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著作権? | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 33 Comments
[20076]

著作権?

投稿日時:2005年04月13日 09:13
投稿者:pochi(ID:EHeJVmk)
http://fstrings.com/board/index.asp?id=20046
は関係ないスレッドになったので、、、。

○楽譜は自分で買いましょう。良い想い出になりますよ。
○買わない場合は手書きで写譜しましょう。写経と同じ様に御利益があるかも知れません。

著作権に関するスレッドなので、著作権協会について等、何でも投稿してみて下さい。
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[20145]

Re: 著作権?

投稿日時:2005年04月18日 00:02
投稿者:Geiger1951(ID:MSeFeAk)
よが様、インタネット上のパブリックドメイン譜のことは別にスレを立てました。市販の譜をコピーすることの是非とは別問題であることは明白であるからです。
知的財産権の面で日本は先進国入りできているか不明ですが、私の知る範囲のプロはコピー譜使用に関しては神経質ですね。これは彼等が概ね外国の音楽家とのお付き合いが多いからだ、という面もあるでしょう。
万一日本のプロがコピー譜を使っているところを外国の音楽家が見たら即軽蔑するかどうかまでは私の判断を超えます。
ま、じっさいプロでも試演段階でコピーをする場合もありますしかしその譜は直ぐ持ち主に返し、決して手元に置こうとしないプロ(複数)を知っています。書架にコピーを置きたくないということらしいのですね。
マナーないしモラルの問題にずらすのはズルイと仰るかも知れませんが、音楽は社会に開かれたものであり、密室で1人演奏するものではない。
+++++
御伽噺をひとつ。いいですか御伽噺ですぞ。
あちゃらか区民交響楽団は和気藹々の楽しいサークルです。団地の集会所を使って日曜日に練習し、足りないメンバーはトラを頼み、年に2回も演奏会を開きます。
上手な若い人が段々入りました。
ある夜のコンサート、上手なメンバー嬢達が自分の先生方を招待。
ステージを見た先生方は大学の同窓二人、目を見合わせ
「あれ、コピー譜使ってるわよ。指揮者何考えてるの?。え、あーそー団員上がりなのね。ローテーションあぶれのフルートだって、ふーん気がよわそうね。ブラスあがりだからコピー不感症だし、それにしても団員勝手に弾いて指揮者の言うこと聴きそうに無いわね。コンマス典型的レートスターター弾きよね。ボウイング酷いし。私達のお弟子もっとまともなところに紹介しましょう」
さて、コンサート後のレッスンで上手な嬢やたちはたんまりお説教。
++++
けっきょくあちゃらか区民交響楽団は閉じた世界だったんですね。
程なく崩壊しましたけれど。
[20147]

Re: 著作権?

投稿日時:2005年04月18日 13:03
投稿者:ぱるこ(ID:gVWZcGA)
>ベートーヴェンやブラームスの現行印刷譜がパブリックドメインだとは
>初耳なのですが、だとしたらNHK交響楽団も読売日本交響楽団も
>ヘンレー社の譜を一部購入して数十倍にコピーする筈ですね。

日本のオーケストラがそうしないのは単なる業界慣行でしょう。よがさんやyamさんが仰るとおり、法的には著作権切れの曲の楽譜コピーが合法であることははっきりしています。もしこれが違法行為ならJASRACが黙っているはずがありません。日本のオケが楽譜コピーをして経費節減をしないのは、彼らがまだまだ資本の論理に徹していないということもあるし、所詮は衰退しつつある小さな業界なので、楽譜出版社とあまり波風を立てたくないという思いがあるということもあります。クラシックCDの価格破壊を起こしたNAXOSのハイマン社長のような経営者が一人でも出てくればクラシック楽譜の世界でも劇的な価格破壊が起こるでしょう。そういう経営者が出てこないのは、単にクラシック楽譜のマーケットがあまりに小さくて、参入のメリットがないからに過ぎません。

日本アマオケでは楽譜(パート譜)のコピーは一般的ですが、仮に日本でも版面権が創設されたとしても、多くのアマオケの活動にはほとんど影響もないと思われます。なぜなら、多くのアマオケで演奏する曲はロマン派の楽曲であり、その楽譜は出版後50年以上経過しており、版面権も切れていると考えられるからです。影響が一番ありそうなのは原典版楽譜を主に使用している古典派やバロックの室内管弦楽団でしょう。

付け加えておくと、もし「楽譜を買うことが常に善であり,コピーは常に悪であるという考え」が普及したら、実は一番困るのは楽譜出版社です。なぜなら、[20131]
[20131]

Re: 著作権?

投稿日時:2005年04月16日 20:51
投稿者:yam(ID:QEEkRkA)
>楽譜では DOVER が権利の切れた楽譜を自社から出版していると
>聞いていますし,CD-ROM Library という,パート譜を PDF フォー
>マットにしたコレクションもありますね.

その通りです。DOVERやKalmusのような出版社は著作権が切れた楽譜をコピーして大量に複製して売っているわけです。もちろん、これは合法です。実は、このような行為はDOVERやKalmusに限ったことではなくて、日本の出版社もやっていたことです。嘘だと思うなら、一昔前の全○や○友のスコアやピアノ譜の類を調べて見てください。外国の楽譜をコピーしたものがいくらでも見つかります。消費者には「楽譜のコピーはけしからん」と言っている楽譜出版社自身が堂々と楽譜コピーをし、大々的に売っているわけです。
歴史をちょっと調べてみれば、西洋においても、楽譜の無断コピーをいちばん行っていたのは実は楽譜出版社です。ハイドンやモーツァルトの時代は、楽譜出版業が盛んになった時代ですが、ヒットした曲はたちまち海賊版楽譜が作られました。また、ハイドンやモーツァルトのような有名作曲家の名前を騙った偽作も盛んに作られました。
でyamさんが指摘しているように、楽譜出版社自身が過去の他社の楽譜をコピーして売っているからです。

また、いかなる楽譜コピーも悪という考え方では、過去の埋もれた曲の絶版楽譜の発掘や研究、演奏も困難になり、レパートリーの固定化が進み、クラシック音楽文化がますます貧困化する結果になるでしょうね。
[20150]

Re: 著作権?

投稿日時:2005年04月18日 20:43
投稿者:Geiger1951(ID:MSeFeAk)
オジサン旗色が悪いので。そろそろ撤退かも。
日本のプロオケがコピー譜を云々の、ぱるこ様のご指摘ですが:
最近のプロオケは「新ベートーヴェン全集」「新モーツァルト全集」の流行で、新しい譜を仕入れる都合上も大きいと思います。
つまりブライトコプフの昔のパート譜を書庫から引っ張り出して使おうとすると、指揮者が「私はベーレンライターの原点版で演奏したい」「ヘンレーでないと困る」などなどがあります。
提示部反復が一般化しつつありますし。
つまりパート譜全般に見直しが進んでいる。
昨日でたばっかりの新しい出版譜の問題を皆さん避けて通っていますね。
新モーツァルト版のインクの香りの高い譜面を「パブリックドメイン」だと断定している皆さんは、すぐにコピーに走らないプロオケを「資本の論理の不足と仰るのでしょうかね。
+++++
なお、アマオケの多数でコピー譜が一般的という断定は危険です。
オーディションがあり、高名な常任指揮者を頂く市民桶で、決してコピー譜を許さない実例を小生は承知しています。
[20155]

Re: 著作権?

投稿日時:2005年04月19日 12:46
投稿者:ぱるこ(ID:gVWZcGA)
>昨日でたばっかりの新しい出版譜の問題を皆さん避けて
>通っていますね。

誰も避けていないと思いますが。

1、法律解釈の問題としてなら、著作権法に版面権の規定がない以上、いくら新しい出版譜であっても著作権切れの曲の楽譜のコピーは著作権法に反することにはなりません。
2、道義的問題としてなら、そんなものは個人個人の価値観に依存するとしか言いようがありません。

現状に不満なら、「版面権創設運動」でもなさってはいかがでしょうか?
でも、もし版面権が創設されたら、創設以前には新版楽譜コピーは合法だったと認めてしまうことになりますよ。
また、仮に版面権が創設されたとしても、版面権が切れた古い楽譜はパブリックドメインですから、コピーはやっぱり合法です。

>オーディションがあり、高名な常任指揮者を頂く市民桶で、決して
>コピー譜を許さない実例を小生は承知しています。

そのオケでは比較的最近の、出版後50年経過していない原典版の楽譜のみを使用していて、なおかつその常任指揮者が版面権の創設を望んでいるのなら、一応筋は通っています。
それとも、その指揮者は原典版の楽譜だけでなく、ブライトコプフ旧版ですらコピーを許さないのでしょうか?もしそうだとしたら、単に著作権法や著作権の思想に無知なのか、教条主義的な反コピー主義思想に凝り固まっているのかどちらかですね。
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