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スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。 | ヴァイオリン掲示板

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楽器・付属品 18 Comments
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スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。

投稿日時:2018年09月05日 01:52
投稿者:松毬(ID:MImSJXU)

 スズキのNo.1000番台の高級楽器の実力はどうなのでしょうか??? 皆様のコメントをお願いいたします。

 スズキの No.1200 や No.1500 等、手作りの楽器があるようですが、、、ヤマハのブラビオール、文京のピグマリウス、その他の日本、イタリア、ドイツ等の製作者の新作と、性能やお値段もざっくりと同じくらいで団子状態にあるように思えます。

 スズキは政吉の自身作のバイオリンは、良い評価を得ている伝説があり、政吉から歴代の社長および職人が受け継がれて、No.1000番台に繋がっているようです。

 私はスズキを経験してないのですが、もし良いなら30~100万円のスズキのほうが、実用的には200万円のイタリア新作よりも良いのでは???と感じます。
投資にもならない200万の新作買わなくても、、と思います。

 どうぞ皆様の沢山の意見を頂きたいと思います。
 
 宜しくお願いいたします。
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【ご参考】
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Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。

投稿日時:2018年10月28日 19:54
投稿者:山本サンタ(ID:MJE5CDA)
以前あった最上級モデルはマスターメイド(一人の職人さんが全てを作る)でしたが、職人さんが退職されて製造できなくなったと聞きました。
今は、上位モデルも基本的に分業体制で作られているそうです。
一方で、国内の個人製作家の楽器であれば同程度の金額で購入可能です。
楽器に何を求めるかですが、私はマスターメイドで、尚且つ製作家の方と直接お話しした上で製作していただきたいと思います。
作った方の顔が見える楽器が良いと思います。
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Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。

投稿日時:2018年11月06日 01:05
投稿者:スズキの聡明(ID:IphWMHI)
鈴木バイオリンで最上級を製作されてた方は個人で製作されてるようですね。
鈴木好きでしたらこの方に製作依頼するのも良いのかな。
鈴木の伝統である外枠で製作されてるようですね。

https://seakayak.blog.so-net.ne.jp/archive/201107-1
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Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。

投稿日時:2019年01月05日 10:57
投稿者:モンティ(ID:NCcocQA)
 私はスズキNo.1400を愛用しています。作りが正確で、杢も広すぎず狭すぎず、ニスも良い意味で平均的で、音は「素直に鳴る」という印象で、4本の弦が均等に鳴ります。特別に個性が強い楽器というわけではなく、良い意味ですべてのバランスが取れていると思います。価格は50万ぐらいで、自分のお小遣いではこれが精いっぱいの贅沢ですね。私はとても気に入っています。
 アマオケ仲間の使っているイタリア製などの手工品と弾き比べても、スズキが特別劣っているとは感じませんし、好みの問題だと思います。本人が自慢げに見せてくれた楽器を弾かせてもらって、「え、こんなものなの?」と感じた楽器もありました。あと、あるアマオケのコンマスはスズキNo.1200を使っていて、客席で聴いているとコンマスの音が一際良く聞こえてきました。投資目的でないなら、スズキの上級機種もありではないでしょうか。経験の少ない新人が作った手工品でも軽く50万円は超えますので、それよりは熟練した職人の作った量産品の方を選択肢に入れるのもありだと思います。
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Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。

投稿日時:2021年08月27日 13:50
投稿者:松毬(ID:KEZwd3k)
皆様  いろいろとコメントありがとうございました。

 私自身でも調べてみて、次の結論に達しました。

 鈴木 政吉、梅雄、秩、隆と’81年から始まった1000番台は、”四代目の隆”作(企画)の楽器シリーズであると例えられるでしょう。楽器製作の方は先代の秩から現場の技術者に伝えた格好ですね。

 モンティ様の1400番は、良い楽器と存じます。

 長らく間が空きましたが、その間に階層的に四半世紀以上前の楽器を見ました。特2番、330番、520番、540番、そして1200番を手にして、よくわかりました。他にも新しい楽器もいくつか。。また、ちょうど今月、スズキのラインナップが変わり、330番と1200番等は廃番、これ等は希少性が高まりますね。
 今を基準に考えると、特に’90年代以前(前期)と、以降(後期)で材質や作りが変わっています。

 さて、四代目の楽器は、いずれも低音からしっかりと良く響く楽器であると思います。板の厚みもあり、且つ、とても響きやすい特徴があると思います。
また、材質や加工におけるグレード差に音色も見た目も違いが現れていると思います。それよりも何より、破れ太鼓~芯のある綺麗な音まで、弦や調整、弓と弾き方で作っていくことが出来ると思います。

 手にした前期1200番(アンティーク仕上げ)は、非常に良くバカ鳴りする楽器だと思います。熟練の職人が作ったと形容するより、工業化によって圧倒的に多くの楽器を多くの人の耳で試してきた伝統が反映されているのではないだろうかと思います。イタリアの職人の新作では、恐らく太刀打ちできる楽器は殆んどないだろうと思います。この同型楽器のコンマスの音が、、、には納得します。この音量を凌ぐには、G.B.MとM.F.Bやそのスクールでは難しいでしょう。私の体験ではモダン(F.Garimberti、G.Pedrazzini、M.Capicchioni、C.Candiなどの、それもいくつかの個体)に限られるように思います。

 但し、 残念なのはブランドイメージや風評、見た目で大負けする点でしょう。製作精度の点でも、量産工程を流用している故の甘さがあったり、細部の細工や材質が甘かったりと、コストとタクトの制約から粗を残しています(非常に良い材質の所もあったり、工業的にバラつきが抑えてあるなどもありますが。。。。)。「手を抜いて作ってるなぁ」と感じちゃいます。
 この辺りは、エターナル、ヘリテージ、今は無きエビデンス等のレーベルグレードと後期に進み改善が進んでいるようです。

 そして、新しい楽器にありがちな音色は、どうしても音に角が際立つ点で、そのために経年を待たなければならないでしょう。

 それでもプライスの点では、パフォーマンスに対して圧倒的に特筆すべきメリットがあると思います。
 このような意味で、大変に親しみやすく、且つ、とても良い楽器だと思います。このアンティーク仕上げの楽器に、プロがコッソリと持ち替えてステージに立ったなら、目の前にいる観客でもスズキの楽器であるとは気が付くことができないでしょう。
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Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。

投稿日時:2021年09月06日 19:41
投稿者:pochi(ID:JBZkEhU)
http://fstrings.com/board/index.asp?id=53472#54337

鱸?小提琴No.1500
https://www.suzukiviolin.co.jp/products/violin/20210817-205/

こちらの方が良いでしょう。
http://silver-tone.com/myviolin.asp
ピグマリウス「リバース(REBIRTH)シリーズ」

中国工房製最高級品が買えるので日本製の選択肢は全く有りません。
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Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。

投稿日時:2021年09月08日 03:46
投稿者:松毬(ID:IEdCRzc)
pochi 氏 コメントありがとうございます。

 こっちがいい!!と言う前に、スズキのNo.1800、No.2000エビデンスシリーズ等について、貴方の知見を述べて下さいませ。
 そうでなければ、No.1500ヘリテージを引き合いにしても何いってんだかサッパリ分りません。

 よろしくお願いいたします。


 因みに、ネタバレさせて恐縮です。

 エビデンスなら100~150万円だったので、より妥当な比較にはなると思います。
 Rebirthなら、レーベルはPigumariusから外れ、価格帯も更に上のクラス200万円ほどじゃなかったかと思います。
 https://www.archet.co.jp/pygmalius/

 中国製の最高級器も、このあたりです。
 また、インチキなイタリア製としてこの辺りで売られたりもします。無名のイタリアンとして100万円もあり、ってところです。
 こんな話→ http://fstrings.com/board/index.asp?id=54249#54255
 もあります。

 高品質な中国製の楽器で、中国レーベルで売られるなら20~30万円くらいでしょうかね。また、2000年頃からの楽器が多く、音が硬いイメージで実際に硬く、鳴りも大人しかった記憶があります。

 スズキもPigumariusも、生産のベースは中国となっているようで、高級器でも日中友好楽器のように思います。
 スズキも文京も、事業スタイル上は、GAWA、ヘフナー、ペソルドなどと同様に工芸品と云うよりも工業品です。

 No.1500のタグプライス、80万円は、これ等の相場やピアノの相場などを踏まえてと思われます。 https://www.suzukiviolin.co.jp/products/violin/20210817-205/
 ただ残念なことに、高性能で一般に親しみやすい楽器ではなく、信頼のある工業先進国の高級工業品の位置づけへシフトしたと思います。

 高品質な中国製は、イタリアン等に衣替えされるか、また、日本では一般にはブランドとアクセスが確立しておらず、ディラーの商売に都合よく紹介されています。
 ディラー商売では、初級者に、ノンブランド30万円は、よくある話と思います。

 ここでは、中級レベルも終わりに近づき、そこそこ弾ける者が、ブランド品80万円、ノンブランド30万円、どっち買うって話です??
 ハイブランド嗜好なら、新作イタリアン400万円、モダンイタリアン500万円~5000万円もありますね。

 スズキを観察している私としては、今後の工業技術革新により先のブランド品のまま30万円を期待しています。


 なお、文京の堀酉基 氏の制作楽器は、国際的な認知にあることは認めます。
ですが、経営上の企画としてRebirthは、社内の技術向上プロジェクトでは成功と云えても、社外では必ずしも成功とは言えません。

  1664年 NICOLO AMATI
 1716年 ANTONIO STRADIVARI ex.DURANTY
 1722年 ANTONIO STRADIVARI ex.CHAPONAY
 1739年 GUARNERI DEL GESU ex.DONALDSON
 1760年 GENNARO GAGLIANO
 1851年 GIUSEPPE ANTONIO ROCCA
 1920年 GIUSEPPE PEDRAZZINI
 1924年 ANNIBALE FAGNOLA

 https://www.bunkyo-gakki.com/brands/rebirth

 この辺りの本物コピーはどのメーカーでも試みられており、文京だけが本物と同じかのように述べています。
 ですが、文京自体も本物とは違うことも認めてもおり、また、堀氏の工房製の位置づけから離れられません。

 ちょっと高すぎ!!かな。新作イタリアンの工房製でも100万円くらいだから。


 確かに、本物のペドラチーニとリバース・ベドラチーニとを弾き比べると、リバースは新しい楽器でも少し経年したかのような音でよく響きましたが全く別物です。
 今一響きにムラもあり、せいぜいよく言って'50年ごろのドイツ系60~80万円くらいの楽器のリバースだったことを憶えています。大根ものまね芸品といったところ。

 手にした先のNo.1200ではバランスよく鳴ること含め、同じような音色なら出せるので、大根芸では引けは取りません。
 ただ、フィッティングも弦も駒も魂柱も調整を変えて、もう少し10~20万円ほどお金を掛けますが。。

 30万円のNo.1100エターナルなら、高品質な中国レーベルと勝負できるかもしれませんので、勝敗が興味の的ですね。
 https://www.suzukiviolin.co.jp/products/violin/20210817-211/
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Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。

投稿日時:2021年09月08日 20:08
投稿者:松毬(ID:IEdCRzc)
 追伸 このテーマの主題から少しそれますが、
確かに http://silver-tone.com/myviolin.asp にもある「超精密派」とも呼ばれるMrcello Ive、Dante Fulvio Lazzari、Dario Occhipintiは、評判が高い。とても興味もあり、まだ体験がないので体験したいものです。

 http://www.fstrings.com/board/index.asp?id=12551#12551

 youtu.be/OwsDecWcMgw?t=32
  ttps://www.yamano-music.co.jp/shops/ginza/contents/g-string/violin/italian_violin/index.html
 youtu.be/_Ys7bSAVk-8?t=3
  ttps://www.sarasate.net/?item_detail=dante-fulvio-lazzari-2003-cremona  
  ttps://www.virtuoso.co.jp/instruments/violindante-fulvio-lazzari-cremona-2013/
  ttps://www.virtuoso.co.jp/instruments/violin-dante-fulvio-lazzari-cremona-2016/
  ttps://www.strad.co.jp/faq/?pageno=422

 演奏動画や画像でみる限りでは、リッカルド・アントニアッツァ、セスト・ロッキのようなイメージが想起されて良い楽器である雰囲気では解ります。評判からですが、弾きやすく、また、繊細な音を出し、よく響く楽器のようで、バカ鳴りベクトルのスズキとは異なるようです。

 彼らは、よくプロが使う新作楽器にも上がり、また、クレモナトリエンナーレ'85年のシルバー受賞Gr.'88年のゴールド受賞Gr.の金銀集団でもある。他にプロが選ぶこの手合いの新作では、Primo Pistoni('85年,'97年のゴールド受賞)が有名。また、G.B.MやM.F.Bは人知れずコレクションにしたプロもいますね。

 因みに、私は、モダン2挺とM.F.B、他に先と同時期の別の金銀集団からの2挺を持ちます。
寄ってきたスズキは、何れもこれ等よりバカ鳴りベクトルで立派に音を出すものの、その反面では繊細な音は作る楽しみがある楽器と云えると思います。

 なお、
 最近新しい演奏家は、学生含めプロの方であっても、オールドモダンなど楽器には恵まれてないことをしみじみと思いました。ですが新しい楽器でも良い演奏ができることを示す良いチャレンジでもあり注目しています。
[54358]

Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。

投稿日時:2021年09月09日 21:27
投稿者:松毬(ID:IEdCRzc)
 おまけです。

 スズキは、No.1500ではブランド嗜好に、No.1100では廉価嗜好に対応シフトしたようですね。

 画像からは、今30万円のNo.1100は品質向上してクレモナ楽器風になったと思います。
また、道理の上では、加工の精度や楽器の音響も向上しているハズになります。私がもつNo.1200より遥かに、同時期のNo.1500をも超えるのでは?と思います。
 https://www.suzukiviolin.co.jp/products/violin/20210817-211/

 No.1500は、さらに50万円高く、より良い材と手間暇をかけています。違いが小さいためか、画像からでは違いが良く判りませんが。。。
 https://www.suzukiviolin.co.jp/products/violin/20210817-205/
 見映えと音と合わせて50万円分の違いがないと納得できないところなので、他社の楽器も含め実際に手に取って見て弾かないと全く分かりませんね。

 恐らく、2倍以上のコストを掛けた材料を使うが、その音響は5%ほども向上するのか?くらいのイメージではないかと思います。
 問題は、この5%をちょっとと思うのか??、そんなにかわるんだ??と思えれば納得できることでしょう。(5%は例えです)


 さて、スズキが奮起して、ピン楽器でコンペに出るとしたら、どんな楽器を作ってきて、どれ位の成績をだせるのか??スズキの底力のほどを知りたいものです。

 政吉が、万博など博覧会でメダルと名声を得てからは、コンペに出ていませんね。

 クレモナトリエンナーレの日本人では、(金):園田信博、(銀):松田鉄雄、松下敏幸、三苫由木子(敬称略)もあるので、この中に入れる隠された底力が今のスズキにあるのか挑戦して欲しいものです。
 今となっては、ここでメダルを取ったなら政吉の話が納得できるところでしょう。

 と云うか、そもそもは会長の園田さんが、日本でもコンペの開催にすればよいのでしょうね!! スズキが賞をとれば、旧態の製作家は「なぬっ、大きな衝撃!!」と啓発されるでしょう。
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Re: スズキの高級バイオリン 1000番台について教えて下さい。

投稿日時:2021年09月10日 03:56
投稿者:松毬(ID:IEdCRzc)
 サービスです。 

 新品のイタリアンでも、角張った音が気になったりすることがしばしばですが、出来たばかりの新品のスズキの音は、角が立つ音がバリバリ出ているでしょう。
スズキは良いと思ているでしょうけど、シーズニングも短いままなのだと思います。製材後のシーズニングは5~10年とあるけども、高級器なんだから少なくとも20~30年くらいは、と、、、お願いしたいところです。
 https://www.suzukiviolin.co.jp/factory/flow/
 クレモナ等の職人とは異なり、見えない所に決定的な差を、まだまだ残していると思います。


 30年以上経年したNo.1200を手にしましたが、、
音だけ聞けば、30年、40年と経年した他の楽器2挺と比べると柔らかさが全く違うなぁ!!10年経年した楽器と比べてあまり変わりがないなぁと感じます。

 品質向上してきたたとは云え出来たばかりのスズキの新品の楽器では、唯一気になるところ、高級器ではスズキの欠点になることでしょう。10年経過後の新品なら丁度良いかもしれませんが。。。
 5年を経た新品No.310では、まだまだバリバリマシンガンで撃たれたよな音で、もうウンザリと思ったことがあります。他社で、もっと酷い楽器もあるから、まぁさて置き。。

 何れにせよ、新しい楽器で弾かれた感想が望まれます。
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