ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web
ヴァイオリン・ウェブ | Violin Web

軟鉄のE線 | ヴァイオリン掲示板

ヴァイオリン好きのための情報サイト ヴァイオリン・ウェブ
雑談・その他 5 Comments
[51615]

軟鉄のE線

投稿日時:2016年07月17日 02:34
投稿者:オールドイタリー(ID:IDIUhTg)
最近のスチールE線は高炭素鋼で作られているそうですが、20世紀初頭は一般的だったと言われる低炭素鋼(軟鉄)で作られたスチールE線をいただいたので試してみました。
テンションは若干弱めで左手の指で押さえたときの指の当たりが柔らかめに感じられます。
キンキンした感じが少ないソフトな音質で、オリーヴのA線とE線のブレンド具合が僕にとっては心地良く感じられ、気に入りました。
オリーヴのようにテンションが高くないガット弦には、最近のハイカーボンスチールのE線よりも、軟鉄のE線の方が合っているように思います。
【ご参考】
[51621]

Re: 軟鉄のE線

投稿日時:2016年07月17日 22:45
投稿者:オールドイタリー(ID:MWYYk2U)
pochiさんは、実際に軟鉄のE線を張って試したことが無さそうですね。けして高いものではなく、むしろ安価なE線なので、ぜひ試していただきたいものです。
このたびいただいたのは、ローカーボンスチールに錫(すず)メッキしたE線で、20世紀前半の時代に広く普及していたE線のようです。現在も米国で細々と製造されているE線のようです。
たしかに、明らかに柔らかいこともあって、張り替えた当日は若干伸びますが、使い物にならないというようなことは、全く当てはまりません。
エヴァ・ピラッツィのようなテンションが高くて派手な音がする弦との相性は良くないかもしれませんが、このすずメッキされた軟鉄のE線は、オリーヴのようなガット弦との相性はとても良いと思います。
[51624]

Re: 軟鉄のE線

投稿日時:2016年07月18日 00:52
投稿者:オールドイタリー(ID:MWYYk2U)
低炭素鋼のことを軟鉄と書きましたが、これは、このE線をくれた友人がそう言っていたからです。ネット上で僕が調べた限りでは、ロー・カーボン・スチール=低炭素鋼=軟鉄、と理解してますが、間違いでしょうか?
このたびいただいた錫(すず)メッキされたロー・カーボン・スチールのE線の説明は以下のとおりです
This is a single length steel violin e-1 string. The steel wire with which this string is made was purchased from the Perfection Musical String workshop who first developed the Tricolore string in the early 20th century. It has a gauge of .26mm and is available with a loop- end only. The steel in this string is an old style of lo- carbon type with a tin coating. This type of steel was widely used in the early 20th century for musical instruments and was sometimes referred to as "mandolin wire" because it has a softer, rounder tone than higher-carbon steel. The end of the string is wound with thread and wire so that it holds securely on the peg.
僕が実際に弾いた限りでは、pochiさんが言うような「伸びが一定でないので弾きにくい」という現象は起きていません。むしろ、最近のテンションが高くて硬いE線よりもずっと弾きやすいくらいです。
定番中の定番であるゴールドブロカット0.26と同じ0.26ミリの太さですが、若干テンションが弱く感じられ、また指の当たりも弱く感じられます。
I do really like this E string though. It is sweeter and louder than I expected. The one main concern I have is that it seems not to settle as quickly as I am used to with steel strings. Also where as it is a great E string I do not feel it blends perfectly with the plain gut A. This could be due to the natural brightness of my violin or the fact that steel will never blend perfectly with gut. Either way I think it is the best fit for this set and I do not plan on changing it any time soon. I would recommend this string above the Goldbrokat.
という評価を書きこんでいる方がいますが、僕もおおむね同意します。オリーヴの金メッキのE線は、時折、音が裏返ることがありますが、この錫メッキされたロー・カーボン・スチールのE線は、音が裏返ることが全然無いので、安心して使えます。オリーヴとの相性はとても良いので、きっとオイドクサにも合うだろうと思います。
[51625]

Re: 軟鉄のE線

投稿日時:2016年07月18日 09:17
投稿者:QB(ID:KZRUZ5A)
軟鉄じゃなくて、軟鋼(低炭素鋼)ですね?実際どれくらいの含有量か分からないので本当は中炭素鋼かもしれませんが。

それにしてもオールドイタリー氏は珍しい弦を入手しましたね?
shop.gamutmusic.com/tricolore-violin-e-1-steel/

Heifetzが使っていた弦とのことですが、肝心のe線はこれではなくgoldbrokatだったようですね。

e-1 – Goldbrokat .26mm gauge

a-2 – Gut .76mm - .78mm gauge

D-2 - Gut 1.04mm – 1.06mm gauge

G-4 – Gut / Sterling silver .80mm - .82mm gauge

www.gamutmusic.com/tricolore-string-return/

それにしても、最初から製品名等を明示してもらった方がより正確に議論ができていいと思うのですが、製品のレビューまで掲示されながらどうして製品名は敢えて伏せるのでしょうか?
[51626]

Re: 軟鉄のE線

投稿日時:2016年07月18日 12:59
投稿者:オールドイタリー(ID:JHR1KCc)
ロ・カーボン・スチールは軟「鉄」ではなく軟「鋼」とのことですね。
友人が僕に、錫メッキされたローカーボンスチールのE線をくれたとき、パッケージには入っておらず、角型ヴァイオリンの弦パイプから1本取り出して、それをくれました。なので、見ただけでは、どこのメーカーの何というE線なのかわかりませんでしたし、「銘柄を聞く前に、まずは張ってみて。」とのことでした。
僕が実際に張って試した後、ようやく、TRICOLORE VIOLIN E-1 STEELというE線だということを友人が教えてくれました。
ハイフェッツはゴールドブロカット0.26を愛用していたようですが、僕は、このTRICOLORE VIOLIN E-1 STEELが非常に気に入りました。
友人によると、TRICOLORE VIOLIN E-1 STEELは錫メッキされていることもあって、メッキされていないゴールドブロカットよりも、はるかに長持ちするようです。半年ぐらい使っても錆びず、音色も良いとのことです。
[51710]

Re: 軟鉄のE線

投稿日時:2016年08月21日 20:35
投稿者:オールドイタリー(ID:ICUZNSg)
ローカーボンスチールに錫(すず)メッキしたE線を薦めてくれた友人が、1年ぶりにE線を張り替えしたというので、1年間張ったE線を見せてもらいました。
左手の当たる部分など一部が黒ずんでいますが、指で触った感触はザラザラしているわけではなく、他の銀色の部分と似たようなツルツルした感触です。
錫メッキは定着性が良いのか、オリーヴの金メッキのE線よりも耐久性が良いようです。
E線の超ハイポジションでも伸びやかな音が出せるところが、ローカーボンスチールに錫(すず)メッキしたE線の特に気に入ったところですが、耐久性も良いとなると、ますます気に入りました。

関連スレッド