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新しいピラストロ社の弦 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 174 Comments
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新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年04月12日 02:38
投稿者:あい(ID:FleIgVI)
HPを見てたら、なんか新しい弦を発見

ttp://www.pirastro.com/homeset.html
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Re: 新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年07月08日 05:14
投稿者:父娘でVn始めました(ID:MVJECBk)
この新商品、椰子の実さんの楽器や弾き方とは相性がとてもいいようですね。弦楽器ですからこの辺の相性がいいと耐久性も上がったりするのでしょう。
初心者ですがガット弦、(ゴールドでも)試して見ようかしらんと思います。

昔のガットはもっとずっとゲージが太かったのだそうですね。鳴らしづらかったのではないかなあとか思います。ヨアヒムとかイザイとかの時代の音がどうだったのか、ビブラートに関してはいろいろ議論があるようですが、それ以外の点、たとえばどんな弦だったのかとか、もろもろ、ちょっと興味があります。
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Re: 新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年07月11日 16:18
投稿者:ぽぽ(ID:GYZCGAY)
パッシオーネ張ってみました。
まだ3日目なので感想は控えますが、G線がやはり太く感じますね。
発音がはっきりしないのと、左手の押さえやすさという点でよくない気がします。
あと音量が、オリーブに比べると、無いように感じました。

ゲージを変えて解決するといいのですが。
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Re: 新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年07月13日 17:32
投稿者:椰子の実(ID:JllgE0Y)
ぼぼさんへ。パッシオーネは、(練習量にもよりますが)張って3~5日ぐらいでピッチは安定してきますが、楽器と弦、弦と奏者、がそれぞれ馴染む(慣れる)のに、やはり1~2週間ぐらいはかかりますので、もうしばらくの間弾きこんで経過をみていただきたいと思います。
ガット弦ということで、パッシオーネはオリーヴと似ているところがありますが、やはり、違う弦ですので、奏者の側がパッシオーネの特性を理解して慣れる必要があります。自分は比較的早くパッシオーネに慣れたので、ピッチの安定性やレスポンスの良さなどパッシオーネのメリットを強く感じています。
G線の件ですが、パッシオーネの標準ゲージはオリーヴの標準ゲージよりも若干太いので、最初は違和感があるかも知れませんが、自分の場合は2週間もすると、違和感は無くなり、パッシオーネの方が弾き易くなりました。
パッシオーネの細いゲージは、自分にとっては、標準ゲージよりも弾き易くて気に入るだろうと予想してます。近日中に入手できる見込みです。パッシオーネ(標準ゲージ)を張って3ヶ月が経過しましたが、まだまだ元気なので張り替えるのはもったいないのですが、細いゲージが届いたら早速試して感想を書き込みたいと思います。
弦楽器店の展示楽器や友人の楽器で、たまにオリーヴを弾くことがありますが、パッシオーネが大好きになってしまった自分は、もはやオリーヴには戻れないです。オリーヴの素晴らしさは認めつつも、この多湿な時期のオリーヴのピッチの不安定さは、かなり煩わしく感じます。パッシオーネに出会うまでは、なんとか我慢できましたが、パッシオーネのピッチの安定性を体験してしまった以上、もはやピッチの狂い易さは我慢できません。
パッシオーネを張った後に(本番が近いなどの理由で)少しでも早くピッチを安定させたい場合、次のようにするといいです。新品のパッシオーネを張った直後は、普段A=440Hzで弾いている人は、5Hzぐらいピッチを上げてA=445Hzで調弦します。1日経過すると弦の伸びがだいぶ収まってきますので、A=442~443Hzで2~3日弾きます。それから元のA=440Hzで弾くようにすると、4~5日で(本番で安心して使えるぐらい)十分にピッチが安定します。もっと急ぐ場合は、張った後の2~3日ぐらいA=445Hzで弾きこむと効果的です。
パッシオーネは巻き線が柔軟でなめらかで滑りが良いので駒の角度は狂いにくいですが、張った直後にしっかりと垂直に立つように調整して、その後、張って3日経過した時点で駒が垂直に立っているかどうか確認して微調整してやると、その後2~3ヶ月は駒の角度を調整しなくても大丈夫です。
※駒のミゾの状態等によっては、駒が指板側におじぎしてくる可能性がありますので、時々、駒の角度をチェックする必要があります。ちなみに、自分は、毎回、練習の前後に駒の角度をチェックするようにしています。
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Re: 新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年07月14日 17:42
投稿者:椰子の実(ID:JJMwcUE)
ようやくパッシオーネの最細ゲージを入手したので、昨晩遅くに張替えしたところです。最細ゲージの感想については、後日書き込みしたいと思います。
今回、最細ゲージを張るために取り外した標準ゲージのパッシオーネ(3ヶ月使用したもの)を観察したところ、(弦は練習後に毎回拭いていますが)弦の裏側に若干錆びが見受けられますが、巻き線のほつれはほとんどありません。さすがに新品にはかないませんが、3ヶ月使用した割りには、弦は全体的に十分なしなやかさを維持しています。従来のピラストロの弦(オリーヴ、エヴァ・ピラッツィなど)に比べると、巻き線の耐久性は大幅に向上していると思います。
今回取り外した標準ゲージのパッシオーネは3ヶ月使用したものですが、まだそれほど痛んでおらず、譲って欲しいという友人がいたので、4本ともあげました。友人は普段はドミナントを張っていて、これまでガット弦を張ったことがない人ですが、「これ結構気に入った。3ヶ月使用してこの音なら、新品はもっといいんだろうね。新品を買って試したくなってきた。」と言ってます。
ある程度の期間使用してから一度外した弦を再度張ると、巻き線がほつれたり(最悪の場合は切れてしまったり)、あるいは、音に張りがなかったりしてイマイチなことが多いですが、3ヶ月使用したパッシオーネは、友人の楽器に張られた状態を見た限りでは、巻き線もあまりほつれておらず、音についても、もうしばらく使えそうな感じです。
これぐらい丈夫なところを見せてもらえると、切れることを恐れずに安心して使えますね。
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Re: 新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年07月15日 21:22
投稿者:椰子の実(ID:aTiFYyA)
E線は最初から一番細い0.255ミリのものを使用していましたが、このたび、ようやくA線:13(0.65ミリ)、D線:13(0.65ミリ)、G線:16(0.80ミリ)という最細ゲージのパッシオーネを入手することができました。
参考までに、標準ゲージはA線:13 1/2(0.675ミリ)、D線:13 1/2(0.675ミリ)、G線:16 1/2(0.825ミリ)です。なので、一番細いゲージは、標準ゲージよりも0.025ミリ細いというわけです。
ほんの0.025ミリ細いだけですが、パッケージを開けて見ただけで、すぐに「ちょっと細いな。」とわかります。細いこともあって、持った(触った)感じが標準ゲージよりもしなやかな感じです。
張って2日が経過しましたが、標準ゲージよりも、弦の伸びが少なく、より短い時間でピッチが安定します。標準ゲージの4日経過後よりも、最細ゲージの2日経過後の方が、ピッチが安定しているように思います。パッシオーネの標準ゲージだと、ピッチが安定するまでの時間は、ナイロン弦のドミナントに近い(でもドミナントよりは多少時間がかかる)という感じでしたが、パッシオーネの最細ゲージは、ドミナントと同等程度(あるいはドミナントよりも少し早いかも)という感じです。これならナイロン弦に慣れた人でも不満を感じないレベルだと思います。
パッシオーネの最細ゲージは、張った直後~半日経過後までは、ドミナントよりも弦が伸びてピッチが下がりますが、半日経過後~2日経過後までの弦の伸びは少なく、2日経過すると既に安定期に入ったという感じがします。
楽器や奏者によって相性があるとは思いますが、自分の場合は、この最細ゲージは音色も明るくクリアで抜けが良く、レスポンス(反応)が俊敏で、非常に気に入りました。やはり弦が細い方が指で押さえ易くて楽ですし、右手に関しても、レスポンスが俊敏で反応が良く、重音も弾き易くて、とてもいい感じです。
ゲージが少々細くなったので音量が減るかも知れないと懸念していましたが、標準ゲージと変わらず、安心しました。明るく艶のある音が出るので、音飛び(遠達性、プロジェクション)は、とても良いと思います。特にG線は、最細ゲージの方が標準ゲージよりも音が引き締まっていて、よりパワフルな感じがします。もちろん、ガット弦ならではの、柔らかく温かい音色は、標準ゲージと同様で素晴らしいです。
オリーヴの(標準ゲージ)からパッシオーネ(標準ゲージ)に変えたときは、慣れるのに2週間ほどかかりましたが、今回は同じパッシオーネの標準ゲージから最細ゲージへの変更ということで、ほとんど違和感無く、すぐに慣れました。E線~G線までの4弦の音量や響きのバランスが大変良く、弾いていてとても心地良いです。銀メッキE線とガットのAとの調和・バランスが大変良好なことも特筆できます。
弦が少し細くなったので、耐久性が気になるところですが、今のところ標準ゲージよりも弦の伸びが少ないので、巻き線のほつれや痛みも少ないだろうと思われます。こうしたことから、コア(芯)のガットへの汗や湿気の影響も、より少なく抑えられると思われます。いずれにしても、耐久性については、これから数ヶ月間弾きながら、見極めていきたいと思います。
まだパッシオーネはヴァイオリン用しか発売されていませんが、ヴィオラ用やチェロ用のパッシオーネが出たら、とても喜ばれるだろうと思います。それにしても、21世紀になって数年経過してから、ガット弦が再び脚光を浴びることになるとは予想できませんでしたが、ガット弦ファン的には大変嬉しい現象です。
パッシオーネの最細ゲージを張ってみて、期待どおり素晴らしく大いに気に入ったので、早速、最細ゲージ1セットを追加注文しました。そして、1セット買い置きしていた標準ゲージのパッシオーネを、前回の書き込みで書いた友人(3ヶ月使用したパッシオーネを譲った友人)に譲りました。
パッシオーネの最細ゲージは、生産量が少なめな割りに需要が多いようで、取り寄せに1~2ヶ月の時間がかかりますので、お試しになりたい方は早めに注文されることをお薦めします。そのうちピラストロ社も増産体制を敷いてくれて、すみやかに供給されるようになると思いますが・・・。
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Re: 新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年07月16日 00:35
投稿者:sino(ID:JZZiRXk)
椰子の実さんの感想いつも参考にさせてもらってます。
私は意見を言える程のレベルではありませんがこれからもお願いします♪
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Re: 新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年07月17日 18:23
投稿者:椰子の実(ID:MweWmDA)
Sinoさんへ。弦のレポートを参考にしていただけているようで幸いです。この掲示板を見ている方はとても多いようで、ある弦楽器店で店員さんとパッシオーネの話をしていたところ、「掲示板を見たらパッシオーネの一番細いゲージの評判がいいようなので取り寄せをお願いします、と言って一番細いゲージを注文していった人がいましたよ。」とのことで、ちょっと驚いてしまった次第です。
パッシオーネの最細ゲージを張って5日が経過しました。標準ゲージと一番違う点は、ウルトラ・クイック・レスポンスとも言うべき、超俊敏なレスポンスです。弓を動かした瞬間に発音してくれる、このタイムラグの無いウルトラ・クイック・レスポンスは、他の弦ではけして得られない素晴らしいダイレクトな感覚です。
G線のペグ側の絹糸が長過ぎる件ですが、最細ゲージでは、標準ゲージのときほど長過ぎるという感じは無くなりました。張った直後は、絹糸が長「過ぎる」とは言わないまでも「やや」長いな、と思いましたが、張って1時間後には、弦が伸びて問題の無い状態になりました。個人的には、絹糸はあと2mmぐらい短くてもいいと思いますが、ピラストロ社は、ペグボックス内でのG線の切断を防止するためには、ペグ側の絹糸を従来の弦よりも長くするのが効果的である、と強く主張して譲らないので、(少なくとも自分の楽器では全く問題無いのだし)まぁこれでいいか、と思っているところです。
最細ゲージは、弦を張った直後に弦がグ~ット伸びていきますが、その代わりにすぐに弦の伸びが収まります。(練習量によりますが)3日弾き込めば、安心して本番で使える程度まで、弦の伸びが収まりますピッチが十分に安定します。弦の伸びが収まってピッチが安定するまでの時間については、A線・D線に比べると、G線が若干遅い(時間がかかる)傾向があります。A・D線は3日でほぼ完全に弦の伸びが収まってピッチが安定しますが、G線だけは5日ぐらいかかります。演奏中は、ピッチの安定性についてはどの弦も同じぐらいな感じがしますが、練習後にきちんと調弦して、翌日(約24時間後)ヴァイオリンケースを開けて、調弦しようとすると、E・A・D線は前日とほとんど変わらないピッチ(そのまま弾こうと思えば弾ける程度のピッチ)を維持しているのに、G線だけ少しだけピッチが落ちています。そういう状況が、弦を張ってから4~5日続く、という意味ですので、演奏中に頻繁に調弦し直さなくても良いくらいピッチが安定するのに要する期間は、弦を張ってから3日程度、と言って良いと思います。G線のピッチを早く安定させたい人は、G線だけ少し高めに調弦して、G線だけのスケールやセヴシックのエチュードなどを強い音で弾きこめば、G線も早く安定させられると思います。
毎日30~60分程度の練習をした場合、パッシオーネの標準ゲージではG線のピッチが完全に安定するまでに7~8日程度かかりましたが、パッシオーネの最細ゲージでは3~4日程度で済みますので、ほぼ半分に短縮されています。
4弦すべてのピッチの安定性という点でも、弦を張ってから3~4日で全般的なピッチが安定し、その後も非常に安定していることから、ナイロン弦のドミナントとほぼ同程度の安定性があると言って良いと思います。弦を張って4~5日目になると、練習の最初にきちんと調弦すれば、そのまま1時間くらい調弦し直さなくても大丈夫な程度のピッチの安定性があります。これくらい安定してくれると、実用性という点ではほぼ不満の無いレベルに仕上がっていると言って良いと思います。従来のオリーヴやオイドクサに比べると、調弦の頻度は半分以下、というか1/3以下で済みますので、実用性は大幅に向上したと言って良いと思います。
音色については、最細ゲージは、標準ゲージよりも明るく、また、鋭い音(耳障りな鋭い音ではなく、歯切れの良い鋭い音)を出し易い傾向があります。標準ゲージに比べると、温かさ、柔らかさ、音の太さは若干減りますが、その代わり、より芯のある(張りのある)ハッキリした音、カチッと引き締まった音が出し易いです。音色については好みが分かれるところだと思いますが、パッシオーネの最細ゲージは、必要に応じていつでもガツンと威力のある音が出せるので、音色の総合的な面では、自分は標準ゲージよりも最細ゲージの方が気に入りました。
音量については、張ってから2~3日は、標準ゲージの方が音色が太いこともあってほんの少しだけ音が大きいような感じがしましたが、最細ゲージを弾き慣れるにつれて、最細ゲージでもほとんど同じ音量が出せるようになりましたので、これは慣れの問題ではないかと思います。標準ゲージはグッーと強い弓圧をかけて大きい音を出しても音がつぶれませんが、最細ゲージで全く同じ方法で大きい音を出そうとすると音がつぶれてしまうので、ほんの少しだけ弓圧を弱めにして、弓速(運弓のスピード)で大きい音を出そうとすると、結果的に弦が大きく震えて大きな音が出ます。奏法としては微妙な違いですが、同じパッシオーネでもゲージが変わると、微妙に弾き方を調整する必要があります。
3重や4重の和音については、標準ゲージよりも最細ゲージの方が弾き易いです。特に3重の和音を同時に鳴らす場合には、最細ゲージの方がより楽に同時に和音を鳴らせます。バッハのシャコンヌの冒頭の30秒くらい(3重音と4重音が頻繁に出てくる)を何回か弾いてみると、良くわかるかと思います。
オリーヴの標準ゲージを愛用している方がパッシオーネに移行される場合は、パッシオーネの標準ゲージよりも最細ゲージの方が、感触、反応の面でより違和感が少ないので好まれるのではないかと思います。自分自身もオリーヴの標準ゲージからパッシオーネに移行したわけですが、標準ゲージの良さを認めつつも、今回張った最細ゲージの方が、オリーヴを愛用してきた自分にとってはより自然で違和感が少なく、馴染み易いです。
パッシオーネの最細ゲージからもっと良い音を引き出せるように、いろいろな曲を弾きながら、慣れて(馴染んで)行きたいと思います。また、最細ゲジの耐久性についてもレポートしながら見極めていきたいと思います。
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Re: 新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年07月17日 21:57
投稿者:ぽぽ(ID:GYZCGAY)
パッシオーネの標準ゲージは16と1/2 ですか?
またゲージにはどのような種類がありますか?
オリーブの標準ゲージは何ですか?

質問ばっかりですみません。
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Re: 新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年07月17日 23:30
投稿者:椰子の実(ID:QjVYRkk)
ぼぼさんへ。
オリーヴとパッシオーネの標準ゲージなど詳しいことは、ピラストロ社のホームページを見るのが一番確実です。E・A・D・G線それぞれ太さが違いますし、選べる種類の豊富さも違います。
太い弦はいろいろな意味で扱いにくいので、自信が無い方は、最初からパッシオーネの最細ゲージを選択するのも手かと思います。
さて、昨日、ある弦楽器工房で教えてもらった、ガット弦をいち早く安定させる秘策を書きたいと思います。
自分は普段A=440Hzで弾いていますが、弦を張り替えた直後は(約1日間程度)A=445Hzくらいまでピッチを上げて調弦することによって、弦を素早く伸ばして、より早くピッチが安定するようにしているところですが、本番が間近に迫っているような時間に余裕が無い場合は、次のようにするといいようです。
A線をB(シ♭)になるぐらいまでピッチを上げて調弦して、その状態で2~3時間弾くと、一気に弦が伸びて、より早くピッチが安定するようになるようです。A線の音程が落ちてきたら、すぐにBの音程になるように調弦し直して、なるべく強い(大きい)音でグイグイと弾き込むと良いそうです。
A=440HzとするとB=466Hzぐらいですので、A=445Hzに上げるのに比べると、かなり高めにすることになります。
本番まで1日も無いような緊急の場合は、B(シ♭)ではなくH(シ)まで上げて弾けば、さらに早くピッチを安定させられるようです。A=440HzとするとH=494Hzぐらいですので、ここまでやるとかなりテンションが高くなります。
特定の弦、例えば、パッシオーネの場合だとG線、が伸び易くピッチが落ち易い場合は、練習中は正しく5度調弦して、練習が終わった後に(ケースにしまう前に)調弦する際に、G線だけ1全音上げてA(ラ)の音になるようにすれば、翌日ケースを開けるころには、かなり伸びが収まるとのことです。本番までに時間の余裕が無い場合は、G線をB(シ♭)まで上げれば良いようです。
ここまでピッチを上げると弦が傷んだり切れたりしないかとヒヤヒヤしますが、弦が通るミゾが正しく調整されていれば今書いた程度で弦が切れることはないので大丈夫とのことです。A線をC(ド)くらいまで上げるとかなりテンションが強くなって弦も楽器も傷む可能性があるので、せいぜいH(シ)までに留めるようにして、大至急ということでなければB(シ♭)まででやめておくのが、弦にとっても楽器にとっても無難とのことです。
自分は幸いなことに、オリーヴもパッシオーネも一度も切れたことが無く、また、A線をB(シ♭)まで上げたことも無いのでどこまで上げても大丈夫なのかわかりませんでしたが、意外とガット弦が丈夫だということがわかり安心した次第です。
次回弦を張り替えるときは、この方法を試してみようと思っています。
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Re: 新しいピラストロ社の弦

投稿日時:2007年07月18日 00:42
投稿者:椰子の実(ID:IyCIYZg)
なお、先ほど書いた、弦を早く伸ばしてピッチを安定させる方法ですが、あくまでも、オリーヴ、オイドクサ、パッシオーネなどのテンションが低めなガット弦用の方法ですので、テンションの高いドミナントなどのナイロン弦の場合は、行わない方が無難です。
ナイロン弦の場合は、ほんの少しピッチを上げる程度に留めた方が、楽器のためには良いと思います。
テンションが上がり過ぎると、楽器を傷めますので、くれぐれもご注意下さい。
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