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弓の倒し加減について | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 5 Comments
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弓の倒し加減について

投稿日時:2004年08月05日 23:47
投稿者:アレグロ(ID:KZBpkFQ)
ヴァイオリンを演奏する際に、弓を指板側へ倒して弾きますが、その倒し加減について質問させて下さい。自分の場合は、先弓よりも元弓のときの方が、より多く指板側に倒しています。逆に言えば、先弓のときは弓を起こして、弦に毛が多く当たるようにしています。これは長らく習っていた先生の指導によるものです。
ところが、別な先生に習うようになったところ、指板側への弓の倒し加減を変えない方が、音質が安定して良い、ということで、弓の元から先までほぼ一定の倒し加減で弾くように、ボウイングを変更させられています。
まだ慣れてないからかも知れませんが、先弓でも弓を指板側に倒す状態を保つようにして弾くには手首の位置を高めにキープしておく必要があるため、手首に無理がかかって弾きにくく感じます。従来の弾き方だと、先弓のときには、自然と手首の位置が下がって、先弓でも手首の柔軟さが保たれていました。
たしかに、先弓でも元弓でも同じ倒し加減を保った方が、一定の音質が保たれるのは実感できるのですが、どうも先弓で力が入りにくい感じがします。みなさまは、こうした弓の指板側への倒し加減についてどのようにされてますか?また、弓の倒し加減を一定に保つのとそうでないのと、どちらの方が良いのでしょうか?
【ご参考】
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Re: 弓の倒し加減について

投稿日時:2004年08月05日 23:57
投稿者:pochi(ID:KXkZiGI)
私は、「先弓のときは弓を起こして、弦に毛が多く当たるようにしています。」

理由は、先弓と元弓では音が違う事を前提に音楽を考えて居るからです。

スタイルの違いでしょう。
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Re: 弓の倒し加減について

投稿日時:2004年08月06日 21:46
投稿者:terry(ID:MCJlE2g)
弓によって倒しかたは違ってくると思います。 Pajeotその他D.Peccatteよりも前に作られた(と言うか) Tourteに近いような作りをした弓ですと(私の経験上だけですが) ほとんど直角に立てて弾かないと、横方向に対するプレッシャーに弱い弓が多いので(直角方向には、すごく強いです)、スピッカートとかで木が当たってしまいます。 間違っているのかもしれませんが、私の経験上まで、、、
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Re: 弓の倒し加減について

投稿日時:2004年08月06日 22:26
投稿者:Terry(ID:MCJlE2g)
P.S. 私のPajeotは、ほとんど直角で弾くと、 大砲の様なトテツモナイデカイ音が楽器から出てきます。(といっても、PajeotはPajeotで、音色が嫌になるぐらい甘くなってしまいますが... 楽器とすごく相性が良いようで、Peccatteで弾いたよりも いい音が出てきます。)
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Re: 弓の倒し加減について

投稿日時:2004年08月07日 10:00
投稿者:アレグロ(ID:FHgGdIk)
pochi様とTerry様、回答して下さいまして、ありがとうございます。自分の弓は、トルテに酷似した角弓ですが、弓を指板側にかなり倒して弾いても、スティックが弦に当たったりはしません。スピッカートのときも倒して弾いていますが、問題ありません。
そういう点では、弓を倒して弾く際に、弓の側には問題なさそうですが、先弓でも弓を倒した状態を保とうとすると、自分の体(手首)の側に負担がかかって弾きにくいのです。先弓でも、弓を倒した状態を保とうとすると、手首の位置を弓よりも少し高い状態に保つことになりますが、腕が伸びた状態になる先弓で手首の位置を高めに保つようにするのは、自分には難しいです。背が高くて腕の長い方だと、問題なくできるのかも知れませんが。
逆に、先弓で手首が楽になる弾き方をすると、先弓では自然と弓が起きた状態になります。このとき、手首は弓と同じか少し低い位置にあります。
自分は身長170センチで、腕の長さ、手の大きさなどは標準的です。
pochi様がおっしゃるように先弓と元弓で音が違うことを音楽表現に生かすという手もあると思いますが、元から先まで均一な音が欲しい場合も結構ありますよね。こういうことを考えると、2種類の弾き方を両方ともマスターした方がいいんでしょうか?
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Re: 弓の倒し加減について

投稿日時:2004年08月08日 03:21
投稿者:pochi(ID:EiBhiRA)
[14753]修正
弾き易いなんて云う易きに流れてはイケマセン。そんな人はヴァイオリン演奏に向きません。

取り敢ず、弓を逆に持って弾いてみて下さい。色々な事を試してみて、自分の表現力を高めてゆく必要が有ります。チェロの様にヴァイオリンを弾いてみるのも新たな発見に繋がります。

鋭いアタックを付ける為には先弓でも寝かせた方が有利なので、上げ弓の時に使いますが、下げ弓の時には弓先迄の音色のコントロールの為に弓を絃に対して垂直にして行った方が良いと感じるから、私はその様な弾き方を採用して居るのです。この弾き方で弾きなさいなんて云うのは、一種の鍛練だと思って耐えるしか有りません。耐えて下さい。多分、何かの発見が有るでしょう。無いかも知れません。

先生の云う事は必ずしも正しいとは限らないので、そんな弾き方も有るのかな?位に思って、取り敢ず出来る様にはして置いた方が良いでしょう。

どうしても出来ない場合は、その弾き方をしたら、癲癇を起こすとか、足の裏が痒くなるとか、そんな言い訳を考えるのも面白いと思います。

音楽は楽しむ為のものなので、楽しく考えましょう。然し、弾き難いからと云って奏法を勝手に変更する事は伝統音楽では許されない事だと思います。

私は、非常に保守的なヴァイオリン弾きなのです。

御参考になれば、、、。