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ピチカートと調弦の狂い | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 11 Comments
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ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月02日 20:03
投稿者:ブルース(ID:YjmZUjA)
ラヴェルのヴァイオリンソナタを練習しているアマチュアです。この曲の第2楽章「ブルース」は、激しいピチカートが頻繁に出てきます。この曲を1回弾くと、少し調弦が狂ってしまうのですが、これは楽器の調整が良くないのでしょうか?それとも、私のピチカートの仕方が良くないのでしょうか?
かなり激しくはじいても、E線(の音程)はあまり狂いませんが、A・D・G線はほんの少し音程が下がります。
弦は、E線はゴールドブロカット0.26でA・D・G線はドミナントを張ってます。現在は張り替えてからちょうど1ヶ月が経過したところで、普通に弾く分には、弦の伸びが収まって安定している状態です。駒やナットの溝は、1年ほど前に、工房でドミナントに合わせて調整してもらいました。コンサートで、ソリストが「ブルース」を演奏するのを見たことがありますが、ピチカートのときは自分よりもはるかに激しくはじいているように見えますが、調弦し直すことなく、1・2・3楽章を弾き通していました。ソリストであれば、音程(調弦)の微妙な狂いには相当に厳しいはずなので、もし、ちょっとでも調弦が狂っていれば必ず調弦し直すはずでしょう。調弦し直さないということは、激しくはじいても、調弦が(気になるほど)狂っていないのだと思われます。実際聴いていても、調弦が狂ったようには感じられませんでした。そのソリストも(12倍の双眼鏡で見た限りでは)弦は自分と同じ組み合わせでしたので、弦に起因するものではないと思われます。
自分の場合は、「ブルース」を弾いた後は、調弦の狂いが気になるので、必ず調弦し直しています。普段練習しているときの調弦の頻度は、30~40分に1回ぐらいですが、「ブルース」を弾いた場合は、弾き終わるたびに(=約6分ごとに)調弦するはめになっています。こうした調弦の狂いをなくす(減じる)方法がありましたら、どなたかご教示下さいませ。よろしくお願いします。
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【ご参考】
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Re: ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月02日 21:40
投稿者:pochi(ID:QoeQEUQ)
絃が延びて居るのでは無く、駒と枕の滑りが悪いので調弦が狂うのだと思います。取り敢ず、此れを試して下さい。普通は、6Bの鉛筆を使います。
http://fstrings.com/board/board.asp?id=14162
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Re: ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月03日 12:28
投稿者:ブルース(ID:IhIDSWI)
pochiさんご回答ありがとうございます。いつもお世話になっている工房の職人さんの薦めで、ミゾには4Bの鉛筆を塗っています。普通に調弦する分には、特にすべりが悪いと感じたことはないのですが・・・。銀の色鉛筆を試した方がいいですかね。
ちなみにpochiさんの楽器では、ピチカートを多用しても、かなり激しくはじいても、調弦は狂いませんでしょうか?
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Re: ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月03日 15:35
投稿者:yoritomo(ID:M1hZFXk)
ピチカートして弦が狂う原因として以下が考えられます。
ペグがピチカートで容易に狂わないことを前提として
①テイルピースと駒、②駒と上駒、③上駒とペグ、この間の張力が全て等しければ、ピチカートで②の張力の過渡的な変化があっても、狂わないと思います。狂うことは①と③の張力が②と異なっている時に起きのでは?

調弦で糸倉の弦を押す場合がありますが、これは張力を均等にすることにつながります。駒及び上駒を弦が滑りやすくすることは、弦の保護及び張力を等しくすることになると思います。
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Re: ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月03日 21:19
投稿者:ブルース(ID:JpUCGBM)
yoritomoさんご回答ありがとうございます。yoritomoさんもpochiさんと同様に、駒と上駒における弦のすべり具合を原因として指摘されていますね。調弦が狂うメカニズムをわかり易く解説してくださって、ありがとうございました。
一応、自分の楽器は、修理・調整には定評のある某工房(プロの奏者も来店してます)で点検・調整してもらっているので、楽器の側には何の問題もないと思いこんでいました。とりあえずこの週末に銀色の色鉛筆を買ってきて試すことにします。
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Re: ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月04日 04:36
投稿者:pochi(ID:VnhgOAA)
理屈の上では、[15513]
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Re: ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月03日 15:35
投稿者:yoritomo(ID:M1hZFXk)
ピチカートして弦が狂う原因として以下が考えられます。
ペグがピチカートで容易に狂わないことを前提として
①テイルピースと駒、②駒と上駒、③上駒とペグ、この間の張力が全て等しければ、ピチカートで②の張力の過渡的な変化があっても、狂わないと思います。狂うことは①と③の張力が②と異なっている時に起きのでは?

調弦で糸倉の弦を押す場合がありますが、これは張力を均等にすることにつながります。駒及び上駒を弦が滑りやすくすることは、弦の保護及び張力を等しくすることになると思います。
yoritomo氏 [04/09/03 21:19:30]の通りなのですが、右手の指が痛く成る迄ピチカートを連続して行ってみると、少し下がりました。駒の上の溝をもう一度削り直す事を考えて居ります。それでは、、、。
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Re: ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月04日 09:12
投稿者:よが(ID:MTeTV5M)
おはようございます.

駒が少し右にずれたということはないですよね. 私は激しいピチカートで駒がずれたり,1番線がはずれたりしたことがあるので.
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Re: ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月04日 18:38
投稿者:ブルース(ID:M0VVdCU)
pochiさん再度のご回答ありがとうございます。右手の指が痛くなるくらいピチカートを多用すると、やっぱり少し音程が下がったとのことですね。なんかちょっと安心しました。私は指の皮が強いほうだと思いますが、それでも、ラヴェルのヴァイオリンソナタの第2楽章「ブルース」は手加減せずに1回弾くと、多少、右手の人差し指が痛くなります。手加減せずに3回以上弾くのは辛いです。今日、画材店で銀色の色鉛筆を買ってきたので、これから試してみます。
よがさんご回答ありがとうございます。幸いなことに、かなり激しくはじいても、駒の位置がずれたり、弦が外れたりはしてません。実は、友人の楽器で「ブルース」を弾いたときに、E線が駒の溝から外れれたことがあります。あと、弦楽器展示会で、ツィゴイネルワイゼンの冒頭から次の曲想に変わる直前のピチカートの和音をはじいたときに、A線が上駒(ナット)の溝から外れたことがあります。(展示品だったので、一瞬あせりましたが、何気なく元通りに戻しておきました。)こんな風に結構強くはじくので、自分の楽器はかなり強くはじいても大丈夫なように調整してもらっています。ピチカートで弦が外れる(ずれる)だけでなくて、駒の位置がずれることもあるんですね。ニスにキズがついてしまいそうで怖いですね。
プロがピチカートをはじくのを見ていると、自分の2倍くらいの音量が出ているように聞こえます。ということは2倍くらいの強さではじいているのではないかと思われます。自分があんなに強くはじいたら、右手の指に水ぶくれができてしまいそうです。
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Re: ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月04日 23:08
投稿者:ぷーたファン(ID:ZnWCJUA)
 すみません。便乗質問デス。
 yoritomoさんは、①テイルピースと駒、②駒と上駒、③上駒とペグ、この間の張力が全て等しければ、ピチカートで②の張力の過渡的な変化があっても、狂わないと思います。狂うことは①と③の張力が②と異なっている時に起きるのでは?、と書かれてますが、①②③の張力が異なっているかどうかは、どうやって判定すれば良いでしょうか?強いピチカートで連続してはじいてみて、ピッチが狂わなければ、①②③の張力が等しい、という風に類推するしかないのでしょうか?
 ぷーたさんへ。ぷーたさんのようにプロ級の腕前の方は、ピチカートで強くじいたときにピッチが狂ったりするんですか?自分の場合だと自分なりにすごく強くはじいても全然ピッチが狂いません。ピッチが狂うほど激しくはじいてみたいのですが、コツがわかりませんし、そもそも指先が痛くて無理です。
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Re: ピチカートと調弦の狂い

投稿日時:2004年09月05日 12:10
投稿者:カルボナーレ(ID:OTlBWAg)
>>ブルースさん
 ホールを充分駆動できるだけのクリアなピチカートを出そうとする場合、左手の指をいかにしっかりと押さえるかが、大きなファクターになると思います。
 開放弦はナットで固定されていますが、それ以外は指で押さえており、指で押さえた音も開放弦なみにきちんと弦の振動端面が固定されると、裏板まで振動するパワフルなピチカートが実現できます。左手がしっかりしないと、右手で必死に引っ張ってもロスが多くて、よい音がでません。
 私はアマチュアですので、プロの人もそうしているかはわかりませんが、ピチカートの時は通常より少し左の指を立て気味にし、また大きな音をはじくときは右手ではじくタイミングで左指も瞬間的に指板にさらに押しつけます。これにより、はじいた音が、駒・魂柱を伝って裏板を駆動し、裏板からさらに表板にも振動がはねかえり、表板・裏板両方から芯のあるしっかりした音が放射され、ホール全体を駆動してホールの後ろまで届いた音がはね返ってくるのを実感できます。この時右手は、一番鳴る位置をコンパクトに効率的にはじいています。

 ピチカート後のチューニングの狂いは、弦によっても差があると思います。ガット弦を使っていた時はかなり狂ったようにおもいます。ドミナントでも少し狂いました。ヘリコアではほとんど狂いません。また、張りたてでまだ伸びきっていない弦は狂いやすいでしょう。
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