ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web
ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web

今年の弦楽器フェアーの皆さんの興味は? | ヴァイオリン掲示板

ヴァイオリン好きのための情報サイト ヴァイオリン・ウェブ
雑談・その他 8 Comments
[43062]

今年の弦楽器フェアーの皆さんの興味は?

投稿日時:2010年09月24日 18:25
投稿者:rio(ID:FjAmBRc)
銀杏の臭いが思い出を育む(あまりに印象が強すぎるんですよね毎年)
科学技術館での弦楽器フェアーが近づいてきました、
今年は11月5~7日ですね。
まだ、どのような楽器が出てくるのか情報はありませんし
個人個人で見るポイント、興味が違うと思います

いろいろな方の、「今年の弦楽器フェアーは私はここに興味がある!」というのを教えていただければ参考になるなぁと思いスレッドを立てたいと思いました。

私は、まだそれほど情報がないのですが
気になるところは以下の通りです。

・ (残念なこと)弓製作者の河辺氏は今年は出展者に名前が載っていません。今年は高橋氏だけのようです。
・ アルシェのラインナップが近々変わるそうで、それを見るのが楽しみ。
・ 杉藤社は、先代社長浩司氏亡き後センシティヴシリーズを生産していませんでしたが。今年の出店では、出展するとのこと。どのような仕上がりになっているのか楽しみです。
・ バイオリンの日本人製作者の方は、個人的には伊藤三太郎氏、平塚謙一氏、三苫由木子氏に興味があります。
・ シャコンヌさんのこだわりニスの楽器も興味があります。
・ 宮地楽器さんで最近どこかのコンペで優勝した高橋氏のビオラが出展されるそうで、どのようなモノか非常に興味があります。
・ ベテラン尾竹氏のバイオリン。昨年は音も重さも軽かったのですが、今年は????
【ご参考】
[43085]

Re: 今年の弦楽器フェアーの皆さんの興味は?

投稿日時:2010年11月02日 23:44
投稿者:父娘Vn(ID:JpYHEWk)
今年は行けるか解りません。先日アルシェの制作者の方がテレビに出ておられました。どんな弓を作られるのかな、なんて、娘と話しておりました。個人的には、コニアは見てみたいかな。私のような素人の興味の範囲では、ご参考にはならないと思い、恐縮です。
[43087]

数年ぶりに出向いたのですが

投稿日時:2010年11月06日 23:41
投稿者:04地区の演奏家(ID:QghYc3M)
あのフェア、運営ほんとうに大変だと聞いています。協会の、在京の会員さんたちが善意で運営しているのですが、庇を貸して母屋を取られ状態で、輸入業者ばっかりが目立ち、以前の狭い会場に戻ろうにも、科学技術館を1年位前に押えてしまうので、スペースを埋める為に沢山テナント募集するのが必然。事務手続きばっかりで製作の時間なくなると思いますよ。今年は土曜日に伺ったが、数年前より客足が伸びていない。音大生や外国の若手なんかも私の居た時間帯(午後1時まで)目立たなかったなー。プロは来ていたのかなー…。日本の製作者の腕前は大変優れているのはよく承知していますし、いつもリペアでお世話になってほんとうに感謝しています。もっと自由に自作を展示しお客と交流してくれたほうが、我々にも楽しいのですが。
[43090]

Re: 今年の弦楽器フェアーの皆さんの興味は?

投稿日時:2010年11月07日 01:20
投稿者:セイジ(ID:KZGVJxA)
土曜の15時~18時までいましたが、会場内は空いてましたね。イタリア勢のブースが結構目立ってましたが、イタリア人が陣取ってるので試奏してる客はあまりいなかったような。

杉藤さんのブースで、若くして亡くなった先代社長の遺作を拝見し、毎年、この会場でお目にかかっていたのを懐かしく思い出しました。
[43092]

Re: 今年の弦楽器フェアーの皆さんの興味は?

投稿日時:2010年11月07日 08:22
投稿者:カルボナーレ(ID:JFIyCBA)
およそ10年ぶりに弦楽器フェアに行きました。関東在住でないのでなかなか行けないのですが、今回は金曜も休暇をとり、金土の2日間朝10時過ぎから夕方まで、計14時間べったり、科学技術館で過ごしました。2時間は”楽器を取り替えながらのコンサート形式の演奏”を聴き、食事を2回とりましたが、残りの時間は、主にできるだけ沢山の楽器(ヴァイオリンとヴィオラ)を弾きました。日本人の個人製作者の楽器はすべて、またイタリアの製作者(主にクレモナ)の楽器もかなりの数を弾きました。
各弦を下から上まで半音単位でチェックし、そのあと低域の強音、D線の上の方、A線の上の方、E線の上の方の鳴り方、PPの表現力、和音感などを確認するためのフレーズをそれぞれ弾いていると、その楽器の特徴と欠点をつかむのに1挺あたり5分くらいかかり、1時間に10数挺しか弾けないので、10時間かけても百挺程度しか弾けませんでした。

例えばクレモナのいろいろな製作者の楽器が並んでいるブースをまわり、20~30挺弾くと、最近のクレモナの楽器の共通の特徴もなんとなくわかります。低域の音作りとか、G線ハイポジでウルフの出ない削り方など、ノウハウが共有されているように思え、それをベースに各製作者が個性を表現しようとしている印象を受けました。

日本人の作品の方が、音作りという点では目指す方向がそれぞれ異なっていて、振れ幅が大きかったです。
個人的には、日本人の作品では、園田さんの出品ヴァイオリンが、音量、バランス、音色のダイナミックレンジ等と持った時のフィーリングで、もっとも気に入りました。
また、低域重視の太い音を求める製作者や、ヴィオラ製作者という肩書きで非常に鳴らしやすいヴィオラを3挺並べている方など、こだわりのポイントがいろいろあって面白かったです。楽器店がオリジナルで作っている手工楽器も、ポリシーや特徴が明確なものはそれが伝わってきて、その求める方向性を楽しめました。

最盛期を知らないのですが、4つくらいしか部屋を使っていなかった10年前に比べると、展示も増え、コンサート形式の試奏も大勢の人が訪れて、賑わっている感じはあります。若い人からお年寄りまで幅広い層が訪れる場になった感じがします。
[43093]

Re: 今年の弦楽器フェアーの皆さんの興味は?

投稿日時:2010年11月07日 09:01
投稿者:カルボナーレ(ID:JFIyCBA)
セイジさんが書かれた、杉藤楽弓社のブースへも行き、新しいセンシティブの最上位モデルも弾かせていただきました。ヴァイオリン本体がそのブースに置かれているわけでなく、すぐ近くのあまり上等とは言えない楽器で試したのですが、自分の楽器、あるいはよい楽器でないと、弓の評価は難しいですね。
先代社長の作品(非売品の参考展示)も手に持たせていただきましたが、持っていることを意識させない、手の延長となり切る弓であり、何人の方が高く評価する書き込みをされている理由が少しわかりました。
杉藤慎子社長とも、少しお話をしました。
[43096]

Re: 今年の弦楽器フェアーの皆さんの興味は?

投稿日時:2010年11月08日 14:52
投稿者:ティーダ(ID:OAFGQxc)
今年は初日と最終日に行ってきました。
初日は割とすいていましたが、最終日は20~30代の方を中心にたくさんの人が訪れていたように思います。

初日には読響の藤原さんや芸大の浦川先生もお見かけしました。

試奏会での仁村さんのヴァイオリン演奏会は楽しめました。

数年前と違って、実に意欲的なプログラムでそれも暗譜で。
愛のあいさつ~ のような楽ちんな曲ではなくて超絶技巧的な曲も多数。

なんでも事前に奏者が弾きこんでおいて『この楽器にはこの曲』と指定するのだそうで、製作者も何を弾くのかはわからなかったそうです。
肩当を使わない弾き方で左手の感覚等異なるにもかかわらず、圧巻の演奏会でした。

さて
新作はほとんど舞台上では差がなく聞こえるのですが、
試奏も含めてみて二点だけ気になる楽器がありました。

リューテリアアライさんの独自設計?の楽器と、高橋明さんの製作の楽器でした。

どちらも音響的に優れているなと感じました。

また宮地楽器にあった三者共同制作のヴァイオリンは、たくさん弾いた中でも飛びぬけて鳴っていました。

やはり楽器は性能だと思います。

性能として考えた時に、日本人作家のものはとてもお買い得だな、と思えました。
[43097]

Re: 今年の弦楽器フェアーの皆さんの興味は?

投稿日時:2010年11月09日 12:44
投稿者:Xin(ID:QUNWRQU)
>肩当を使わない弾き方で左手の感覚等異なるにもかかわらず

ですが、バイオリンには肩当をつけていなかったのですが、始めの数丁の演奏はしきりにシャツの下を気にされており、途中の楽器交換のおり、しばらく舞台裏に入られました、出てきて再開後は調子が出てきたごようすでした。
[43118]

Re: 今年の弦楽器フェアーの皆さんの興味は?

投稿日時:2010年11月25日 20:59
投稿者:ROMEOANT(rio改め。今後はこのHNにします) (ID:FjAmBRc)
印象に残った製作者

尾竹氏:音作りはいいですね。楽器は軽く、音は去年の作品とは異なり芯のある音でした。
平塚氏:新しいものより、右側の壁に目立たないようにかけていた、製作年の古い楽器の方が、音がいい感じだった。倍音も多く、飛ぶ感じ。
伊藤氏、三苫氏:特にコレ!という個性を感じられなかった。
宮地楽器三人衆(天野氏、菊田氏、高橋氏):クレモナの新作と考えればいいいのでしょうね。きれいだし、音も普通。もう少し、楽器の雰囲気に豪快な感じがほしいですね。ソツなくまとまっている感じです。
YAMAHAが来年出すバイオリンは、音色が古色めいた感じで悪くはない。でも値段もそれなりの値段がするようで、それならシャコンヌや陳氏の楽器でも十分かもしれない。
シャコンヌのオリジナル楽器は、見た目は雑!! それも意地でも雑につくるぞ~という感じを受ける。それならば、ニスだけでなく、全体の彫りもラフにして、オールドの雰囲気を出してほしい。ホワイトバイオリンに少しばかり丁寧さが表れてしまっているので、見た目のバランスが悪いように思った。

杉藤は、これまでのセンシティブの新しいラインナップと、これまでのセンシティブとは異なる方向性の弓を1本出展。
これまでのオールド弓志向ではなく、サルトリー系の現代弓志向の弓。
棹の素材は悪くなく、操作性も悪くない。ただ、ヘッドの削りにいま一つ品格を感じ得ない。今までの、ドイツ臭さの残るヘッドは、十分杉藤社らしさを感じるが、フレンチらしさをだそうとしても、いま一つ洗練された感じを受けない。まあ、同じ値段(定価63万円)を出すなら、国産A社よりはずっと良さそうではあるが…

今年はバイオリンリサーチの非クレモナ楽器を期待していたのですが、残念ながら邦人製作者特集でした。

今年、もっとも興味を感じたのは、マジコのブースにあった
Civa Manuele
お世辞にも丁寧な作りとは言えないのだが
出展・売約済みとなっていた楽器は、
クレモナ新作の割には
お手頃値段で性能もまずますの楽器であった。
価格100万円以上の若手邦人製作者の楽器を買うなら
彼のほうがずっと良いように思った。