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ベト協の贔屓録音は? | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 56 Comments
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ベト協の贔屓録音は?

投稿日時:2003年11月30日 19:10
投稿者:Geiger1951(ID:UBdABxA)
ベートーヴェンの皆様ご贔屓の録音は何ですか?最近の私は…
+++++++
今日、旅から帰ったら宅急便で嬉しい荷物が:
ティボール・ヴァルガ(Tibor Varga)
1961年録音のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲
(ザグレブフィルOrch、指揮ミラン・ホルヴァート)
が通販ショップから届いていました。他にアレクセイ・ブルーニのベト協やブラ協も届いたのですが、まずは大御所ヴァルガを、期待にどきどきしながら。
******
こりゃ凄い大演奏です。音の抜群の美しさ、ヴィブラートの木目細かいことと力強さ、引き締まった造型、安定のきわみに達したイントネーション。とくにヨアヒムのカデンツァでのダブル・ストップの響きの豊かさは感動的です。
ちこごろ私はベト協での贔屓録音は:
ゲルハルト・タシュナー+ベルリン・フィル+ショルティ(1952 Mono)
だったのですが、Vargaも素晴らしいです。

様式の厳しさではタシュナーでしょうか。しかしヴァルガの大家風の貫禄も格別です。
オイストラフ+クリュイタンスは私には以前から神格化された録音ですが、今後はヴァルガも神格化したくなって来ました。
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5 / 6 ページ [ 56コメント ]
【ご参考】
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Re: ベト協の贔屓録音は?

投稿日時:2003年12月09日 14:12
投稿者:(ID:dHMBFHA)
レスがおそくなってすみません。
フランチェスカッティの映像は鮮明ですよ。
私はフランチェスカッティの映像を収録したDVDは4枚もっていますが、映像としてはこれがいちばん鮮明ではないでしょうか。
もちろんボーイング、フィンガリングの細かいところまで確認できる映像で、いまアッカルドが所有しているストラッドの名器「ハート」の美しさが確認できるほどの写りです。もっておられる方がおおいであろう「アート・オブ・ヴァイオリン」のモノクロ映像とは比較になりません。
東海林さんがおっしゃるように、現役最晩年の演奏ですので、いくぶん雑なところはありますが、あの張りのある輝かしい音色は健在ですし、カデンツァではじゅうぶん名人芸も堪能できます。
あと、ライブの録画なので、フランチェスカッティのステージマナーのよさがよくわかります。素敵なおじちゃんですね。
[7771]

Re: ベト協の贔屓録音は?

投稿日時:2003年12月09日 17:03
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
●さん、東海林さん
ありがとうございます。カラーで鮮明なFrancescattiさんの画像
実に貴重ですね。
[7806]

Re: ベト協の贔屓録音は?

投稿日時:2003年12月10日 08:13
投稿者:ともちん(ID:I4YxlFM)
豪州屋さん・・・
ありがとうございます。海外ですか、残念です。国内であれば多少遠くても行こうと思ってました。
[7924]

Re: ベト協の贔屓録音は?

投稿日時:2003年12月15日 16:44
投稿者:pochi(ID:F2EEmSk)
toru氏風に、
ショパンのピアコン1番の贔屓録音はどれですか?
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変化球ですね

投稿日時:2003年12月16日 20:37
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
pochiさん<====
パヴァロッティには「プロ」としてご立腹で相済まなく思います。
かれはやはり譜読みやリズムは駄目なんですね。
生で聴く機会は一度もありませんでした。
イドメネオのLDではプロンプターが派手につぶやいているのですが…
1960年代の売り出し期は凄い録音を残していますね。
"King of HighC"は理屈抜きに楽しめるCDソフトです。
+++++++
さて、ショパンですか(ピアノ協奏曲は好きですよ)。
案外お勧めが、白神典子(Fumiko Shiraga)+Ygdrassil SQ他による室内楽版です。大変繊細ですね。
19世紀には室内楽版は流行ったようです。
弦楽五重奏伴奏は個人的には飢餓感があります。本当はダブルクァルテットの(ポーランドの映像ソフトでその例があるようです)方が無難と思いますが。白神さんのソロは気に入っています。
最近彼女はフンメル編曲のMozart:K.466 K.503を出しましたね。
[7956]

失業率との関係?

投稿日時:2003年12月17日 01:09
投稿者:pochi(ID:F2EEmSk)
[7951]
[7951]

変化球ですね

投稿日時:2003年12月16日 20:37
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
pochiさん<====
パヴァロッティには「プロ」としてご立腹で相済まなく思います。
かれはやはり譜読みやリズムは駄目なんですね。
生で聴く機会は一度もありませんでした。
イドメネオのLDではプロンプターが派手につぶやいているのですが…
1960年代の売り出し期は凄い録音を残していますね。
"King of HighC"は理屈抜きに楽しめるCDソフトです。
+++++++
さて、ショパンですか(ピアノ協奏曲は好きですよ)。
案外お勧めが、白神典子(Fumiko Shiraga)+Ygdrassil SQ他による室内楽版です。大変繊細ですね。
19世紀には室内楽版は流行ったようです。
弦楽五重奏伴奏は個人的には飢餓感があります。本当はダブルクァルテットの(ポーランドの映像ソフトでその例があるようです)方が無難と思いますが。白神さんのソロは気に入っています。
最近彼女はフンメル編曲のMozart:K.466 K.503を出しましたね。
変化球ですね
猊下
>"King of HighC"は理屈抜きに楽しめるCDソフトです。
***これには同意せざるを得ませんね。彼の最高傑作でしょう。声は素晴らしいのですが、あそこまでリズムと音程が無茶苦茶では、指揮者が怒りだしても仕方がありません。私はリハーサルが長引かなければ、彼がどの様に歌おうと、それはそれで「調子の悪い時もあるのだな」位にしか考えませんが、延々と下らない事でリハーサルをされると、精神的に参ってしまいます。

変化球の心算ではありませんでしたが、”白神典子(Fumiko Shiraga)+Ygdrassil SQ他による室内楽版”は、聴いた事がありません。そもそも室内楽版を聴いた事も弾いた事もありません。勉強不足ですね。Vnが4プルトか5プルトで演奏するものだと思っていました。室内楽版で演奏されると弦楽器奏者の失業者が増えます。件のCDは暇を見つけて注文します。有難う御座居ました。実兄のショパンが好きなのですが、録音が残っていません。残念。

それはそうと、このスレッド、長持ちしていますね。
ベートーヴェンのVnコンチェルトは、上手なオケならオケに合わせて被せてしまえば、聴かせ所やパクリ所もちゃんとありますし、創造性も余り必要の無い、無難な曲の様な気がします。しかし、下手なオケでは難しいでしょうね。そんな場合は自分にオケを合わす様に指揮者に要請しますが、これが難しいんです。独逸伝統音楽の法則盛沢山ですから、これを無視して自己主張する指揮者だと、頭が狂いそうになります。私が”「ギリシャにポリュヒュムニアあり、此に吾あり」なんて言った(様な気がする)”のは、ベト協のリハーサル中だった様に思います。
[7967]

なーるほど失業率ですか

投稿日時:2003年12月17日 20:55
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
pochiさんのご指摘
>>室内楽版で演奏されると弦楽器奏者の失業者が増えます
言いえて妙ですね。思わずひざをたたいてしまいました(笑)。
日本の場合だけなのか不明ですが、ピアノ科卒業の数のあまりの多さが無視できないのです。
かなり脱線しますが、BBSをごらんの皆さんに有益な部分もあろうかと考えて、ちょっとご説明しましょう。
=====
故事来歴:
オケ曲を室内楽でやることは、CDなどの再生手段の無い時代、人気の曲を家庭で楽しむ唯一の手段でした。
ハイドンがロンドンに招かれて書いた交響曲集:「ザロモンセット」は、ハイドン帰国後直ちにザロモンの手でフルート五重奏版にされてしまいました。
ザロモンの編曲譜はいまでもベーレンライターから数曲が入手可能です。
フンメル編曲のモーツァルトの交響曲のFl+Vn+Va+Vc+Pf.という編曲数曲も現在入手可能です。
++++++++
しかし、私が室内楽版のピア協に注目するのは次の事情です。

日本の音楽大学は毎年多数のピアノ科卒業生を送り出します。
首都圏某音大など500人だそうです。
オケ伴(含む市民オケ)で協奏曲をやるチャンスなど、よほど幸運な一部に限られます。
弦や管の卒業生だって職は少ないですが、別業に就職して市民オケで楽しむ道があります。
「音楽するチャンスの不足」はピアノがむしろ深刻なのです。
ピアノ科卒ながら副科の弦で市民オケに入った人を知っています。

ピア協の室内楽版は今後需要が見込まれます。
Mozartのピア協K.466はフンメルとチェルニーによる別個な室内楽編曲があります。
ショパンの2曲やモーツァルトの5.6曲を実際私は公開演奏に掛けました。ピアニストは大変上手な方達でしたので好評でした。
サロン形式でベートーヴェンの1番(作品15)をラハナーの室内楽版(我々の再編曲でフルートを追加)でも巧く行ったと記憶します。
+++++
ボンのベートーヴェン学者ハンス・ヴエルナー・キューテン博士によれば、ベートーヴェンの協奏曲ト長調(Op.58)にはパッシンガーによって編曲された室内楽版が存在する(未出版)とあります。
内田光子とブレンターノSQ他による実演もされたようです。
http://furiya.ipc.miyakyo-u.ac.jp/uchida.html
[7994]

忘れるところだった危ない危ない

投稿日時:2003年12月18日 20:57
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
そうそう、メニューインのファンなら誰しも喜ぶいい録音がありましたよ。
これを忘れてはいけませんよね。

1963年ロイアルアルバートホールで
イェフディ・メニューインの独奏
ダヴィド・オイストラフの指揮
モスクワ・フィルハーモニーの伴奏で録音された
ベートーヴェンの協奏曲です。
これは伸び伸びした立派な演奏だと思います。
BBC LEGENDS というシリーズにあります。HMVで普通に買いました。
抱き合わせはメニューイン指揮でオイストラフ父子の
モーツァルト:
サンフォニー・コンセルタント(K.364)というのも贅沢ですよ。
[8055]

フーベルマンのベト協

投稿日時:2003年12月21日 12:49
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
[7475]
[7475]

Re: ベト協の贔屓録音は?

投稿日時:2003年12月02日 20:47
投稿者:ぷーた(ID:J3ECEgY)
ベートーヴェン・・・僕も、どこを聴いても感動的な音楽としか思えません。若いころじゃないとわかりにくいのかも知れませんね。最初から最後まで全部好きですが、特に二楽章なんて涙が止まりません(笑)少なくともチャイコフスキーなどよりは僕の中でずっと上位の曲です。

スレッド名の「ベト協」で僕もベトナムを連想しました。人種が何とかってまたpochiさんその他で難しい話でもしてるんだろうな~(失礼)、と思ってたんですが(笑)面白そうなので参加させてください。

嫌いなコンチェルト
・ハチャトゥリアン
・プロコフィエフの2番
・ヴィヴァルディの四季
という感じです。罰当たりですね(汗)

ベートヴェンと言ったら僕の中ではなぜかフーベルマンです。言いようもなく素晴らしいです。話はそれますが、フーベルマンのチャイコフスキーで久々に泣きました。出かけたとき、電車の中で聴きながら涙を流してしまい、非常に恥ずかしかったです。感受性がまったく豊かじゃない僕が他に泣いたのといえば、神童メニューインのバッハの無伴奏ぐらいですから、すごい演奏であることはまちがいありません。

そしてpochiさん、偉そうに言いますがお許しください。ブラームスはですね、体力勝負だと思います。ちょっと気が抜けるとオケに埋もれて何やってるかわからないという状態になりかねませんね。多分一番こたえるのは2楽章じゃないでしょうか。そしてオケとなかなかあわない。これが原因の一つと思われます。なんかやりたいことが出来ないうちに終わっちゃうという感じでしょうか。しかも曲が長いから、すごく不完全燃焼な感じがします。練習法は・・・pochiさんのほうがよくご存知でしょう。何があっても慌てないように日々の鍛錬しかないですね。
=ぷーたさんのコメントにあるのとたぶん同一でしょうね。
聴きました!!
"String"レーベル(イタリア製)
+++++
ブロニスラフ・フーベルマン(1882-1947)
+ウィーン・フィルハーモニー+ジョージ・セル
による1934年6月の録音を秋葉原で入手しました。
感動のあまり、久しぶりにうんと鼻をかんでしまいました。グスン;;;
史上もっとも英雄的で前向きなベートーヴェンでしょう。

この協奏曲は「運命が戸を叩く」例の動機が要所々々で使われます。
つまり、メロディックで平穏無事とみせて、実は
「悲壮」「運命」「熱情」を書いた作曲家の作品であるに違いないのです。
フーベルマンはこの曲の英雄的側面を臆することなく正面から取り上げています。
技術は最高のそのまた最高だし、表現はきわめて個性的ですが、熱気と覇気が聴き手の心を掴みます。

セル指揮のウィーンフィルが、ソロイストの猛チャージにぴたりとつけているのは、オペラで場数を踏んだ本物のプロオケの力量でしょうが、彼らもフーベルマンと丁丁発止のやり取りを心から楽しんでいるという雰囲気が伝わってきます。

3楽章の最後のロンド主題が木管アンサンブルで出るところで、
「なぁソロイストさんや、俺達のテンポはこうなんだけれどねー」
フーベルマン微動だにせず:
「いーや、我輩のベートーヴェンはこのテンポだぞ」
オケ:
「よし、心得た」
結果、アンサンブルの凄さを見せ付けて優秀の美を飾っています。
++++
おなじCDにあるバッハの1番協奏曲はあまり感心できないのです。
モーツァルトの3番も、心に残りません。
[8105]

CSで見たツィンマーマン

投稿日時:2003年12月23日 10:08
投稿者:Geiger1951(ID:Fxk4BJE)
マゼールが中心になったベートーヴェンの解説番組を、CS放送
「クラシカ・ジャパン」CH736で流していました。
協奏曲ではフランク・ペーター・ツィンマーマンが登場し、興味深い話をしていました。
ジョン・エリオット・ガーディナーもちょっと登場します。
+++++++
ツィンマーマンは冒頭の4分音符4個の「運命の動機」にふれ、
「この動機は76回登場する。
ところが不思議なことにソロはこれを一度も弾かない。
あ、むろんカデンツァでは弾くのだけれど」
+++++++
第二楽章については
「この楽章はトニカとドミナントで出来ている」
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第三楽章は
「ラ、レ という開放弦のピッツィカートはお客に
《ヴァイオリニストはハンガリー人か》
と思わせる効果をねらっている」
+++++++
過去の演奏家について
「グリュミオー、オイストラフ、ハイフェッツ
3巨人の知恵を総合できれば上手く解釈
できるが、現在ではそれは不可能」
という趣旨の発言をしていました。
+++++++
中々面白い意見です。
ツィンマーマンの演奏解釈はつややかな音であっさり目のアプローチだと感じます。
彼のベト協は1000円以下で(イギリス室内管+テイト)入手できます。
今度探してみようと思います。
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