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べっ甲フロッグの耐久性 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 21 Comments
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べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年11月18日 12:25
投稿者:タイマイ(ID:ZJkjgg)
ヴァイオリンの弓で、べっ甲フロッグがついている弓がありますよね。それについて質問させて下さい。
この時期は弦楽器店の展示会が多数開催されてますが、べっ甲フロッグの付いた弓で気に入った弓が2本ほどありました。
①杉藤マイスターボーのMX Art(定価60万円)の中古(ただしキズのない保存状態の良いもの) 40万円
②S.フィンケル(定価56万円)の中古(ほとんど無傷で状態が良いもの) 40万円
べっ甲のフロッグは見た目も綺麗で手触りもいい感じで気に入ったのですが、強度が弱そうで耐久性に不安があります。
でも、オリジナルのべっ甲フロッグがついた200年近く前のオールドフレンチボウで、いまだに現役のものがあるぐらいだから、大事に使えば長持ちするのかな?、と思ったりしています。
ちなみに自分は結構汗かきな方です。
べっ甲フロッグの弓をお持ちの方、あるいは、べっ甲フロッグの弓を持っている人を身近に知ってるという方がいらっしゃいましたら、べっ甲フロッグの耐久性についてご意見をいただけると嬉しいです。
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Re: べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年12月03日 12:30
投稿者:黒チャン(ID:IIhwEyQ)
金・黒檀フロッグの弓を持ってますが、フロッグの清掃は3ヶ月に1回くらい気が向いたときにやってマス。僕はすごく汗っかきなので、清掃すると綿棒が汚くなります。それだけ汗や手垢が蓄積しているということですね。
素朴な疑問なんですが、同じ大きさ・同じ形状の、黒檀フロッグとべっ甲フロッグではどちらが思いのでしょうか?黒檀も最高級品だと水に沈むくらいの比重があるようですが。
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Re: べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年12月08日 00:11
投稿者:スープカリー(ID:QCV5Mgc)
べっ甲フロッグに限らず、黒檀フロッグでも、フロッグとスティックのこすれる部分に「ロウ」を塗るといいですよー。3ヶ月に1回とか定期的にロウを塗り続けると、スティックとフロッグの双方の表面にロウが徐々に浸透していって、汗をはじくようになります。汚れも蓄積しにくくなりますので、フロッグの滑りが良くなり、弓に負担がかかりにくくなりますよー。ロウは、普通のロウソクをカッターで塗り易い形状に切り出して(削り出して)使うといいですよー。高価なべっ甲フロッグを持っている人は、このようにロウを塗ってやると長持ちさせられますよー。超高価なべっ甲フロッグの弓の持ち主がゆってるのだから、「間違いナイ」。毛替えのときに、ロウを塗ることくらいサービスしてくれてもいいようなものですが、実際に塗ってみるとわかると思いますが、むらなく均一にロウを塗りこむのは意外と時間がかかります。塗り過ぎは良くないので、塗った後に軽く布で拭いて伸ばしてやると、適度なロウの皮膜ができあがります。弦のとおるミゾに油性の銀の色鉛筆を塗るというアイデアを提唱している人がいましたが、フロッグとスティックのこすれる部分にロウを塗ることは、それ以上に有益で実用的だと自負してます。
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Re: べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年12月10日 20:18
投稿者:マフマフ(ID:IRGJJJA)
予算に余裕は無いけど、どうしてもべっ甲フロッグの弓が欲しい人へ有益な情報を提供しマース。べっ甲フロッグがついていても、肝心のスティックの品質が劣っていては意味がないので、スティックもしっかりしたものを推薦します。
①SUZUKIバイオリンの№99という弓は定価60万円ですが、赤茶色の透き通ったべっ甲フロッグがついています。これに、くじらのヒゲ巻きとゴールド金具がセットされるので、高級感があります。
10年ほど前までの杉藤マイスターボウの定価60万円の弓も、べっ甲フロッグが標準装備されていましたが、このSUZUKIの弓は、杉藤の弓に見た目と弾き心地が似ているように思います。
②J.S.フィンケルの定価585,000円の弓と定価800,000円の弓も、べっ甲フロッグがついています。これに、くじらのヒゲ巻きとゴールド金具がセットされます。べっ甲の色は、SUZUKIの弓のべっ甲よりも色が濃くて(少し黒っぽくて)透明感が少なめです。定価の割には、結構いいべっ甲が使われていると思います。
③アルシェの定価130万円以上のクラスの弓だと、①②の弓よりもさらに高級感のある本格的なべっ甲フロッグが標準装備されます。くじらのヒゲ巻き&ゴールド金具が標準ですが、銀線、金線、銀糸&銀金具に変更することも可能です。あと、①②はペカットタイプしかありませんが、③ではサルトリータイプやトルテタイプ(角弓)も選べます。
べっ甲フロッグは、見た目が美しい、という点に意識が行きがちですが、実は手で触れたときの感触がなんとも言えず心地良いのです。透明感があってスベスベしていて、ちょっと硬そうな感じがしますが、手に馴染むような柔らかさがあります。また、演奏中は、手のぬくもりを吸収して、フロッグが手の温度に近くなります。最高級の黒檀フロッグだと汗を吸収してサラッとした感触でこれもまた良いのですが、べっ甲は手に吸い付いてくるような人懐っこい感じがします。自分は汗かきですが、真夏でも手が滑って持ちにくいということはありません。べっ甲フロッグは、一度使うともう離れられないような魅力があります。
200年前のオールドフレンチ弓でも、べっ甲フロッグが現役で使えているものがあるので、大事に大事に使えば、べっ甲フロッグを壊すことなく一生使えるのではないかと思います。興味のある方は、上記の①~③の弓を試奏してみて下さい。
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Re: べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年12月12日 00:11
投稿者:亀サン(ID:FxGFFWA)
最近の弦楽器の展示会でべっ甲の弓を何本か見かけました。べっ甲のついたオールドフレンチボウは、300万とか500万とかスゴイ値段でビックリしました。かなり使い込まれたべっ甲は、ほとんどツヤがなくて透明感もほとんどありませんでしたが、それでも高級感はありました。オールドフレンチ弓でも、あまり弾かれたことのなさそうな弓のべっ甲は、半透明で綺麗でした。耐久性はどんなもんだろうと思ってましたが、意外と長持ちするんですね。何百万もするオールドフレンチはとても買えないので、新作のべっ甲の弓が欲しいな~、と思いました。
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Re: べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年12月14日 05:34
投稿者:pochi(ID:JghJRIA)
鼈甲の良いトコロは、少し位欠けても補修が略完璧に出来る事でしょう。演奏上、機能的に優位性を感じた事は有りません。私は、基本的に購入対象からは排除します。
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Re: べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年12月14日 20:37
投稿者:マフマフ(ID:ZjhkWJA)
David Tecchler 1725さんへ。自分が推薦した①③の国産弓のべっ甲フロッグ付きの弓は、べっ甲付きかどうかということ以前に、スティック自体がとても素晴らしいと思います。ミランやらギヨームやらといった海外の有名新作弓と比べても遜色無いと思います。特に③のアルシェの弓は、トマショーやノイドルファーといった名工の新作弓に匹敵するレベルだと思います。金べっ甲をつけたくなるほどの素晴らしいスティックだからこそ、金べっ甲仕様なのだ、と納得させられます。有名なオールドフレンチ弓のちょっと状態の悪いものよりも、国産の最高クラスの弓の方がはるかに機能的で扱い易いと思います。さすがに、ミントコンディションのオールドフレンチの名弓にはかないませんが・・・。まぁ、そういう名弓は国産の最高級弓の5倍以上の価格ですので、そもそも比較の対象にはなりませんけどね。
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Re: べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年12月14日 22:34
投稿者:亀の甲(ID:FRlBYCQ)
私もアルシェの金べっ甲弓を見たことがありますが、完全な柾目のスティックで、強さ、弾力性、そして明るい音色と良い、弓としては申し分のない最高のものでした。ヘルナンブコにも稀に見られる木目と垂直方向に出る虎杢模様もとても美しいかったです。アルシェの職人の人から聞いたのですが、べっ甲フロッグの弓は、数本しか作ったことがなく、スティックの良材が枯渇した現在、今後これだけの材料が手に入るかどうかもわからないとも言っていました。このように最高のスティックにのみ、べっ甲フロッグを採用するメーカーもあれば、スティックの材料に関係なく、ただ単に価格を上げるためだけにべっ甲を使っている弓があるのも事実でしょう。べっ甲の材料自体は、べっ甲細工の工芸品を見ればわかるように実はそんなに高い物ではないようです。
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Re: べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年12月14日 23:37
投稿者:カメハメハ(ID:QZSHWBQ)
ツヤのなくなってしまったべっ甲フロッグのツヤ(輝き)を回復させてやるには、どうしたら良いでしょうか?べっ甲用の磨き液(クリーニング液)を検索してみたのですが、見つかりませんでした。どなたかアドヴァイスして下さい。
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Re: べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年12月21日 00:22
投稿者:理理(ID:KVdJgRQ)
長くお答えがないようですので、、、

鼈甲の艶を出すには、製作段階では、研磨が基本です。目の粗いものから細かい物に替えていき艶を生みます。おそらく、艶がなくなったというのは、表面に微細な傷がついたためです。もちろん汚れも付着していると思います。

こういった場合、表面の傷が主な原因のようでしたら、プロに頼みますと、精密仕上げ用の研磨フィルムなどを用いるでしょう。ホームセンターなどでも売っています。3枚(1種3枚)入って350円くらい。2000番か4000番ではじめて、10000番で仕上げたら艶が出るのでは。

ですが、これはかなり重症の時の磨き直しですので、曇りなどが気になるようでしたら、最初に、「金磨き」で試してください。日本製ですと、光陽社という研磨剤専門メーカーが、小売もしていますのでこれもホームセンターで見つけることが出来ます。眼鏡拭きのフェルトのような形状です。(銀磨き布でも代用できますが、ちょっと目が鼈甲に対しては粗いので、推奨は出来ませんが。)クリーナーとしては、宝飾用、とくに真珠用のものが代用できますが、おそらくそこまでしなくて良いのではと思います。金磨きクロス1枚か2枚で500円程度ですので、まずこれで磨くことをお奨めします。
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Re: べっ甲フロッグの耐久性

投稿日時:2004年12月21日 00:32
投稿者:カメハメハ(ID:MlcBhDU)
理理さん、お返事ありがとうござます。ネット上でべっ甲のことをさんざん調べたのですが、ツヤを回復させる方法は全然見つかりませんでしたので、ほんとに助かります。
さて、光陽社の金磨きクロスですが、弓のゴールド金具を磨くために持ってます。でも、これでべっ甲を磨けるとは知りませんでした。とりあえず、軽~く磨いてみます。どうもありがとうございました。
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