ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web
ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web

二人のアレクサンドル | ヴァイオリン掲示板

ヴァイオリン好きのための情報サイト ヴァイオリン・ウェブ
雑談・その他 10 Comments
[5637]

二人のアレクサンドル

投稿日時:2003年09月20日 20:09
投稿者:Geiger1951(ID:NAIGiAE)
Capriceで話題のアレクサンドル・マルコフの別録音:
"Tchaikovsky Favorite Pieces" 「チャイコフスキー小品集」(ERATO)
おすすめ中のおすすめです。
怪しい髪形やのけぞりポーズの写真が話題ですが、この録音の迫力は凄いです。
父親はアルベルト・マルコフ(ヴァイオリンの名手・兼作曲家・教師)。
母もヴァイオリニストと正に絵に描いた音楽一家です。

これと別に、もうひとり、アレクサンドルがいます。
1983年生まれでマルコフより一回り半年下。
アレクサンドル・シトコヴェツキー(サーシャ・シトコヴェツキー)
シトコヴェツキー一家の御曹司で、タイプがやや異なります。優等生的に整った演奏をします。しかし力量は疑えない。プロの作曲家でもあるそうです(バレーを書いている)。
17歳のときOlga Sitokovetsky(親戚でしょうね)のピアノ伴奏で録音したロシア小品集があります。(エンジェル盤)
このCDにはリムスキーの「金鶏幻想曲」(ジンバリスト編)なんてのもありますが、マルコフと同じチャイコの作品もあるので聴き比べが可能です。
他スレで話題に上る「音程」で言えば…
万人が認める正しい音程のど真中的中で危なげないのがシトコヴェツキー。
強烈な迫力で、ときには外れ気味でも大切な音は確実にキープするのが
マルコフでしょうか。

これ聴くと、ロシアヴァイオリン演奏の正統派の底力を感じてしまうのは私だけでしょうか。
この二人についてほかに話題をお持ちの方いらっしゃいますか?
またはロシアの演奏家(ロシアの系列の演奏家)の話題でも歓迎です。
ヴァイオリン掲示板に戻る
1 / 2 ページ [ 10コメント ]
[5641]

Re: 二人のアレクサンドル

投稿日時:2003年09月20日 22:41
投稿者:kita(ID:RzkxNiA)
こんばんわ。
ロシアメソードは確かに凄いと思います。ボロディン四重奏団のオリジナルメンバーのショスタコービッチの弦楽四重奏曲集を少し前に聴きましたが、2代目のメンバーが残した全集と比べてもまったく遜色なかったです。
ロシアの演奏家の話題といえば、アナスタシア・チェボタリョーヴァという方について誰かご存知でしょうか。チャイコフスキーコンクール第2位(1位なし)で、女流。ボチコーワという先生に習っていたということです。CDも何枚か出してます。
[5643]

Re: 二人のアレクサンドル

投稿日時:2003年09月20日 23:58
投稿者:Geiger1951(ID:NAIGiAE)
kitaさん、早速の情報ありがとうございます。
アナスタシア・チェボタリョーヴァ
http://www.classicalarchives.com/artists/chebotareva.html
でMP3の演奏を聴くことができますね。Bフレッツなどのブロードバンドでしたら十分鑑賞に堪えると思います。ここに経歴も(英語ですが)ありました。
チャイコのワルツ・スケルツォ、ブラームスのハンガリー舞曲
色彩感、重音の美しさ、テンペラメントなど、ロシアの美点生きています。
これで1位とれないんだから94年の審査厳しかったんですね。
自国代表には、聴衆の点が辛い傾向を中村紘子さんが指摘していますね。
[5644]

Re: 二人のアレクサンドル

投稿日時:2003年09月21日 11:34
投稿者:kita(ID:RzkxNiA)
お返事ありがとうございます。
コンクールについてはともかく、彼女はもう少し評価されてもよいと思います。とても美人で、そのことからいわゆるヴィジュアル系(失礼な表現をお許しください)の演奏者だと勘違いされている傾向にあると思うのです。
[5648]

Re: 二人のアレクサンドル

投稿日時:2003年09月21日 15:29
投稿者:Geiger1951(ID:NAIGiAE)
高木那麻子さん(関西で活躍されている方)はロシア留学中チェボタリョーヴァの演奏を聴いて。大変上手と感じられたようです。容姿を強調するようなアクションがあるので反発されるのでは、という感想があったと記憶します(違ったら失礼)。
話は別ですが高木さんが「ロシアメソドではポジション移行で中間指を使わない」と言われています。今日本の若い人のメソドはどうなっているでしょう。
[5653]

チェボタリョーヴァ

投稿日時:2003年09月21日 21:12
投稿者:Geiger1951(ID:NAIGiAE)
一応宣伝すると…
http://www.nikkei.co.jp/events/concert/con031212.html
9/18のN響定期に彼女がチャイコン弾いて、根津さん誉めています。
詳しくは根津さんの「ひとりごと」をご覧下さい。
どうやら、彼女よさそうですね。ぜひ生で聴いてみたいです。
[5657]

Re: 二人のアレクサンドル

投稿日時:2003年09月22日 13:25
投稿者:okapi(ID:QjVkM4k)
私はドミトリー・シトコヴェツキーの演奏が好きなのですが、
アレクサンドル・シトコヴェツキーという方はドミトリーの息子さんなのでしょうか?
ドミトリーのお父さんも高名なヴァイオリニスト、お母さんはピアニスト、本当にすごい一家ですね。
[5660]

Re: 二人のアレクサンドル

投稿日時:2003年09月23日 10:21
投稿者:Geiger1951(ID:NAIGiAE)
アレクサンドル・マルコフのCDお勧め追加:

以前ETATOで出していて、今度APEXから出た輸入の廉価盤
アンリ・ヴュータン ヴァイオリン協奏曲2,4,&5番
(ローレンス・レーネス指揮 モンテ・カルロ フィルハーモニーOrch.)
2番嬰ヘ短調はマルコフに一番向いていますね。
4番もスケルツォでやや音が硬いけれどもセンスのよい演奏です。ちなみにこの曲は大好きです。オーケストラ部分が凄く美しいと思います。
有名な5番は既成巨匠クラスと比較すると線が細いかも知れませんが熱演でマルコフらしさが出ています。
ヴュータンは7曲のコンチェルト書いていますが、譜面が入手できるのは一部だけですね。
マルコフが全曲のCD出したらぜひ買いたいと思います。
[5893]

Re: 二人のアレクサンドル

投稿日時:2003年10月11日 21:20
投稿者:Geiger1951(ID:NAIGiAE)
ロシアという底なし沼には何が住んでいるか解らない。
アレクセイ・ブルーニ Alexei Bruni
(1700年代にロシアに移住したイタリア系ロシア人の子孫)
6 Parkovaya str. 13-89-90, Moscow 105043, Russia
Leila@kapella.gpi.ru
彼のベートーヴェンやブラームスのの協奏曲は本物です。
これくらい弾ける人そんなはにいませんよ。
http://www.classicalarchives.com/artists/bruni.html
[5899]

昔のインタビュー

投稿日時:2003年10月12日 11:16
投稿者:結構好きです(ID:NAIGiAE)
グリゴーリ・セドフさんというヴァイオリニストがインタビューで

「日本の聴衆は、本当に静かに注意深く演奏を聴き、時には涙を流し
ながら心からの拍手をしてくれる。私は驚くと同じに、日本人は本当に
音楽が好きなのだということを理解する。
そして、素晴らしい聴衆である日本の皆さんに、心から感謝している。

音楽教育について言えば、私はロシアが世界一だと思っている。
コーガンやオイストラフは、コンクール前になると毎日3時間以上もただ
でレッスンを行っていた。
彼らは若い音楽家の卵たちに、自分の音楽を伝えていくことが重要だ
と思っており、時計も見ずにレッスンをするのだ。ロシアからは本当に
多くの天才的音楽家が育っている。それはロシアの音楽教育システム
がよいからにほかならない。」
と言っていました。でも経済状況からすると今後厳しくなってくるかなー。
ヴァイオリン掲示板に戻る
1 / 2 ページ [ 10コメント ]

関連スレッド