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ヴァイオリンの塗装について その2 | ヴァイオリン掲示板

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楽器・付属品 151 Comments
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ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年02月27日 19:00
投稿者:catgut(ID:FjeUhFc)
前スレッドが長くなりましたので新しいスレッドを作成しました。

私はヴァイオリンの塗装は保存と美観のために存在し、基本的
に音を良くすることはないと考えています。20世紀後半以降の
欧米のアカデミックな文献の大半はこの立場を取り、欧米のプ
ロの製作者は音を良くするという立場と音を良くしないという
立場に分かれているのが現状です。

以下のコメントで私がニスが音を良くすることはないと考える理由
を説明します。
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Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年04月29日 15:43
投稿者:通りすがり(ID:IBIIcHY)
ニスで音が変わるということに異議はありません。
音量の低下は客観的に評価できるでしょうが、
それ以外の要素についてはどうなのでしょう。
① そもそも人間に判別可能なのでしょうか?音量の変化と音質の変化を分離して識別できないのではないでしょうか?
② 変化した音が悪いとはいったい誰がどうやって決めるのでしょうか?
③ ストラディバリウスの音が最高という点に関しても、ストリング誌のその記事で疑問符をつけているようですが?
④ 白木の音が最高というのも全く個人的な意見の一つに過ぎません。それを押し付けるのはいかがなものでしょうか?
[37361]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年04月29日 22:06
投稿者:catgut(ID:FjWQJgA)
通りすがりさま、
すでに具体的根拠を示して説明して来たことですので読み返して
みてください。ポイントはニスは音量は下げるが基本的に音色は変
えないということです。

「ニスがヴァイオリンの音色を変える」という話は子供向けヒーロー
番組の世界だけに留めて欲しいものです。
[37362]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年04月29日 22:17
投稿者:通りすがり(ID:IBIIcHY)
問答になっていませんね・・・orz。

>「ニスがヴァイオリンの音色を変える」という話は子供向けヒーロー
番組の世界だけに留めて欲しいものです。

紫外線を当てても同じということですよね・・・。
[37363]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年04月30日 02:49
投稿者:catgut(ID:FjWQJgA)
ヤマハの紫外線照射実験ではオイルニスやアルコールニスだけでなく
ラッカー塗装やウレタン塗装でも同様に「音が良く」なったとしているの
ですから、板の振動の抑制が開放されて鳴りやすくなったということで
しょう。何も不思議はないと思いますが。
[37364]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年04月30日 03:14
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
catgut氏、
[37363]
[37363]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年04月30日 02:49
投稿者:catgut(ID:FjWQJgA)
ヤマハの紫外線照射実験ではオイルニスやアルコールニスだけでなく
ラッカー塗装やウレタン塗装でも同様に「音が良く」なったとしているの
ですから、板の振動の抑制が開放されて鳴りやすくなったということで
しょう。何も不思議はないと思いますが。
[37361]
[37361]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年04月29日 22:06
投稿者:catgut(ID:FjWQJgA)
通りすがりさま、
すでに具体的根拠を示して説明して来たことですので読み返して
みてください。ポイントはニスは音量は下げるが基本的に音色は変
えないということです。

「ニスがヴァイオリンの音色を変える」という話は子供向けヒーロー
番組の世界だけに留めて欲しいものです。
は矛盾しています。

「音が良く鳴る」と「音色が良くなる」を混同している人もいらっしゃると思いますよ。
[37368]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年05月05日 01:34
投稿者:catgut(ID:aVQmZlA)
パンシェルルは以下のようにニスについて皮肉っぽく書いています。

ヴァイオリン族の楽器 マルク・パンシェルル著 文庫クセジュ
(原書は初版1947年、原書第3版1970年からの翻訳)

ワニスについては定説がなく、この問題は、弦楽器の理論家、演奏家、
愛好家たちの間の尽きることのない争いの基になっている。毎年のよう
に、誰かがどこかの古文書からストラディヴァリの秘密を発見するのである。事実、音色が何よりもワニスに関係があり、昔の製作者たちの成功は
ワニスの魔術的な処方のおかげであろうという考えは多くの人々に根を
下ろしている。それを解明しようとすると、実に興味ある謎にぶつかる。
この考えに異議を唱える者たち-そのうち幾人かは自ら優れたヴァイオ
リンを作っている-は、ワニスが装飾、楽器保守、効果的な気孔ふさぎ
のためにあり、音色-「それは木材の組み立て方にのみに依存する」
(パウル・カウル)-を良くするようないかなる効果も持っていないと
反論する。(中略)効率良く音色を作り出すのが問題なのだから、本体
を覆っている塗料よりも、その形と材質を優先させるのが賢明だと思わ
れる。

またヘロン・アレンは以下のように書いています。
バイオリン製作 今と昔 第一部(尾久れも奈訳)

『バイオリンの選び方』という小冊子を書いたT.ポーターは、適切な意見
を述べている。
「(中略)クレモナ・バイオリンの素晴らしい音色を、ニスの故だという人たちは、たいへんなミスを犯している。クレモナ・バイオリンの美しさと価値は、
その構造にある。優れた楽器は、たとえひどいニスを塗られたところで、
依然として優れているように、どんなニスもひどい楽器の音色をよくす
ることはできないだろう」
この意見は、彼の素晴らしい本の中の最も賢明な意見のひとつであり、
みなさんも、この章を読む間、心に留めておけるようにと思って引用した。

pochiさま、コメントありがとうございます。
その点についてはこのスレッドで説明したつもりなのですが。
[37464]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年05月25日 00:53
投稿者:catgut(ID:EnEgZBk)
フェリックス・アーヨ(イ・ムジチ合奏団の創設メンバ)がG.Saviniの工房を訪れて白木のヴァイオリンを弾いて大変気に入り、譲って欲しいと言ったという話が以下のblogで紹介されていました。白木のヴァイオリンを弾くアーヨの写真入りです。

ttp://www.geocities.jp/katakoto_02/html/index.html
09.May.2008
[37465]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年05月25日 11:13
投稿者:父娘でVn始めました(ID:QGCYVyA)
石井さんの息子さんの工房ですか。
[37467]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年05月25日 17:31
投稿者:catgut(ID:WRRlQg)
ヤマハが人工的方法で「古木化」を施したギターを発表しました。
この製品は紫外線照射によるものではありませんが、発明者は紫外線照射で塗装を変質させ音を改善する発明をされた方と同じ方です。
今後ヴァイオリンにも適用されるのでしょうか。

ttp://www.yamaha.co.jp/news/2008/08052001.html
■「A.R.E.(アコースティック・レゾナンス・エンハンスメント)」について
 『L36ARE』『L26ARE』シリーズで採用した「A.R.E.」は、温度、湿度、気圧を高精度に制御することにより、木材のミクロな物性を長年使い込まれたギターと同様の状態へ変化させる、当社独自の木材改質技術です。また、その過程において薬剤等は一切使わず、環境面への負荷が低いのも特長です。なお「A.R.E.」は、楽器全般の主要素材の一つである木材に関する当社の基礎研究から生まれ、すでに特許<日本3562517(2004.6.11)>を取得しています。

特許には以下のように記載されています。

【0045】<音色変化>本発明で得られた改質木材を楽器用部材として用いることによって、次のような音色の変化が認められた。
(a)バイオリン改質処理した木材(材種スプルース、メープル)を、響板及び部材として使用して作製したバイオリン3台を内外の著名な演奏家10人に演奏させたところ、音量、音色、表現力すべてにおいて、いずれの処理したバイオリンも高い評価を受けた。音色は、価値の高い古いバイオリンのそれに近かった。

父娘でVn始めましたさま、
Saviniは石井氏のヴァイオリン製作の先生とのことです。
[37468]

Re: ヴァイオリンの塗装について その2

投稿日時:2008年05月25日 20:42
投稿者:catgut(ID:WRRlQg)
検索してみると以下のような情報がありました。

ttp://blog.goo.ne.jp/muse-ongakukan/e/436e3fe161b66d4c73397608ff8d7717

元々はヴァイオリンの製作にこの技術を採用する事からスタートして、私がヴァイオリンやギターの開発・設計・生産を担当していた時に木材技術部と研究していました。どの様に変わるかと言いますと、音の立上りが速くなり、減衰も少し速くなります。そして音量が増します。特に中高音域で顕著に現れます。すると余分な倍音が少なくなりスッキリ、バランスよく、良く鳴り、音に温か味が加わります。
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