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ヴァイオリン弦「ヘリコア」について | ヴァイオリン掲示板

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ヴァイオリン弦「ヘリコア」について

投稿日時:2001年08月06日 20:39
投稿者:克彦(ID:EVFVkyQ)
 こんばんは,札幌の克彦です。

 このたび,アメリカのダダリオ社のヴァイオリン弦「ヘリコア」を試してみたのでレポートいたします。

 ヘリコアは,スチール弦に分類されていますが,ヘリコアのコア(芯材)は,毛髪のように細いスチールフィラメントを束ねたもので,従来のスチール弦(スチールの単線)とは異なります。

 僕は,ヘリコアを購入する前に,ネット上でヘリコアの情報を集めました。使用されている方々にお聞きした限りでは,ヘリコアの性能を高く評価していて満足されている方が多かったのですが,中には,ヘリコアは若干音量が小さく感じられるとおっしゃる方がいました。

 アメリカのダダリオ社のホームページのヘリコアの説明を読むと,「耳元では音量が小さく感じられるが,コンサートホールいっぱいに鳴り響かせることができる。」(原文を多少意訳しております)と書かれていました。ヘリコアは,耳元でのザラザラという雑音感が少ないという特性があるようですが,それがかえって耳元での音量が物足りないという印象につながっているようです。ホームページを見る限り,これはメーカー側でも予想しているようです。

 アメリカの会社のホームページなので,僕達日本人が読むと大げさすぎて思わず笑ってしまうような表現もあります。「極めて素早い反応,前例がないくらいに容易なボウイング」,「あらゆる演奏状態においても極めて安定しており,大変寿命が長い」などという表現は,いかにもアメリカ人らしい(ちょっとオーバーな)表現だと思います。

 ただ,弦のテンションが(ポンド表示で)明記されており,こうした詳細な情報開示は,さすが情報先進国アメリカです。これによると,ヘリコアはスチール弦としては,テンション(張りの強さ)があまり高くないようです。最も一般的なナイロン弦であるドミナントと同じくらいのテンションだと思われます。

 一般的には,弦のテンション(張り)が強い方が大きな音が出ますが,強過ぎると楽器が負けて音がつぶれる可能性があります。200年以上経過した古い楽器の場合,弦のテンションが高すぎると楽器を痛める可能性があります。新作楽器や,多少古くても健康状態が良い楽器の場合は,弦の張りの強さはそれほど気にしなくても大丈夫だと思います。
 ヘリコアを使用している方々が特に高く評価している点は,音色のクリアさ(雑音感の少なさ)と音程の安定感で,1度調弦をしたら,その日の練習中には,ほとんど音程が狂わないようです。また,部屋の気温や湿度が多少変わっても,ほとんど影響を受けないとのことです。

 このように,使っている人の評判は非常に良いのですが,ヴァイオリンの世界では,ヘリコアの知名度・人気度はいまひとつのようです。(ヴィオラやチェロの世界では,ヘリコアは結構人気があるようです。)

 
 前置きが長くなりましたが,僕が実際に使用してみた感想を書きます。

 パッケージを開けて弦を取り出すと,その異常なまでの柔らかさに驚かされます。最も太いG線でもフニャフニャとしていてヒモのようです。弦の太さは,最も多く使用されているナイロン弦「ドミナント」と比べると,A・D線がやや細いですが,E・G線は標準的な太さだと思います。

 E線は,スチールの単線とアルミ巻きのものが選べますが,僕は他社の弦でもE線はアルミ巻を愛用しているので,そちらを購入しました。ボールエンドとループエンドが共用なので,ループエンドにするには,ボールを取り外して使います。「つまようじ」をボールの穴に入れて軽くひねってやると簡単に外れます。

 弦が非常に柔らかいので,ペグ(糸巻き)に弦を巻くときの感触(手応え)も柔らかく感じます。(もちろん,最終的に張り上がるところまで巻いていくと差はなくなります)弦が柔らかいので,1度弦をはずして巻き直すときにも,弦に「くせ」がつかず巻き直しやすいです。調弦しやすいようにペグの止まる位置を調整するために,何度か巻き直すことがあると思いますが,ヘリコアはそのあたりの微調整がしやすくてとても扱いやすいと思います。

 僕は,ヘリコアの「ミディアム・テンション」を買いましたが,弦のテンション(張力)は,ドミナントやインフェルト・レッドとほぼ同じくらいか,少し弱めだと思います。弦を押さえたときの感触は,ドミナントやインフェルト・レッドよりも柔らかく感じられ,例えば,速いテンポの音階を弾いたり,3・4重音を押さえるときや,超ハイポジションを押さえるときなどに,楽に弦が押さえられるように感じます。

 弦を張ってから弦の伸びが収まるまでの時間(馴染むまでの時間)は,非常に短いです。張った直後にありがちな弦の伸びによる音程の低下が少なく,数時間で演奏可能な状態なレベルになります。ほぼ1日たつと伸びが収まって安定し,以後はその安定した状態がキープされます。安定した後は,練習中に気温や湿度が多少変化しても,音程の狂いはほとんどありません。練習中の調弦の回数は,半分くらいに減りました。また,ドミナントのように,張ってから2~3日は感じられるガサガサとした音のツブが荒い感じは,ヘリコアの場合はほとんど感じられません。短時間で馴染む点や音程の安定感では,ドミナントやインフェルト・レッドといったナイロン弦よりも,だいぶ優れているように感じます。

 調弦については,ドミナントやインフェルト・レッドとはだいぶ違った感触があります。弦の伸びが少ないので,調弦のときにペグ(糸巻き)をごくわずかに回しただけでもダイレクトに音程が変わります。最初はシビアな感じがしますが,すぐに慣れますし,慣れてしまうと反応がダイレクトなので微調整も容易です。

 音色は,ザラザラとした雑音感がほとんどなく,透明感のあるクリアな音色だと思います。明るい音色という点では,ドミナントも明るい音色ですが,ドミナントのような「からっとした」「ドライな」感じではなく,もう少しおとなしい感じです。E線やA線のような高音域の弦では,(鈴を振ったような心地良い)キラキラ(シャリシャリ)とした音が出ます。D線やG線のような低音域の弦では,ドミナントの方が若干太くて力強い音色のように感じますが,ヘリコアは,芯のあるしっかりとした音で実用上は問題ありません。どの弦も発音が明瞭でもやもやとした感じがなく,倍音も豊かで音程感も良いと思います。

 レスポンスはドミナントやインフェルト・レッドよりも鋭敏に感じます。特に,軽いスピカートなどでの弦の反応(応答性)は,ドミナントやインフェルト・レッドよりも優れていると思います。

 フラジオレット(ハーモニクス)は非常に出し易く,より透明度の高い「笛の音」が出るように思います。フラジオレットを弾くときは,ちょっとした力加減でかすれることがありますが,ヘリコアの場合はかすれずらいので,フラジオレットの音階が,以前よりだいぶ弾き易くなりました。

 ピチカートは豊かに響きます。3和音・4和音をはじいたときの音量のバランスも良いです。長く使っても切れることはないと聞いていたので,(指が痛くなるくらい)思いきり強くはじいてみましたが,かなりの音量が出ます。また,はじいた後の余韻が自然な感じで心地良いです。

 音量は,耳元での音量はドミナントに比べると少しだけ小さく感じますが,インフェルト・レッドよりは大きく感じます。聴いている人が感じる音量は,広い場所に持っていって比べる必要がありますが,それほど変わらないのではないかと思います。音量については,必要十分な音が出ていると思います。音の芯がしっかりしているので,遠達性は優れている(遠鳴りする)と思います。

 4弦のバランスについては,チタン巻きのD線がわずかに強く感じられます。正確に言うと,D線がわずかに強いというよりは,G線がわずかに弱いのです。そう感じられる原因は,ヘリコアのG線が音量的にも音色的にも少しおとなしいためだと思います。ヘリコアのG線は,強く弾いても荒々しさがなく,透明感のある柔らかい音なので,音に太さや力強さが感じられない傾向があります。ヘリコアのG線は,チェロやビオラを思わせるような太くて力強い音を出すのには向いていませんが,実用上の音量は十分で,柔らかさと適度な透明感があり,なかなか魅力的な音だと思います。3和音・4和音を弾いたときの4弦のバランスは良好で満足できるレベルだと思います。

 アルミ巻きのE線は,明るい音色で必要十分な音量があり,キンキンとした(金属的な)感じがなくてとても良いと思います。僕のヴァイオリンは,4弦ともドミナントを張ったときに,ちょうど4弦のバランスが良くなるように調整してもらっていますが,そのままの状態でヘリコアに替えてもバランスは良好で全く問題ありません。

 その他の特徴としては,あまり強い力を出さなくても大きな音が出せるので,右手が楽になったように思います。どの弦もそうですが,特にG線は,ドミナントやインフェルト・レッドに比べると,軽い圧力でも無理なくスーッと音が出てくるように思います。ヘリコアだと,少し弱めの圧力で弾いても十分な音量が出るので,弓の毛を少し弱めに張って弾くことができます。これは,弦のテンションが弱めに設定されているからだと思います。

 また,3和音や4和音を弾いたときにも,弦のテンションが弱めに設定されていることを感じます。弓の毛を弱めに張っても,3和音を弾くときの弓の毛のつぶれ具合が少なくて,より少ない力で和音を弾くことが可能です。

 定価は4本セットで5,400円で,ドミナントより少々高いですが,インフェルト・レッドとほぼ同じ価格で,オブリガートやエヴァ・ピラッツィに比べるとだいぶ安いです。

 以前から使用されている方のご意見では,ヘリコアはドミナントよりも長く使えるということですが,耐久性(音色の持続性)については,これから3ヶ月くらい使ってみて判断したいと思います。

 価格を含めて総合的に評価すると,ヘリコアは非常に性能の良いバランスのとれた弦だと思います。一般的に,スチール弦というと,「安物=初心者用=音が悪い」というイメージがありますが,ヘリコアは従来のスチール弦とは全く異なっており,かなり高性能な弦だと思います。ドミナントやインフェルト・レッドなどのナイロン弦から張り替えた場合にも違和感はありませんし,価格が比較的安いので,まだお使いになったことのない方には,(他社の弦と混ぜて使うと違和感があると思われるので4本セットで)お試しいただきたいと思います。

 以前から長くヘリコアをご愛用されている方がいらっしゃったら,僕の説明では足りないところを補足していただけると助かります。また,この文章を読んで,ヘリコアをお試しになられる方がいたら,ご感想など寄せていただけるとうれしく思います。

 それでは,また。
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【ご参考】
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ヘリコアの食べ頃

投稿日時:2001年08月27日 22:32
投稿者:克彦(ID:OCgGZ1U)
 こんばんは,札幌の克彦です。

 かんすけさんへ。ヘリコアを購入していただけてうれしく思います。

 さて,ヘリコアの食べ頃,つまり,張ってから何日目くらいが一番音色が良いかというご質問ですが,ヘリコア自体が安定するまでの時間,ヘリコアに楽器が馴染む時間,ヘリコアに演奏者が慣れる時間を考慮する必要があると思います。

 ヘリコア自体が安定するまでの時間は,3日間で十分だと思います。ただ,楽器が馴染む,つまり,ヘリコアの(やや低い)テンションに楽器が馴染むまでの時間は,楽器によって多少差がありますが,3~5日間かかると思います。

 楽器が馴染むというのは,楽器自体が新しい弦のテンションに適応するために伸び縮みするするということで,伸びきった古い弦から新しい弦に替えるとき,楽器自体がごくわずかに伸び縮みすることによって,新しい弦のテンションに適応するのです。それには,何日間かの時間が必要です。

 次に,演奏者がヘリコアに慣れるまでの時間ですが,これは個人差が大きく,すぐに慣れる方もいれば,多少時間を要する方もいると思います。ヘリコアとの相性がよほど悪くない限りは,どなたでもだいたい1週間も弾けば慣れると思います。

 ヘリコアは,時間の経過による音色の劣化が非常に少ないので,9月8日が本番であれば,今すぐに張られた方が良いと思います。

 前述のことを考慮すると,前日に張るというのは,(いくら安定するのが早いヘリコアでも)絶対にお薦めできません。

 たしかに,ギターの弦は音色的にあまり長持ちしないので,かんすけさんが早めに張ることによる音色の劣化をご心配されているお気持ちは良くわかりますが,ヘリコアはそんなにヤワな弦ではないので,大丈夫です。

 ヘリコアは1ヶ月たっても,全く錆びませんし(練習後にきれいに弦をふいてやることが前提ですが),巻き線の乱れ(ほつれ)も全くありません。

 あと,以前に僕が書いた「ヘリコアを鳴らすコツ」の中で詳しく述べておりますが,弓の毛を少しだけ弱めに張って弾いた方が,より良い音が出るように思うので,ぜひお試し下さい。

 それでは,また。
[267]

お返事ありがとうございます

投稿日時:2001年08月28日 00:45
投稿者:かんすけ(ID:JmdpKIY)
克彦さん今晩は、かんすけです。
早速のお答えありがとうございます。

そうですか、もう張ってもいいんですね。
そういえば、今までクロムコアやインフェルトを1ヶ月以上張ってたけど錆びませんでしたね。

確かにギターの弦の4倍から5倍くらいの価格ですもんね。錆びなくて当り前か。。。(笑)

実は今まで弦のすべりをよくするために、ギター用の指板潤滑剤を塗布してたんです。
自分のギターにはよく使ってるんですが、これだと錆防止にもなるんです。
多分バイオリン弦にはよくないんだろうなあと思いつつ使い続けてます。

それじゃあ、明日にでも張ってみます。どうもありがとうございました。
[269]

弦の表面をなめらかにする方法

投稿日時:2001年08月28日 01:34
投稿者:克彦(ID:KZGAZZA)
 こんばんは,札幌の克彦です。

 かんすけさんへ。「今まで弦のすべりをよくするために、ギター用の指板潤滑剤を塗布してたんです。自分のギターにはよく使ってるんですが、これだと錆防止にもなるんです。多分バイオリン弦にはよくないんだろうなあと思いつつ使い続けてます。」とのことですが,より安全で確実な方法がありますのでお知らせします。ギター用の指板潤滑剤はオイルが含まれていると考えられるので,ヴァイオリンのニスや木に悪影響を及ぼす危険性があります。また,複雑な巻き線構造を持つヴァイオリンの弦にも,きっと良くないと思います。

 さて,弦を張る前に,薬局で売っている消毒用アルコール(ビンやプラスティックの容器に入って売られています。安いです。)をティッシュなどに含ませ,予め弦を拭きます。すると,新品の弦に付着している金属粉(アルミや銀の粉)が,ティッシュにたっぷりとつくはずです。4本拭くのにティッシュを2~3枚使います。消毒用アルコールだと,弦を一切痛めずにきれいに金属粉を拭き取ることができるます。こうすると,弦の表面はすべすべになり,弦の表面がなめらかになります。同時に音色のシャリシャリ感を緩和してマイルドな音色にすることもできます。(音については,なんとなくマイルドな音色になるような気がする程度ですが。)

 この作業は,弦を張った後もときどき行なうと,弦をきれいに,そして清潔に保つことができます。ティッシュに軽くアルコールを含ませて拭くだけで,弦についた,松脂,汗,手垢などの汚れを簡単に取り除くことができます。こうすると弦が振動しやすくなり,音も良くなります。

 ただし,この作業をするときには,絶対にヴァイオリンのニスに,アルコールが触れないように注意して下さい(ニスが溶けたり変質したりします)。そうした危険を避けるために,ティッシュに含ませるアルコールは少量でOKです。また,普段からティッシュや布で弦を「から拭き」しておけば,この作業はそれほどしょっちゅうする必要はなく,月に1~2回程度でOKだと思います。 

 それでは,また。
[271]

ヘリコア、張ってみました

投稿日時:2001年08月28日 20:16
投稿者:かんすけ(ID:JmdpKIY)
克彦さん今晩は、かんすけです。

早速先ほど買ったばかりのヘリコアを張ってみました。
せっかく克彦さんからアドバイスを頂いていながら、早く弾きたい一心でアルコールで拭かずに張ってしまいました(笑)

張った感想。。。
インフェルトで気になってたE、A弦のキンキン感がなくなりました。ざらざら感もありません。
スチール弦はクロムコアを経験しているのですが、このヘリコアの音はどちらかというとドミナントのようなナイロンっぽい気がします。

袋から取り出したとき、あまりにもへなへなしてるんで大丈夫かいなと不安を感じていたんですが、弾いてみるとなかなかなものです。

ただインフェルトに比べて弦の表面ががざらざらしているように感じます。
弦自身の巻き方が粗いんでしょうか?
でも、克彦さんの言われる通りアルコールで拭いてやればツベツベになるんでしょうかね?

それからアドバイスどおり弓をゆるめに張って弾いてみました。
おっ、安定してる。インフェルトではゆるめに張った弓では音がばらついたのに。。。

張ったばかりの今はなかなか満足しています。
あとは2週間ほど音質が持続してくれればいいんだけど。。。。

克彦さん、いい弦を紹介していただきありがとうございました。
とにかく慣れるまで弾き込んで見ますね。それでは。
[272]

2週間なら余裕です!!

投稿日時:2001年08月28日 21:47
投稿者:克彦(ID:GERCgXE)
 こんばんは,札幌の克彦です。

 かんすけさんへ。ヘリコアを張られてまだわずかしか時間が経過していないと思いますが,早速のご感想ありがとうございます。
 
 他のブランドの弦だと,伸びが安定して演奏できるまでにある程度時間がかかりますが,ヘリコアは張ってすぐに弦の伸びが収まり演奏可能になるのでこうしたことが可能になるんだな,という感じがいたします。

 たしかに,ヘリコアは頼りないくらいフニャフニャ(=超しなやか)ですが,中身,つまり,芯(コア)は,強靭なスチールフィラメントで出来ています。

 今日,ラジオペンチで新品のヘリコアの先を1センチほど切って,その切れ端を分解して中身を見てみました。

 2重にらせん状に巻かれている巻き線をほどくと,芯(コア)が出てきます。メーカーの説明では,ヘリコアの芯(コア)は,毛髪のように細いスチールフィラメントがより合わせてあるとのことですが,肉眼でぱっと見た限りでは,細い1本の針金のように見えます。それを,ピンセットでひっかいてやると,1本に見えていた芯(コア)が実は7本くらいの非常に細い線をより合わせたものであることがわかりました。その細い1本1本もかなり丈夫そうで,簡単には切れないと思われます。

 僕は,ヘリコアに限らずどんな弦でもラジオペンチで先の方を1センチほど切って使っています。(弦を巻いたときにペグの中で弦が余らないようにするのと,楽器を表側から見たときに弦がまっすぐに張れるようにするためです←ちょっと説明しづらいですが,僕の楽器の場合弦の先端を1センチくらい切るとちょうど良い具合になるのです)

 ラジオペンチでヘリコアを切るときには,ドミナントやインフェルトを切るときよりも強い手応えを感じました。ドミナントやインフェルトは芯がナイロンですが,ヘリコアはスチールなので,スチールの方が切りづらいのは当然ではあります。

 ヘリコアがこのようにフニャフニャなまでの柔らかさと強靭さを兼ね備えているのは不思議でしたが,実際に中を調べて毛髪のように細いスチールフィラメントが束ねられているのを見て,ようやく納得できました。

 ちょっと例えは悪いかも知れませんが,綱引きの「綱」をイメージしていただきたいのですが,綱は,細いヒモを何十本もねじり込んで(より合わせて)作られています。綱は太いですが,太いわりには自由自在に曲げることができます。それでいて,綱は非常に強靭で切るのは非常に困難です。ヘリコアの芯(コア)もそういう構造だとイメージしていただけると,柔軟さと強靭さを両立していることが理解していただけると思います。

 ヘリコアは,このように柔軟かつ丈夫なので,かなり長い期間,張った直後の良い音色をキープできると思います。2週間であれば,全く問題なくキープできますので,より早く弦を馴染ませるためにも,ガンガン弾きこんで下さい。

 ヘリコアの表面がザラザラした感じがするとのことですが,たしかに,指で触った限りでは,ドミナントやインフェルトに比べると少しそういう感じがします。巻き線の巻き方が荒めに感じられる弦もあるので,ヘリコアの巻き線の巻き方がけして荒いとは思いませんが,2000年に発売されたばかりのインフェルトの表面の滑らかさと比べると多少荒く感じるのは事実です。

 アルコールで拭くとだいぶそれが解消されますが,ドミナントやインフェルトもアルコールで拭くとよりなめらかになるため,その差はあまり縮まりません。でも,演奏上は全く問題ないと思います。 

 特に,音色については,ヘリコアの方が雑音感が少なくクリアだと思いますし,1ヶ月が経過しても巻き線の乱れが全然生じないところを見ると,ヘリコアの巻き線はかなり丁寧に巻かれていると思います。

 弦を張った後でも,アルコールをティッシュに含ませて拭いてやれば,弦はだいぶ滑らかにきれいになりますので,ぜひお試し下さい。

 それでは,また。
[293]

ヘリコアの安定性

投稿日時:2001年09月08日 14:56
投稿者:克彦(ID:QHd2FjU)
 こんにちは,札幌の克彦です。

 札幌は,年を通じて湿度が低く,部屋の湿度はエアコンや除湿機を使わなくても50~60%の範囲に収まります。ただ,雨の日が数日続くとき(年に数回程度)には,部屋の湿度が70%近くになることがありますし,暖房をつける冬の室内は40%近くになることがあります。

 ヴァイオリンにとって理想的な湿度は50%前後と言われていますので,そういう意味では札幌の「室内の」湿度はヴァイオリンにとって理想的だと言えます。

 ただ,札幌は1日の気温の変化(日格差)が大きいので,外気の湿度は朝・昼・夜で大きく変化します。窓をしばらく開けておくと外気と同じになりますが,この時期の晴れの日であれば,「外気温」は朝12℃,昼21℃,晩12℃と大きく変化します。そのため,「外気」の湿度も朝60%,昼35%,夜60%とかなり大きく変動します。(窓を開けなければ,室内の気温・湿度はそれほど変化しません。)

 本州の方が湿度35%と聞くと,かなりからっとした気候を想像されると思いますが,実際,空気はだいぶ乾燥しており,少し体を動かしただけでも喉が乾きます。これが札幌ではビールが美味しく感じられる理由の1つでもあります。(笑)

 さて,このように大きく湿度の変化する外気を利用して,ヘリコアの気温や湿度の変化に対する強さ(安定性)を調べてみました。

 晴れた日の昼間に窓を開けたまま練習していると,部屋の湿度は見る見る間に下がり,部屋の湿度計(1目盛り2%の高精度型)は,40%前後を指します。この状態でしばらく練習した後,窓を閉めて,今度は,霧吹きを使って部屋の湿度を「強制的」に60%くらいに上げます。今度は,この状態でしばらく演奏しますが,窓を閉めきった状態で弾いているので,さらに湿度が上昇して65%くらいまで上昇します。

 それからもう1度窓を開けたまま,しばらく弾くと部屋の湿度は40%前後になります。こうした急激な湿度の変化があってもヘリコアのピッチは全くと言って良いほど影響を受けません。厳密に言うと,最初にA:442Hzで合わせたピッチが,湿度の上昇によってごくわずかに上がり,湿度の低下によってごくわずかに下がるのがわかりますが,1Hz以内のごくわずかな変化なので,かなり耳の鋭い人でなければその変化はわからない程度です。しかも,最初に合わせた5度の響きが,湿度の変化によっても崩れることがなく,そのまま維持されています。

 ただ,湿度の急激な変化によって,音色は微妙に変化するのがわかります。湿度が低いとカラッとした抜けの良い明るい音が鳴りますが,湿度が高いと多少反応が鈍くなり,音が少し暗くなるような感じがします。これは,弦が湿度に影響されたというよりは,ヴァイオリン本体(木)が湿度の影響を受けたことによるものだと思います。

 こうした実験を何回か行なってみましたが,ヘリコアの音程(ピッチ)は,湿度の急激な変化を全くと言って良いほど受けないことがわかりました。


 
 毎日ヴァイオリンをお弾きになる方はあまりお感じにならないかも知れませんが,時々しか(週に1回以下のペースでしか)ヴァイオリンを弾かない場合,久しぶりに弾こうとすると,弦が伸びて前回弾いたときのピッチから多少落ちて(低くなって)いることがあります。また,久しぶりに弾くと,調弦しても,少し弾くとピッチが落ちてきて,何度か調弦し直さなければならないことがあります。つまり,弦のコンディションを整えるのに多少時間がかかることがあるのです。

 僕はヘリコアを張ってから約1ヶ月半が経過しましたが,1週間ヴァイオリンを弾かなかったことがあります。久しぶりにケースを開けて弾いてみたところ,そのまま弾こうと思えば弾けるくらい,ピッチが維持されていました。それから,調弦したところ,1度調弦を合わせてしまえば,その後ほとんど調弦し直す必要がありませんでした。

 僕が以前使っていたドミナントやインフェルトだと,多少弦が伸びた感じがしたのですが,ヘリコアではそうした弦の伸びは感じられませんでした。

 やはり,ヘリコアは気温や湿度の変化に大変強く,また,弦の伸びが極めて少なく,非常に安定性の高い弦だと思います。

 今回このような実験を行なってみて,ヘリコアは,弾く場所の気温や湿度が急激に変わってもほとんど影響を受けないことがわかったので,人前で演奏するときでも気温や湿度を気にせずに安心して演奏できそうです。

 それでは,また。

P.S.ヘリコアをお使いの方,ご意見,ご感想など書き込んでいただけるとうれしく思います。
[297]

Re: ヴァイオリン弦「ヘリコア」について

投稿日時:2001年09月09日 03:34
投稿者:yc(ID:QVMFQlQ)
克彦さん、こんにちは。
いつも有益かつ詳細なレポートありがとうございます。
読者の愛好家の方も非常に参考になっていることと思います。
ヘリコアはとにかく機能性に優れているようですね。
早く張ってみたいです。今のドミナントは3年目なので^^;
リフレッシュの意味でも楽しみにしています。
[301]

3年も切れないとは!!

投稿日時:2001年09月10日 00:13
投稿者:克彦(ID:MUF5I4Y)
 こんばんは,札幌の克彦です。

 ycさんへ。ドミナントが3年も切れないとは驚きました。駒・ナット(上駒)・ペグ(糸巻き)を最高の状態(最高の滑らかさ)に調整していないと,なかなかそれだけの長期間弦を持たせるのは難しいと思います。

 3ヶ月経過するとモコモコとした鈍い音になってしまうドミナントが,3年も経過するとどんな感じの音になるのかちょっと想像がつきませんが,果たしていかがなものでしょうか?

 僕自身もドミナントはかなり長く(半年近く)張ったことがありますが,ドミナントは切れないという点での耐久性はかなり高いと思います。

 インフェルトは,ブルー・レッドともに,若干切れ易いようで,3ヶ月以内にA・D・Gの中の1本が切れてしまうということを何度か経験しました。音色的には,ドミナントよりも洗練された感じで気に入っていたのですが,耐久性にはやや難があるようです。音色を重視したために,多少耐久性が犠牲になったのかも知れません。

 ヘリコアは,ラジオペンチで切るのにもちょっと力が要るくらいなので,よほどのことがない限りは切れないと思います。また,ヘリコアの内部を見た限り,かなり丈夫そうなので,安心して強く激しく弾けます。

 ヘリコアのE線は,スチールの単線とアルミ巻きが選べますが,キンキンとした金属的な感じを避けたい場合は,アルミ巻きの方が良いと思います。スチールの単線は,なかなかパワフルなようですが,ヘリコアのA・D・Gはクリアな柔らかい音なので,アルミ巻きのE線の明るくてややマイルドな音色との相性が良いのではないかと思います。ヘリコアの愛用者の方々にお薦めしたところ,大変好評で喜んでいただいております。

 それでは,ヘリコアのご感想楽しみにしております。
[303]

Re: ヴァイオリン弦「ヘリコア」について

投稿日時:2001年09月14日 22:27
投稿者:yc(ID:EUdEhQQ)
克彦さん、
ドミナントの持ちの良さに驚かれているということですが(笑)、
私の場合弾く機会が非常に少ないということも多分にあると思います。
音色についてですが、ただビービー鳴っているだけという感じでしょうか。
反応も悪く、早いフレーズを弾くと雑音しかしません。それとチューニングが
今ひとつ気持ちよく決まりません。おそらく、色んな音が鳴っていると
思われます。あとは、伸びきっているので、チューニングは安定しています。
気持ち悪いチューニングに一度決めれば、そこから狂うことはないという
意味で。。。(←というか、早く取り替えなさい)
[319]

ヘリコアが切れました!

投稿日時:2001年09月22日 21:50
投稿者:克彦(ID:NUcTODA)
 こんばんは,札幌の克彦です。

 昨日,通常はまず切れるはずのないヘリコアが切れました。切れたのはG線です。ただ,これには,ちょっと特別な事情がからんでいるので後ほど詳しくお話します。

 まず,切れる前のヘリコアの状態をレポートします。僕が,ヘリコアを使い始めて2ヶ月が経過しました。張ってすぐの頃に比べると,多少レスポンスが鈍くなり,音色のクリアさが少し損なわれてきていますが,調弦のときの5度はすっきりと合っており,音量も十分に確保されています。また,4弦の音量のバランスも良好です。 

 張ってから1ヶ月くらいの間は徐々に(ごくわずかですが)弦が伸びているのがわかりましたが,1ヶ月を越えてからは弦の伸びは全くと言って良いほどなく,巻き線のほつれもありません。ドミナントやインフェルトだと,2ヶ月経過してもまだ少しずつ伸びているのがわかりますが,ヘリコアは完全に伸びが止まったように思います。

 そのため,1度調弦を合わせると練習中にはほとんど調弦し直す必要がないくらい,音程が極めて安定しています。ドミナントやインフェルトに比べると,練習中の調弦の回数は3分の1以下に減りました。

 また,音程感(正しい音程の感じ易さ)は大変良好で,重音も弾き易いですし,ヘリコアの特徴である音色の柔らかさは十分に維持されています。演奏者の耳元での雑音感(ザラザラ感)が非常に少ないクリアな音色がヘリコアの特徴ですが,それは2ヶ月経過した現在も保たれています。

 2ヶ月経過した時点でのヘリコア,ドミナント,インフェルトの劣化具合を比べたら,間違いなくヘリコアが1番少ないと思います。ドミナントやインフェルトは,2ヶ月経過すると,だいぶ発音がぼやけてきてモコモコとした音になりますし,音色が硬くなったのがわかりますが,ヘリコアはそれらと比べると,時間の経過による劣化は少なく,弾いていて特に不満を感じません。

 さすがに,張った直後に比べると,弦のレスポンス(反応)が多少鈍くなっていますが,演奏には支障のない程度ものです。また,相変わらず,あまり力を入れなくてもスーッと音が出てくれるので,演奏していて体が楽です。

※僕は,E線(アルミ巻き)は,1ヶ月ごとに張り替えています。ヘリコアのアルミ巻きのE線は1ヶ月を少々越えて使用することも可能ですが,やはり,1ヶ月を越えるとE線のパワーが多少不足してくるのがわかります。

 
 実は,このレポートは2ヶ月後のヘリコアの状態をご報告するだけで終わる予定だったのですが,昨日,突然G線が切れてしまったので,その件についてもお話いたします。

 G線だけが2ヶ月の使用で切れてしまったのには,特殊な事情があります。ヘリコアがこれほどまでに伸びの少ない弦だとは知らなかったので,ペグ(糸巻き)の止まる位置を調整するために,この2ヶ月の間に,2回,A・D・G線を外して巻き直しています。そして,ペグ(糸巻き)の調子を整えるためのコンポジション(ペグソープ)を塗る作業をするために,1回A・D・G線を外して巻き直しています。さらに,G線については,G線の糸巻きの動きがややきつく感じられたので,追加でコンポジション(ペグソープ)を塗る作業を行なっており,最近の1ヶ月間に3回弦を巻き直しています。

 つまり,この2ヶ月間に,A・D線は3回,G線は6回,弦を外して巻き直しをしています。これは,弦にとっては極めて過酷なことです。弦は,1本当たり約5~10kgのテンションがかかっていますが,弦を外すといったんテンションがゼロになり,再び巻き直すとまた約5~10kgのテンションがかかるということになります。

 ヴァイオリンの弦は非常に細いので,弦の付け外しによる急激なテンションの変化は,弦の芯(コア)に悪影響を与えます。弦を巻き直した直後に弦が切れてしまったというご経験のある方もいらっしゃると思いますが,それはこうしたことによります。

 あと,弦の付け外し(巻き直し)は,弦の芯のまわりに巻かれている巻き線(アルミ・シルバーなど)にも,悪影響を与えます。つまり,巻き線が乱れたりほつれたりするのです。ヘリコアの巻き線はなかなか丈夫で,2ヶ月間に6回も巻き直したG線でさえ,巻き線の見た目は,乱れやほつれはほとんど感じられませんでした。

 この2ヶ月は,札幌では湿度が急激に変化しました。例年の札幌の夏は,湿度が低いのですが,今年はやや高めで湿度が60%を越える日もありました。それが9月に入り,湿度が40%程度にまで低下したため,ペグ(糸巻き)の調子が影響を受けました。それで,仕方なく,4本ともペグソープを塗るという調整を施したのですが,特に調子の思わしくなかったG線のペグだけには,追加的にペグソープを塗るために弦を3回付け外ししたのです。

 こうして,2ヶ月間に6回も巻き直されたG線だけが,使用後2ヶ月と少々で切れてしまいました。切れたG線の断面を分解して調べたところ,芯(コア)がねじ切れていました。ヘリコアの芯(コア)は,毛髪と同じ位の細さの非常にしなやかなスチールフィラメントで,それが7本よじり合わされています。スチールフィラメントは柔軟かつ強靭なので,ヘリコア愛用者の方々にお聞きした限りでは,長期間使用した場合でもヘリコアが切れたのは見た事がないとのことです。

 弦の付け外し(巻き直し)に加えて,駒の立つ角度を何度か微調整したことも,弦の劣化を早めることになりました。駒の角度を変えると微妙に音色・音量が変わりますが,ヘリコアを張った場合のベストな角度を調べるために,何回も駒の立つ角度を調整したのですが,駒を動かすときに,瞬間的に大きな力が弦にかかるために,巻き線や芯(コア)に多少影響があるのです。ほんの数回であれば問題ないのですが,僕はヘリコアを張るのがはじめてだったので,調整の回数が増えてしまいました。そのため,弦の劣化が早まってしまいました。

 要するに,2ヶ月に6回もG線を巻き直したことにより,また,駒の立つ角度を何度も微調整したことにより,弦に極度のストレスがかかってしまい,それがスチールフィラメントの芯(コア)の金属疲労を招いてしまったようです。

 細い針金をいろいろな方向に何度もクネクネと曲げていたら,ある時ポキッと折れてしまいますが,まさにそれと同じようなこと,つまり,金属疲労が起きて,切れてしまったようです。

 ヴァイオリンに関する専門書にも,弦が切れるのを防ぐためにも,弦の付け外し(巻き直し)は必要最小限にとどめるべきだと書かれています。また,駒の立つ角度の調整のし過ぎも弦を痛めるので注意するようにと書かれています。

 僕の中では,以前ヘリコアを分解したときに,そのしなやかで強靭な芯(コア)を見ており,これはよほどのことがない限り切れないと思って安心していたので,A・D線は3回,そして,G線は6回も弦の付け外し(巻き直し)をしたのでした。ただ,さすがに6回はやり過ぎたようです。

 これだけ何度も弦の付け外し(巻き直し)をして弦を痛めたら,ドミナントやインフェルトなどの弦であれば,2ヶ月も持たず,もっと早く切れてしまっただろうと思います。そういう意味ではヘリコアは,かなり強靭な(耐久性の強い)弦だと言えると思います。

 昨日はG線だけが切れてしまったのですが,A・D・G線を新しいヘリコアに張り替えました。G線だけ新しくすると,他の弦との音量・音質のバランスが多少崩れると思ったので,まだまだ使えると思っていたA・D線も思い切って新しいヘリコアに張り替えたのです。

 さて,新しいヘリコアですが,以前もレポートしましたとおり,弦を張り替えてから,わずか3時間くらいで,弦の伸びがだいたい収まり,音程が安定してきます。そして,半日も経つと,実際に弾いていてほとんど不満を感じないくらいに音程が安定してきます。

 2ヶ月ぶりに弦を張り替えた場合,新しい弦に替えると,音量が増したり,音質がクリアになったり,あるいはレスポンスが鋭くなったように感じられる,つまり,弦を替えると,だいぶリフレッシュされた感じがするものですが,ヘリコアの場合は,ほとんどそれが感じられません。

 これは,2ヶ月くらいの使用では,ヘリコアの音色があまり劣化していないことを示しています。僕は,いくらヘリコアが劣化しずらい弦だとは言っても,さすがに新しい弦に替えたら,だいぶ違うだろうと思っていたのですが,拍子抜けするくらいに違いが少ないです。

 ドミナントやインフェルトだと,2ヶ月使用して張り替えたら,だいぶ音量・音色が違う感じがしますが,ヘリコアは時間の経過による劣化が極めて少ないので,新しい弦に張り替えてもほとんど違和感がありません。

 予定では,6ヶ月くらいヘリコアを使い続けて,劣化の状況をレポートしようと思っていたのですが,上記の特殊な事情によりG線が切れてしまったので,もう1度ゼロからのスタートになりました。ヘリコアの愛用者の方々の中には,ヘリコアは音色的に6ヶ月くらい満足して使えるとおっしゃる方がいるのですが,僕自身もそれを検証してみたいと思っています。

 今回弦を張り替えるときに,ペグ(糸巻き)をしっかりと調整したので,今後は,弦の付け外し(巻き直し)をする可能性=弦を痛める可能性はほとんどないと思います。

 新しいヘリコアに張り替えてみて,ヘリコアは時間の経過による性能の低下(劣化)が極めて少ない弦だということを強く実感しました。

 このように,ヘリコアは大変素晴らしい弦なので,より多くの方々にお試しいただきたいと思います。

 それでは,また。
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