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プロコフィエフの2つのヴァイオリンのためのソナタ | ヴァイオリン掲示板

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楽曲・楽譜 7 Comments
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プロコフィエフの2つのヴァイオリンのためのソナタ

投稿日時:2006年05月21日 13:31
投稿者:魚丸(ID:FjlxgFA)
学生のころに5ヵ年計画で取り組みました。残念ながらこの計画、2年経過時点で止っていますが、さらえばさらうほど面白く、課題山積みな曲となっていきました。いい曲だと思います。

ところが。
えぇと、練習も含めて聞いたひとからの感想がことごとく
「すげぇ」「よくわからん」「そんなんよく弾けますね」
「何が起こったか分からない」
挙句の果ては、
「そんなに(必死で取り組む程)いい曲か?」
と来ては、何か根本的に奏者側に問題が、あ、演奏レベルはそのうち上げるとして、意識レベルで間違いがすでにあるのではないか?とちょっと勘繰りが入ります。

というわけで、この曲を「一般人にわかりやすく」弾くための心構え(?)を教えてください。または分かりにくい演奏を聴いたことがある方、その理由として思い当たる節を教えて下さい。万一、分かりやすい演奏で親しみやすい曲だと思ったことがある方、奏者を教えて下さい。

こんなことで新規スレッド起こすのも・・・とも思いましたが、是が非でも、私は知りたい。何でもヒントにします。
というわけで、皆様、特にpochiさん、よろしくお願いします。
と気合入っていますが、今は全然さらっていません。弾けるのだろうか・・・。

プロコフィエフ、嫌いなひとはキライですよね。
あと色々聞きたがるアマチュア、だいたい全てのひとが嫌いですよね。
しかし、私は知りたいのです。別にこの場に限った話ではありません。
そういうわけで、興味のない方、不快な方は申し訳ありませんが、スレッド名で区別してください。
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Re: プロコフィエフの2つのヴァイオリンのためのソナタ

投稿日時:2006年05月21日 14:01
投稿者:コクシネル(ID:MCMZVhc)
プロコはもともとロマンチックですから、無調的なフレーズ、和音でも無機的に弾かず、出来るだけ感情を込めて情熱的に弾くことです。 それはご自身でこの曲の素晴らしさを理解されていれば、十分可能なことです。 曲に対する想いは素人?の観客にも必ず伝わりますし、そういう演奏をしないと人前で弾く意味がありません。 わかりやすい演奏としては、パールマンとズッカーマンのが参考になるかと思います。 それと、精緻なアンサンブルが基本になりますから、もう少しやさしい?バルトーク(44の二重奏曲)あたりで、相方と呼吸を合わせる経験を積むのも、役に立つかもしれません。
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Re: プロコフィエフの2つのヴァイオリンのためのソナタ

投稿日時:2006年05月21日 23:02
投稿者:書いていいかしら(ID:EFGFZjU)
こんにちは、素敵ですね。プロコのDUO。

一般的に分かりやすく弾く、、、うーーん。
なんというか、よくわからんと言うのは多くの人の考えなのでしょうか?
息のあったぴったりなアンサンブルで、モチーフのキャラクターを生かせば、見ている人は楽しいと思います(リズムあり、ロマンチックあり、スリルあり)。実際私もアマチュアの方の演奏を見たことがありますが、すごく見ていて楽しかった。思わず握手してもらおうかと思ってしまいました。曲よりもアンサンブルにひきつけられました。
プロコフィエフて、すごい作曲家ですよ。和声的にも旋律も、リズムもとても凝っていると思います。和声的な特徴をつかむのは、2部のアンサンブルでは難しいですが、アナリーゼしてみたら面白いかもしれません。
プロコフィエフってそんなに嫌われてるんですかねえ。私はあのロマンチックでリズミックなところが大好きでしたが、アナリーゼを勉強してから、もっと面白くなりました。古典交響曲もすばらしいですし、ロミオとジュリエットなども、楽しいです。「そんなにいい曲か?」と仰った方に、何も言わせないほどの楽しさを、是非みつけられるといいですね。あまり助言になってませんが。
是非がんばってください。
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Re: プロコフィエフの2つのヴァイオリンのためのソナタ

投稿日時:2006年05月22日 19:08
投稿者:pochi(ID:EHMASYE)
魚丸氏御氏名なので、、、

「5ヵ年計画」計画ですか、、、。ソ連の様ですね。

私は、プロコフィエフに関しては、「一般受けし難い」事が解って居るだけです。個々のモティーフを浮き上がらせる等の古典的な演奏では、一般の方々に受け入れられ難いのでは無いかと思います。そもそも、江藤俊哉氏が指導出来なかったものを、私がどの様にすれば出来るか、投稿で、提示出来る筈もありません。
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Re: プロコフィエフの2つのヴァイオリンのためのソナタ

投稿日時:2006年05月23日 14:12
投稿者:魚丸(ID:EGYHIJg)
う。プロコ好きな方って結構いらっしゃるのですね・・・。
失礼しました。意外な反応です。

コクシネル様、書いていいかしら様、pochi様、コメント有難うございます。
いやぁ単に江藤俊哉先生の指導の話しの続きをpochiさんから伺いたい!と思ったのですが、ナゼこの曲にこだわりがあるか書いてるうちにちょっと趣旨が変わってしまいました。。できればそちらの方もお願いします。

ロマンチック・・・・・・そうですねぇ。
まず。それくらい私に似合わない言葉もないような気もします.....orz
相手の音に聞き惚れて入れない、とか和音の美しさに弾くのを忘れるとか、自分が弾くべき瞬間かどうか認識できないとかはたぶんそのへんの理由だったのでしょう。。

バルトークは、当時、身近でやってる人たちがいたので敢えて外しました。
選曲した一番の理由は、単に楽譜が安かった(2,600円!!)からです。
えぇ。難易度なんか全然考慮していませんとも・・・

相方にはともかく私にとっては三千年くらい早い選曲でした。
一音一音、音取りからだった(だからこそソ連ばりに5ヵ年計画×?回で積み上げるつもりだった)のですが、ナゼ、この音の次にこの音を?????と思うところが多くて苦労しました。ヴィオラのひとが通りかかると必ず「ゴメン、さっきのとこ、ちょっと弾いてみて・・・」と音取りで間違うと後で苦労するから、と付き合ってくれたのを思い出します。そして必ず「え?!これでいいの??・・・なんじゃこの曲、訳わからん」と言って去って行くのですが、いい人ばかりでした。

うーん、、理想を言えば、ヴァイオリンひとつで弾いているように聞えるように弾きたいと思います。ですから、さんざん合わせの練習をしました。息は異常にピッタリだと思います。まぁところどころで多少、私が下手なのがバレますが。(←勿論自画自賛!実際の実力差は恐ろしいほどなのです・・・)
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Re: プロコフィエフの2つのヴァイオリンのためのソナタ

投稿日時:2006年05月23日 22:34
投稿者:書いていいかしら(ID:EFGFZjU)
こんにちは。
やっぱり、私はモチーフというか、キャラクターじゃないのかなと、思います。
ベートーベンのロマンスをひくのと同じ風には弾けませんよね。

Vnコンチェルト2番を割りと最近やったのですが、モチーフとその周囲の雰囲気を、なんとなく、言い表すことが出来そうな。たとえば、この辺は、晴れてる静かな海辺、とか、からい、とか、暑い(熱い、じゃなくて)とか、砂みたいとか、おじさんみたいとか、ただの効果音になりきるとか。なんだかそんなイメージをいちいち浮かべて、がくっと場面が変わると、あっさり雰囲気をかえていたと思います。Vnソナタの1番もそうですよね、なんでこんな音階練習が、、、てところなんかは、光のカーテンみたいな感じ、その向うから低い声がきこえてくる感じでG線で弾く、また光のカーテン、みたいな、うーん、一人一人印象はちがうけど、そういう感じで意識してました。実際は弾くのが精一杯でしたが。
DUOの楽譜が手元にないのでちょっといい加減なレスになって失礼しました。
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Re: プロコフィエフの2つのヴァイオリンのためのソナタ

投稿日時:2006年05月24日 02:40
投稿者:pochi(ID:EHMASYE)
江藤俊哉の指導法は、一般的なものでした。モティーフを浮かび上がらせる事、リズムの厳格化だった様に記憶しております。イチビリ女学生達の完勝でした。

プロコフィエフは、ロマンティシズムに剽軽さを加えたら良いのではないかと思って、練習しましたが、舞台受けはダメでした。ヴァイオリン仲間には受けは良かったと思います。バルトークの方が解り易いと思いますが、矢張り舞台受けは良く無い様に思います。ベルクは、更にダメです。単に私がヘタである所為かもしれません。

プロコフィエフの運指は独特だと思います。チョット手間取りますが、馴れれば弾けると思います。マーラーも独特ですね。
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Re: プロコフィエフの2つのヴァイオリンのためのソナタ

投稿日時:2006年05月27日 14:40
投稿者:魚丸(ID:QlNDllA)
ありがとうございます。
コンチェルトには到底手が出ませんが、デュオはふたりですからそれぞれのイメージで好き勝手にやるわけにもいかず別の苦労がありました。
とりあえず合わせてみたら、無伴奏ソロの二本同時発射だったので・・・
同じイメージを持たなければ全く話にならない、と思い、ここはどうする?という擦り合せに持ち込むのに一番苦労しました。プロの方々は、サクッと一発てイメージが合わないときは、どうやって解決するのでしょう?やはり、話し合いをするのでしょうか?それともとにかく弾くだけ?

プロコは・・・厄介さの原因は彼が美を感じ、興味を持つところが一般人の理解を超えるというか、目の付け所が多岐にわたっていて、ついていけないところにあるのではと思います。聴き慣れればコイツはこうなんだよな~で納得できるのですが(あ、失礼。大家に向かって何てことを)。まず聴くかどうかが・・・私は譜面を手に入れて自力のみの音取りを諦めてから聴きましたが、普通に暮らしていたら絶対聴かなかったと思います。ベルクは10分耐えられません。。ちなみにモーツァルトもちょっとダメです。我ながら、クラシックに馴染んでいるとは到底思えません。