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絃に就いて | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 47 Comments
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絃に就いて

投稿日時:2004年07月04日 00:57
投稿者:pochi(ID:OSBEc5A)
私、名器と云われる物は、オリーブ・オイドクサ・ドミナントを張って有る物しか弾いた事が有りません。ドミナントでも充分美しい音が鳴って居ました。口惜しいかなドミナントは、私の楽器では「カーカー」言って居る様に思うのです。楽器が安物だから仕方が有りませんね。

トコロで、始めてドミナントを張った時の感動は忘れられません。それ迄、ニユウ・リンデンを使って居ましたから、革命的な違いを感じました。誕生日のプレゼントだったと思います。1/4か1/2か忘れましたが兎に角、分数楽器でした。スピルコアが長持ちすると聞いて使った時も感動しました。音量がリンデンとは全く違います。クロムコアも使ってみましたが、スピルコアの方が大きな音が出るので好きでした。

ガット絃を始めて使った時の感覚も覚えて居ます。オイドクサでした。こんなに弾き難い絃が世の中に存在するのか?と疑問に思いましたが、暫く弾いて居ると、成程、「こりゃ弾き方が違うンや無いか?」と思いました。弓の毛を引っかけて後は絃の振動に任せる弾き方を覚えました。

現代の金属弦ヘリコアなんか、夢の様な絃です。指に厳しく有りません。音色の幅が少ないとは云え、金属弦とは思え無い柔らかな音が出ます。リンデンは、直ぐに傷みますが、ヘリコアは長持ちです。

絃に凝るのは、自分が下手なのか、楽器がボロいかどちらかなんでしょうね。質の悪い絃は淘汰されて居ますから、どんな絃を張ってもソコソコの音が出るはずです。名器だと、押さえ付けて潰して弾いてもそれなりに美しい音が出ますが、私の楽器では、悲しいかな汚い音に成ります。元来の楽器の能力が其れ程無いのに、大音量・極彩色の音が出る様に調整して居るからかも知れません。大ホールで浪漫派のコンチェルトで音を通すのは、それなりの楽器が必要です。鈴木の220では金属弦を張らないと難しいでしょうね。

美しい音と云いますが、現代では一寸違って来て居るのでは無いかと思います。ヴァイオリンの場合、偶数倍音を如何に多く、且つ高い所迄出すか?と云う事を指向するのが良い音のお約束だったはずなのですが、リヴァーブを掛けたスピーカの音の方が伸びやかで有ると感じる人の方が多い様に思います。ヴァイオリンの音は、音程に依って音色が全部違いますが、此れが同じで有る方が良い人も多い様です。

消耗品である絃にお金を掛けるのは非常に馬鹿らしい事だと思うのですが、ジレンマです。自己矛盾です。観客には、絃の種類など解らない事は自明でも、凝って仕舞うんです。自分が美しいと感じる心が有る限り、、、。
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【ご参考】
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Re: 絃に就いて

投稿日時:2004年07月05日 23:46
投稿者:M吉(ID:FkWFmQA)
 私は名古屋生れですが、すぐに遠くへ運ばれて売られて使われて、ホッタラカシになって少し使われてまたホッタラカシになって、修理をされて最近ちょっと元気になったところです。だから名古屋弁じゃなくても勘弁してくだされ。
 スチール弦は痛かったナー。
 オイドクサ、気持ち良いかも。ドミナント、へー(30ヘーくらいかな)。オリーヴ割と好きかな。ラーセン、相棒は物好きなんだな。
 絹弦のこと、もうよく憶えてないけど、その頃はヨワーい弓でなでるようにコチョコチョっとくすぐられていたような。あんな弦を憶えている方はもうおられないのですかなー。
 
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Re: 絃に就いて

投稿日時:2004年07月06日 15:29
投稿者:pochi(ID:QCImJYA)
20年前と云えば、私の生まれる前ですが、ドミナントは、マニアックな人が使う絃では有りませんでした。普通に誰でも使う絃でした。絹のE線は、マニアックでした。私が使ったものは、アルミ巻絃でした。E線を除くセットで実売価格2800円だったと記憶して居ります。当時から、ドミナントのE線は、誰も使いませんでした。使うのは、此れ亦マニアックな人だけで、弱くて、全くダメな絃でした。30年位前は、ゴールドブラカットが良かったのですが、クウォリティーが落ちて、ギスギスした音に成り、使わ無く成りました。次に流行ったのがカプランです。少し、認識が違う様ですね。失礼。
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Re: 絃に就いて

投稿日時:2004年07月06日 23:46
投稿者:M吉の友(ID:FkWFmQA)
あはは! 私ってイナカモンなんですよ。しつれい。
 当地では20年前(今もか・・・)、ドミナントを売ってる所は2つくらいでしたね。あまりに安価だったせいか、スチール→ドミナントはOKでもガット→ドミナントってどうなの? って感じでした。
 何か買うモノの値段で客を見るような、高飛車な店が幅を利かせてるのサー。
 絹のEは確かにマニアック。
 ところでカプランってガットじゃなかったの?
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Re: 絃に就いて

投稿日時:2004年07月07日 00:24
投稿者:lin(ID:V1MiJwA)
>ところでカプランってガットじゃなかったの?

これは私も常々疑問に思っておりました。
当時は私も師匠に勧められてカプランを使っていました。
その時は「ナイロンガット」(なにやら懐かしい響き…)と言われていたのでナイロンと信じていたのですが、ここではカプランといえばガット、といった雰囲気の書き込みを多く見かけますのでどちらなのか気になるところです。ガットとナイロン、両方あったのでしょうか?
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Re: 絃に就いて

投稿日時:2004年07月07日 05:20
投稿者:pochi(ID:QCImJYA)
カプランは普通、E線だけを使います。

カプランのガットは、マニアだけが使うものです。使ってみましたが、今一つでした。二度と買いません。

それでは。
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Re: 絃に就いて

投稿日時:2004年07月07日 12:37
投稿者:パープル(ID:KIhHEgM)
いまや幻の弦ニユウ・リンデンから最新のコレルリアリアンスヴィヴァーチェまで、ありとあらゆる弦を使ったことのあるpochiさんによるヴィジョン・チタニウム評を強くキボンヌ!
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Re: 絃に就いて

投稿日時:2004年07月07日 13:11
投稿者:pochi(ID:WUlhJxA)
http://fstrings.com/board/board.asp?id=11875
terry氏に御意見を伺う方が良いと思います。

私は、メイカーが送って来ない物は試しません。知り合いの楽器商は在庫切れだそうです。絃のテストをするのは、時間と労力が掛かります。その上、お金を掛けるのは嫌です。
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Re: 絃に就いて

投稿日時:2004年07月09日 06:30
投稿者:Terry(ID:GWSIMCQ)
Vision Titaniumは、とてもよい弦ですが、耐久性は、dominantと変わりは有りません。最初は弾きごこちも金属音がDominantよりも少なく良かったのですが、2週間ぐらい経つと、あまり変わりは有りませんでした。というよりも、発音の方はDominantの方が弓が弦にすいつく様で、特に、1ヶ月ぐらい経つと、G線とD線が早い弓で弾くと裏返るようになりました。残念ながら、
私にはDominantでじゅうぶんな様です。音量や音色は1000人ぐらい入るホールで、Dominantと変わりはありません。
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Re: 絃に就いて

投稿日時:2004年07月17日 10:09
投稿者:pochi(ID:EmJJlnA)
絃は、切れる迄どんな絃でも使えると思う方もいらっしゃると思いますが、有る程度弾いて居ると自分には許せ無く成って来ます。許せ無い時点は、人に依って様々です。従って、私見として、絃の寿命を書き込んで居ります。

代表的なドミナントの場合、使い続けると徐々に音量が無く成り、発音が鈍く成ります。この傾向は全ての人工素材絃に共通する様に思います。個人的に、弾き難く成ったら変え時なのですが、弾き難くなら無いと思う方もいらっしゃると思いますので、その様な方は交換する必要は無いと思います。然し、絃の巻が切れると、指を痛めますし、飛んでも無い音に聞こえますので、交換した方が良いでしょう。

クローソンの顎宛が良いとか、Vivaceが良いとか、全て個人の趣味性の問題で有り、且つ、楽器、奏法との相性です。一般化は決して出来ません。金鍍金のE線を美観の為に使う人も居る何も知れませんから、美観で選ぶのも一つの方法でしょう。絃の物理的特性、例えば伸びが縮まる期間等は、物理的問題なので、一般化できます。Vivaceの場合、少し弾いて半音程高めに調弦して放置すれば、次の日から音程は安定します。

ドミナント/インフィールド青赤やピラストロの場合、伸び続けます。伸び続けても調弦すれば問題は無いのですが、私にとって許せ無い音色に成って来るのです。無論、私にとって私の楽器ではドミナントは何時弾いても満足出来る音色では有りません。

絃の音色は、日々変って行きます。然し、自分が許せる音に変って行くのなら其れはそのまま使い続けても構わないと思います。ガット等、切れる迄使えるという人が居るのはその所為です。

絃は、夫々張力が違いますから、楽器に馴染む迄時間が掛かります。カールフレッシュは、「絃の張力に依って魂柱の位置を変えるべきだ」なんて云って居ますが、私はそんな必要は無いと思います。何と無く馴染んで来るのです。

色々な絃を試してみる事は非常に良い事です。新しい奏法の発見のキッカケにも成ります。私の場合、どうしてもオリーブに戻って来て仕舞います。多分、私は、音に対する感性が保守的なのでしょう。

新しい絃を張って、良いかどうかを判断するのは、時間が掛かる作業なので、どうしても信頼性の有るドミナントから離れられ無い人が多いのだと思います。

御参考になれば、、、。
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Re: 絃に就いて

投稿日時:2004年07月19日 20:33
投稿者:提琴娘(ID:NWB1QzI)
オリーブについて、語らせて頂きます。
私はE線をオリーブに変えてから、他の弦に変えられなくなりました。ドミナントから急にオリーブに変えた時の感動が大きかったせいかもしれませんが、気に入ってしまってオリーブで続けています。

しかし、私は今学校のオケ部に入っているのですが、オーケストラに於いてオリーブは少し響きすぎるらしいので、あまり良くないとか。
さらに最近思うのが、E線以外の弦が今のところ全部ドミナントなので、E線ばかり目立って聞こえることです。近いうちに、せめてA線だけでもオリーブにしたいです。

ところでA線のオリーブですが、私の体験からすると、すぐに指に触れる部分がガヂャガヂャになります。練習のし過ぎだと言われたりしましたが、今のドミナントでは練習量は変わらなくても全然なりません。そこのところ経験した方いますでしょうか?

最後に、私的に考えるオリーブ弦の特徴。
長所・音が綺麗で響きが良い
   ・強弱など幅広い音が出せる
   ・協奏曲など独奏に向く
短所・響きすぎる
   ・戻りやすい
   ・オケには向かない
   ・少々値が張る
それから、個人的にはE線のオリーブの金は格好いいと思いますが、すぐに金が剥げてしまうのが悲しい。     では、長々と失礼しました。。  
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