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20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて | ヴァイオリン掲示板

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[41264]

20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2009年09月26日 23:23
投稿者:catgut(ID:QhNBB4k)
20世紀前半の奏法といっても非常に漠然とした話ですが、レオポルド・アウアーやカール・フレッシュの弟子、指導書の影響力が大きかった20世紀前半の奏法と、ジュリアード出身者のソリストが増えた20世紀後半以降のヴァイオリン奏法では傾向の違いがあるように思われます。このスレッドでは、両者にどのような違いがあるか、あるとすればその原因がどこにあるかといった点について議論させて頂きたいと思います。
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【ご参考】
[42256]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月21日 08:45
投稿者:コゲ(ID:QpCDEQg)
「弓が重くなったのは音量を増す為」って考え方もどうなんでしょう。

弓材のペルナンブコは時代が下がるにつれて品質が落ちて行き、
今では最高級品でさえトルテの時代のそれには遥かに及ばない、
とはよく言われる事ですが、
トルテの棹身の太さをそのまま再現したのでは強度・コシが確保出来ない為、
やむを得ず太く作った結果重量も増して行き、それが普及していった…
と考える方が自然に思えますが。
現代の職人による「銘弓を完全コピーした」と謳うものも、
オリジナルよりも太い様ですし。

弓職人の「軽い弓を作っても売れない」との言葉も、
それを覆い隠す為の言い訳のようにも聞こえます。

中には音量を増す為、と重い弓を注文した人もいたのでしょうが、
それが全てであったとは、私は思いません。
[42257]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月22日 00:22
投稿者:catgut(ID:QUCIGJM)
弓製作者のJosh Henry氏は[42248]
[42248]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月19日 23:35
投稿者:catgut(ID:QUCIGJM)
maestronetの掲示板にJosh Henry氏というプロの弓製作者が興味深いことを書かれていました。現在でも軽い弓はそれに合う奏法の奏者には適切なのだと思いますが、作っても売れないようです。

要点だけ訳してみます。

ttp://www.maestronet.com/forum/index.php?s=&showtopic=318351&view=findpost&p=408182

I certainly don't think that "the original bows must have been out of
balance or many people play today with badly balanced bows" but
rather, in my opinion, the "accepted standards" of weight and balance have changed. Many earlier bows did indeed come with lightweight
lappings (silk, silk & tinsel, baleen), and weighed 52 to 57 grams for
violin bows. I think that the bows that were made with the light weight
lappings were made to accommodate the instruments and music of
the day.

私の見解では、以前とは弓の重さとバランスの標準が変わったのです。
かつてヴァイオリンの弓は52gから57g程度で、軽い素材(絹、絹と銀糸、鯨のヒゲ)でラッピングされていました。

I think that just as the violin evolved (longer neck, stiffer bassbar, higher tension strings, etc.) to more demanding music in larger
performance halls and more demanding players (like Pagannini), the
bow so too had to evolve. Generally (there are always exceptions),
we start to see heavier, stiffer, and more cambered bows about the
same time that violins were modernized. Today, bow weights are
often 5 grams more than bows from 19th century France, and there
is also a slightly lower balance point in many older bows.
To 'modernize' some of these bows, unfortunately, some dealers
today stuff lead in the head mortise and under the thumb grip to
make a bow like that more salable, but often sacrificing the sound
& playability.

ヴァイオリン本体を大きなホールでの演奏のために「進化」させたように、弓も「進化」させねばならなかったのだと思います。一般的に言ってより重く、より固く、より反りが強くなりました。弓の重さは19世紀フランスの弓
に比べて5グラム重くなり、バランスポイントは少し低めになりました。
残念なことに一部のディーラーは、古い弓を(標準の重さに近づけて)売りやすくするために鉛をヘッドのほぞ穴やグリップに詰めて、音色や操作性を犠牲にしています。

In bow restoration (and making) the very last thing that I do is to install the grip. I do this even after the hair is in the bow so I can 'dial
in' the balance point to where it needs to be. With silver wire, I can
vary the thickness of the wire (.25,.30, and .35mm) and the length of
the lapping to get exactly the right balance point. Final weight is of
course a factor as well on older bows, but in my opinion, the balance
is far more important. In restoring old bows, it is common to see
weights 56 - 57 grams, but properly balanced. If I were to make a
56 gram violin bow today, I'd never be able to sell it, even if it were
properly balanced, because the 'accepted standard' today is around
60 grams. I think that many people do accept old bows that
are lighter because they were made by the old French Masters.

もし私が56グラムのヴァイオリン弓を作っても(それが適切なバランスでも)現在の標準である60グラムでないので決して売ることができないでしょう。私は多くの人は古い弓は軽くても、それがかつてのフランスの名匠が製作したゆえに容認するのだと思います。
での引用文中で、
Today, bow weights are often 5 grams more than bows from 19th century France
と書いていますね。鷲見三郎が58g→62gで+4g,Rudolf Neudorferが以前は56-58gくらいだったが自分は現在(1987年)では60-62gくらいの重さで作っているということですから、やはり+4gです。

Josh Henry氏のサイト
ttp://www.fineviolinbows.com/


もし20世紀後半にフエルナンブコが劣化したなら、20世紀前半以前の弓まで重めのものが良いとされることはなく、ちゃんと区別されていたでしょう。
プロの弓製作者が二人(Josh Henry,Noudorfer)とも60gより軽い弓を作っても売れないと歎いているのですから、軽くて良いものが現在でも厳選されたフェルナンブコを使えば作れるけれど、顧客の固定観念によって売れないということでしょう。

さて、弓が平均して4,5gも重くなっているのに20世紀前半の奏者よりも現代の奏者のほうが平均して速い弓をより多く使えたり、音量が当時と同程度ということがあるものなのでしょうか。
[42258]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月22日 02:54
投稿者:カルボナーレ(ID:lXYJR3A)
[42257]
[42257]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月22日 00:22
投稿者:catgut(ID:QUCIGJM)
弓製作者のJosh Henry氏は[42248]での引用文中で、
Today, bow weights are often 5 grams more than bows from 19th century France
と書いていますね。鷲見三郎が58g→62gで+4g,Rudolf Neudorferが以前は56-58gくらいだったが自分は現在(1987年)では60-62gくらいの重さで作っているということですから、やはり+4gです。

Josh Henry氏のサイト
ttp://www.fineviolinbows.com/


もし20世紀後半にフエルナンブコが劣化したなら、20世紀前半以前の弓まで重めのものが良いとされることはなく、ちゃんと区別されていたでしょう。
プロの弓製作者が二人(Josh Henry,Noudorfer)とも60gより軽い弓を作っても売れないと歎いているのですから、軽くて良いものが現在でも厳選されたフェルナンブコを使えば作れるけれど、顧客の固定観念によって売れないということでしょう。

さて、弓が平均して4,5gも重くなっているのに20世紀前半の奏者よりも現代の奏者のほうが平均して速い弓をより多く使えたり、音量が当時と同程度ということがあるものなのでしょうか。
での
>やはり+4gです。

>さて、弓が平均して4,5gも重くなっている

一致しません。
どこから、おまけの0,5gが突然表れたのでしょう。小学生でも変だと言いますよ。

もう一度、先の質問を行います。シンプルな質問です。catgutさんのお考えをお書きください。
<質問その1>
今2010年の標準的な弓の重さは、ずばり何gでしょう。
<質問その2>
また4.5gを算出した、引き算の式をお示し下さい
もう一つ質問を加えましょう。
<質問その3>
100年前である1910年の標準的な弓の重さは、ずばり何gでしょう。
[42259]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月22日 08:50
投稿者:カルボナーレ(ID:lXYJR3A)
複数の質問をすると、1つしか読み取れないcatgutさんの特性は理解していますが、あえてもう一つ質問を重ねます。
<質問その4>
>弓が平均して4,5gも重くなっている

平均というのは、単純な足し算ではなく、少なくとも2つ以上のデータを何らかの手段で加算し、それを一般には母数で割ることにより得られます。
データがないところに”平均”というものは存在しません。
”平均”のベースとなったデータをお知らせください。
[42260]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月22日 09:55
投稿者:コゲ(ID:QpCDEQg)
>catgut氏

現代において尚「理想の弓」とされているトルテから、
なぜわざわざ重量を増やさなくてはならなかったのか?

例えばカーボン弓の「arcus」(好きではありませんが)シリーズなどは、
全てのグレードで平均重量は50g前後。
グレードによって重くなったり軽くなったりしているわけではありません。

これは音量を出すには棹の反発力(材料そのものの性能)こそ重要であり、
それさえ確保できるのであれば重量は軽くてもいいという事を示唆していないでしょうか。
(勿論、限度はありますが)

トルテの弓材並みに反発力の強い弓材が手に入らなかったからこそ、
彼の後輩や後の時代の製作者はトルテの型・重量を参考にしたにも関わらずその性能・名声を凌ぐ弓を産み出すことが出来なかったのであり、
ならばと多少の重量増には目をつぶっても棹を太く作る事で性能を補おうとした・・・
と筋立てても何ら無理はないと思いますが。

フレッシュや名教師も、もし生徒皆にトルテ並みに反発力が強く、且つ軽い弓を行き渡らせる事が出来ていたとしたら、
それでも尚、わざわざ重い弓の方を生徒たちに薦めたでしょうか。

まぁ別にそれが全てだとも思いませんし、あくまでひとつの考え方として示唆して差し上げたまでです。

ただ弓が重くなり、音が大きくなった(と、貴方が主張する)現代においても尚、
相変わらず一流演奏家はトルテの弓を求め演奏に使用し、
相変わらずトルテが理想の弓との評価を受けており、
重くなった弓の製作者の中からトルテを凌いだとの評価を受けた人の名前は未だ挙がっていないわけですが。

ところで貴方の、現代の演奏において音量が増大傾向にあるとの主張に対する証明も、
[42246]
[42246]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月19日 09:25
投稿者:コゲ(ID:QpCDEQg)
遅レスになってしまいますが・・・

[42236] catgut氏

何をおっしゃっているのか解りません。

[42230]での私の質問に対し、貴方は[42233]でパールマンとドミナントの話を出されましたので、
私は[42234]で、
「『品質がスーパーソリストのお眼鏡に適って愛用され、それが世界中に広まる』といった特殊な事例が、
未だ出来てもいない、新技術を使った弓や弦にまで起こるなどとおっしゃるのですか?」

という主旨の質問を致しました。

どこの世界に、そんな甘っちょろい予測を立ててモノ作りをする人や企業があるでしょうか。

それに対して何故[42236]の様な答えが返って来るのか訳が解りません。

更に言えば[42236]の内容のお話は、おっしゃる通り既に別スレで貴方が出しておられ、いわば今回のお話はその蒸し返しです。

それに関して私は[42108]で以下の様な回答を既に出しており、
それに対し貴方からは明確な反応は有りませんでしたので、それ以上追求はしませんでした。

[42108]
『要するに、「ヤマハの」乾燥技術を使った「ヴァイオリン」が「一流の演奏家の演奏に長年耐え得るかどうか」のデータは無いわけですね。

銘器とは、一流演奏家が一生、あるいは人生の貴重な何分の一かを共にする気にさせる、という点も大きな要素だと思いますが、
ヤマハの主張はどうあれ、現状はヤマハ主催のコンサートなどで単発的に弾くのみにとどまっているのではありませんか。
つまり銘器と較べる為のスタートラインにも立てていないわけです。
こんな現状で銘器と並び称すなどは時期尚早かと。

漆原啓子さんもブログで、
「プロの演奏家が使える物が出来るまでには、まだまだ時間がかかるとは思いますが」
と感想を述べられています。』

それとも[42233]のドミナントのお話の様に、パールマン級のスーパーソリストにヤマハのヴァイオリンがお眼鏡に適い、
メイン楽器として選ばれ、長年に亘って世界の檜舞台で演奏され、聴衆を魅了し、
世界中のソリスト達がこぞってヤマハのヴァイオリンを使用する様になったという事実でも有るのですか?
ギターの話もされている様ですが、ギターの世界ではそのような展開になっているのですか?

あとこの話題を蒸し返されるのであれば、[42202]の私の疑問も再度参照を。

貴方は現代の奏者の演奏を嫌っておきながら、
現代の奏者が下した楽器の評価の方は支持するのですか?

の私の質問に対する回答同様、投げ出されたままになっていたのではありませんでしたっけ。
[42261]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月22日 10:15
投稿者:コゲ(ID:QpCDEQg)
あ、私の質問だけでなく、
カルボナーレ氏や通りすがり氏、その他多くの方の質問同様、
でしたね。
[42262]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月22日 12:05
投稿者:catgut(ID:QUCIGJM)
まとめると以下のようになります。

カール・フレッシュの「ヴァイオリン演奏の技法」に見られる奏法
・主にガット弦使用
・弓の重量は軽め
・弓毛の量は少なめ
・弓毛は緩く張る
・松脂は少なめ
・弦にあまり圧力をかけない

ズーカーマンを代表とするガラミアンの指導による「アメリカ奏法」
・主にナイロン弦使用
・弓の重量は重め
・弓毛の量は多め
・弓毛は強く張る
・松脂は多め
・弦にかなり圧力をかける

カルボナーレさま、4,5g(4から5g)であって、4.5gではありませんよ。

コゲさま、だから60g程度の弓でなければならないという考え方が間違って
いるのです。現在でも、奏法によって重い弓が適しているヴァイオリニスト
もいれば、ずっと軽い弓が適しているヴァイオリニストもいるでしょう。
ARCUSはテツラフが公演で使っていたという話がありましたね。新素材に
よってトゥルテに近い弓が作れるという実例でしょうね。
[42263]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月22日 16:48
投稿者:コゲ(ID:QpCDEQg)
>コゲさま、だから60g程度の弓でなければならないという考え方が間違っているのです。

私もそう思います。選択肢は多くあるべきとは思うのですが、
ただ、現代の製作者の弓で60g以下の物を見たことがないので、
製作者の言うように売れないから作らないってのは本当なのか?
材料のせいで細く(軽く)作ったら使い物にならないから、
太く(重く)作っているに過ぎないのではないか?
使う人はそれしか選択肢が無いから仕方なく使っているだけなのではないか?
と疑問に思ったまでです。

カーボン弓を使う奏者は確かに増えて来ているようです。
しかし使用感や発音の特性の点でペルナンブコ弓とまだ隔たりがあり、
それを許容できる奏者がそれを許容できる聴衆の前でのみ使うに留まっている様ですので、
隔たりを無くす方向で開発が進めば将来性はあるでしょう。

「味」まで再現できるかは予測出来ませんが。
[42264]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月22日 18:56
投稿者:通りすがり(ID:FINJlSk)
ふと思ったのですが、
弓が重いと音が大きくなるというデータはあるのでしょうか。
今問題になっている4-5gの差が、どの程度の音量の差になるのでしょうか。

奏法もいろいろあり、様々な条件によって結果も変わるでしょうから、ことは単純ではありませんが、それを単純化して解析するのが、科学的アプローチですので。

あるならどなたかご提示ください。
[42265]

Re: 20世紀前半の奏法と現在の奏法の違いについて

投稿日時:2010年01月22日 18:59
投稿者:catgut(ID:QUCIGJM)
たまたま見つけたのですが、ニ胡で「スチール弦」と「絹弦」での弾き方の違いを解説したサイトがありました。どこかの世界のように「音量病」がないせいか、率直な解説が参考になります。ニ胡での「絹弦」はヴァイオリンでのガット弦にあたる、伝統的な弦です。一部引用します。

二胡絹弦を使おう
ttp://ktmhp.com/hp/ikkonikosanko/3

現在ではほとんど絹弦は使われなくなってきましたが、絹弦の良さを知ると、スチール弦の良さも理解できるようになり、そして、二胡駒、二胡本体、松脂なども語れるように感性が成長してきます。

・絹弦に合う弓
現在市販されている弓は、スチール弦に合わせた設計です。重い弓、毛の多い弓はあまり絹弦に適していると思えません。私は軽く馬毛の少なめに特注した弓を好んで使っています。その方が、絹弦に対する弓毛の当りが柔らかく、豪快な運弓が出来るのです。

・絹弦に合う松脂
これは上記の弓に順ずる内容だと思います。
絹弦への当り加減に優しい、粒子の細かい松脂が適していると思います。

・絹弦の奏法
これは説明が難しいですが、スチール弦で練習してきた人が、絹弦を初めて使ったときに、ザラザラした雑音のような音色に悩むことがあります。これが、絹弦とスチール弦の違いです。スチール弦は表面が滑らかですが、絹弦は絹糸を撚っています。スチール弦と全く同じ運弓では、良い音色がしません。弓を弦に当てる圧力や運弓の速度も変えるべきでしょう。その繊細な運弓はしばらく弾いているとコツが解ってきます。

・絹弦で演奏会に出らる方へ
絹弦は、スチール弦に比べると音量が若干小さくなります。小さな会場ではマイクは必要ないですが、大きなホールではマイクが必要です。


コゲさま、木が経年変化した音かどうかは奏法にかかわらずある程度の経験があれば分かるでしょう。G線やD線のハイポジションの音が分かりやすいと思います。レスポンスが速くなり耳障りな固い音の成分が少なくなる感じです。
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