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20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて | ヴァイオリン掲示板

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[41264]

20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月26日 23:23
投稿者:catgut(ID:QhNBB4k)
20世紀前半の奏法といっても非常に漠然とした話ですが、レオポルド・アウアーやカール・フレッシュの弟子、指導書の影響力が大きかった20世紀前半の奏法と、ジュリアード出身者のソリストが増えた20世紀後半以降のヴァイオリン奏法では傾向の違いがあるように思われます。このスレッドでは、両者にどのような違いがあるか、あるとすればその原因がどこにあるかといった点について議論させて頂きたいと思います。
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2 / 31 ページ [ 305コメント ]
【ご参考】
[41289]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月27日 23:30
投稿者:catgut(ID:EUiWmHM)
リッチやメニューインの先生として知られるルイス・パーシンガーがアプルバウムの「私の演奏法」でプレーンガット弦について興味深いことを語っていました。1950年代頃のインタビューと思われます。

-----
私(アプルバウム)が金属弦(ガット金属巻弦のこと)を使う今日の傾向のことを話すと、パーシンガー氏は言った。「(プレーン)ガットの弦が使われていたのは、そんなに昔のことではなかった。」「アルミニュームのA線をどう考えるか?」と訊ねると、彼は答えた。「それを使うのは、殊にストラド・ヴァイオリンではちょっと気が退ける。アルミニュームのA線相当”奏き込まなければ”ならないし、”ホイッスル”になるのを避けるために、もっとしっかりと弓を持たなければならない。四本全部を金属弦にするのには、ちょっと抵抗を感ずる。私は、良いものが手に入る時には、大抵(プレーン)ガットのA線を使っている」(日本語版p289)
-----

金属巻弦は「奏き込む」必要があると考えられ、また音が裏返るのを恐れてやや強い圧力をかける必要があると考えられたようです。

新顔の通りすがりさま、お手元に「私の演奏法」1巻はありますでしょうか。
ハイフェッツはトリルの練習が大切だと述べ、カール・フレッシュのトリルの練習法でいつも練習していると述べていますが。
[41292]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月28日 00:09
投稿者:catgut(ID:EUiWmHM)
アプルバウムの「私の演奏法」に登場する有名ソリストの多くが「歌を真似なさい」と言っていますが、チェリストのピアティゴルスキーが具体的に語っているので紹介させていただきます。

-----
大袈裟な身振りで、彼は叫んだ。「ああ、シャリアピンは天才だ--比べる
もののない天才だ。--私は、他のどんな人からよりも、彼から多くを学ん
だと言わなければならない。」ピアティゴルスキーはチェロを取り上げて
言った。「ほら、私が言っていることをやって見よう。」彼は実際にやって
見せた。
「リヒアルト・シュトラウスに聴いて貰った時にも、同じだった。ドン・キホ
ーテのヴァリエーションの一つにアリアがある--シュトラウスもチェロで
”語る”ことを要求したので、私はシャリアピンのことと、彼の”語る”よう
にという助言を思い出した!ほら、こんな具合に・・・。歌っている。」彼
は素晴らしい楽器に再び弓を当てて、先ず美しいレガートのパッセージ
を奏いて呉れたが、それは華麗な響きで部屋を満たした。「ほら、歌っ
ている。」と彼は言った。
-----

カルボナーレさま、私の感覚では、連続的ヴィブラートをかけるには
サウンディングポイントと圧力で音色をコントロールし、それほど速く
ない弓速でヴィブラートをかけるほうが、速い弓でヴィブラートをかけ
るより容易に思えます。速い弓でヴィブラートをかけるとダブルスリップ
振動に悪影響が出るかもしれません。もちろん訓練で両者を高いレベル
で使い分けられるならそれに越したことはありません。
[41293]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月28日 00:48
投稿者:カルボナーレ(ID:J0RRIjk)
>速い弓でヴィブラートをかけるとダブルスリップ
振動に悪影響が出るかもしれません。

ダブルスリップ振動ってどんな時に意図的に使うものであり、誰が使っているのでしょう。私は不勉強なせいか、ヴァイオリンの演奏方法と関連したそのような教えを聞いた事がありません。

また、誰の著名ヴァイオリン教本にそれが載っていて、どのような曲のどのような箇所で使うと書いているのか教えてください。

ネットでそのような話がころがっていたとか、どこかの一人の学者か製作者がそのような事を述べた、などという回答は受け付けません。また、速い弓を使うべし、という教えを、無理矢理、無節操にその言葉に結びつけようとすることも、「風が吹けば桶屋が儲かる」と同レベルの方便ですので、これも受け付けられません。

あるいは発見としてとらえる場合は、弦が通常でない振動モードで振動することがある、という物理現象ではなく、例えば、「ヴァイオリンの奏法において、この奏法でのこの音がそれにあたり、その音に対してFFT等で倍音構成を見るとこうなるのがその特徴である」くらいのことは言ってもらわないと、ヴァイオリンの奏法の議論の中ではまったく説得力がありません。

まさかまったく曖昧なものを根拠として発言している、のではないことを期待しておりますので、上記明確な回答をお願いします。もし回答できなければ、二度と持論の根拠として使うのはおやめください。
[41294]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月28日 00:54
投稿者:catgut(ID:EUiWmHM)
先ほどNHK教育でジャニーヌ・ヤンセンのチャイコフスキーヴァイオリンコンチェルトを放送していましたが、ある意味面白かったです。

ストラドにエヴァ・ピラッツィを張り、弓元で強くアタックするするせいか、
1楽章の前半で弓毛が1度切れて、1楽章の最後では3,4本同時に切れていました。3楽章も1本ずつ2度切れて、やはり最後には3,4本同時に切れていました。最近はこういう演奏が「豪快」として高く評価されるのでしょうか。

昔の演奏映像では弓毛が切れるようなシーンはカットされるのでほとんど存在しないのでしょうが、20世紀前半の実演ではどの程度ソリストの弓毛が切れたのか気になりました。少なくともガットE線は弱いので、ガットE線の時代にはヤンセンのようなE線を叩きつけるような演奏はほとんどなかったのではないかと思います。

すでに紹介したようにガット弦時代の弓は現在より3,4グラム軽い弓が好
まれたそうです。有名作家のオールド弓でも現在の感覚では意外と腰
が弱いものが存在しますが、製作時より腰が弱くなったというばかりで
はなく、ガット弦時代の奏法では弓が高速で安定していさえすれば腰の
弱さ自体はそれほど問題ではなかったのかもしれません。
[41295]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月28日 01:59
投稿者:本当に、(ID:JVYwNiI)
目にした事、思い付いた事をただただ反射的に書き連ねてるだけですね。
今語るに相応しい事かどうか理性的に考慮する事無くして研究者の資格は有りませんよ。
[41296]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月28日 02:09
投稿者:ほんとうざいよね(ID:GUZVdBU)
議論する気がないのがよくわかる。
人の質問には全然答えないし
批判にも応えないし
次次とどっかから文章を探してきて羅列する。
吟味もしなければ理解もしていない。
消えてほしいよね。
管理人様どうにかなりませんか?
この人出入り禁止にできませんかね。
強く希望します。
[41301]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月28日 07:32
投稿者:catgut(ID:EUiWmHM)
ほんとうざいよね さま、

「20世紀後半にホールが大型化した証拠を出してから話をしてください」
といった質問にいまさら答える必要があるのでしょうか?
ほんとうざいよね さまは20世紀後半にホールが平均的に大型化して
いないと思っていらっしゃるのでしょうか?常に質問に答える必要があると
いうのであれば、この質問にもお答えください。

いうまでもありませんが、カール・フレッシュはボーイングに関しても
「ロシア奏法」を推奨していますので、現在から見ればアウアーの奏法
とフレッシュの奏法はボーイングに関してかなり似た点があります。
すでに紹介した通り、どちらも基本的に音量のために圧力を使うことは
良くないこととしています。
[41303]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月28日 07:54
投稿者:catgut(ID:EUiWmHM)
カルボナーレさま、
同じ(軽い)弓圧、同じサウンディングポイントでも弓速を変えると
音色が変わる現象はほとんどの方が経験上理解されていると思います。
この主原因と考えられるのが弦と弓毛のスリップ(広義のsurface sound)現象です。

maestronet内でwoodhouseをキーワードにして検索して頂くと、
英語圏のヴァイオリン奏者にどれほどウッドハウス教授の見解
が影響力を持っているかお分かりになると思います。

Surface soundの一般向け解説(ここではスリップが極端になった
場合の音色として解説されている)
ttp://plus.maths.org/issue31/features/woodhouse/index.html
[41304]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月28日 07:59
投稿者:カルボナーレ(ID:J0RRIjk)
catgutさん
>ほんとうざいよね さまは20世紀後半にホールが平均的に大型化していないと思っていらっしゃるのでしょうか?

本件は、通りすがりさんの、下記の書き込みに返事がないところで、そうではないという結論にて決着していたはずです。何度もあった反論を求める問いかけに返答がなかったところから、catgutさん以外はそう思っていますよ。いまさら、具体的な反証理由もなしに、そのような発言をする神経を疑います。自分勝手な思い込みではなく、納得できる具体的な反証理由を挙げてから、書き込みをお願いします。くれぐれも「アメリカは例外」などという発言はなさいませんように。

下記、[41196]
[41196]

USAのホール

投稿日時:2009年09月20日 09:57
投稿者:通りすがり(ID:GUZVdBU)
合衆国では19世紀末より大きなホールがあったようなので、さらに詳しく調べてみました。
2500席以上のものを列挙します。

すごい・・・。
規模が違います。戦前から3000席以上のホールが複数存在しています。
大小のホールがコンスタントに作られています。
年々巨大化しているとは思えません。

ハイフェッツはこれらの大きなホールで大喝采を浴びていたんですね。
大音量が好みのアメリカ人に受けたんです。

音量が小さかったと評している人たちは3500席以上とか非常に大きなホールで聴いていたのかもしれませんね。

Birmingham Jefferson Convention Complex  1976年  3,000席
Grady Gammage Memorial Auditorium  1964年  3,017席
Robinson Center Music Hall  1940年代  2,609席
Orange County Performing Arts Center  1986年  2,936席
Long Beach Convention and Entertainment Center  
                          1978年  3,051席
Los Angeles Music Center  1964年   3,197席
Shoreline Amphitheatre  1986年  6,500席
Pasadena Conference Center  1931年  3,029席
Louise M. Davies Symphony Hall  1980年  2,743席
War Memorial Opera House  1932年  3,146席
Boettcher Concert Hall  1978年  2,634席
Mortensen Hall   1930年   2,799席
Woolsey Hall   1901年  2,695席
Au-rene Theater  1991年  2,688席
Carol Morsani Hall  1987年  2,552席
Cobb Energy Performing Arts Centre  2007年  2,750席
Pritzker Pavilion   2004年   4,000席
Symphony Center Orchestra Hall   1904年  2,500席
Highland Park Ravinia Festival Ravinia Pavilion  
                       1906年  3,500席
Indiana University Auditorium   1941年  3,700席
Louisville Palace   1928年   2,700席
Saenger Theater   1927年   2,800席
Boston Symphony Hall    1900 年   2,625席
Springfield Symphony Hall    1912年    2,611席
Ann Arbor Hill Auditorium   1913年    3,538席
Masonic Temple Theatre    1922年    4,404席
Detroit Opera House      1922年    2,700席
Minneapolis Orchestra Hall Concert Hall
                   1974年    2,500席
St. Louis Powell Symphony Hall 1968 年  2,689席
New Jersey Performing Arts Center Prudential Hall
                   1997年   2,760席
Buffalo Kleinhans Music Hall  1940年   2,839席
Carnegie Hall Stern Auditorium 1891年   2,804席
Avery Fisher Hall          1962年   2,738席
Metropolitan Opera House    1966年   3,900席
New York State Theater     1964年   2,755席
New York City Center Mainstage 1943年  2,750席
Eastman Theater          1922年   3,094席
Saratoga Performing Arts Center 1966年  5,000席
Landmark Theatre         1928年   2,900席
Stanley Theatre          1928年   3,000席
Booth Amphitheatre        2001年   7,000席
Procter & Gamble Hall       1995年   2,719席
Cincinnati Music Hall Springer Auditorium 1878年  3,516席
Ohio Theatre            1921年   2,779席
Silva Concert Hall         1982年   2,500席
Arlene Schnitzer Concert Hall  1984年   2,776席
Keller Auditorium          1917年   2,992席
Warner Theatre           1976年   2,506席
Verizon Hall              2001年   2,500席
Academy of Music         1857年    2,897席
Benedum Center for the Performing Arts
                    1928年    2,885席
Heinz Hall              1927年    2,662席
Bass Concert Hall         1981年    3,000席
Superpages.com Music Centre 1988年    20,111席!!!
Jones Hall              1966年    2,912席
Brown Theater,Cullen Theater  1987年    3,523席
Abravanel Hall            1979年    2,811席
Filene Center            1971年    7,000席
S. Mark Taper Auditorium     1998年    2,500席
McCaw Hall              2003年   2,890席
Paramount Theater         1928年   2,807席
INB Performing Arts Center    1974年   2,700席
DAR Constitution Hall Concert Hall 1929年  3,702席
USAのホール から引用(もともとは青い字だったのでcatgutさんには読めなかったのでしょうか?)
===
合衆国では19世紀末より大きなホールがあったようなので、さらに詳しく調べてみました。
2500席以上のものを列挙します。

すごい・・・。
規模が違います。戦前から3000席以上のホールが複数存在しています。
大小のホールがコンスタントに作られています。
年々巨大化しているとは思えません。

ハイフェッツはこれらの大きなホールで大喝采を浴びていたんですね。
大音量が好みのアメリカ人に受けたんです。

音量が小さかったと評している人たちは3500席以上とか非常に大きなホールで聴いていたのかもしれませんね。

Birmingham Jefferson Convention Complex  1976年  3,000席
Grady Gammage Memorial Auditorium  1964年  3,017席
Robinson Center Music Hall  1940年代  2,609席
Orange County Performing Arts Center  1986年  2,936席
Long Beach Convention and Entertainment Center  
                          1978年  3,051席
Los Angeles Music Center  1964年   3,197席
Shoreline Amphitheatre  1986年  6,500席
Pasadena Conference Center  1931年  3,029席
Louise M. Davies Symphony Hall  1980年  2,743席
War Memorial Opera House  1932年  3,146席
Boettcher Concert Hall  1978年  2,634席
Mortensen Hall   1930年   2,799席
Woolsey Hall   1901年  2,695席
Au-rene Theater  1991年  2,688席
Carol Morsani Hall  1987年  2,552席
Cobb Energy Performing Arts Centre  2007年  2,750席
Pritzker Pavilion   2004年   4,000席
Symphony Center Orchestra Hall   1904年  2,500席
Highland Park Ravinia Festival Ravinia Pavilion  
                       1906年  3,500席
Indiana University Auditorium   1941年  3,700席
Louisville Palace   1928年   2,700席
Saenger Theater   1927年   2,800席
Boston Symphony Hall    1900 年   2,625席
Springfield Symphony Hall    1912年    2,611席
Ann Arbor Hill Auditorium   1913年    3,538席
Masonic Temple Theatre    1922年    4,404席
Detroit Opera House      1922年    2,700席
Minneapolis Orchestra Hall Concert Hall
                   1974年    2,500席
St. Louis Powell Symphony Hall 1968 年  2,689席
New Jersey Performing Arts Center Prudential Hall
                   1997年   2,760席
Buffalo Kleinhans Music Hall  1940年   2,839席
Carnegie Hall Stern Auditorium 1891年   2,804席
Avery Fisher Hall          1962年   2,738席
Metropolitan Opera House    1966年   3,900席
New York State Theater     1964年   2,755席
New York City Center Mainstage 1943年  2,750席
Eastman Theater          1922年   3,094席
Saratoga Performing Arts Center 1966年  5,000席
Landmark Theatre         1928年   2,900席
Stanley Theatre          1928年   3,000席
Booth Amphitheatre        2001年   7,000席
Procter & Gamble Hall       1995年   2,719席
Cincinnati Music Hall Springer Auditorium 1878年  3,516席
Ohio Theatre            1921年   2,779席
Silva Concert Hall         1982年   2,500席
Arlene Schnitzer Concert Hall  1984年   2,776席
Keller Auditorium          1917年   2,992席
Warner Theatre           1976年   2,506席
Verizon Hall              2001年   2,500席
Academy of Music         1857年    2,897席
Benedum Center for the Performing Arts
                    1928年    2,885席
Heinz Hall              1927年    2,662席
Bass Concert Hall         1981年    3,000席
Superpages.com Music Centre 1988年    20,111席!!!
Jones Hall              1966年    2,912席
Brown Theater,Cullen Theater  1987年    3,523席
Abravanel Hall            1979年    2,811席
Filene Center            1971年    7,000席
S. Mark Taper Auditorium     1998年    2,500席
McCaw Hall              2003年   2,890席
Paramount Theater         1928年   2,807席
INB Performing Arts Center    1974年   2,700席
DAR Constitution Hall Concert Hall 1929年  3,702席
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Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月28日 08:13
投稿者:ほんとうざいよね(ID:FINJlSk)
catgut様
ディスカッションをする上でのマナーが完全に欠如した方とはお話しするつもりは毛頭御座いませんので悪しからず御了承ください。
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