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チェロの縮小方法 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 4 Comments
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チェロの縮小方法

投稿日時:2010年04月11日 11:59
投稿者:フィレ(ID:FzcmlhQ)
ロンベルグの教則本には、チェロの縮少方法が載っているそうですが、小さくした訳ではありませんが、興味があり調べてみたのですが情報がありませんでした。
3~4cm小さくなるそうですが、どなたか情報お願いします。

以下のサイトで知りました。
ttp://ameblo.jp/fifield/entry-10458181507.html
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Re: チェロの縮小方法

投稿日時:2010年04月11日 19:42
投稿者:Tets Kimura(ID:InUQklg)
この「縮小」は数多くある、「昔は頻繁に行われていたが、今は絶対に行われるべきではない」部類の修理(といえるかどうか...)にあたります。

おおまかな方法としては、次のようなものがあります。

1.本体中央の板が接いである部分(センタージョイント)を、両側すこしづつ鉋で削ったあと、接ぎなおす。

2.パーフリングの内側から輪郭を切り取り、残った部分を一回り小さくしてから、パーフリング及び輪郭をつけなおす。

ものによって、1か2の方法だけを使ったもの、1と2の方法を共に使ったものなどがあります。かなり高度な技術でなされたものが多くあり、ぱっと見ただけではわからないときがよくあります。そのようなものでもよく注意を払うと、アーチの終わり方が少し突然すぎたりするなどの特徴が見えてきます。

このような縮小が行われた楽器で私が今すぐに思いつくのは、チェロでは、スティーヴン・イッサーリスのモンタニャーニャ、英国王立音楽院所蔵のルジェリ、ヴィオラでは、プリムローズが使用していたアマティ兄弟のものなどです。

いまでは蛮行としかいえないこのようなことが、改良としてまかりとおっていたとは、恐ろしいものです。
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Re: チェロの縮小方法

投稿日時:2010年04月12日 08:11
投稿者:フィレ(ID:FnJSmUA)
レスポンス有難う御座います!

確かにその方法ならばぱっと見綺麗に小さくすることが出来そうですね。
激しくオリジナリティが削がれますが、ビヨームの蒸気乾燥など、
いろいろな試みがなされていた時代だったのでしょうか。
この方法でかなりの数の楽器が犠牲になったとすれば、勿体無いことですね。

ps.
今気づきましたが、質問の文章が変ですみません;
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Re: チェロの縮小方法

投稿日時:2010年04月12日 12:35
投稿者:CABIN(ID:OGVjk5Y)
以前、どなたかに教えていただきましたが、アマティのキングの横幅縮小について
画像の紹介がありました。
ttp://www.youtube.com/watch?v=UlglpppukSw
横幅を狭めるという改造が行われたのであろうというものですね。
誰が、なぜキングに手を付けたのかよく分かりません。
また、この画像自体は、当時のサイズを復元するというものです。
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Re: チェロの縮小方法

投稿日時:2010年04月13日 13:06
投稿者:Tets Kimura(ID:InUQklg)
昔は、チェロやヴィオラのサイズが大きめのときに、売りやすくするためにこのような縮小が行われたようです。「名器だからなるべくオリジナルのままで」とか、「ここの部分を取り替えると50万円くらい価値が下がっちゃうな」などというような考え方は、残念ながらしなかったようです。現在は「修復」というものが「保存」という考え方に変わりつつあります。ほんの一昔前までは当たり前のように行われていたパッチを埋め込む修理も、最近ではできるかぎり避けるように努める修復家が増えてきています。

でも、本当に今では信じられないことが沢山行われていたんですよ。板厚が厚すぎるからといって薄くしたり、側板(リブ)が高すぎるといっては低くしたり、なかにはf孔が酷いからといって削り直されたり、コーナーが長すぎるからといって短くされたりしたものまであります。

そうそう、今思い出しましたが、パブロ・カザルスが弾いていたゴフリラもかなり縮小されたものでした。

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