昭和10年)にあたって、自身が口演したテキストが現存しており、その中にこれらの言葉を読み取ることができた。現存ヴァイオリンは、その過程で製作されたものと言える。そしてそれらの楽器は「済韻」と名付けられた政吉の理想の音を奏でる楽器の試作品であったとも言える。鈴木バイオリンには1939年作のSAIIN ブランドが一つ保管されている。これが政吉の考える鈴木バイオリンの最高級かつ完成形だったであろう。』とある

ですが、
(1).政吉は、自らの「済韻」を解明することなく亡くなります。
(2).上の1939年作が最高級かつ完成形ではありません。確か3,4年前にスズキ会社は、上の1936作をディーラー売却済みです。済韻研究所作の職人が特シリーズの上級程度に作った楽器に済韻処理したであろう楽器です。この上に同年代の済韻梅雄作と済韻政吉作があります

秩と職人らにより'78には現在のヘリテージ/エターナルパターンに到達しており、後'81年には上パターンにラインナップを統一しました。しかし、スズキ会社には済韻政吉作は残っておらず上パターンでは '91年にエビデンス#2000として政吉からの製作の伝統を形にするに留まります。
その際、保管していた1933年済韻梅雄作も参考にした?であろう。
'09年の済韻は、レトロ回帰して政吉の済韻研究所作をアップデートした形で、当時#1500が70万円に対し済韻60万円(限定)で売り出した政吉記念の販促商品です。その際に、上1933年済韻梅雄作、上1936年済韻研究所作などをベースに開発したでしょう。

なお、秩が'64年に現れて´72年より三桁シリーズに昇華しますが、これは上1936作済韻の特徴を多く残して受け継いでいます。政吉亡きあと、済韻政吉パターンは梅雄と研究所を引き継いだ士郎に伝わるものの、士郎はパターンを改良したことから済韻梅雄のスタイルは変化して秩らに伝わります

そこで、ヘリテージ/エターナルパターンが浸透したところで、以前の型ライクで新鮮味を出したと言え、現在のスズキ楽器の一つでしょう

因みに、済韻政吉と済韻梅雄は、見た目同じでも段違いのようで、同じには扱えません。この点は明確に値段に現れています
 
〉これを、現在形に復刻したんじゃない
〉 ⬇️
〉https://oshiete.chunichi.co.jp/pro/372/column/1278/index.img/column4_l.jpg
      ∥
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Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月15日 10:58
投稿者:松毬(ID:E3mDSYg)
ちょっと'09済韻 見た。売ってますね

販売当初、限定100台だったようですが、、好評だったのか? 10年以上売り続けたが、スズキ会社は'19年に小野田さんになってから済韻生産を辞めて製作道具も保管楽器も売ったようですね。恐らく1933年済韻梅雄もでしょうね

非売品??済韻政吉作を1挺 追加新発見です。が、パッと見は済韻梅雄と同じようだし、政吉の製作証明書がつくなら別ですが、そもそも何をもって検証したのか?確認もしないと???です

'09済韻と政吉作?
https://store.shimamura.co.jp/ec/pro/disp/1/os0013798

鈴木バイオリンの項 参照
https://ryouhinseikatsu.net/column/20778/#elementor-toc__heading-anchor-8

1933年済韻研究所作 買われています
https://taikostrings.com/?pid=177370899

済韻政吉作、済韻梅雄作、済韻研究所作は、外見的にはほとんど同じでも、売り出し価格は大きく異なり、髄の造りはちょっと違うでしょう。ただ、政吉の集大成へは研究所が大きく貢献して、済韻研究所が下手と言うことではありません。済韻研究所作を復刻して『彼の研究の成果である「済韻」を再現』として嘘にはならないでしょ

なお、[55958]「伝統的スタイルの製作を重んじてより優れたものを模索されていたという事」、その通りですが、スズキ会社に済韻政吉を保管してないので梅雄が政吉と同じ楽器が作れたのか否かで、今に至る結果は全く違うと思います。作れたなら政吉を越えて然り、否なら越えたかは不明で越えてないのでは? '09済韻だけでは解りませんが、正直越えた印象はありません

〉1939年済韻研究所作 買われています
〉https://taikostrings.com/?pid=177370899
[55967]

Re: 2009年復刻の鈴木バイオリンの済韻バイオリンとは?

投稿日時:2025年06月15日 21:17
投稿者:メロンパン(ID:ISaRdHE)
松毬さま
バイオリンの豊富な知識のみならずバイオリンの鑑定眼の様な鋭い考察まで伺われて、素人の当方としては深く関心するばかりです。

頂きましたコメント内容を私なりに時系列を追って再考すると、2009年復刻の”済韻”バイオリンというのは、鈴木バイオリンの現”エターナル”や”ヘリテージ”と同じ様に”済韻”というブランド名の限定生産バイオリンと受け止めるのが良さそうな気がしております。

そうした意味では、”済韻”ブランドのコンセプトの対象は自ずと済韻政吉や済韻梅雄のバイオリンとなるでしょうし、いずれかの外見的な復刻品としても決して間違いや嘘ではないはずです。そこに自身の様な素人が”「済韻」の再現とはどういう事?”と疑問を呈し政吉氏の”済韻”技法を深掘りしても、現状においてはあまり意味がないと改めて感じております。

鈴木政吉誕生150周年というのは鈴木バイオリンを盛り立てるセールスプロモーションになるでしょうし、限定生産とは言え2009年発売以来10年以上も継続して製造&発売されていたという事実には改めて驚きます。

いずれにせよ、会社変革の節目や時代の需要に応じて無くなるブランドはある事でしょうから、何かしらの意味において役割を終えたと判断されたのでしょうね。様々ご協力ありがとうございました。

”済韻”に関しては、当スレッドで深追いする必要はないと思いますので、もしかすると別スレッドを立てて、素人の情報力には限外が見えておりますので、松毬さまからご提示頂きました情報等を踏まえながら、いずれ新たに質問を上げてみようかなと思っております。

有識者の皆さまからのコメントは上記以外の新たなものがございましたらウェルカムですが、私的にはひと区切りがついた感がございます。ひとまず改めて感謝申し上げます。
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