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現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)! | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 42 Comments
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現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年04月24日 19:27
投稿者:ナハナハ(ID:NZcWEiU)
現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!ってことで~。
下記の掲示板を読んだら、巻き線の無い裸のガット弦(プレーンガット弦)を試したくなると思う。そう、その気持ちを大事にして欲しい。ドキドキわくわく、マジで新境地が開けるカモ?!
ttp://coastaltrading.biz/patio/patio.cgi?
最初に小文字のhをつけて検索してみよう。

あと「TORO弦を早く安定させるための秘策」というスレッドも興味深い。オレも試してみたけど、たしかにスゲェ効果ある。5回くらいこすっただけでは効果が出なくて、このスレッドに書いてあるように20回くらい根気良くこすって初めて効果が出るって感じ。時間と根気のある人は30回くらいこするといい。これをやってから弾くとガット弦がスチール弦並みに狂わない弦に変身する。もっと早く知りたかった・・・。
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Re: 現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年08月16日 13:24
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
ARCUS惹句を見ると買いたくなくなります。

このスレッドを読むとTOROを使いたく無くなります。
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Re: 現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年08月16日 14:16
投稿者:腸弦(ID:IBCGGYI)
弓に張る「毛」は、天然の「馬の尻尾(しっぽ)の毛」ですが、ナイロンで作った「擬似馬毛」も存在するようです。ただ、あまりにも演奏感が違うために好まれず、弓には、もっぱら天然の馬の毛が張られています。

ところが、ヴァイオリンの弦に関しては、ナイロンを使ってガット弦の音を出そうと各メーカーが努力していますが、現時点で出ているナイロン系の弦を見る限り、ナイロンやその他の化学繊維でガット弦の音を出すというのは、今後いくら努力しても、ほとんど不可能なように思われます。

世界中の弦メーカーがナイロンを使ってガット弦の音を出すということに使った努力と労力と費用を、裸のガット弦の性能アップや耐久性向上のために使っていたら、きっと、あの偉大なパガニーニが涙を流して喜ぶような「究極の理想の弦」が出来ていたのではないかと思います。

自分が考える「理想の弦」とは、次のような弦です。
①毎日1時間練習した場合に6ヶ月間使用できる耐久性がある、②気温や湿度や水分に対する強さ、つまり、耐候性や耐水性が現代のナイロン弦を超えている(できれば、スチール弦と同等レベルであって欲しい)、③ピッチの安定性がスチール弦と同等レベル、④音量、音色の多彩さ、レスポンスの俊敏さなど音響的な性能が、現代のナイロン弦やスチール弦のすべてを上回っている

いくら音が良くても、ピッチ(音程)が狂う弦は「ダメな弦」だと思います。音色の良し悪しはある程度「好み」の問題として片付けられますが、音程の良し悪しは、「演奏そのものの良し悪し」に直結します。音程の狂った演奏は、誰にとっても耐え難い演奏です。

現在入手できるヴァーニッシュ処理された裸のガット弦(例えば、TOROの3×V)は、既にかなり「いい水準」まで来ていると思うので、あともう少し改良(改善)を加えることで、自分が考える「理想の弦」が得られると確信しています。
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Re: 現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年08月23日 20:44
投稿者:腸弦(ID:IBCGGYI)
裸のガット弦は、弦を張った直後よりも、弦を張って4~5日経過した方が音量も大きくなり音色も良くなります。
ピッチは弦を張ってから2~3日で安定しますが、裸のガット弦らしい音がしっかりと出てくるのには、弦が駒に馴染む必要があります。
裸のガット弦には、金属の巻き線が無いので、裸のガット弦は駒の溝が弦にほんの少しだけ食い込みます。ヴァーニッシュ弦は、それほど食い込みませんが、それでも多少は食い込みます。
毎日の演奏時間にもよりますが、単にピッチが安定するだけでなく、本番で安心して使えるぐらい弦が馴染んで本当に良い音が出るまでの時間は、毎日数時間演奏する人で3~4日、毎日1時間程度しか弾かない人の場合1週間程度です。
弦を張った直後は、ちょっと音が詰まったり、音がかすれたりしますが、弦が馴染むとそれらは解消され、伸びやかで艶のある音が出てきます。
裸のガット弦を張ったときは、1週間程度は様子を見てやることが大事です。ゲージが合っているかどうかは、1週間経過してから判断した方が無難です。
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Re: 現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年08月24日 04:13
投稿者:通りすがり(ID:glBXVAA)
今標準ゲージ(?)を張っているものですが、
自分に適したゲージを探す場合、みなさんどのようにして判断しているのでしょうか?

A線のレスポンスを向上させたいから細く。
G線の音量がもう少し欲しいから太く。

こんな感じでしょうか;
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Re: 現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年08月24日 14:43
投稿者:腸弦(ID:IBCGGYI)
TORO弦のゲージ選択についてですが、自分は次のような方法でベストゲージを探しています。
自分の組み合わせは、スチールE線(ピラストロ№1)、TOROの裸ガットのA・D・G線(3×V)です。
まず、スチールのE線に対してバランスの取れるA線を決めます。自分の場合、0.81~0.82㎜の裸ガットのA線が、ちょうど良いバランスです。
次に、このA線とバランスの取れるD線を決めます。自分の場合、現在模索中ですが、1.11~1.12㎜の裸ガットのD線が合うと思います。
最後にこのD線とバランスの取れるG線を決めます。自分の場合、現在模索中ですが、1.85㎜±0.01㎜の裸ガットのG線が合うと思います。
音量バランスは、弓で弾いて確かめるだけでなく、ピチカートをはじいてチェックすると良いです。弓で弾くだけだと、判断を誤る可能性があります。
ピチカートではじくと、テンションのバランスの悪い弦が、すぐにわかります。ピチカートではじいたときに、ショボイ音が出たら、その弦はテンション不足ということで、その弦はもっと太いゲージに変える必要があります。
なお、上記の組み合わせだと、自分のヴァイオリンでは、ドミナントやエヴァ・ピラッツィをはるかに超える「非常に迫力のある」音が出せます。2,000人収容の大ホールで、バッハの無伴奏が弾けるだけの音量が出ていると思います。
単なる音量だけでなく、音の響きの豊かさについても、ドミナントやエヴァ・ピラッツィなど全く敵ではないという感じです。
TOROの裸ガット弦は、0.01㎜刻みでベストゲージを探求できるのですから、当然と言えば当然ですね。最適なゲージが見つかると、こんなにもデカイ音が出るんだ!という驚きがあります。それでいて、演奏者の耳への負担は小さく、音が美しいので心地良く演奏を楽しむことができるのです。
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Re: 現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年08月30日 14:57
投稿者:腸弦(ID:IBCGGYI)
オーケストラでお弾きになっているある方がTOROの3×Vについて述べられたご意見を読んでの感想です。

>張った直後少しカーカーするかなと思いましたがすぐになじみ
 これは、TOROの裸ガット弦に共通する特徴ではないかと思います。1×Vよりも3×Vの方が、張った直後に「カーカー」する度合いが強いように思います。この「カーカー」を減らすには、松脂の量をほんの少し増やすと良いです。いつも1往復塗っている人だったら、1.5~2往復塗るようにすると、「カーカー」がだいぶ解消します。この「カーカー」は、あまり練習しない人でも弦を張ってから5日以内に解消します。(たくさん練習する人だと3日以内に解消すると思います)

 自分は3×VのA線と1×VのD線を組み合わせて張ったことがありますが、わずか2回のヴァーニッシュの差でも、耐水性・耐湿性は結構違うことがわかります。湿度の高いところで演奏していると、1×VのD線は少しピッチが下がってくるのに対して、3×VのA線はあまりピッチが下がりません。手にたくさん汗をかく人だと、その違いはもっと大きく感じられると思います。

>私が使っている楽器は持病があって気難しく、裸のガットを張っていても、湿気などちょっとのことで機嫌をそこねてしまうのですが、3xVarnishなかなかいいです
 とのことですが、湿気のせいで機嫌を損ねる度合いが大きいのは、じつは楽器ではなくて弦なのではないかと思います。
湿度が高くなると、楽器(木)も弦(ガット)も湿気を含んで伸びます(動きます)が、その伸びる(動く)度合いは、弦の方がずっと大きいです。特にヴァイオリンに使われている木は、長期間寝かせて乾燥・熟成された木ですので、湿度が高くなったからと言っても、それほど伸びるものではありません。
アジャスターをほんの少し回すだけでもピッチが変わるスチールのE線は、湿度が変化しても伸び縮みしません。
湿度を大きく変化させると、スチールE線は伸び縮みしないものの、楽器本体は多少は伸び縮みしているはずですので、スチールE線のピッチが変化する可能性があるわけですが、実際にはほとんど変化しません。これは楽器本体の伸び縮みが無視できるほど小さいことを示しています。
一方で、ピラストロのオリーヴなどの通常のガット弦は、湿度が大きく変化すると、半音の1/2ぐらい狂うことがあります。酷い場合は半音狂うことがあります。
TOROの裸ガット弦の1×Vだと、湿度がかなり大きく変化してもピッチの狂いは半音の1/4程度で済みますし、3×Vだと半音の1/8程度に収まります。

湿度が変化しても楽器はそれほど伸び縮みしないのに、弦が大きく伸び縮みしてしまうと、楽器が機嫌を損ねてしまう=鳴りが悪くなる、わけです。要するに、楽器が機嫌を損ねる(鳴りが悪くなる)一番の要因は、湿度の変化による弦の伸び縮みだと思います。

自分はTOROの3×Vを張るようになってから、多湿期に楽器の鳴りが悪くなる現象が大幅に緩和されたように思います。つまり、TOROの3×Vは、湿度の変化に強く、伸び縮みが非常に少ないので、多湿期でも乾燥期でも、一定した「(楽器の)鳴り」が確保できるのです。

オーケストラでお弾きになっているある方のご意見を読んで、自分としては「湿度の変化による弦の伸び縮みが非常に小さいTOROの3×Vは、楽器本体にとっても非常に優しい弦と言えるのではないか。」という思いが増した次第です。

TOROの3×V(トロのさんかけヴイ)、これからの台風シーズン(多湿期)を快適に乗り切るために、最も頼れるアイテムになってくれると思います。
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Re: 現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年08月31日 11:38
投稿者:通りすがり (ID:GVgTc2Q)
>腸弦様
詳しいお返事ありがとうございます!
それと、野村さんの掲示板を4時間かけて読みました。

D,Gが注文ページにないゲージだったので???と思っていましたが謎が解けました。
D線は標準ゲージでもシープだと太いですね;
G線もシープで注文すると、凄いことになりそうです;特注だと、おいくらなのでしょう?

質問なのですが、銀巻きG線とシープガットのG線では
実際に楽器にかかるテンションはどれくらい違うのでしょうか。
銀巻で比重を重く出来ない分、テンションは上がるということですよね。
負担が大きいとなると、割れ修理があるオールド楽器には心配です。


ttp://vn-bbs.net/bp/files/01_Oliv_2190.jpg?PHPSESSID=uurp6m2cgh9al6q202d93u1qa4
上記の方は、オリーヴDGを裸ガット風にテールピースへ固定してますが、
オリーヴやオイドクサでも音が伸びるようになったりするのでしょうか?
テールピースの固定方法も、ループ作ってそこに通すか結び目をテールピースに引っかけて固定するかで音が変わりそうです。
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Re: 現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年08月31日 13:15
投稿者:腸弦(ID:IBCGGYI)
通りすがりさんへ。

裸ガット弦のテンションデータ(計算値)をお知らせします。参考までに、代表的なナイロン弦等のテンションデータも掲載しています。
なお、自分は今、E:ピラストロ№1のミディアム(クロム巻きスチール)、A:0.81㎜、D:1.08㎜、G:1.83㎜という組み合わせです。A・D・G線は全てTOROの裸ガットで3×V(3回ニスコーティングされたもの)です。

e"0.58-----6.506 Kg
0.60-----6.963
0.62-----7.435
0.64-----7.922

a' 0.78-----5.241 Kg
0.80-----5.514   TOROではミディアム扱い(ドミナント5.5㎏、ヴィジョンチタニウム5.5㎏)
0.81-----5.652 
0.82-----5.793
0.84-----6.079
0.86-----6.372

d' 1.04-----4.151 Kg  (ドミナント・アルミ4.1㎏) 
1.06-----4.312    TOROではミディアム扱い
1.08-----4.476 → 3×V(ドミナント・シルバー4.5㎏)
1.10-----4.643 
1.11-----4.728 (ヴィジョンチタニウム4.7㎏)
1.12-----4.814 (オリーブ 16 3/4標準太さ4.8㎏)

g 1.80-----5.539 →テンションがやや弱い
  1.82-----5.663 
  1.83-----5.725 → 実用可能
1.84-----5.788
  1.85-----5.851 

なお、TOROの裸ガットのG線は、特注扱い(特注の仕方については、販売会社にメールでお問い合わせ下さい)になりますが、1本2,400円です。銀巻きG線のほぼ半額とかなり安いですが、音は、非常に素晴らしく満足度が高いです。そして、耐久性は、銀巻きG線とは比較にならないくらい優れています。(超長寿命)
上記のテンションデータを見ると、かなりテンションが高いように見えますが、実際に裸ガットのG線を張ると、弦を張っている最中に弦が伸びて細くなるため、実際のテンションはもう少し低いと思います。
弾いているときの体感テンションからすると、1.83㎜の裸ガットのG線の実際のテンションは、おおむね4.5kg程度だと思います。

人間の手というのは不思議なもので、裸ガットのD線やG線の太さに慣れてしまうと、ドミナントやオリーヴを張った楽器を弾くと弦が細過ぎて、逆に違和感を感じるほどです。

裸ガット弦は、自分で結び目を作って、結び目をボールエンドに見立てて、それをテールピースに引っ掛けるのが、一番確実な張り方です。このとき、結び目に、皮やフェルトで保護用のクッションをかませてやると、さらに良いです。

保護用のクッションの作り方は下記のサイトを参考にして下さい。
ttp://vn-bbs.net/bp/index.php?e=78&PHPSESSID=7t5rma84e8v8ldaiiafcion0c1
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Re: 現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年08月31日 13:56
投稿者:catgut(ID:NglpVRU)
バロックヴァイオリンで、(歴史的には正しくないかもしれませんが)D線でガット巻線を使用している方がいらっしゃるようです。マンゼもそうしているように見えました。E,Aが裸ガット、D,Gがガット巻線です。こういう組み合わせもありですね。
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Re: 現在(いま)裸のガット弦がナウイ(Nowい)!

投稿日時:2008年08月31日 17:43
投稿者:通りすがり (ID:GVgTc2Q)
ドミナントなどを使った場合の一般的なテンションの合計は
23kg前後なので、なかなかよい具合ですね。

シープガットのG線、非常に興味がありますが1.8mmとなると、
オリーブの倍近くあるので駒の調整はやはり必須でしょうか?
ナットも食い込む気がしますが、食い込んだ方が良いという意見もあったり
微妙なところです。

テンションの計算非常に参考になりました!
ありがとうございます。
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