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ワーチャル弦について議論してください | ヴァイオリン掲示板

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楽器・付属品 20 Comments
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ワーチャル弦について議論してください

投稿日時:2006年12月10日 07:33
投稿者:浪速人(ID:OZlzAjg)
別スレのうーん氏のレポートでワーチャル(Warchal) 関連のスレが05年3月で途絶えているのを知りました。その後に発売されたブリリアント(Brilliant) のファンとしてスレを建てました。匿名希望X氏のご指摘で楽器との相性がありますので、まず使用環境から。

楽器:19世紀、アジャスターはE線器のみ。肩当無し。地味。Gはよく鳴る、Eは出ない方。
弓:フランス1945年製、弦の振動の吸収・ダンピングが良く澄んだ音が出る。
松脂:colophane/millant-deroux いわゆる黒猫
使用弦経歴:オリーブを30年→ピッチの安定性を求めてドミナントとオブリガート5年。E線は色々試したが満足出来ず。工房が勧めたワンダートーンは比較的良かった。

ワーチャル ブリリアントに巡り会い約1年。私のどちらかと言うと内向的(師匠に言わせると隣の部屋で弾いているような、カゼを引いた鼻詰まりの)楽器が超明るくなりました。E線ハイポジの鳴り方にパワーがあり弓圧をかなり掛けても音がつぶれません。、

E線の鳴りのよさはG線の共鳴にあると私は見ています。G線の倍音が豊富なんですね。ですからE線だけをブリリアントの替えても効果ないかもしれません(試していませんが)。

共鳴が凄いですよ。オケでテュッティ・フォルテの4重音、そのあとソリストが弱音ですぐ出てくるところなど響が長ーく残りちょっと引けます。左手でパッと押さえるとその音が出ますので糸枕あたりから徐々に指をずらせて振動を減衰させねばなりません。

D線はシルバーとアルミ2種ありますがアルミが相性良いです。G線は7-8ポジ以上のフォルテでかすれることがあります(D線シルバーも同傾向)。本番で緊張すると余計に。技術上の問題でしょうか。松脂も関係するかも。 ←唯一の不満点。

ピッチと音質は3日、10時間くらい弾くと安定します。賞味期限は100-150時間(1-2ヶ月)くらいと思います。この夏忙しくて張替えの暇がなく200時間(3ヶ月)くらい弾きましたが、かなりヘタっていたようです。秋に張り替えたときの倍音の出方は半端じゃなかったです。開放弦を鳴らすと2,3倍音あたりがかなりの音量で聴けます。尚、E線は安価なので50-100時間で替えます。

もともと明るい楽器にブリリアントは合わないかもしれませんが、私の楽器とは相性が良く一桁上の楽器に生まれ変わったようです。お使いになった方の感想をお待ちしております。もちろん業者の方でお安いところご紹介頂いて結構です。辛口のコメントもどうぞ
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Re: ワーチャル弦について議論してください

投稿日時:2007年03月01日 23:07
投稿者:浪速人(ID:aDSJGWA)
みっちさん、興味あるコメントありがとうございました。色々考えさせられました。

1.ストラドのブラインドテスト
私はこの板でも紹介のあったyoutube で見ました。「The Mystery of the Stradivarius 2」です。試験者のヴァイオリニストがストラドと推定した楽器は隣で聴いていた楽器製作者のものであったというオチがついています。弾いている本人が本物を識別できたかの種明かしはありませんでした。
ttp://www.youtube.com/watch?v=Nphg4YVm37I&mode=related&search=

2.無い音を聴かせる作曲の技法
作曲技法は不勉強で分かりません。何かヒントあればご教示下さい。音響心理学にmissing fundamentalというのがあって、本来含まれて居ない音を脳内現象で聞こえてしまうというものです。小型スピーカーで重低音を感じさせる技術です。
ttp://www.ednjapan.com/content/l_news/2006/03/09_07.html

3.楽音の分光分析
釈迦ではないので大分考えましたよ(笑)。確かに「プリズム」と「音感」は似た所がありますね。太陽光から7色を分光するように、ホワイトノイズのような不協和音を純正律の「プリズム」で分光すると協和音が見えてきます。レオポルド・モーツァルトは増四度の差音を7-limitの純正律という「プリズム」で協和音と感じていたようです。詳細はこちらにあります。
ttp://blogs.yahoo.co.jp/jack_violin1945/2433527.html

4.コンマス
以前、不完全なネット情報から、彼が平均律を推奨されていると誤解し、恥じ入っております。最近の彼の講演要旨を見ますと、音響心理学的観点から純正律と平均律(又はピュタゴラス律)との妥協を図る方策を説いていらっしゃるということに気が付いたのです。音律やヴィブラートについて、感覚や感情だけに委ねるのではなく理論に裏打ちされたプロの演奏技術を紹介されているのですね。このあたりはみっちさんが仰るように「生身の人間によるテストを地道に積み重ねる」ことによって明確になっていくものと思います。

Warchal弦の話から横道にそれましたが、勉強になりました。みっちさんの楽器との相性が良いようでよかったですね。
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