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最近の日本国内の古い弓事情 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 9 Comments
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最近の日本国内の古い弓事情

投稿日時:2010年05月02日 07:07
投稿者:rio(ID:NGEZaHE)
私の感覚では
もともと、トルテ(Tourte/タート)は,
最高峰のメーカーと珍重されていて
この年代(1800年代)の弓は
次に
Dominique Peccatte
が 挙げられたあと
Grand Adam、Etienne Pajeot、のような製作者が続くと
考えています

この1~2年
急に Grand Adam、Etienne Pajeot、といったクラスの弓で
良い状態の売り物を、日本国内で見かける機会がなくなりいました

需要が減って入荷が減っているのでしょうか?
それとも
需要が出てきて、品数がそろわないのでしょうか?

弓探しのお手伝いの要請を受けて
実際に知っているお店に相談しても
実戦向きの古い弓を探すのが
ものすごく難しくなっているように思うのです
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Re: 最近の日本国内の古い弓事情

投稿日時:2010年05月02日 11:00
投稿者:zinlk(ID:RBiSA2A)
日本がアジアの大国であるように考えている方々が未だに多いのですが、そういう時代はもう終わりました。中国人には大富豪が結構いますよ。より高い値段で取引されるのを好むのであれば、みんなそちらに流れてしまうのではないですかね。かつてバルブ期に多くの銘器が日本国内で見れたことを思えばごく当たり前の流れです。仕方ないのでは?
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Re: 最近の日本国内の古い弓事情

投稿日時:2010年05月02日 13:19
投稿者:QB(ID:NUZwmDc)
実際相当数の楽器・弓が、日本ではなく中国を流通地に選び始めてきていますね。
先週あったChristiesのオークション(楽器・弓)も、中国語や人民元での取引がサポートされていました。(日本語、日本円はもちろん無いですよ。日本人が英語できるからではなく)
[42767]

Re: 最近の日本国内の古い弓事情

投稿日時:2010年05月07日 14:18
投稿者:rio(ID:FjAmBRc)
zinlk 様
QB 様

ありがとうございます

「なるほど!」 という感想です。
中国と西洋楽器のイメージが
正直結び付きませんでした

言われていれば 確かに と思います。

経済力の違いは
如何ともしがたいものがあります

探すときは国外にエリアを広げて探すようにしてみます。

ありがとうございました。
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Re: 最近の日本国内の古い弓事情

投稿日時:2010年05月07日 23:21
投稿者:QB(ID:FQRBlGc)
蛇足ですが、今まで秋に日本に来ていた海外の製作者の中にも、日本よりもむしろ中国に行く人も出始めています。
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Re: 最近の日本国内の古い弓事情

投稿日時:2010年05月14日 05:37
投稿者:pochi(ID:KFYpcJE)
ttp://ecodb.net/
経済力の比較ではこんなサイトがあります。出典はCIAの資料だと思われます。

コンサートも東京ではなく上海に聴きに行く時代が来るでしょう。注目していたランランも日本国内では「のだめ」で注目を浴びていますね。上海交響楽団も上手になっています。
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Re: 最近の日本国内の古い弓事情

投稿日時:2010年05月14日 08:16
投稿者:Xin(ID:EZKRRpQ)
一位はドイツ
ttp://www.civmc.com/bstzjieguo.htm
ここに
日本人はいないのですか
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Re: 最近の日本国内の古い弓事情

投稿日時:2010年05月14日 19:19
投稿者:Tetsuya Kimura(ID:InUQklg)
高価な楽器および弓の流通がよどんでいるのは、日本だけではなく欧米でも同じです。この傾向は10年ほど前から続いているものです。クレモナ黄金期の作品が4,5棹同時に一会場でオークションされていたのは、もう随分昔のことになってしまいました。

ただ、オークションに限っていうと、一番苦しんでいるのは、£3,000以下のものなんですけどね。

台湾のChi-Mei Collectionのことは日本ではあまり知られていないのですか?
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Re: 最近の日本国内の古い弓事情

投稿日時:2010年05月15日 17:06
投稿者:zink(ID:RBiSA2A)
Xinさま

手頃な価格のバイオリンは中国人の方々に作らせて、白木のまま輸入して調整・ニス塗りをして日本人はマーケットに提供する。日本人ばかりではなく欧米人メーカーもワークショップ製品などはそうではないかと思いますが。製造業でいうと工場労働者と経営者・役員の関係にすごく似ていませんか。「自分の方が中国人メーカーより上」なんて考えている日本人メーカーはこういう制作コンクールにはいくら「国際」と謳っても出ないでしょうね。結果として、プライズどころか予選落ちなど評価が低ければ致命的でしょうから。それにここに立ち向かえる日本人メーカーがいればそれは損得なしに素晴らしいと思います。出品された方が実際おられたんでしょうか。むしろ国内の弦楽器フェアよりよほど優れた作品が展示されているのかも知れません。
これだけフラットな世の中になると、ブランド力のない日本はもはや世界では勝てません。イタリー人なら未だしも。それと日本人は中国のおかげで景気回復してきたものの未だに中国他東アジア人に対して相当の偏見があります。ドイツ、フランスについては中国市場は自動車と同様相当魅力的な市場とメーカーも考えているのでしょう。政治と経済を切り離した手法は欧米人はとても上手です。
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Re: 最近の日本国内の古い弓事情

投稿日時:2010年05月16日 00:45
投稿者:annodomini(ID:NECEIVc)
初めて投稿させていただきます。いつも大変興味深く拝見させて頂いております。昨今の中国の経済力は諸市場において日本を圧倒しているといったことを頻繁に耳にします。ヴァイオリン・楽弓のマーケットにおいても、間違いなく似たようなことが言えて良いと思います。がしかし、ヴァイオリン市場における若干の差異は、欧米のディーラーらが、多少目の肥えてきた日本市場よりも新入の中国・韓国市場にうま味(興味)を覚え、積極的に売り込んでいるという側面があることです。日本市場は明らかに、中級・高額なヴァイオリンの売買において、中国・韓国よりも歴史を持ちます。一昔前に日本に流入した優れたイタリアン・ヴァイオリン、フレンチ楽弓の数は人々の想像を遥かに凌ぐものであります。このことを見過ごしてはなりません。
ともかく、rio様がおっしゃる、GrandAdam,Pajot,や、N.Maline,Maire,Simon,etc,などの楽弓が日本市場で頻繁に見かけられないのは、多くの小売り業を営む方々が、未だに「十年前はこんな弓は200万だった」などと言い張り、良品の流通を困難にさせていることが影響しているのではないでしょうか。rio様が弓探しの依頼を受けられて、それらを見てみたいと思っても、その方のご予算が十分でなければ、やはり、そうした楽弓を本気で探されている方々に一足先を越されてしまうのです。ちまたでは、高額な楽器を尻目に、銘弓は驚くほど良く売れているという声も聞きます。
一方で、新参の中国や韓国では、近年の欧米での流通価格(私達が驚くほど高い)を自然に(抵抗無く)受け入れられるというメリット(売り手にとっても)をもっているのです。
ヴァイオリンの世界の国際マーケットにおいて、日本が力を失っているということは余りないと思います。中国の圧倒的な経済の伸び方がこの世界にも影響を与えており、しばらくの間、こういった影響を受けずにはいられないでしょうが、今後も日本に(日本にこそ)、優れた楽器・楽弓が輸入されていくものと確信しております(日本人楽器商の国際的なイメージの良さは中国や韓国のそれを明らかに凌ぎます)。そのためには、日本の経済全般が、多少、力を取り戻すことが必要不可欠ではあるでしょうが..。国際市場で取り引きされる額+アルファを予算にされ、本当に積極的に探されれば、必ず一流の楽弓を試す機会に恵まれることと思います。フレンチ古銘弓の国際的な希少さは、今後も増していく一方でしょう。「十分な予算を持ち、良い物が出たら逃さない」といった心構えが絶対必要と思われます。

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