[46949]
皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月21日 15:02
投稿者:catgut(ID:iJMDRYA)
ttp://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062102000235.html
皇太子さまが故高松宮宣仁(のぶひと)親王(一九〇五~八七年)から贈られ、愛用されているバイオリンが「日本のバイオリン王」と呼ばれた鈴木政吉(一八五九~一九四四年)の逸品であることが分かった。
ということで明日目白の学習院で無料のレクチャーコンサートがあるそうです。
皇太子さまが故高松宮宣仁(のぶひと)親王(一九〇五~八七年)から贈られ、愛用されているバイオリンが「日本のバイオリン王」と呼ばれた鈴木政吉(一八五九~一九四四年)の逸品であることが分かった。
ということで明日目白の学習院で無料のレクチャーコンサートがあるそうです。
ヴァイオリン掲示板に戻る
1 / 4 ページ [ 39コメント ]
[46950]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月21日 17:25
投稿者:catgut(ID:iJMDRYA)
レクチャーコンサートの案内と関連記事です。
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/new.html
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/museum%20letter/ml22_02.pdf
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/museum%20letter/ml22_04.pdf
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/new.html
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/museum%20letter/ml22_02.pdf
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/museum%20letter/ml22_04.pdf
[46951]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月21日 21:36
投稿者:catgut(ID:MoAzczc)
ちなみに政吉自作と確認されているものは2つだけと記事にありますが、最低限最初に作って鈴木家が所蔵するものと無量塔蔵六氏所蔵のものがあり、今はありませんが数年前にネット上で真作と思われるのを見たことがあります。
また済韻は電動バイブレータで木材を振動させたものだそうです。
また済韻は電動バイブレータで木材を振動させたものだそうです。
[46952]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月22日 21:38
投稿者:catgut(ID:MRB0NAQ)
私は所用があって残念ながら行けませんでしたが皇太子殿下も来られていたそうです。
松下敏幸氏の講演内容について聴講された方がいましたら概要をよろしくお願いします。
松下敏幸氏の講演内容について聴講された方がいましたら概要をよろしくお願いします。
[46954]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月23日 23:40
投稿者:catgut(ID:MUiJOHk)
一方的に情報を求めるのも良くないので、鈴木政吉が最初にどのようにヴァイオリンを作ったかについて述べてみます。これは鈴木政吉の親族でさえ証言に差があり、事実があまりはっきりしません。当の本人は以下のように書いています。
「狂人とまで謂はれて楽器の製造に苦心したる予の経験」
によると
恒川鐐之助からヴァイオリンを習ったが、日本では製造できないと速断(ママ)してしまった。
「処が、其の後フト内国製のヴァイオリンが眼についたので、西洋楽器も
日本に於て製造の出来ないものでないという事を知った。さうなって見ると、一日も早く拵へて見たくてしやうがない。で、内国製のヴァイオリンを手本として模造に取りかかった。いろいろと工夫に工夫を重ねて、翌年の春、どうやら、こうやら、型ばかりのものを拵へた。」
ということで、本人によると国産の先行するヴァイオリンを手本に、それなり
の日時をかけて作ったということです。
もちろん着手してからの最初の試作品はよく言われるように1週間程度で作った
というのも事実かもしれません。
また鈴木鎮一が1922年頃ドイツで入手した「グァルネリ」は、メッケルの鑑定書によるとベネチアのピエトロ・グァルネリの作品で2000円(現在の価値で600万円程度)で購入したものです。ドイツで激しいインフレの時期で、その数日前までは為替レートでその倍額でした。のちに鈴木政吉がこれを見て、裏板が厚いのにすばらしい音がすることを不思議がり、自作の参考にしたようです。皇太子殿下のヴァイオリンもその成果が使われたのではないでしょうか(鈴木鎮一は1925年に一時帰国している。皇太子殿下の政吉自作ヴァイオリンは1926年作)。
「狂人とまで謂はれて楽器の製造に苦心したる予の経験」
によると
恒川鐐之助からヴァイオリンを習ったが、日本では製造できないと速断(ママ)してしまった。
「処が、其の後フト内国製のヴァイオリンが眼についたので、西洋楽器も
日本に於て製造の出来ないものでないという事を知った。さうなって見ると、一日も早く拵へて見たくてしやうがない。で、内国製のヴァイオリンを手本として模造に取りかかった。いろいろと工夫に工夫を重ねて、翌年の春、どうやら、こうやら、型ばかりのものを拵へた。」
ということで、本人によると国産の先行するヴァイオリンを手本に、それなり
の日時をかけて作ったということです。
もちろん着手してからの最初の試作品はよく言われるように1週間程度で作った
というのも事実かもしれません。
また鈴木鎮一が1922年頃ドイツで入手した「グァルネリ」は、メッケルの鑑定書によるとベネチアのピエトロ・グァルネリの作品で2000円(現在の価値で600万円程度)で購入したものです。ドイツで激しいインフレの時期で、その数日前までは為替レートでその倍額でした。のちに鈴木政吉がこれを見て、裏板が厚いのにすばらしい音がすることを不思議がり、自作の参考にしたようです。皇太子殿下のヴァイオリンもその成果が使われたのではないでしょうか(鈴木鎮一は1925年に一時帰国している。皇太子殿下の政吉自作ヴァイオリンは1926年作)。
[46955]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月25日 00:54
投稿者:catgut(ID:NWNVhTY)
講演の情報がありませんね。[46950]
のPDFの記事以外の内容はなかったのでしょうか。
ついでながら1930年に鈴木梅雄は当時の鈴木のヴァイオリンの製造方法を以下のように書いています。特に気になった点だけ書きます。
・木材は最低3ヶ月人工乾燥を行う(無水状態の華氏90度から120度で)
・側板はお湯で煮て柔らかくなったところで型で挟み、湾曲させる。
(宮本金八も同じ方法)
・ニスはオイルニスで、ヴァイオリンに塗る回数は5度ないし8度。
(オイルニスについて個人的にはやや疑問)
・号数は最初から完全に決めて作るのではなく、製造中に選別を行い最終的
な号数を振り当てる。
[46950]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月21日 17:25
投稿者:catgut(ID:iJMDRYA)
レクチャーコンサートの案内と関連記事です。
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/new.html
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/museum%20letter/ml22_02.pdf
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/museum%20letter/ml22_04.pdf
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/new.html
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/museum%20letter/ml22_02.pdf
ttp://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/museum%20letter/ml22_04.pdf
ついでながら1930年に鈴木梅雄は当時の鈴木のヴァイオリンの製造方法を以下のように書いています。特に気になった点だけ書きます。
・木材は最低3ヶ月人工乾燥を行う(無水状態の華氏90度から120度で)
・側板はお湯で煮て柔らかくなったところで型で挟み、湾曲させる。
(宮本金八も同じ方法)
・ニスはオイルニスで、ヴァイオリンに塗る回数は5度ないし8度。
(オイルニスについて個人的にはやや疑問)
・号数は最初から完全に決めて作るのではなく、製造中に選別を行い最終的
な号数を振り当てる。
[46956]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月25日 23:28
投稿者:catgut(ID:NWNVhTY)
戦前の楽器の広告を掲載されている方のブログを紹介します。戦前の鈴木のヴァイオリンのグレードによる仕様の差がわかります。
ttp://blog.goo.ne.jp/1971913/e/b070012e796346ce7370cc8c20fbd0b9
新案ヴァイオリン(護謨布製)
A 金 貮円
B 金 貮円五拾銭
とありますが、ゴム布製ヴァイオリンとはいったいどのようなものだったのでしょうか。
ttp://blog.goo.ne.jp/1971913/c/f791b5ea65f396eb53d4b20b598b56c3/1
明治三十五年(一九〇二年)と推測されるカタログでは、当時の低グレード品は弓やケースは別売り、高グレード品には弓やケースが付属していたことがわかります。
1923年4月のカタログのところには、当時の鈴木の広告画像が掲載されています。これを見ると当時の鈴木ヴァイオリンには「ストラディヴァリウス型」「アマティ型」「シュタイナー型」があったことが分かり、グレードによって色とオールド仕上げの違いがあったことがわかります。W5号がアマティ型だったとは知りませんでした。
ttp://blog.goo.ne.jp/1971913/e/b070012e796346ce7370cc8c20fbd0b9
新案ヴァイオリン(護謨布製)
A 金 貮円
B 金 貮円五拾銭
とありますが、ゴム布製ヴァイオリンとはいったいどのようなものだったのでしょうか。
ttp://blog.goo.ne.jp/1971913/c/f791b5ea65f396eb53d4b20b598b56c3/1
明治三十五年(一九〇二年)と推測されるカタログでは、当時の低グレード品は弓やケースは別売り、高グレード品には弓やケースが付属していたことがわかります。
1923年4月のカタログのところには、当時の鈴木の広告画像が掲載されています。これを見ると当時の鈴木ヴァイオリンには「ストラディヴァリウス型」「アマティ型」「シュタイナー型」があったことが分かり、グレードによって色とオールド仕上げの違いがあったことがわかります。W5号がアマティ型だったとは知りませんでした。
[46957]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月27日 12:01
投稿者:ヴァイオリンとフルートのRio(ID:ExiIWRA)
本題から少々それますが、新案ヴァイオリン(護謨布製)について考えてみました。
三味線の皮は猫の皮だそうですが、合皮のものもあるそうです。合皮は布地に樹脂を塗布したものなので、布地とゴムを合わせたものか、あるいはゴム、布地、ゴムを三層にしたものを表板や裏板の代わりに用いたものではと思います。
ゴムの弾性はプラスチックの弾性とは異なるし、単なるゴムの場合、むしろ制振性があるので、疑問は残りますが、架橋させて硬度を増すこともできますので、あるいはと言う気がします。
あくまで想像です。
三味線の皮は猫の皮だそうですが、合皮のものもあるそうです。合皮は布地に樹脂を塗布したものなので、布地とゴムを合わせたものか、あるいはゴム、布地、ゴムを三層にしたものを表板や裏板の代わりに用いたものではと思います。
ゴムの弾性はプラスチックの弾性とは異なるし、単なるゴムの場合、むしろ制振性があるので、疑問は残りますが、架橋させて硬度を増すこともできますので、あるいはと言う気がします。
あくまで想像です。
[46958]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月27日 12:07
投稿者:catgut(ID:GIgASJg)
鈴木政吉の父親は侍株を買って武士になりましたが貧しかったので三味線を作り、政吉も三味線の製作者として一人前になったそうです。
三味線(ないし本来の胡弓)を参考にしたかもしれませんね。ゴム製なので劣化が激しく現物が残らなかったのでしょうか、私は見たことがありません。
三味線(ないし本来の胡弓)を参考にしたかもしれませんね。ゴム製なので劣化が激しく現物が残らなかったのでしょうか、私は見たことがありません。
[46959]
Re: 皇太子殿下のヴァイオリンは政吉自作
投稿日時:2013年06月27日 22:33
投稿者:モキュモキュ(ID:VSRUGWA)
護謨布
_____
/ \
`/ ̄  ̄ \/|
|●o●) ノ
(Ξ_人_Ξ ___ ヽ
`ー―――\) \|
モキュモキュ!
_____
/ \
`/ ̄  ̄ \/|
|●o●) ノ
(Ξ_人_Ξ ___ ヽ
`ー―――\) \|
モキュモキュ!
ヴァイオリン掲示板に戻る
1 / 4 ページ [ 39コメント ]