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札幌の弦楽器店・弦楽器工房 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 8 Comments
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札幌の弦楽器店・弦楽器工房

投稿日時:2005年01月04日 18:16
投稿者:転職者(ID:M5aBiTQ)
あけましておめでとうございます。私は、今春、転職して札幌に引っ越すことになった者です。札幌の弦楽器店や工房の中で、毛替えの上手いところを教えていただけないでしょうか?東京と違って、札幌は弦楽器店や工房が少ないようなので、事前に情報収集しておきたいと思っています。その昔、下手な工房で毛替えのときに、弓にキズをつけられた苦い経験があるので、毛替えの上手な工房を知っておきたいと思っています。
北海道や札幌にお住まいの方、情報を提供していただけると助かります。それでは、よろしくお願いします。
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Re: 札幌の弦楽器店・弦楽器工房

投稿日時:2005年01月05日 07:05
投稿者:元札幌人(ID:QIViY1A)
中央区電車通りのK楽器店、古い石造りの店舗。実は私は毛替えを札幌で頼んだことはないのですが、ここの職人さんは評判がいい様です。古い楽器のリタッチ(ニスの)を頼んだことがありますが、上手でした。
あと、他に弦楽器フェアに毎年のように参加される製作家のSさん。

毛替えの上手な職人さんは誰かという、ご質問の答えになっていませんが、他にも弦楽器店や製作者の方は結構いますよ。イエローページに出ています。

ご参考になれば幸いです。
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Re: 札幌の弦楽器店・弦楽器工房

投稿日時:2005年01月05日 12:34
投稿者:さっぽろっ子(ID:QVBiaEQ)
地下鉄及びJRの札幌駅近くにある「シャコンヌ」という弦楽器専門店は、毛替えは結構上手いと思います。札幌には個人の工房もいくつかありますが、みな一定の水準以上の技量があると思います。顧客がたくさんいて毛替えの数を多くこなしている工房が上手いです。ただ、個人の工房は、工房ごとの雰囲気というかカラーに個性があって、馴染みにくい(親しみにくい)工房もあります。個人の工房を利用するときは、実際にその工房に行って、まずはサブの弓で毛替えしてみて、信頼できる、と思ってから、メインの弓の毛替えをしてもらうと良いと思います。
大通のかさはら楽器と札幌駅のシャコンヌは、札幌交響楽団のプロ奏者も利用しているお店なので、技術面に関して安心感があると思います。
札幌は、空気がからっとしているので、ヴァイオリンが良く鳴りますよ。食べ物も美味しいですし、地下鉄が発達しているので、冬も便利です。ではでは。
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Re: 札幌の弦楽器店・弦楽器工房

投稿日時:2005年01月08日 01:08
投稿者:転職者(ID:FIBzZRQ)
元札幌人さん、さっぽろっ子さん、お返事ありがとうございます。ネットで検索しても、札幌地方の弦楽器店や工房の情報があまり得られなかったので心配しておりましたが、イエローページで探せば結構見つかるとのことで安心しました。お2人方から教えていただいたお店や工房を訪れてみようと思います。どうもありがとうございました。
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Re: 札幌の弦楽器店・弦楽器工房

投稿日時:2005年01月08日 09:16
投稿者:北斗星(ID:IUcxiYg)
札幌には札幌交響楽団というプロオケがありますが、札響の弦楽器奏者が利用している工房としては、かさはら楽器店、シャコンヌ札幌店、S野バイオリン工房が挙げられます。私見ですが、プロ奏者が利用するだけあって、毛替えの精度・技術は3店ともハイレベルだと思います。ただ、東京の有名工房の名職人による毛替えのレベルに比べると若干レベルは落ちます。毛の質は、それぞれの店の最高グレードのものを選んだ場合は、それほど大きな差はありませんが、シャコンヌ札幌店の馬毛が優れているように思います。作業時間の早さでは、かさはら楽器店が非常に早く、次にシャコンヌ札幌店が続くといったところでしょう。
札幌には、その他にも個人の工房がいくつかあります。技術的に上手いことは上手いのですが、1人の職人の1ヶ月当たりの毛替えの本数、つまり「こなす数」という点では、上記の3店には及ばないので、熟練度や安定度においてやや劣るように思います。やはり、毛替えは、毎日たくさん数をこなしている職人の方が有利だと思います。
私は、弓を指板側に多めに倒して弾きますし、演奏中に毛を切り易いので、弓の右側の毛を少し多めに張ってもらっていますが、そういう毛の左右のバランス調整の上手さでは、シャコンヌ札幌店が上手いと思います。毛の左右のバランスを調整するのは、単に毛の長さや毛の量を調整するよりも高度な技術が要求されますが、シャコンヌ札幌店は、私が細かく指示を出しても、柔軟かつ適切に対応してくれます。なお、シャコンヌ札幌店の毛替え担当の職人さんは、弦楽器工房には珍しく女性の方です。
フレンチのオールドボウだと、毛替え作業によるダメージは限りなくゼロにして欲しいところですが、上記の3店ではオールドボウの毛替え経験が豊富なので、特に問題はありません。私は心配性なので、私の弓の鑑定書を見せて、この弓がどういった弓でどういう値段の弓であるかを知らせるようにしています。このようにして弓の素性を明らかにしておくと、職人さんも気合を入れて作業してくれますし、より丁寧に取り扱ってくれます。
ガソリンスタンドで、ワックスが塗ってあってピカピカのベンツと、うす汚れた軽自動車では、店員が窓を拭くときの「丁寧さ(入念さ)」が違うのを見かけることがありますが、全くそれと同じようなことが弦楽器の工房についても言えると思います。
あと、弓を預けたり受け取ったりする際の仕草で「俺の愛弓にちょっとでもキズをつけたら許さないゾ」という「神経質な」雰囲気を醸し出すのも有効だと思います。特に、毛替え後に弓を受け取るときには、毛替えをした職人さんの目の前で、約1~2分かけてじっくりと毛の仕上がりと弓のコンディションをチェックすると良いでしょう。私は、弓を「から拭き」しながら、じっくりとチェックします。(そうすると、弓のキズなどがすぐにわかるので)1~2分というのは、チェックしている本人にも多少長く感じられますが、その様子を見ている職人さんにとっては、プレッシャーがかかって結構長く感じられるものです。でも、それぐらいしっかりチェックしている様子を見せつけることは、「質の高い作業」をやってもらう上で非常に重要だと思います。
私は、時間のあるときは、その場で松脂を塗って試し弾きして、毛の状態に納得してから帰宅するようにしています。滅多にありませんが、納得できないときは、毛替えのし直しをしてもらっています。毛替えのし直しを指示したときの職人さんの態度でその工房のレベルがわかります。もちろん、し直しを命ずるに足る合理的な理由がないのに、し直しを命じたりするのはダメですよ。
いずれにしても、毛替えを依頼するときには、「こういう毛替えをして欲しい」ということを事前にハッキリと説明することが大事だと思います。
札幌は札響のようなプロオケだけでなくアマオケも5つぐらいあって、まあまあ弦楽器が盛んなので、ぜひ安心して札幌にいらして下さい。
以上参考になれば幸いです。
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Re: 札幌の弦楽器店・弦楽器工房

投稿日時:2005年01月08日 22:54
投稿者:mama(ID:Ioh2JVQ)
ここをお勧めします。
とても丁寧な仕事をしてくれますよ。毛の質も抜群です。
http://homepage3.nifty.com/satoshivn/
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Re: 札幌の弦楽器店・弦楽器工房

投稿日時:2005年01月09日 01:23
投稿者:taka(ID:KSJoMIU)
北斗星さんの書いているうち、「S野バイオリン工房」を存じ上げないのですが、↓mamaさんの挙げている鈴木さんとは別人なのですか?

あと、元札幌人さんの挙げているSさんとは、鈴木さんですよね?
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Re: 札幌の弦楽器店・弦楽器工房

投稿日時:2005年01月09日 01:39
投稿者:グァダニーニ(ID:NCQjEA)
札幌の弦楽器工房をいくつか紹介しましょう。
①T階ヴァイオリン工房
最近のクレモナのヴァイオリンは、中国製のものにクレモナでニスだけ塗って仕上げたものが多いから気をつけなさい、と言うのが口癖の店主(兼職人)は、かなり個性的で風変わりな人です。店主はヴァイオリンの製作家なのですが、自作のヴァイオリンではなく、ヴィエニャフスキー・ヴァイオリン製作コンクールで金賞を取ったことのあるトマソ・ピラーのヴァイオリンを愛用しています。ただ、「トマソ・ピラーは本来はアルコールニスが塗られていたんだけど、アルコールニスは硬いから、一旦剥がして、僕がオイルニスを塗り直してあるんだ。」と言って、そのトマソ・ピラーを見せてくれました。トマソ・ピラーのオリジナルニスよりも、店主の塗ったオイルニスは硬そうであまり良質なニスには見えなかったのですが・・・。残念!まぁ、アルコールニスでもオイルニスでも、良質であればどちらのニスでも良いというのが現在では一般的な説となっていますが、やたらとオイルニスにこだわっておられたのが印象に残っています。数年前にお会いしたときに、すでにだいぶお年を召していらっしゃったので、もう工房は閉じておられるかも知れません。
②N町バイオリン工房
親子2代で工房を営んでいらっしゃるせいか、のんびりしたアットホームな雰囲気の工房です。製作もしておられますが、他の個人工房と同じように、修理の仕事の方が多いようです。親子ともに実直で誠実な職人さんだと思います。
③S野バイオリン工房
店主(兼職人)はステファン・グラッペリの大ファンのようです。現代の多くの製作家がストラドやガルネリのコピーばかりを作る中で、プレッセンダやロッカを模範としたオリジナルの型で製作されているのは特筆できます。その作品は、店主のクールな性格を反映してクールでさっぱりとした音が出るように思います。製作ではヴァイオリンとヴィオラを中心に製作しておられるようです。製作しているところを拝見したことがありますが、とても器用な職人さんだと思います。でもちょっとクール過ぎるかも・・・。
すでに他の方々が投稿されているとおり、札幌には他にもいくつか弦楽器工房があります。いろいろな工房を訪問してみると、面白い発見があると思います。職人さんって、みなさんほんと個性的ですから。
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Re: 札幌の弦楽器店・弦楽器工房

投稿日時:2005年01月09日 01:51
投稿者:匿名(ID:M0YQBHU)
ローカルスレの割に盛り上がってますね~。takaさんへ。私の知識の範囲では、毎年弦楽器フェアに出品されている札幌のS氏とは、かつて東京で工房を営んでおられた佐○氏だと思われます。トリエンナーレなど海外の製作コンクールにも意欲的に出品されてますね。
鈴○氏はたまーに出品してますが、毎年ではないはずです。そう言えば、高○工房には長らく行ってないな~。高○さんが愛用していたトマーソ・ピラー(チェコの有名なウラジーミル・ピラーの息子)の楽器を、当時珍しかったグラスファイバー製の弓で試奏させてもらったことが懐かしく思い出されます。あれって、ニスを塗り替えてあったんですね。松脂の汚れがついていたり、だいぶ使い古されキズがついていたので、気づきませんでした。
最近は札幌も弦楽器の工房が増えて、競争が激しくなり、技術レベルが上昇する傾向があるように思います。弦楽器愛好家にとっては歓迎すべきことですね。

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