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音楽らしきものから音楽に近づくにはどうする | ヴァイオリン掲示板

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音楽らしきものから音楽に近づくにはどうする

投稿日時:2008年08月10日 19:31
投稿者:SL(ID:MFAlFyQ)
レイトスタータで8年やってきましたが、人に聞いてもらうには
音楽らしきものから、音楽に近づかなければと思っています。
音程を別とすれば音質が大切で、第一の課題は弓への圧力制御で
と考えました。
先行者の方教えてください。
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Re: 音楽らしきものから音楽に近づくにはどうする

投稿日時:2008年08月11日 14:18
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
音楽に近付くという意味がよく解りません。頭の中で鳴っている音楽を再生してこれが他の人に受け入れられるかどうかだと思います。

弓の圧力だけを考えましょう。
圧力は、弾く位置と弓速と関係します。
駒寄りであれば圧力は高く、弓速が速ければやはり圧力を高くする必要があります。指板寄りでは圧力を低く、弓速を速くしなければなりません。駒寄りを速い弓速で圧力が十分でないと音はかすれてしまいます。

初心者の傾向としては、弓が指板寄りに流れる、弓速が遅すぎるのが一般的です。音が潰れないにしても死んでしまいます。

ヴァイオリンの音は弓の圧力だけではなく、アタックの方が大切です。弦の振動は、振動のし始めと、振動してからでは全く違います。初心者の場合、これが解決出来ない傾向があります。

音程を別にして、というのは間違っています。ヴァイオリンは、音程によって適切な弓圧が違います。一つ一つの音が違う弾き味なのです。良く出来た曲は、このヴァイオリンの楽器の特性と曲の雰囲気が合致しています。また、音程によってアタックの難易も違います。

サイレントヴァイオリンや電子ヴァイオリンで練習しても上手にならないと云われている理由は、音程によって本来違うはずの弾き味が同じだからです。

音程が狂っているとこれまた弾き味が全く違います。音程の狂いを修正するのは、ヴァイオリン弾きの永遠の課題です。

さらに音色にはヴィブラートが絡んできます。音量に依っても音色は違いますね。
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Re: 音楽らしきものから音楽に近づくにはどうする

投稿日時:2008年08月11日 18:39
投稿者:SL(ID:MFAlFyQ)
 ご指導感謝いたします。

音楽に近づくとは「家族が聞いて普通の音楽に近いと認める」くらいの
意味でした。

ご指導の中に
「音が潰れないにしても死んでしまいます」
 →死ぬとは「響かない」のようなものでしょうか。

「弦の振動は、振動のし始めと、振動してからでは全く違います。初心者の場合、これが解決出来ない傾向があります。」
 →「解決」とは瞬時に圧力を抜くことでしょうか。

また圧力を減らしても弱弱しい音にならず、はりのある生き生きとした音
にするのは何がポイントですか。
左手の指の押さえが弱いからでしょうか。
すみませんがビブラートはまた別にした場合。

今一度よろしくお願いします。
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Re: 音楽らしきものから音楽に近づくにはどうする

投稿日時:2008年08月11日 19:14
投稿者:pochi(ID:OVMFIBc)
西洋音楽は伝統の所作ですから、聞き慣れていないと音楽かどうか解らないでしょうね。ご家族に聴かせてどうか?という基準は、ご家族にしか解りませんから、一般性は全くありません。ちょっと観点は違いますが、雅楽を西洋人音楽家が聴いたらビートが無いので奇異に感じるのだそうです。奇異に感じるギリギリの線で作曲したのが武満徹です。

ヴァイオリンの音も物理現象です。「死んだ音」は、「倍音成分を十分に含んでいない音」です。音が遠く迄聞こえません。

アタックの後は瞬時に圧力を抜きますが、一般的には、「引っ掛けて」とか表現します。ヴァイオリンの全ての音にはアタックがあります。しかし、初心者の方々はこれが解っていらっしゃらない事も屡々あるように思います。

弓の圧力を減らして生き生きとした音を出すのには、先生に習うしかないでしょう。

私が推奨している練習法としては、弦の振動を見て運弓を行うというものです。振動を制限しない様に運弓を行うと、取り敢えず適切な弓圧で綺麗な音が出ます。その他、様々な練習法を投稿しましたので、検索してみて下さい。
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Re: 音楽らしきものから音楽に近づくにはどうする

投稿日時:2008年09月01日 10:52
投稿者:クロチェット(ID:VnlZNiA)
もう見ていらっしゃらないかもしれませんが・・・

>頭の中で鳴っている音楽を再生してこれが他の人に受け入れられるかどうかだと思います。

同意します。で、再生以前に、どんな音楽を頭の中で鳴らすか、も重要かと。

手始めに、Y. Tubeあたりで、Vengerovさんのマスタークラスでもご覧になってみてはいかがでしょうか?パフォーマンス過剰気味ではありますが・・・。

曲のなかで、ネズミが出てきたり、自転車に乗ったり、パラシュートで降りてきたり、夫婦喧嘩したり・・・受講者の音も表情もヴィヴィッドになっていくのがわかります。
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Re: 音楽らしきものから音楽に近づくにはどうする

投稿日時:2008年09月02日 21:40
投稿者:SL(ID:MFAlFyQ)
ありがとうございます。
くもの糸に思えましたよ。
自分なりにザハール・プロンのレッスンDVDを買ってしまった!
ところでした。
Vengerovさんみてみました。確かに
>音も表情もヴィヴィッドに なってました。

頭に鳴らして→再生ですが
今すぐ再生の即効薬が欲しくてたまりません。
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Re: 音楽らしきものから音楽に近づくにはどうする

投稿日時:2008年09月07日 20:49
投稿者:Y教師(ID:Qlc3ARY)
あせらないで。

初心者のみなさんが「音楽らしきもの」になってしまうのは
バイオリンで楽譜が要求する体の使い方と、日常生活の体の使い方が
かなり違っていることにあると思います。

 ・右手の都合で音が足りない、強弱、アタックが不適合
  音がぷつぷつ切れる
 ・弓先・弓元の移動、移弦がスムースでなく、肩、腕に力が入り音が響か  ない、雑音が入る
 ・柔らかく、なめらかな右手と叩き具合の左手が独立して動かない
などです。
一度引きやすい曲で先生に徹底的に聞いてみてはどうですか。

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