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2台目検討時期 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 52 Comments
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2台目検討時期

投稿日時:2007年10月13日 02:03
投稿者:悩み中の趣味人(ID:JCSGQJE)
純粋に好奇心からの質問です。

趣味でヴァイオリンを学習されている方々にお伺いしたいのですが
2台目の楽器本体購入は、学習開始からどのくらいで検討されましたか。
また、その満足度と(不調法ですが)お値段、3台目以降の購入を決心されたかを教えていただけると非常に助かります。

【背景】長文失礼いたします。
入門時に買った10万程度の量産楽器を使っているのですが、この楽器は弦と指板の間隔が広いため高いポジションを押さえずらく、しっかりとしたビブラートかけられません。
逆にそれ以外の点において機能的な問題がなかったため、買い換えの必要性を感じなかったのですが、最近「もっと押さえやすければなあ」と思うようになりました。

しかし、調整を行っていただいた結果
・代金が10万円を超える
・押さえやすくなったが、その他の性能にマイナスの影響が発生した
というようなことが起こると何のために調整に出したのかわからなくなってしまいます。
そこで、現在の楽器は入門用と割り切り、もう少し良い楽器を買ったほうがいいのかな、と思うに至りました。

とはいえ、バッハシャコンヌどころかヴィターリシャコンヌも怪しい腕前のレベルで選んだ楽器を今後末永く使えるのか心配なのです。ビブラートは控えめで我慢しもう少し上手くなってから選んだ方がいいでは、と。安めの自動車を買うような値段ですからね……

もちろん次の楽器も先生に目星をつけていただくので、そう外れたものは回ってこないはずなのですが、その時点、時点で重視するものは変わってくると思うのです。
たとえば私の1台目であれば「1stが押さえやすく、音ムラがなく、操作しやすいもの」でしたが、今度買うものであれば「1-7thあたりまで押さえやすく、音ムラがなく、レスポンスが良いもの」になると思います。しかし、また5-6年したら別のポイント(10th以上まで!押さえやすく、音が通る通らないだのといった、現在想像もしないような)が気になってくるのではないかと。
そこで学習者としての先輩方にそのあたりの体験を伺いたいと思った次第です。
(で、決心がついたら購入、迷いが残れば当面現在の楽器で続行しようと思います)
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【ご参考】
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Re: 2台目検討時期

投稿日時:2007年12月18日 14:40
投稿者:クロアシ(ID:IYR2k1I)
この前、弦楽器店の展示会で、Simeone Morassiの最近の作品を1挺試奏しました。芯のしっかりした素直で強い音が出る楽器でした。音色に惹きつけられるものがありませんでしたが、悪くない楽器だと思います。ただ、弾いていて、鈍さというかもどかしさを少々感じました。弾き込めばもっと自由自在になるかもしれません。
Morassiファミリーの他のメーカーの作品(名前は忘れました)も2-3挺弾きましたが、同じような弾き味でした。個性が無いのが少し気になりましたが、どれも水準以上の精度はありました。迷える狼さんは、良い選択をしたのではないでしょうか。

セイジさん、例の1996年製を買われたのですか。おめでとうございます。GBMとCoratti両方お持ちとは、羨ましい(笑)。
Corattiは、アーチの形状や板の厚さ、指板の材質など、ひとつひとつの要素が弾きやすさや鳴り、音色に直結した根拠があるようで、ずいぶん理詰めに作られている印象があります。まあ、優れた楽器は多かれ少なかれみんなそうなんでしょうけど。

30年モノのGBMになかなか巡り会えません。どんな弾き味か楽しみにしているんですけど、今のところ縁が無いようです。
[35997]

Re: 2台目検討時期

投稿日時:2007年12月18日 21:49
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
Di Biagio Raffaelloですか?キレイですね。音は普通です。
[36007]

Re: 2台目検討時期

投稿日時:2007年12月19日 11:08
投稿者:迷える狼(ID:QDEJOSU)
クロアシ様、HP時々のぞかせてもらっています。研究熱心で博識、コメントもいつも的を得ていて感心させられます。
イタリアの新作については賛否両論ですが、長い目で見ればハズレはないように思います。(真作で作りがしっかりしているものであれば)

pochi様、
Dalla Costa というのが製作者の名前です。 この製作者の楽器は3挺試しましたが、安定しているという感想を持ちました。
その中で、弾いていていちばんしっくりくるものを選びました。
(まだ購入はしていませんが) 

「悩み中の趣味人」様、スレットをお借りしてしまいすみませんでした。
ありがとうございました。
[36016]

Re: 2台目検討時期

投稿日時:2007年12月20日 08:21
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
御検討の楽器に、セイジ氏宣うトコロの「ズーン・ジーン・シャリーン」の内、「ジーン・シャリーン」があれば、いいですね。

A線の1st.Position B~Cに「ジーン」のある楽器が、運弓が怠くなく、ハイポジションで甘い音が出る傾向があると思います。そんな新作楽器を探すのは非常に難しいと思います。

新作楽器の場合、少し「ザラッ」とした感じが必要だと思います。この「ザラッ」が経年変化でヴェルヴェットの様な音色に変ります。「ザラッ」は、観客には聞こえません。

初心者の楽器選びでは、駒寄りを思っ切り弾いても音が割れず、スルータストで音が死なない事の方が大切である様な気もします。後者を満たす楽器は少ないと思います。
[36024]

Re: 2台目検討時期

投稿日時:2007年12月21日 00:00
投稿者:迷える狼(ID:ETY5UXM)
pochi様、細かいアドバイスありがたく頂戴します。
言われたことをひとつずつ試して再度検討してみます。
ありがとうございました!
[36056]

Re: 2台目検討時期

投稿日時:2007年12月26日 13:53
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
次は弓の購入ですね。

セイジ氏の場合、誠に羨ましいことにJoseph Arthur VIGNERONを使っている筈です。まだ若いGBMの魅力を存分に発揮出来る弓を紹介した心算です。「名前が余りにも有名なので値段が吊り上っているが、市中にロクな物が出てこないEugene Nicolas SARTORY」よりも性能が良いと思います。VIGNERONは少し硬めなのが少し鳴り難いGBMにピッタリで、同じように硬めのNURNBERGERよりも圧倒的に芳潤でした。しかし、Sound Projectionが出来ていないと、喧しいだけの組合せになるものと思われます。

前置きはさておいて、

名前が付いている弓を、モラッシ関連新作楽器に合わせた場合、楽器と同じくらいの値段を覚悟する必要があります。名前が付いていなければその限りではないのですが、初心者の場合、探しだすことはまず不可能でしょう。新作の弓の場合、音が10m先迄で止って仕舞う様な感じがします。

よい弓を使うことは、ヴァイオリンを弾くとき、よい楽器を使うのと同じく楽しさが違います。これぞという、弓にも出会われん事を念願します。
[36057]

Re: 2台目検討時期

投稿日時:2007年12月26日 15:25
投稿者:クロアシ(ID:IYR2k1I)
一昨日、楽器店へ遊びに行って、GBMをはじめて試奏ました。2007年製でした。固くて疲れました。よほど性能のいい弓を選ばないと、底から鳴らせないと思います。Simeoneも弾いて来ました。こちらは弾きやすくよく鳴りましたが、やはりもどかしさというか隙を感じました。
Simeoneは「この娘のあそこはちょっと緩いなあ」という感じで、GBMは「この娘の肛門はまだほぐれていないなあ」という感じです。
やはり棹選びは重要で・・・

(オーナーの皆様、下品な表現でごめんなさい)
[36060]

Re: 2台目検討時期

投稿日時:2007年12月27日 01:23
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
私の友人の楽器商に問い合わせました。Dalla Costaは、工作精度は標準若しくは少し良く、弾き易く、甲高い耳障りな音を出し難いので弾き易いのだそうです。私の印象とも合致します。私は、高音がシュパッと鳴る楽器が好きなので、Dalla Costaを他人には勧めませんが、低音はソコソコに鳴るので、初心者の方々には良い様な気もします。個人的に楽器自体が持つ美しさという観点で今一つの様な気がします。ハーゼが飛んでいる楽器なら、特別に良い材料を使ったのかも知れませんが、好き好きでしょう。少し見ただけでは解らないような非常に細かいハーゼがキラキラと全面に飛んでいる表板が本当に良い材料なのだそうです。

2000年前後のSimeoneは、裏板に細かい虎杢が入った一枚板を使って居て、表板にも良い材質が使われていました。板の厚さは標準で、弾き易さも普通。そんなに緩いという感じはありませんでした。「この娘のあそこはちょっと緩いなあ」のなら、調整で改善されると思います。素直に鳴りますが、力強さに欠ける感じを受けました。兄弟子のPistoniやScolariの方が密度感があって、職人として格が上だという印象を受けます。何れにしても新作クレモナという大きな工房の中の小さな差異でしか無いと思います。

1990年以降のGBMは鳴りません。肛門ばかりではなく、全身が硬直している感じです。私の64gもあるヴィオラの弓の様な強弓でも裏板まで鳴らすのは困難でした。ところが、1970年代や80年代初頭のGBMはコンチェルトに十分使えるほど鳴るのです。それでも音色は硬めです。値段の高いビソロッティも弾き易いとは云えません。ビソロッティの息子達は、実用的ではない日本向け楽器を量産しているみたいです。

Corattiは元気に鳴ります。F.N.Voirin(60gあるもの)で弾いたら美音でした。操作性が良いので自分が上手に成った様な錯覚に陥ります。低音の深みという観点ではイマイチだと思いました。

>>2台目の楽器本体購入は、学習開始からどのくらいで検討されましたか。
私の場合、ボロの独逸楽器(Stradivarius)が崩壊したときに鈴木の安物を無理を言って買ってもらいました。ブルッフを習っていた頃だと思います。

大人から始めた人が良い楽器を持ちたいというお気持ちはわかりますが、実用品として考えた場合、文京楽器のピグマリウスで十分でしょう。ピグマリウスは馬鹿には出来ませんよ。程度の良い中国工房製でもその性能を弾きだす事は無理でしょう。ある程度の実力が無いと弾きこなせないクレモナ新作を購入する前に、音の出し方を習得して下さい。全ての単音の2オクターブの音階を長短含めて分散を含めて正確に弾ける様にして下さい。これが出来て弓捌きに問題がなければ、オーケストラの戦力になりますが、出来ない場合は、足を引っ張るだけで戦力にはなりません。室内楽では、耳に補正を掛けなければ聴けません。クレモナブランド楽器を購入しても、日本国内では飽和しています。売れば二束三文ですから、投資なんていう考え方は間違っていると思います。

先日気が付いたのですが、この掲示板の管理人であるyc氏が独立する様です。
ブラウザーの背景色の加減で見えないのですが、
ttp://www.chaki.jp/
応援したいものです。
[36063]

Re: 2台目検討時期

投稿日時:2007年12月27日 07:00
投稿者:クロアシ(ID:IYR2k1I)
>そのVIGNERONも、Coratti(1996)とは相性が悪いです

音の輪郭のはっきりした楽器なので、音色に厚みが出るような弓が良いと思っています。
剛弓だと、音色をコントロールし切れないと思います。高価ですが、Lamy、Fetique、Sartory辺りは良さそうです。個人的にFetiqueの甘い音色はキライです。何度も書きましたが、F. Peccatteは音に厚みが出る素晴らしい弓でした。GBMとも相性がいいのでは、と思います。一本だけしか試していないので、どのPeccatteもそれだけの性能を備えているかは分かりません。私には高過ぎて、長期計画で積み立てないと手が出ません。
[36064]

Re: 2台目検討時期

投稿日時:2007年12月27日 21:16
投稿者:ヴュータン(ID:IlQjhXk)
 情報通のpochi さん。
>先日気が付いたのですが、この掲示板の管理人であるyc氏が独立する様です。ブラウザーの背景色の加減で見えないのですが、
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応援したいものです。
 遅ればせながら今気付きました。まだまだお若いycさんが独立されるとは驚きました!温かく見守りたいと思います。Good luck!
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