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10歳前の子供が難曲を弾く意味 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 30 Comments
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10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月14日 10:06
投稿者:匿名で(ID:QZUiU1A)
発表会・演奏会のシーズンですね。プログラムでよく見かけるのですが、
10歳前の子供がパガニーニのカプリースやブルッフ、サンサーンス、ヴエニアウスキなどのコンチェルトを敢えて弾くことについて、広く賛否両論感想雑感などお聞かせいただきたいと思います。わたくしはどうしてもこの意味がわからないので、どうぞよろしくおねがいします。
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【ご参考】
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Re: 10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月17日 11:07
投稿者:りむじん(ID:MSQEYYI)
NONさんの言うことも理解できます。確かに発表会で何歳の子が何を弾こうと自由ですよね。
ただ、10歳以下の子供がヴァイオリンで難曲を弾くというのは、バレエの場合でいうと、10歳以下の子供たちに「白鳥の湖」「ジゼル」などの作品を躍らせるようなもので(もちろん、ヴァイオリンとバレエを直接比較できませんが)、観ている側としては「無理してあんな難しい作品を弾かなくても・・」と思ってしまうのも事実です。たぶん、スレ主さんのおっしゃりたいのは、「人生経験の乏しい小さな子供たちに、音楽的、技術的に高度な難曲を弾かせる事に何の意味があるのか」ということだと思うのですが。(違っていたらすみません!) 
[24895]

Re: 10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月17日 11:35
投稿者:the merry fiddler(ID:FpcSCEk)
10歳前の子供が難曲を弾いてもなんら問題はありません。
先生の教えにしたがっていればよろしい。
昔からこの国では「素読」という教育法がありました。
10歳前の子供が先生やおじいさんから、「子のたまわく、云々」と
意味の分からない文章を暗唱、または暗記させられていました。こういう方法で10歳前の子供が現代の大人でも理解できない論語や春秋に接していたのです。そのようにして子供の頃覚えたものは大人になって役立ちます。いやむしろそのようにして身につけたもしか役に立たないと言っても過言ではないかも知れません。しかしこの方法は大人には通用しません。
頭や筋肉、骨格の柔軟なうちに難曲に挑むことはいいことです。
[24896]

Re: 10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月17日 12:13
投稿者:そうですね・・・・(ID:IUcjACc)
私もthe merry fiddler に賛成です。
匿名でさんはバイオリン教師で子供の進度についていくことが出来ない又は上手く教えられない方が質問したのでは?と思うのですが、違っていたらごめんなさい。
いろいろな意味で先生のあり方は大切です。
[24900]

Re: 10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月17日 17:58
投稿者:匿名で(ID:lJlQcA)
そうですね・・・さんへ
せっかくのご想像ですが、まったく違います。バイオリン教師ではありません。ただの愛好者です。

みなさま、たくさんのご意見ありがとうございました。容認・否とどちらも興味ぶかく読ませていただきました。

私的には、本人が弾きたいのならば、弾かせてもいいという考えではありますが、それに伴う諸問題は決して、無視してはならないと思います。

敢えて難曲にとりくむ:挑戦心のある子なら、かなり励みになるが、先生からの押し付けで、消極的な子の場合は、かなりの負担になる。ある程度の長い期間、同じ曲をさらうことになので、時間をかける割に得るものは大きいのか疑問。

当然のことながら、りっぱな演奏のレベルで弾ききることができるのは、ほんのわずかの子供だけで、それ以外は、そこそこのレベルの仕上がりにしか到達しないので、これが続くと、難曲であっても、常に完成度の低い仕上がりがあたりまえになってしまう。

子供は1度難しい曲を与えてしまうと、それ以降は同程度、あるいはそれ以上のレベルの曲をひきたがる傾向にある。もう1度、前にもどってやさしい曲に取り組むのはかなり苦痛らしい。

難曲を与えて効果があがるのは、きわめてわずかの、かなりの技術がある子供で、練習を苦とも思わないタイプですが、発表会などで見るかぎりは、むしろ「なにも今、この曲をどうして弾いているのか」と感じてしまうほうが多いです。

また、どんなに技術的に満たされていても、音楽なのですから、「仏つくって魂いれず」のような演奏には心がうごかされません。二十歳前の若い、世界レベルの演奏者の演奏でさえ、そう感じてしまいます。特に若い日本人の演奏家にはこの傾向が強くないでしょうか?

子供が弾く難曲は、毒にも薬にもなりうる、それをうまく処方するのは先生の力量というところでしょうか?いろいろなご意見が出たということは、単純にはわりきれないものがあるということなのでしょう。難問です。


 
[24902]

Re: 10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月18日 00:08
投稿者:yam(ID:QpR1B3I)
>昔からこの国では「素読」という教育法がありました。
.10歳前の子供が先生やおじいさんから、「子のたまわく、云々」と
意味の分からない文章を暗唱、または暗記させられていました。

そうですね。昔からこの国では、そうやって意味や背景を抜きにして形だけを教えるという形式的方法で子供を型に嵌めてきたのですね。そうやって芸術も科学も文化も、中国や西洋から思想や背景や歴史を抜きにして形だけ輸入して、それを表面的に模倣することに終始してきたわけです。かつて岡本太郎氏はそういうのを「八の字文化」と呼んで蔑んでいましたね。かつての子供は教育勅語とか歴代天皇の名前とかも丸暗記させられていましたが、思考能力や健全な批判精神は身に付かなかったので竹槍訓練でB29に勝てると思っていました。根性練習でソリストになれると勘違いした子供が燃え尽きたり挫折してヴァイオリンを辞めてしまう話もよく聞きますね。
[24941]

Re: 10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月23日 10:08
投稿者:Qリ(ID:GEiUaJY)
音楽的には意味のある行為ではないと思う。

演奏家を、世の中に立たせる という点での意味がある
一部の人はそう思っているのだろう。
いわゆる 神童ビジネス だ。
7歳でパガニーニを弾いた etc を勲章に、プレゼンスを高め
本人の商業的価値を高めようと言うビジネスだ。
[24946]

Re: 10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月23日 14:48
投稿者:市井のアマチュア(ID:NJUxeHU)
あのーー。
率直に疑問に思うのですが、10歳前後で難曲を弾いた方がこの回BBSに何人ほどいらっしゃいますか。そういう経験がある人でないと本当のところは解るはずもなく、全ては憶測に過ぎないと思うのですが。
神童ビジネス…ですか?
神童さんにはその後の長い人生があるでしょう。
そういう愚かな親がいるんでしょうかね?
失礼しました。
[24949]

Re: 10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月23日 22:16
投稿者:NON(ID:QJkoOTA)
 ちょっとごめんなさいね、この話題って”発表会●演奏会”の話で”コンクール”の話とは別ですよね?
 私的には”発表会●演奏会(プロのリサイタルを除く)”と”コンクール”って質の違うもののように受け止めているのですが。違うのですか?日本では一般の音楽教室に行って発表会に出るだけで”神童ビジネス”とか”勘違いでソリストを目指す”とかになってしまうんですか?
 ”コンクール”ならそうとう巧い子供達が出て、厳しい評価のもとにプロを目指すというのも分かるのですが、普通、才能が無ければ最終の段階になんて行けないのではないのですか?

 難しい曲を先生が子供に与える時って、何か課題があってやっている先生もいると思います。レベルの低い話で申し訳ないけれど、愚息の先生なんてヴィヴラートはじめたらその練習用に用にザイツ、指の練習にはAlleguro(Fiocco)と、矢鱈曲は頂きますが、先生自身、子供が完璧に弾けるとは思っていませんし、ある程度目的が達成出来たら次にいきますけど。他のお弟子さんの話だと、後でまた同じ曲に戻ったりもするけど、子供は嫌がらずに弾くそうですが。愚息にしたって、ヴィデオに撮って自分の演奏を見せればどれだけできないか(見なくったって解ってますが)よく解ってますよ。でも何となくでも本人にとって難しい曲を弾いてみると、子供ってヴァイオリンが好きになるみたいな気はします。少し前までは”子供を背伸びさせる曲”は練習が大変で子供も私も「やだな~」と思っていましたが、最近、少しヴァイオリンを”楽しめるようになった”愚息をみると、そういう指導法もあるんだな、と思い始めました。そういう意味では、子供達がパガニーニのカプリースやブルッフ、サンサーンス、ヴエニアウスキなどのコンチェルトを敢えて弾くこと、発表会で音楽的に稚拙であろうが、なんとか弾き終えることが出来たら、子供達はもっと音楽が好きになるんじゃないかしら?それはとっても良いことでしょう?子供が難曲を弾くのは音楽的に意味がないって思われる方も多いのでしょうが、プロになった人たちのことにしたって、Art of violinではヘンデル氏はヴァイオリンは幼少の頃からはじめなくては駄目と言っているし、メニューエンは12歳で多くのコンチェルトをこなしてますが、そういった技術は小さな頃に培わなくてはいつするのですか?それから、ヴァイオリニストになることだけがヴァイオリンを習う意味ではないでしょう?楽しむために弾くのでも技術がなきゃ楽しめないでしょう?出来る子供が難曲にチャレンジして弾いて、練習する意味もないのならどうやって音楽を学ぶのでしょうか?何歳まではこの曲だけ、何歳以降には弾いても良いなんて決まり作ったって意味ないと思いますけれど。

 何のことでもそうですが、誰でも、評論家にはすぐに慣れるんでしょうが、実際に何かを習得して披露することは大変なことだと思います。私は努力している人(子供でも)のことは尊敬したいと思います。重箱の隅を突くように批評(決して子供達を伸ばす為の批評には、私は受け取れないので)したところで、なんのプラスになるのでしょうか?

こんなことを書くと「音楽も解っていないくせに」とか「ド素人はこれだから・・・」と思う方はたくさんいると思いますが、音楽ってプロになれる人だけの為のものではないと思いますので、ド素人ですが意見させていただきました。失礼いたしました。
 
[24958]

Re: 10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月24日 00:56
投稿者:goett(ID:GJOUkYA)
今日、中学一年で「難曲」を弾く子の隣に座って合奏する機会がありました。
思ったことは、彼らにはどんどん難曲を与えるのが、その子の成長にとって得策だというコトです。

技術的には正直、わたしはかないません。しかし、音楽づくりについては、彼は当然のことながら、まだまだ。
そして彼がそれを身につけるのは、ずっと先だという気が強くしました。これから長い時間をかけて醸成していくべき課題です。
となると、いまは技術習得に力を入れるのが得策です。

彼の年齢ですでに、大人の多くが書けない漢字を覚えさせられます。
しかし、その漢字が使われた奥の深い文章の意味を理解するのは、その先の課題です。

すべてのことには、それにふさわしいタイミングがあります。
子供にはカラダで覚える技術を。そして芸術性は、その後人間の深化とともに。
それでいいのではないかと、強く思いました。
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Re: 10歳前の子供が難曲を弾く意味

投稿日時:2005年12月24日 08:00
投稿者:NON(ID:QJkoOTA)
ばぶしゅか 様
 私仰る通り、息子には趣味でやらせていますが、現在海外に駐在していますので、日本のことは解りません。家の先生は発表会をしないし、他の発表会をみても日本のように(私が小さい頃、ピアノの発表会はそうでしたが、)きれいに着飾って、ホテルやホールでするのではなく、学校の講堂とかで普段着に近い状態で(中にはファンシードレスのフェアリーをきてたりする子もいますが)弾いていました。地方のミュージックフェスティバルに行っても年齢別、レヴェル別で巧い子からそうでない子まで、楽しく弾いていました。プロを目指す人はその中でも上のレヴェルに出場するみたいなので、ばぶしゅか様の仰る >まともに基礎も積み重ねることなしに、ブルッフやメンコンをめちゃめちゃな音程、弓で弾く > ということはあり得ないでしょう、そういう上のクラスはきちんとした試験を受けてそのクラスのレベルに受かった子供達だけが出れるのですから。私が”コンクール”と”発表会”が違うと思うのはそこです。また、めちゃめちゃな音程、弓使いで >その子供が少しでも「ひょっとしたらヴァイオリニストになれるかもしれない。本当はなりたい!」>と思っても、そういう子がヴァイオリニストにはなれるはずは無いと思いますが。趣味で楽しんでいらっしゃるのでしょう。プロを目指す方は、とっくにすばらしい先生を捜していらっしゃるように思います。art of violin のヘンデル氏は、You have to start playing the violin as a child. Absolutely, you grow into it. Obviously you have to develop the talent, but the REAL tarent has to be born.
と言っています。ヴァイオリニストになれる才能を持った子は、周りはわかるでしょう。正直言って、10才位までの子供で、現実的に将来を考えられる子供なんているのかしら?愚息は宇宙飛行士になるだの化石を発掘するだの”非現実的”なことばかり言ってます(^^)。例えばある子が、ヴァイオリン習ってるからヴァイオリニストになりたい、と今は思っていても、大きくなるにつれて現実が見えるように、誰もがなっていくような気はします。要は、親が云々、子供が云々と言ったって、なれる人しかなれないということだと思います。ばぶしゅか様の仰る親が自己満足で子供がかわいそうというのは、親が子供を無理矢理ヴァイオリニストのさせようとしている人がいるということですか?そういう人が、日本の発表会では先生にお願いして無理矢理出来ないのに難しい曲を弾かせているのですか?そういう人がいるのなら、良くないですね。

 私はただ、このスレッドで10才位の子供のたかだか”発表会”の演奏を”意味がない”と否定的な方が多いのをみて、pochi様が” PTAのオバサマ方への質問。”で言っていた、 >観客が固定化され、教養主義的な日本では殆どヴァイオリニストは輩出されませんが、世界中に素晴らしい日本人ヴァイオリニストが居ます。 > という言葉とか、「絶対音感ー最相葉月著」の 日本人のテクニックは凄いのに”日本人の演奏が大量生産的な物”みたいなことが書いてあったことが、脳裏によみがえってきただけです。大人が、社会が子供を育てるんですもの、シニカルな批評ばかりする大人が周りでやいやい言っている中で、技術的には成長していく子供達がいかにして音楽を表現するかなんて掴んでいけるものなのかしら?と思っただけです。

 私にとって”発表会”は子供が自分が去年より頑張って練習してどれだけ上手になったか、親とか、一緒に習っている友達に見せる場であって、決して人様に完璧な演奏をお聴かせする場ではないような気はします。そう言う事がしたい人は、もう、コンクールに出てがんばっていらっしゃるのでは?

 日本はもうクリスマス●イヴですね。皆様、Have a nice Christmas!
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