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ガット弦のゲージ(太さ)と伸び(緩み)等の相関関係 | ヴァイオリン掲示板

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雑談・その他 2 Comments
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ガット弦のゲージ(太さ)と伸び(緩み)等の相関関係

投稿日時:2007年05月01日 19:01
投稿者:椰子の実(ID:GXRZV3c)
ガット弦(以前はオリーヴ、今はパッシオーネ)を愛用している椰子の実です。
このスレッドでは、ガット弦のゲージ(太さ)と伸び(緩み)等の相関関係(一般論)について質問させて下さい。
自分はオリーヴを長年愛用してきましたが、実は標準ゲージ以外のゲージは(ほとんど)試したことがありません。ずっと前に1回か2回ぐらい、違うゲージを試したことがあったような気がしますが、定かではありません。
ここで自分が知りたいことは、一般論として
①同じオリーヴでも、太いゲージと細いゲージでは、調弦やピッチの安定性に違いはあるのか?
②同じオリーヴでも、太いゲージと細いゲージでは、張った後、調弦が安定するまでの時間に差はあるのか(どちらがより早く安定するのか)?
③同じオリーヴでも、太いゲージと細いゲージでは、ほつれ易さ、切れ易さなど物理的な耐久性に差はあるのか?
④同じオリーヴでも、太いゲージと細いゲージでは、音の持ちの良さ(音の持続性)に差はあるのか?
⑤同じオリーヴでも、太いゲージと細いゲージでは、音量に差はあるのか?
ということです。

ピラストロ社のパッシオーネの解説を読んでいたら、「ゲージが太い方の弦は、音がよりパワフルであり、テンションもより高いです。ゲージが細い方の弦は、より明るい音を出しますが、しかしながら、これは音が弱いとかパワーを失うということは意味しません。(ほぼ直訳デス)」と書かれていました。
カタログの解説は別として、あくまでも「経験則的に」、ゲージを変えた場合に、①~⑤に関してどのような変化があるのか、ご教示いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
【ご参考】
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Re: ガット弦のゲージ(太さ)と伸び(緩み)等の相関関係

投稿日時:2007年05月02日 22:57
投稿者:ウインナー珈琲(ID:UTcRBHA)
 僕は主にナイロン弦を使用してきましたが、きっとガット弦でもナイロン弦でも同様の傾向があるのではないかと思いますので経験の範囲で回答させていただきます。
①のピッチの安定性は弦が十分に伸びきって安定した状態になれば太くても細くてもあまり変わらないように思います。
②の安定するまでの時間は細い方が少しだけ早く安定するような気がします。なんとなくですが太い方が弦の伸び具合が多くてその分安定するまでに余計に時間がかかるような感じがします。
③の耐久性は激しく弾いた場合の切れにくさは太い方が切れにくいような気がしますが、普通に弾く分には耐久性の差はほとんど無いのではないかと思います。
④の音の持ちの良さはほとんど差は無いのではないかと思います。
⑤の音量は弾く分には太い方が音量があるように感じますが、聴いている人にはそれほど違いはわからないような微妙な差のような感じがします。太さは音量というよりは音質の違いに影響があるように感じます。太いと音がマイルドな感じで細いと明るい感じがします。これも聴いている人にはそれほど違いがわからないような微妙な差のような感じがします。
 どれもなんとなく感覚的なもので回答しましたので厳密な意味では正しくないかも知れませんので悪しからず・・・。
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Re: ガット弦のゲージ(太さ)と伸び(緩み)等の相関関係

投稿日時:2007年05月03日 11:26
投稿者:椰子の実(ID:YSRCIAA)
ウインナー珈琲さん、お返事ありがとうございます。
最近パッシオーネに張替えました。パッシオーネは従来のオリーヴよりも弦が安定するまでの時間が大幅に短縮されているのですが、G線だけが安定するまでの時間がオリーヴとそれほど変わらないような感じがしてきました。
パッシオーネのA線とD線は3日でほぼ完全に安定しましたが、G線だけは6日かかりました。
オリーヴのG線は標準ゲージの15 3/4を使っていましたが、パッシオーネのG線の標準ゲージは16 1/2と太くなったので、そのせいで安定するまでの時間が長いのかな(オリーヴと比べてそれほど短縮されていないのかな)、と思ったところです。
もうだいぶ前のことなので記憶が定かではありませんが、1回だけオリーヴのG線の16 1/4という一番太いゲージのものを張ったことがあるのですが、伸びが落ち着いて安定するまでに、標準ゲージのものよりも3~4日ぐらい余計に時間がかかったような気がします。
弦が太くされば太くてパワフルな音が出るのではと期待して、オリーヴでは一番太い16 1/4のG線を張ったのですが、モコモコした音で思ったほどパワフルではなかったので、2週間ほどで標準ゲージに戻しました。
そのときは、弦の伸びが早く安定しないのは、弦が通るミゾの幅が太いG線に合わなかったのかな、とも思いましたが、太いG線は10日間ぐらいずっと弦が伸び続けて音程が下がり続けたので、ガットのコア(芯)そのものの特性なのではないかと思いました。
こうしたことから、パッシオーネのG線が、メーカーが宣伝しているほど(思ったほど)早く安定しないのは、やはりゲージが太くなったことが原因ではないかと思います。
さらに多くの方々から広くご意見をいただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

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